Apple Musicの謎機能”同じような音楽の自動再生”について語りたい
Apple Musicを始めて半年以上が経過しました。
細々とした不満や疑問を抱えながらも経過は良好なのですが、その細々とした不満や疑問のうちのひとつが、Apple Musicの謎機能”同じような音楽の自動再生”です。
ご存知ですか?
サムネの画像の∞のマークがその謎の機能なんですけども。
最初(なんだこれ?)と不思議に思いつつもスルーしてたら、ひと通りアルバムの再生が終わったところで勝手に音楽性が近いアーティストのおすすめ曲をランダムで流しだしたので(こういうことか!)と理解しました。
…別に要らなくね?
勝手に訳のわからない機能をオンにしないでもらいたいのだが…。
最初はそんな思いを抱きました。そんなわけですぐにその機能をオフにしたのですが。
これが、オフにしても気がついたらいつの間にかオンになってたりするんですよね。
邪魔くせーな、と思いながらも、オフにしてはいつの間にかオンになっていて、を繰り返していました。
ところが先日、厄介者扱いしていたこの謎機能”同じような音楽の自動再生”の有用性を見直さざるを得ない出来事があったんですよ。
大好きなFly By Midnightの新譜を聴いていたらオフにしていたはずのこの謎機能がオンになっていて、アルバムが終了したら勝手に私が意図していない曲を流し始めたときに。
普段Apple Musicで音楽を聴いているときは、小説や漫画を読んだりネットサーフィンをしていたりなど、いわゆるながら聞きをしています。で、アルバムやプレイリストなどをひと通り再生し終わって無音になったタイミングで、次の音源を選んでいます。
ところがそのときは無音にならずに楽曲の雰囲気が変わったため(ああ、例のあの機能がオンになっていてアルバム再生後に自動で関連性の高い楽曲を流し始めたのだな)と判断して、音源の再選択という面倒ごとを一旦放置してながら聞きを続行しました。
そしたらいつもと違ってやけに琴線に触れる楽曲が立て続けに流れてくるものですから、その度に誰だこれは?となってながら聞きが中断されること中断されること。やけに精度高くこちらの好みを攻め立ててくるな、と感心してしまいました。
以下に挙げたバンドたちは、The 1975やLANYやValleyなどが好きなら気に入る可能性は高いと思いますので、まだ聴いたことがなかったらよかったらチェックしてみてください。
The Band CAMINO
アメリカのテネシー州メンフィスで結成されたポップ・ロックバンド。インディーポップっぽかったり、コーラスグループっぽかったり、AORっぽかったり、かと思えばポップパンクっぽい曲も飛んできたりと、曲によって様々な彩りが表情豊かで聴いていて楽しい。
Loote
ニューヨークを中心に活動しているポップデュオ。透明感のある女性ヴォーカルと電子サウンドでひんやりとした空気感を演出していて、真夏に食べる甘くて瑞々しい果物のような癒しを感じる。
Picture This
アイルランド出身のポップロックバンド。民族音楽的な活気や高揚感を落とし込んだ個性的なインディーポップサウンドと、ポップで親しみやすいメロディの融合が素晴らしい。
Moncrieff
アイルランド出身のシンガー。Adeleのバックシンガーとして活動したのち、ソロデビューのチャンスを掴んだらしい。生きている喜びを全身で表しているかのような、ポジティブなエネルギーに満ちたサウンド、メロディ、歌唱パフォーマンスが感動的で清々しい。
joan
アメリカのアーカンソー州、リトル・ロックを拠点に活動しているポップデュオ。こちらは同じような音楽の自動再生からじゃなくて、The Band CAMINOと同じタイプのアーティストとしてValleyやLANYと並んでいたので聴いてみて出会いました。出だしの一音を聴いただけでこれ絶対好きな曲だ!と確信する、そんなこともありますよね。
The Aces
joanの新譜の後に同じような音楽の自動再生から流れてきて知ったバンド。アメリカ、ユタ州出身の女性四人組インディーポップ。思わず飛び跳ねまわりたくなるようなリズムの躍動が楽しい。
以上がお気に入りの曲が多く、お気に入りに登録したアーティストたちです。
勝手に訳のわからん機能をオンにして意図してない楽曲を垂れ流してくるんじゃねぇよ。
そんなふうに思っていた時期が私にもありました。
ごめんなさい。
その時々で精度にブレはあるのでしょうが、このクオリティで次から次へと紹介してくれるのなら、考えを改めざるを得ない。
店頭で新譜CDを試聴したり、テレビやラジオでタイアップを聞いたり、YouTubeのおすすめに上がってきたり、人から教えてもらったり。それだけでは巡り会えなかったのかもしれない、自分が好きな曲と出会える可能性がここにはあります。
ただし、思い出や思い入れは薄い。労せず勝手に流れてくるのでね。
こればっかりはしょうがない。