神の思し召しに導かれたかのようにブロードウェイミュージカル『天使にラブ・ソングを…』来日公演を観てきた

神の思し召しに導かれたかのようにブロードウェイミュージカル『天使にラブ・ソングを…』来日公演を観てきた

東京随一の繁華街渋谷にある東急シアターオーブで、ブロードウェイミュージカル『天使にラブ・ソングを…』の来日公演を観てきました。

私の記憶が確かならば、小学生の頃地元の劇団が体育館で劇を上演してくれたのと、高校生の時の課外授業で浜松の劇場に足を運んで観劇して以来、30年ぶりの舞台の観劇です。

30年ぶりの舞台の観劇というところからも想像がつくように、普段は舞台を観に行くことはありません。プレイガイドではJリーグと音楽ライブを検索する程度で。

それがなぜ今回はミュージカルを観に行ったのかというと、先日観た映画『ブルックリンでオペラを』の影響です。

この映画での劇中劇オペラが素晴らしくて、それでちょっとオペラとか観てみたいなと思ってしまったんですよね。

でも、さすがにオペラは敷居が高いじゃないですか。普段まったく舞台を観ないのに、いきなりオペラだなんて。

かといって舞台劇を観に行ったら、歌がないかもしれない。劇中劇オペラの歌に特に感動したのに、歌のない芝居劇を観に行くのも趣旨が違うでしょう。

どうしたもんかと腕を組んで唸っていたら、Twitter(X)のタイムラインに彗星の如くブロードウェイミュージカル『天使にラブ・ソングを…』の来日公演の広告が流れてきたんですよ。

これだ!

これが天啓か!

普段、ミュートするかブロックするか興味がないを押すしかないしょうもない広告しか流してこないくせに。稀にはやるじゃないか。

オペラは敷居が高すぎる+芝居だと歌がないかも=天使にラブ・ソングを…ミュージカル。今の気持ちにジャストフィットする最適解が、まさかこんなところから導き出されるとは…。

思い立ったが吉日ということでチケットぴあで前売り券を買い、新幹線往復日帰りで上京したのでした。

ミュージカルは昼の部と夜の部の一日二公演で、一瞬どっちにしようか迷ったのですが、ニュース番組で路上飲みで溢れかえる夜の渋谷の人混みに恐れをなし、昼の部を選びました。

もったいないけど、観劇後はちょっとだけ散策して、日が暮れる前にさっさと帰ろう。そうしよう。

開演時間の一時間ちょい前に東京駅に着いていれば楽勝だろうと思ってたら、渋谷駅の動線が工事中のせいもあってか田舎者には訳が分からずとりあえず外に出て、ちょうど東急プラザが目に入ったので(ああ、あそこか)と向かってみたら全然違って真逆だったという初見殺しにハマりかけつつ、開演10分前になんとか東急シアターオーブの受付フロアに到着しました。

危なかった。もうちょい余裕かましてたら確実に遅れてた…。

これだから初めての会場は油断禁物だ。

座席番号から薄々見当はついていました。

案内に従って座席に向かったらやはり側面だったので(正面じゃなかったか)とがっかりしていましたが、サイド席は一列しかなくてボックス席みたいになっていたので逆にテンションが上がりました。現金なもので。なにこれ最高。

ストーリーは基本的に映画の一作目を踏襲していました。それをミュージカル舞台向けに若干アレンジ。セリフや歌は当然英語で、ステージの両脇の電光掲示板に日本語訳が表示されます。

離れた正面席ならば舞台の様子も日本語訳も同時に視界に収めやすいのではないかと思いますが、正面でも近すぎたり端すぎたりすると字幕に舞台にと目が行ったり来たりになって忙しすぎるので、セリフや歌詞の日本語訳は思い切って切り捨てて舞台に百パー注視するのが吉なのではないかと感じました。

事前に映画を観ておけば(ここはあのシーンでこういうことを話しているのだな)と理解できるので、可能であれば事前に映画の一作目を観ておくといいでしょう。

ただ、ギャグやユーモアやアレンジされたシーンへの理解と反応が薄くなってしまうのがネックですが…。

まあ、それより何より歌ですよ。出演者たちの圧倒的な歌唱力。出演者全員、アメリカン・アイドルで優勝争いを繰り広げたとしてもまったく不思議ではない超絶的な歌唱力。

多彩で豊富な各々の見せ場に、美しく壮観なハーモニー。感動的な大円団からのお茶目で可愛らしいカーテンコール。

めちゃくちゃ素晴らしかったです。最高でした。行くと決める前にはネガティブな葛藤もありましたが、行って本当に良かったです。

神の思し召しに感謝ですね。天照大神様ありがとうございます。

天使にラブ・ソングを…

関連記事

スポーツの試合を観戦中に選手の間に(ん?今のは一体なんだったんだ?)と疑問を感じたやり取りがあったなら

スポーツの試合を観戦中に選手の間に(ん?今のは一体なんだったんだ?)と疑問を感じたやり取りがあったなら

映画『チャレンジャーズ』観てきました。

『チャレンジャーズ』は上映館数が少なくて、自宅から約90km離れた名古屋か約100km離れた清水かという二択だったのですが、上映期間中にちょうど名古屋にライブを観に行く予定があったので、名古屋のミッドランドスクエアシネマに初めて足を運びました。

ミッドランドスクエアシネマにはまだ日本に数館しかないドルビーシネマをいつか体験しに行きたいとも思っていたので、その場所を確認して把握しておくのもありだとも判断しました。

映画を観に行く前に藤が丘のJazz茶房青猫さんでアイスコーヒー飲んでたら、居心地が良いあまりくつろぎすぎて時間ギリギリになり、焦りましたが。

大都会の超巨大駅の目の前にあるおしゃれな商業ビルに入っているシネコンはすごいですね。異様な雰囲気に完全に呑まれ、浮き足だって最上階の映画館フロアへと上って行きました。

中部地区での上映はわずか数館ということもあってか、客席は結構埋まっていました。七割近くは入っていたんじゃないですかね。

ここで不安になったのは客層が悪いのではないかということ。うるさかったりスマホ見たりする人が近くにいたら嫌だなと。途中で出入りする人が数名いたものの、みんな静かに集中して観ていて心配していたようなことがなくてホッとしました。

しかしミッドランドスクエアシネマのサラウンドは凄かったですね。後ろの方から話し声が聞こえたので(おしゃべりしてるやつ誰だよ、声がでけーんだよ)と忌々しく思ってたら、映画の登場人物の家族が画面の外で話している声でした。

物語の舞台は、とあるプロテニス男子シングルス・トーナメントの決勝戦。そこで対峙した、ふたりの選手とひとりのコーチの三人の間にあった過去13年間の青春や恋愛や苦悩や確執を、フラッシュバックのように随時差し込みながら試合が進行して行きます。

その中で(ああ過去のあの場面と同じやり取りがそのうち出てくるのだな)とピンときたシーンがあったのですが、なかなかその場面が訪れずに(勘が外れたか…)と思い始めた最終盤にその場面がやってきました。

ふたりの間だけで伝わった秘密の告白。観客には当然訳がわからず、あと少しというところで勝負を捨てたとも取れる態度の急変に困惑します。

現実世界の試合でも、昔からの因縁があればあるほど、こういった当事者の間でしか意味の通じない暗号じみたやり取りが秘密裏に交わされているのかもしれませんね。

これまで観たこともなかったような構図やアングルやカメラワークが次々と繰り出される白熱のラリーには痺れました。

チャレンジャーズ

関連記事

映画『ブルックリンでオペラを』観てきたら、ちょっとオペラとか舞台とか観てみたくなった

映画『ブルックリンでオペラを』観てきたら、ちょっとオペラとか舞台とか観てみたくなった

先日、浜松市のミニシアターシネマイーラさんで、映画『ブルックリンでオペラを』観てきました。

最初ノーマークで見落としてたのですが、好きな女優のひとりのアン・ハサウェイが制作にも関わりつつ出演しているとSNSのタイムラインに流れてきたことで知って、予告編を見てみたら面白そうだったので、公開を楽しみにしていました。

予告を見た感じ(ちょっと軽いテイストのラブコメかな?)と予想してたら全然違って、揺さぶりまくられて最後には泣きました。これはヤバい。

(人生このままでいいのか?)と鬱屈したものを抱えつつ、何かきっかけが天から降ってきたりしないかなぁなどと都合のいい夢を見ながら、しかしあと一歩を踏み出せずに日々を過ごしている人がうっかりこの映画を観たら、今後の人生を左右する重大決心を強烈に後押しされそうな気がします。

軽めのラブコメを装いつつ、ゾーンは狭いかもしれないけどそこにハマってもがいてる人にはぶっ刺さりすぎる、実は激ヤバな映画なのかもしれません。

ちょうど普段はやらないことをやってる時に観た映画の劇中に「いつもと違うことをして殻を破りなさい」といった意味の助言が飛び出してきたのにも意表を突かれました。

いつもとは違う道を歩いて帰り、今まで一度も入ったことのない駅前の居酒屋で一杯飲んでみたい気分になったくらい。

まあ、さすがに実行する勇気はありませんでしたが。

映画の余韻に浸りながら静かに飲みたいのに、団体が騒いでたり常連がうざ絡みしてきたらヤだなとか考えちゃったら。

それでもまんまとオペラとか舞台とかちょっと観に行ってみたくなっている程度には、毒されています。

なんかちょうどいいのないかなぁと思っていたら、Twitter (X)のタイムラインにブロードウェイ・ミュージカル『天使にラブ・ソングを…』の広告が流れてきて、稀にはやるなぁ!と唸らされました。いっつもしょうもない広告しか流してこないくせに。

オペラはさすがに敷居が高すぎる。かといって舞台だと歌がないかもしれない。そこでこの『天使にラブ・ソングを…』ミュージカルですよ。今の気持ちにジャストフィットする最適解がまさかこんなところにあったとは。

時をほぼ同じくして、タイムラインに「一度は行くべき絶品ハンバーガー東京20選」が流れてきて、そのリストにウーピーゴルドバーガーという店が載っていて場所もミュージカルの会場のすぐ近くで、ますます(これは行くしかない)と運命めいたものを感じています。

日程と売れ残っている席種の料金を見比べつつ、さてどうしようかと思案に暮れるひととき。このときがまた悩ましくも楽しかったりするのですよね。

↓ブロードウェイミュージカル『天使にラブソングを…』来日公演観てきました。

アン・ハサウェイ

『天使にラブ・ソングを…

関連記事

ライブハウスのドリンクチケット、いつ使うべきか問題

ライブハウスのドリンクチケット、いつ使うべきか問題

ライブハウスでライブを観る場合、ドリンク代別でドリンクチケットを購入し、入場後にカウンターでドリンクと引き換えることになるのですが、これがなかなか曲者で、地味に困っています。

できれば開演前にドリンクに引き換えて飲みたいんですよね。

特に電車移動の場合ですね。開演前にお酒を一杯。ほろ酔いの上機嫌で大好きなバンドのライブを観たい。

ただ、ライブハウスではスタンディングが基本になるので、開演するまでに飲み終わりたいんですよね。上演中は手ぶらでいたいので。

そうしないと、飲みかけのドリンクに気を取られちゃって、自由気ままに飛び跳ねたり踊ったり手を叩いたり拳を突き上げたり両手を上げたり、できなくなっちゃうじゃないですか。

なので、本来であればちびちびと時間をかけて飲みたいところを、開演するまでに頑張ってすいすい飲み干すわけですが。

すると、飲み終わったら空き缶や空きコップを捨てに一度離席して、場所を取り直すことになるんですよ。

これダルくないですか?

ガラガラだったら全然困らないんですけど、パンパンだと人の隙間を縫っての出入りも大変ですからね。せっかくいい感じの場所取ってても、抜けた間に誰かに取られて無意味になっちゃいますし。

いい整理番号で早く会場入りして自分の好きな場所を取れてたら、これほど馬鹿らしいこともないでしょう。

闇ですよね。整理番号順入場制自由席の闇。

先日の岡崎体育のZepp名古屋公演の時、斜め前の方が開演前に飲んでたんですけど、離席してないのに開演したら踊ったり飛び跳ねたり両手上に上げて叩いたりしてたんですけど、あれは一体どんなカラクリだったのだろう…。

ドリンクホルダーのある2階スタンド席なら、開演前にドリンクに引き換えて、ちびちび飲みながらライブを観るのも手ですけど、これにもひとつ罠があるんですよね。

席の前後の幅が狭いと、前を横切った人にぶつけられてこぼされる可能性がある、という罠が。

となるとやっぱり終演後に交換して飲むのが安牌か。

ところがこの選択にもひとつ落とし穴があって、何時に終演するのかがわからないんですよね。

3時間も演る単独公演は滅多にないので、90分から2時間半の間には終わるだろうという大まかな予測は立てられますけど、それも絶対ではありませんしね。

泊まりの場合はいいんですよ。徒歩圏内とか地下鉄一本数駅圏内とかで宿を押さえているはずなので。それなら急がなくても問題なし。

問題は日帰りの場合ですよ。

終演後に会場に残ってのん気にちびちび飲んでたら終電終わってたとか、全然あり得ますからね。

まあ、そうなったらそうなったで、ネットカフェか漫画喫茶に駆け込んで、始発が動き出すまで時間を潰すだけですが。

ペットボトル飲料との交換だったら、無理にその場で飲み干さずに、帰りながらちょっとずつ飲みます。

600円のドリンクチケットで500mlのペットボトル飲料と交換かぁ…と若干もやもやしたものを抱えつつ。

先日の岡崎体育のZepp名古屋公演の時は、17時開演と時間が早い上に本人が19時には終わりますと宣言してくれていて、実際にその通りの時間に終わったので、終演後にビールに交換してカウンターでゆっくり飲んでから帰りました。

ただ、「生ビール」というノボリだか手書きのポップだかが目に入ったので生ビールを頼んだら、サントリーの缶ビールを渡されて(え?これ?)と目が点になりましたが。

思ってた生ビールとちゃうのですが…。

てっきりプラカップにサーバーから注いでくれるのだろうと思ってたら、まさか缶ビールとは…。これはもはや事実誤認を盾にした詐欺なのでは?

それはそれとして、終電に間に合うかそわそわしている時とはダンチの安心感でした。

毎回こうだったら問題にはならないのですけど…。

関連記事

岡崎体育Zepp名古屋公演クイックライブレポ

岡崎体育Zepp名古屋公演クイックライブレポ

観てきました。

私のXのタイムラインに彗星の如くやってきた盆地テクノのパイオニア、岡崎体育春のZeppツアー2024名古屋公演を。

最初はそのつもりはなかったんですけどね。

Xのタイムラインに彗星の如く流れてきて知った、チケット余りまくって困ってるって事態もどこか他人事でしたし。

それはそうでしょう。活躍ぶりから名前は知ってましたけど、曲を聞いたことはなかったので。

それが本人自らがガンガン宣伝して遅れていた売り上げを挽回し、札幌公演をほとんど完売にまで持っていって名古屋のチケットの売り上げも徐々に伸ばして、といった空前絶後の現象を目の当たりにして、ついに(これは実際に行ってライブを観てみるべきなのではないか)と心を動かされたのでした。

少なくとも、他でこんな動きを見た覚えはなかったので。

何十年に一度レベルのこのビッグウェーブに乗るしかない。

チケットを買わずに行かなかったら、あとでウジウジ後悔する自分が目に浮かぶようでもありましたし。

(この人のライブを観てみたいな)となったそのタイミングで、ちょうどツアー中で、まだ売り切れていない公演があって、その会場が自宅から無理なく行ける地域で、その日休みで、予定も特になくて、予算も問題なくて、っていうふうにすべてのピースがカチカチっとハマって(よし行こう!)となるなんて、滅多にないですよね。

そんなことから、YouTubeで何曲か視聴した程度で岡崎体育のチケットを買い、名古屋まで足を伸ばしました。

開演の直前には、会場のZeppの方だったか招聘元のサンデーフォークの方だったか、マイクパフォーマンスみたいなことを熱く語り出したのには(こんなことある!?)とびっくりしました。

チケット販売苦戦からの完売という世紀の捲りっぷりに興奮、感動したんでしょうね。

開演予定時刻の17時になったとほぼ同時に暗転し、スクリーンに本日の主役、岡崎体育が映し出されました。

岡崎体育が恋人に言い聞かせるように優しく語り出したその瞬間、観客のボルテージは一気に最高潮に!

数日前まで名前しか知らなかったのに、何曲かYouTubeで視聴した程度でもげらげら笑いながら観れて2時間あっという間に過ぎ去るライブもあるんですね。これまでにない新体験でした。

しっとりした曲もあればしんみりした曲もあり、自虐ネタのような曲もあればツッコミまくる曲もありと、盆地テクノは想像以上にバリエーション豊富でした。

生演奏ではないのに髪の毛一本一本の先にまで響き渡ってくるような重低音は凄まじかったです。Zepp名古屋を崩壊させる気かと思うほどの。

MCでの客席とのやり取りの盛り上がりも凄かったですね。

あのサイズの箱ならではのところもあったんでしょうけど、(ここは本当に名古屋なのか?)と現在地を大阪と間違えそうになるボケとツッコミの応酬に笑いっぱなしでした。

最後の曲の演奏を終え、万雷の拍手で迎えられた岡崎体育は、今後の目標、夢、それを実現するための決意を熱く語り出した。

その言葉は力に満ちていた。最初は苦戦していたチケットの売り上げを自分の頑張りで挽回したことが、大きな自信になっているようだった。観客はその言葉に静かに耳を傾けていた。

その美しい光景はまるで、今後の岡崎体育が歩む道のりの行く末を暗示しているかのようだった。

私たちは心と体の元気と健康を保ち続け、一分一秒でも長く、好きな音楽を享受し続ける。

そうして、岡崎体育の夢の果てを見届けて、この夜に交わされた約束を守るのだ…。

岡崎体育

関連記事