とよフェス2022でTRiDENTのライブがただで観れると聞いてホイホイ釣られてきた

とよフェス2022でTRiDENTのライブがただで観れると聞いてホイホイ釣られてきた

あれは10月13日木曜日の晩でしたか。Twitterのタイムラインで、突如としてお隣の豊橋市の10月15日のフェスにTRiDENTも出るよ、チケットもただだよ、という情報を目にして頭が真っ白になったのは。

休みが近づいてきて、土曜日の午後は何をしようかと頭の中で予定を組み立ててたのに、全部パーですよ。

こうなったら、いろいろ考えていたこと全部かなぐり捨てて、行くしかないじゃないですか。

普段、チケット代高けぇよとか東京とか大阪とか遠いんだよ遠征が続くと交通費しんどいんだよなどと文句ばっかり言っといて、お隣の豊橋でチケット代ただで注目しているバンドがライブを演るっていうのに、これで行かなかったらなんだよ結局口だけかよってなっちゃいますからね。

タイムテーブルによるとTRiDENTの出番は17時からだったので、せっかくなので他の出演バンドのステージも観てみるかと少し早めに家を出ました。

人でごった返す豊橋駅に着いてとよフェスのパンフレットをもらって、そこで初めてライブだけじゃなくて屋台や作品展示や総おどりといった様々な催しが一体となったかなり大規模なイベントであると知りました。

こんなに人で賑わう豊橋駅を見るのはいつぶりか記憶にないな…と思いながらとよフェス会場の豊橋球場を目指します。

最初、路面電車に乗っていこうと考えていたんですが、考えることは皆同じなのか路面電車は立錐の余地もないほど混んでいたので歩きました。片道2〜3キロ。まだ暑かったのでしんどかったですね。

会場に着いたらまず飲み物を確保しようとするもそこかしこの自販機で売り切ればっかりで、おいマジかシャレにならんぞサマソニ以上の地獄になりかねん…と屋台を眺めながらさまよっていたところ、売り切れ寸前のペットボトルのお茶と551のアイスキャンディーを見つけたので速攻で捕獲して難を逃れました。

油断大敵でしたね。もう秋だし近場だしと余裕かましてなんの備えもなしに会場に乗り込んだら危うく詰むところでした。ただより怖いものはないという忠言を身を以て痛感しました。

さて、お茶とアイスで火照った身体をクールダウンして豊橋球場野外特設ステージに臨んだ私は、困惑しました。離れたところにふたつのステージが設けられているものと思っていたら、隣接していたからです。各組50分ほどが持ち時間で10分程度でステージ転換するのかなと予想していたので、面食らいました。

どうやら各組30分が持ち時間で、隣のステージで演奏している間に機材のセットを済ませておいて、隣が終わるや音合わせからのリハで本番スタートという、半ばやけくそじみたタイムテーブルになっているようです。

音合わせとリハを5分で終わらせたとしても、持ち時間25分ですよ。4〜5曲聴けるかどうか。ただで観れるのに文句を言うのもぜいたくな話ですが、いくらなんでも慌ただしすぎる。

最初に観たバンドは本人たちでやけっぱちで音合わせしてて、「もういいやこれでスタートします!」と見切り発車したもののやっぱり演りにくかったようで、途中で止めて音合わせを追い込み仕切り直してました。これはこれで面白かったですけど。

時間がごくわずかだからなのか本人たちで本番みたいなテンションで音合わせしてリハ、即本番スタートの手際は観てて気持ちよかったですね。全然ダレずに一秒を惜しんでちゃっちゃと進むので。

ただ、自分たちでステージに出て音合わせからリハまでやるので、今か今かと本番開始を待って焦れての「よっ!待ってました!」感はゼロです。しょうがないことですが。

前のグループが押しても隣のステージで身じろぎせずに出番を待つTRiDENTはシュールだったなとか、ノリノリでキレッキレのステップを踏んで全力で楽しむ中学生がいるかと思えば、普段の日課のウォーキング中ですよっていう体でステージには見向きもせずに歩き去るご婦人がいたり、木陰に座ってステージから流れてくる音を聴いて楽しんでいる人もいたりと、これぞフェスっていうフリーダムな空間はなんとも不思議な魅力に満ちていました。

ときに忌々しくときに微笑ましくときに愉快でときに痛快。それぞれが思い思いに衝突せずに好きなように過ごしていて、たまらなく愛おしくなる。

やっぱり、単独には単独の、フェスにはフェスの良さがありますね。再確認。

投稿者: 弘志

洋楽ロックとミステリー小説と洋画をこよなく愛する、ソロキャンプにも夢中なスキーヤーのブログ。好きな音楽を聴きながら愛車で出かけて、デジタル一眼レフで写真撮影を楽しんでいます。商品リンクはAmazon/楽天アフィリエイトリンクを利用しています。