再結成後のHarem Scaremの楽曲の完成度の高さは異常
再結成後のHarem Scarem、楽曲完成度高すぎじゃないですか?
まあ、初っ端からこんなこと書いておきながら、再結成後のアルバムを買い集めだしたのは2014年の『Thirteen』からで、その前年の『Mood Swings Ⅱ』はスルーしちゃってたんですけども。
発売当時、試聴してみたらアレンジがほとんどオリジナルと同じだったんで、それなら買わないでいいか、という判断だったのです。まさか、追加収録の新曲三曲が全部いいとは、夢にも思わず。
ベストとか再発盤に追加収録されたりする新曲って、お察しな出来であることがほとんどじゃないですか。経験を積むと、行動に移す前にその結果を予測して、悪そうだったら回避を試みるんですけど、それが裏目に出ちゃいましたね。
そんな『Mood Swings Ⅱ』に続けてリリースされた、2014年の『Thirteen』、2017年の『United』、この二枚のアルバムの出来がまた出色だったんですよね。
再結成後のアルバムって、ネガな部分が悪目立ちしてしまうというか、聴く側も必要以上にシビアな見方をしてしまうところがありますよね。冷ややかというか。斜めに見てしまうというか。素直になれないというか。
三枚目以降から一旦解散まで、Harem Scaremは初期二枚の幻想に囚われて、良質な作品を発表し続けながらも試行錯誤や迷走を繰り返し、それでもなんとか着地点を見つけようともがき苦しんでいたんですけど、一旦解散したことでうまく区切りをつけることができたのか、再結成後の楽曲は、過去のあれやこれやを吹っ切ってのびのびしている感じでした。
ポジティブというか前向きというか、曲がとにかく魅力的なんですよね。メロディがいいんですよ、わかりやすくて。かといって、シンプルになりすぎずに展開や構成にも凝っていて、聴き応えも十分なんですよね。
再結成後の曲のみの縛りで公演やってほしいくらい、再結成後の曲は素晴らしいです。
そんな彼らの最新作『Change The World』が、最近SpotifyやApple Musicなどで配信開始されました。
私は、発売延期となった国内盤をAmazonで予約注文しているので、視聴報告や感想を見ては「ぐぬぬ」と歯噛みしています。
というのも、YouTubeで先行公開されている公式動画を視聴する限り、新作もまた素晴らしい出来に違いないと確信できるからです。
誘惑が激しいですね。予約注文したCDをキャンセルして、ダウンロード購入しちゃいたい誘惑が。