B’zのLIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-をエコパスタジアムのアリーナ席のAブロック2列目で観たら、時の流れが最先端から加速した
チケット高額転売対策の一環だと思うんですけど、B’zのライブって、事前にどの席なのかわからないようになってるんですよね。
購入する時点で、SS席とかS席とかA席とか、大まかな区分というか席種は別れているんですけど、ただそれだけ。他のアーティストは大体チケットが手元に届いた時点でどこの席か分かるようになっているんですけど、B’zの場合はどのブロックのどの列の何番とか、細かいことは当日に受付してみないとわからないんですよ。
ちょっとドキドキですよね。クジみたいというかガチャみたいというか。前々から決まっていることを当日まで伏せているだけだと思うんですけど、その日の自分の運勢が試されているかのようでもあって。
なので毎回、ライブ当日開演直前にチケットゲートを潜るのは緊張の一瞬です。果たして今回の席はどこなのか。
QRコードを読み取り機にかざして吐き出されたチケットを見た私は、その文字列が意味するところをすぐには理解できませんでした。
Aブロック2列目。
何度見直しても、Aブロックの2列目と記載されているのです。
座席表を見るとアリーナ席は前方からA、B、Cとブロック分けされていたので、これはつまり一番前から2列目であるということを意味しています。
一番前から2列目!?
こんなことがあるのか。遅ればせながら”Ain’t No Magic”からLIVE-GYMに通うようになって十数年、(回数を重ねるたびになんか座席がちょっとずつ前方になっていっているような気がする…)とは思ってましたが、ここにきてまさか前から2列目とは。
今回で、一生分のS席ガチャ運を使い果たしてしまったんじゃなかろうか…。
前から2列目で観たB’zは、それはそれは強烈でございました。それはもう、想像以上に。
前から2列目といっても端っこの方だったので、目の前まで来てくれたのはほんの数回ずつでした(ど真ん中最前がプレミアム席なので気を使ってたのかなと予想)けど、それでもすぐ目の前で肉眼で見る本物のおふたりのなんと神々しいことか。微妙な表情の機微までが肉眼で見て取れることのなんと嬉しいことか。
今まで、こんな前からライブを観たことなかったので、知りませんでした。最前列の破壊力って、凄まじいんですね。
今まで、オールスタンディングで番号よくても頑張って最前行こうとかまったく考えたことなくて、みんななんであんな必死に前に行こうとしたりベストポジションキープしたがったりするんだろうと不思議に思っていたんですけど、こういうことだったんですね。
なるほど。すべてはこのためだったのか。
一瞬でしたもんね。開演から終演まで、二時間半が一瞬。今まで生きてきた中で、一番早く経過した二時間半だったんじゃないでしょうか。
よっぽどのハズレでもない限り、基本的にライブは楽しくて開演から終演まで一瞬ですけど、それでもあえて断言しましょう。始まったと思ったら終わっていたと。それほどあっという間に、待ちに待ったライブは終わってしまいました。
いつもなら気になることが、まったく気にならなくなるんですよね。その日の天気とか、調子とか、ミスの多い少ないとか、MCや休憩長いなとか、周りのお客さんがどうだとか。すべてが些事になっちゃうんですよ。
最前でのライブ観覧がこんなにも最高だったとなると、今後はチケットの申し込み優先順位が一変してしまうかもしれません。
SS席は何度か申し込んだことあったものの一度も当たったことないので最近では端から捨ててましたけど、今後は第一希望プレミアム、第二希望SS、第三希望Sで申し込むかもしれません。
それくらい強烈で鮮烈な、夢のようなひと時でした。