映画『キャッシュトラック』劇中にセリフとして好きな曲名タイトルが出てきて、密かに嬉しくなってテンション上がった
映画監督ガイ・リッチーと俳優ジェイソン・ステイサムが16年ぶりにタッグを組んだ、と予告編公開前から話題になり、その本編公開日を今か今かと待ちわびていた映画『キャッシュトラック』をさっそく観てきたら、密かに嬉しくなってテンションが上ったことがありました。
劇中のセリフとして、超大好きな名曲タイトルが登場したのです。
あれは物語終盤のことでした。主人公が追い続けていた一味の仲間が、まだしっぽも掴まれておらず、聞かれてもいないのに、自ら罪状やからくりをべらべらと喋りだしたのは。
(は?まじかよ、なに自分からネタばらししてるの?)
それはないだろう、と呆然と興ざめした耳朶に響いたのが、超大好きな名曲タイトルだったので、当惑は一瞬で消し飛び、ひとり密かに嬉しくなりテンション上がりました。現金なものです。
Our Heart’s Hero – To Be A Hero
「Don’t to be a hero」というセリフが出てきたので、CCMロックバンドOur Heart’s Heroの超名盤1st収録曲じゃないですか!とつい今しがたに抱いた不満も霧散する勢いで嬉しくなっちゃいました。
この曲大好きなんですよ。イントロから鳴り響く印象的な旋律。歌メロもキャッチーで最高です。
Faithfull – There’s No Turning Back
続けざまに「There’s no turning back」なんてセリフまで出てきたものだから、今度はポルトガルのFaithfullの1st収録の名曲かよ!とまたまたテンション上がっちゃいました。
この曲も大好きなんですよ。リリース当時、いきなりポルトガルから彗星のごとく期待の新人登場、というセンセーショナルなデビューだったので、印象深いんですよね。
不問ですね。これはもう、不問に付すしかないです。
カミングアウト系ネタばらしというやらかしにも目をつむるほかありません。
映画は、章立てて時間軸を前後させながら、動機や事件の謎を描くという構成で、『パルプ・フィクション』っぽいなあ、という印象を持ちました。
ジェイソン・ステイサムは感情の死んだ目をした苛烈な復讐鬼を演じているのですが、その苛烈ぶりといったらゆうべお楽しみだった同僚の女性に拳銃を突きつけて脅すような容赦の無さで、感情を殺して淡々と追い詰めるものですから恐ろしさのあまり震え上がるんですけど、物語の進行につれて動機も明かされて、この容赦の無さにも納得します。
アクションは少なめでやや物足りませんでしたが、カメラワークの妙と物語の構成の巧みさはさすがガイ・リッチーでしたね。面白かったです。
洋画は基本的に字幕派ですけど、セリフが好きな曲名だと気がついてテンション上がったのは初めてでしたね。珍しいこともあるものです。