後追いハードロック愛好家がTokyo Motor Fistから遡るTrixter
まず、Tokyo Motor Fistとはなんぞや、という説明から。
Tokyo Motor Fistはイタリアのメロディック・ロック・レーベルFrontiers Recordsに所属しているハードロック・バンドで、中心人物はDanger Dangerのヴォーカルを務めたTed Poley、Trixterのギタリストで作曲やプロデュースに大活躍のSteve Brown。このふたりです。
Danger DangerとTrixter、この二組のハードロック・バンドは、80年代にデビューして活躍していた人気バンドだったので、このTokyo Motor Fistの誕生に、多くのロックファンは夢見心地でした。
実際、Tokyo Motor Fistが届けてくれた音楽が、ファンの期待を裏切らない素晴らしい出来だったんですよね。アメリカン・ハードロックの醍醐味が詰まっている好盤だったんです。
2017年に発表したデビュー作『Tokyo Motor Fist』、2020年7月に発表した待望の2nd『Lions』、二作立て続けの快作だったものですから、ファンの喜びと満足もひとしおです。
まるで80年代当時から自分で見聞きしてきたことかのように語っておりますが、私がBon JoviやAerosmithのベストアルバムでハードロックに目覚めるのが1994年なので、Danger Dangerは当然後追いでチェックしたバンドですし、Trixterに至ってはバンド名は知っていましたが音を聴いたこと自体ありませんでした。
Tokyo Motor Fistの二枚のアルバムを聴いて大満足。ここまで来てようやく、そういえばTrixterって聴いたことなかったな、と自分の浅はかさに思い至り、YouTubeでMVを見てみたわけです。
ぶっ飛びましたね。なんじゃこれ、と。
インパクトを受けたTokyo Motor Fistで作曲を手掛ける中心人物が活動していたバンドですから、自分の好みに近い路線になるのも当然の帰結でしょうけれども、想像以上にドンズバ好みの音だったのです。
こんなにいいバンドだったのか。なんてこった。もっとはよ聴いておけばよかった。
そんなわけで、アマゾンで一気に三枚買いました。Trixterのアルバムを。欲しくなってしまったら最後、我慢できない性分故に、大人買いしてしまいました。
一枚だけ、再結成後初のアルバムにプレミアが付いて中古で高値になっていたため、とりあえず見送りました。こちらもいずれ入手したいと考えていますが。
再結成後二枚目の『Human Era』がまた素晴らしいんですよね。まだまだ老け込んでねーぞ、と往年の輝きに勝るとも劣らない楽曲を聴かせてくれます。
ド派手にギラギラしたギターを弾きまくっている曲もありますし、泣きメロが炸裂するバラード曲も魅力たっぷり。
贅沢な注文であることは百も承知ですけど、Tokyo Motor Fistのさらなる活躍はもちろん、Trixterでも継続的な活動を切に願うばかりです。