それは、夏真っ盛りのとある休日の昼下がり、突然に
あれは、長かった梅雨がようやく明けてから一週間ほど経過した、夏真っ盛りのとある休日の昼下がりのことでした。
そのとき、私は愛車を運転して、信号待ちしていました。すると、それまでキンキンに冷えていたエアコンの風が、急にぬるくなったのです。
うん? なんだ?
不思議に思いながら、普段の設定である25度でもやや肌寒いくらいだったのを、どんどん下げても、風はぬるいまま。エアコンのガス、切れちゃったかな。
そうこうしているうちに、信号が青になったので発進しようとしたら、クルマが動かなかったのでさらに困惑が深まります。
はあ? 何これ。
そこでようやくメーターを見ると、エンストしてるじゃないですか。なんの振動もなしに。
え、チョット待って、どうなってるの?
胸騒ぎを覚えつつもエンジンを掛け直すと、始動性は悪くなくてエアコンの効きも復活。
たまたまかなと首を傾げながら愛車を走らせると、いつもよりシフトショックが大きく感じました。気のせいだと信じたいけど、明らかにどこかがおかしい。
しばらく様子を見ながら走り続けていると、信号待ち数回に一回の割合で、いつの間にかエンストしていることがわかりました。
折しも、お盆休み突入直前という間の悪さ。半年前にブレーキディスクとブレーキパッドの交換をお願いした市内の修理屋さんに、電話でアポも取らずに駆け込みました。
原因は、エアコンのコンプレッサーの動きが重くなっていたためだった
愛車を預けた翌日、修理屋さんから回答がありました。
なんでも、エアコンのコンプレッサーの動きが重くなっているそうで、それが過負荷になってしまい、運転中にエアコンを稼働していると悪影響がある、とのことでした。
エアコンを使わなければ問題はないということでしたけど、いくらか涼しい朝晩ならともかく、真夏の快晴の昼間にエアコンが使えないとか、死活問題ですからね。
修理代金の見積もりを受け取った私は、嫌でも現実と向き合わざるを得なくなりました。
乗り続けるべきか、乗り換えるべきか
私の愛車は平成14年式で、走行距離も20万キロを超えているため、何かと維持費がかかります。
エアコンのコンプレッサーの修理に加え、タイミングベルトの交換と、それに伴う消耗品の交換も合計すると、フルサイズミラーレス入門機と小三元標準ズームレンズが買えてしまうくらいの費用がかかってしまうのです。
さらに、12月には車検も控えており、スタッドレスタイヤもそろそろ買い替え。
嫌でも、考えざるを得ません。乗り続けるべきか、乗り換えるべきか。
半年前に、ブレーキパッドとブレーキディスクをリフレッシュしたばっかりですからね。
気持ち的には、エアコンを直すと同時に、タイミングベルトなど消耗品も交換して乗り続けたいんですけど、その後に車検とスタッドレスの買い替えもあるとなると、全部合計すると、フルサイズミラーレス標準機と大三元標準ズームレンズが買えちゃうくらいの費用になってしまいます。
現実的に考えて、17年落ちの走行距離20万キロを越えた車両に、そこまで注ぎ込む価値があるといえるのか。
難しいところですね。
かといって、乗り換えも即断できません。いくら古くて過走行とはいえ、コツコツと自分で手を入れてきた車両で、愛着がありますからね。
乗り換えに適したタイミングであることは頭ではわかっていても、なかなか割り切れません。
乗り換えもギャンブル
問題は、決断して乗り換えたところで、次の車両が今の車両よりも状態がいいとは限らない、ということです。
私の愛車探しの条件として、マニュアルで四駆でワゴンという三カ条があるので、この縛りを遵守すると、17年落ちから12年落ちへの乗り換えとか、意味のわからない事態が平然と起こってしまいます。
12年落ちともなると、歴代のオーナーがどのようなメンテナンスを施していたかなんて、わかりようもありません。すべてディーラーに持ち込んで、ひとつ残らず記録を取っている車両なんて、稀です。まあ、そんな車両はまずないでしょうね。
外観はきれいだったけど中身はボロボロだったとか、掃いて捨てるほどあるよくある話でもあります。
どのお店で買うかも重要ですよね。中には、新品のタイヤに替えてありますと言いながら、しれっとバースト寸前のタイヤで納車するような、極悪店もありますからね。
修理屋さんには、休み明けに返事しますと答えたので、連休の間、ちょっと愛車と向き合ってみます。
はぁ。楽しいはずの連休が、ちょっと気が重くなっちゃいましたよ。