メダカ鉢の一年
メダカ鉢を始めたのが去年の8月なので、もうじき十ヶ月が経とうとしています。
その間に色々なことがあったので、写真とコメントを並べていきます。
まず古美術商で1000円の鉢をひとつ買ってきてそこからスタートしたんですけど、すぐにこれは思っていたよりも楽しいぞとなって、スイレン鉢を追加しました。
しかしこのスイレン鉢が曲者で、藻の発生が凄まじくてこれはダメだ手入れが大変すぎるとなりまして、スイレンを取り除いてメダカ鉢をふたつ並べました。
私のメダカ鉢の運営方針は、餌やりと水足し以外は基本放置、です。たまにメダカが死んでいたりするんですけど、これも放置です。すると、タニシが群がってきて一日もしないうちに骨もなくなっています。
一度、Gが足を滑らせて鉢の中に落ちたのか、死体が浮かんでいたことがあったんですけど、私が気がついたときにはすでにタニシによって半分以上消化されておりました。
メダカ鉢の中にタニシがいると、めちゃくちゃ助かります。
新城市で滝に癒やされて帰ってきたらどこからともなくカニがメダカ鉢に侵入してました。
水草が足場にされてズタズタに傷つけられたものですから、足休めになるように誰かが磨いて寝かしていたとしか思えないツルツルでかっこいい流木を拾ってきて入れておいたら、それを足がかりに脱出されました。
両隣のメダカ鉢を行ったり来たりしていたものですから、野生を忘れて住み着く気満々なのかと勘違いしてました。
冬を越えて春になり、暖かくなってきたら水草が大繁殖して困りました。
餌やりと水足し以外は放置プレイの方針だったのですが、このままではメダカが日光に当たれなくて病死してしまうので間引きました。
5月になって、水草の根をチェックしていたらメダカの産卵を確認しました。
このまま親の鉢で孵化させると食べられてしまうとのことだったので、ここでも餌やりと水足し以外は放置プレイという方針を破って、追いメダカ鉢しました。
鉢の下には御影石の石版を敷いて、地熱の水温への影響を最小限に抑えようと試み、鉢の底には水をきれいに保つ砂利を敷き詰めました。
翌朝、卵を隔離した鉢を覗き込んだら、早速数匹孵化していて驚きました。ささやかな感動を覚えるほど嬉しくて、何だこの温かい気持ちはとちょっと戸惑ってしまいました。
親の鉢から少しずつ水を足したり、メダカの餌を溶かした水を足したりしていたら、それが功を奏しすぎたのか、遊ぶ金欲しさに嫌々仕事している間に、メダカの稚魚がめちゃくちゃ増えていて驚きました。
副業でメダカ屋、行く行くはメダカ屋で起業と夢が広がりまくりそうなほどの勢いの繁殖っぷりです。
もうひとつ繁殖用にメダカ鉢を追加しようか、いやいやこのままだと家の外周メダカ鉢で埋め尽くされちまうぞ、もうこれでやめとけ、と内なるせめぎ合いが巻き起こっております。
基本放置プレイの方針でも、一年近く経つと何かと印象的な出来事が起こったりして、予期せぬ楽しさがありますね。