箱根で芸術の秋を堪能してきた

箱根で芸術の秋を堪能してきた

最初は白馬に行こうと目論んでいたんですよ。見頃にちょっと遅いくらいだったかもしれませんけど、紅葉と白馬三山を眺めながらハイキングでも、と考えまして。

しかし天気ばかりはどうにもならず、雨予報で予想気温も最低気温と最高気温の温度差が地元と約10℃以上ありまして、寒すぎて凍死してもおかしくないぞとブルった私は、目的地を箱根に変更しました。

箱根には美術館もたくさんありますからね。雨でも身体への負担少なく散策できます。とはいえ地元よりは標高も高いので気温も低めで、肌寒かったですね。

余裕を持って家を出たら、道路も空いていてドライブも順調で到着が早すぎたので、まずは芦ノ湖畔の古刹箱根神社を参拝しました。

8時前であれば、大人気スポット平和の鳥居も独り占めです。人影がまったくないというのも寂しいような気もしますが、かといってうじゃうじゃに混んでいたらのんびり撮影どころではないですからね。難しいところです。

雨が降りしきっていたので、一応カメラは持っていったものの車の中に置きっぱなしにしていたのですが、こんなことならやっぱり持ってくればよかったかなと若干後悔。

左手で傘を差しつつ、右手一本で四苦八苦しながらiPhoneのカメラで撮影。構図や色彩を追い込みきれないのでもやもやしながら撮っていました。

箱根神社をあとにすると、強羅駅前の喫茶店でモーニングを食べて、10年以上ぶりにポーラ美術館を訪れました。森の中に突如として現れる、近代的かつおしゃれできれいな美術館です。

ピカピカの床、開放的な吹き抜けと美しいガラス天井、絵になる建築美です。

どうせ館内は撮影禁止だろうな、とここでもカメラを車内に置きっぱなしにしておいたら、まさかの撮影可能箇所がほとんどで、カメラを持ってきてシャッターを切りまくってる人たくさんいました。なんてこった。

ミュージアムショップで売っていたオイルペーパーの激渋文庫カバーにひと目惚れして衝動買い。紐でまとめられるので、本の表紙や裏表紙が折れ曲がってしまうのを防げるのもいい。旅行で文庫本を持ち出す機会がめっちゃ楽しみになりました。

ポーラ美術館はミュージアムショップを見てるだけでも楽しいですね。芸術にはあまり詳しくなかったとしても。有名なモチーフも多いですし、こんなのが部屋の中や身の回りにあったら素敵だろうな、と想像を膨らませてしまうような小物もたくさんあります。

次に岡田美術館に向かいました。風神・雷神の超巨大壁画のエントランスの画像に魅せられて。

今度は一応カメラを持っていったら、入館に際しカメラや携帯電話やゲーム機などの電子機器は一切持ち込み禁止という厳格さで泣きました。携帯電話やカメラをロッカーに預けて、飛行機搭乗口のような手荷物や身体の検査を受けまして、ゲートを潜り入館します。

こちらの展示品は圧巻のひと言でしたね。陶器に磁器、屏風や絵画に書跡、仏教美術と、広大な展示スペースに膨大かつ多岐にわたる展示品がこれでもかと並べられています。見応えがありすぎて、途中からそろそろ勘弁してくれと泣き言を言いたくなってきます。

ウォーターサーバーは5階までないので、愚直にひとつひとつ見て回ると、のどが渇いたり疲れたりでえらい目に遭います。

こんなに広いと思ってなかったので、お昼を食べたらもう一軒くらい寄れそうだなと考えていたのですが、そんな元気はなくなってしまいました。

箱根から沼津に抜けていく帰路の途中で、山の料理屋さんに立ち寄ってししにくうどんを頂きました。肌寒さも吹き飛ぶ温かさと美味しさでした。

彫刻の森美術館にも立ち寄りたかったのですが、けっこういい時間になってしまったためここで締めることとしました。

心残りがあったほうが、再訪の目的にもなりますからね。詰め込みすぎないことも大事。

Eclipseのデビュー20周年8thアルバム『Wired』は過去最高傑作クラスの名盤

Eclipseのデビュー20周年8thアルバム『Wired』は過去最高傑作クラスの名盤

スウェーデンのメロディアス・ハードロックの雄Eclipseの8thアルバム『Wired』がリリースされました。

アルバムリリースに先駆けて公開されていた三曲がどれも良かったので、相変わらず高品質なアルバムが楽しめそうだと期待していましたが、いざ発売されたアルバムを聴いてみたら、のっけから想像を上回る楽曲群のオンパレードで、度肝を抜かれました。

先行公開された三曲はどれも良かったんですけど、それでもレーベルやバンドに正直先行公開する曲の選択をミスったと思ってますよね、と聞いてみたくなるほど、その他の収録曲の出来が素晴らしかったのです。

デビュー20周年の最新作にして、過去最高傑作でしょう。

アルバム冒頭から中盤にかけても目を瞠るほどの楽曲の充実ぶりなんですけど、中盤でバラードを一曲挟んでからの終盤がさらなる一気呵成の攻勢なのです。自分のバンドだけでなく数多のプロジェクトのアルバム制作に関わっておきながら、衰え知らずどころかさらなる隆盛を迎えようとしているこのクオリティ、Erik Martenssonは化け物か…。

ライブ映えしそうなアグレッシブかつエネルギッシュなサウンド、しかし勢い一辺倒でなく民族音楽的な郷愁や哀切を誘う隠し味、かつてないほど鳴きまくっているように聞こえるギター、オマージュや遊び心を感じさせる仕掛け、どれもが最高です。

前作での来日公演が延期されたまま開催されていない現状ですが、この素晴らしい新作を引っさげての来日公演実現でもって打破してほしい、そう願います。

映画『キャッシュトラック』劇中にセリフとして好きな名曲タイトルが出てきて、密かに嬉しくなってテンション上がった

映画『キャッシュトラック』劇中にセリフとして好きな曲名タイトルが出てきて、密かに嬉しくなってテンション上がった

映画監督ガイ・リッチーと俳優ジェイソン・ステイサムが16年ぶりにタッグを組んだ、と予告編公開前から話題になり、その本編公開日を今か今かと待ちわびていた映画『キャッシュトラック』をさっそく観てきたら、密かに嬉しくなってテンションが上ったことがありました。

劇中のセリフとして、超大好きな名曲タイトルが登場したのです。

あれは物語終盤のことでした。主人公が追い続けていた一味の仲間が、まだしっぽも掴まれておらず、聞かれてもいないのに、自ら罪状やからくりをべらべらと喋りだしたのは。

(は?まじかよ、なに自分からネタばらししてるの?)

それはないだろう、と呆然と興ざめした耳朶に響いたのが、超大好きな名曲タイトルだったので、当惑は一瞬で消し飛び、ひとり密かに嬉しくなりテンション上がりました。現金なものです。

Our Heart’s Hero – To Be A Hero

「Don’t to be a hero」というセリフが出てきたので、CCMロックバンドOur Heart’s Heroの超名盤1st収録曲じゃないですか!とつい今しがたに抱いた不満も霧散する勢いで嬉しくなっちゃいました。

この曲大好きなんですよ。イントロから鳴り響く印象的な旋律。歌メロもキャッチーで最高です。

Faithfull – There’s No Turning Back

続けざまに「There’s no turning back」なんてセリフまで出てきたものだから、今度はポルトガルのFaithfullの1st収録の名曲かよ!とまたまたテンション上がっちゃいました。

この曲も大好きなんですよ。リリース当時、いきなりポルトガルから彗星のごとく期待の新人登場、というセンセーショナルなデビューだったので、印象深いんですよね。

不問ですね。これはもう、不問に付すしかないです。

カミングアウト系ネタばらしというやらかしにも目をつむるほかありません。

映画は、章立てて時間軸を前後させながら、動機や事件の謎を描くという構成で、『パルプ・フィクション』っぽいなあ、という印象を持ちました。

ジェイソン・ステイサムは感情の死んだ目をした苛烈な復讐鬼を演じているのですが、その苛烈ぶりといったらゆうべお楽しみだった同僚の女性に拳銃を突きつけて脅すような容赦の無さで、感情を殺して淡々と追い詰めるものですから恐ろしさのあまり震え上がるんですけど、物語の進行につれて動機も明かされて、この容赦の無さにも納得します。

アクションは少なめでやや物足りませんでしたが、カメラワークの妙と物語の構成の巧みさはさすがガイ・リッチーでしたね。面白かったです。

洋画は基本的に字幕派ですけど、セリフが好きな曲名だと気がついてテンション上がったのは初めてでしたね。珍しいこともあるものです。

https://youtu.be/EijAQBESHuo

CDDBに過信は禁物

CDDBに過信は禁物

CDDBって知ってますか?

これはとても便利な機能というかサービスで、私は音楽が好きで今でもCDをよく買っていて、CDを手に入れたそばから音源を圧縮してPCに取り込んでいるんですけど、その際にCDDB上にCDと一致するデータが有れば、アーティスト名やアルバム名、曲名などを自動で入力してくれる、というものになります。

このCDDBにすっかり依存して過信したあまり、曲名の間違いを見逃していたので、ここに記しておきます。

休日の午後、最近手に入れたスウェーデンのAORバンドHoustonの新譜『Ⅳ』を聴き込みながら、ビビッときた曲をTwitterに投稿して共有していたときに、その間違いが発覚しました。

本編ラストを飾る”Into Thin War”という曲を聴いていたときのことです。

(おお、この曲もイントロからビシバシでめっちゃいいな、これも共有しよう)

そう考えて、YouTubeの検索窓に「Houston Into Thin War」と打ち込んでみたら、一曲も引っかからなかったんですよ。Whitney Houstonの曲は出てきたりしたんですけど。

そこで初めて(あれ?なんでだ?おかしいな)と疑問に思って調べてみたら、”Into Thin War”は間違いで、正しくは”Into Thin Air”であった、と判明したというわけです。

取り込むときに、”Into Thin War”ってなんだ?ヘンテコな英語だな、と若干引っかかったものの、それ以上深くは考えずにまあいいかとスルーしてしまいました。

昔は、CDをPCに取り込む前に、曲名などに間違いがないか確認してたんですけどね。その便利さに依存して過信していたあまり、チェックが甘くなっていました。

便利すぎるのも考えものですね。ついつい甘えて流されて、足元がおろそかになってしまいます。

気がついていないだけで、他にも誤入力があるかもしれないですね。なにかの拍子に気がついたら、その都度修正していきます。

しかしHoustonの新譜『Ⅳ』は素晴らしいですね。曲やメロディもいいんですけど、キーボードやギターのサウンド、音色がツボすぎて、サウンドから琴線に触れてきます。Frontiersと契約したことで予算も増えて、サウンドにこだわりを追求する余裕ができたのでしょうか。

今後のますますの活躍に期待ですね。

キャンピングムーンの火ばさみを買ったものの、めちゃくちゃ使いにくかったので押しバネを仕込んで改良した

キャンピングムーンの火ばさみを買ったものの、めちゃくちゃ使いにくかったので押しバネを仕込んで改良した

キャンプを始めた当初は、100均の火ばさみを使っていました。セリアで買ったやつです。100円とは思えないほどしっかりしていましたし、炭や薪を掴むのにも何も問題ありませんでしたし、これで十分だと思っていました。

そんなふうに考えていた時期が、私にもありました。

ところがですよ、曲がりなりにも何度か日帰りや泊まりでキャンプやBBQを楽しんでいると、不思議と道具や装備へのこだわりや憧れが現れてくるもので、YouTubeやTwitterで見かけたかっこいい火ばさみに目を奪われたり、キャンプ仲間が使っているかっこいい道具にいいなと羨んだりで、次から次へとかっこいい道具に目移りするようになるのです。

なんたって、100均の火ばさみの見た目は、まんまゴミ拾いなどで使うゴミばさみそのものですからね。使っていてもテンションが上がらないというか、心が高揚しないというか。所有満足度はゼロです。使い込んでも愛着も育まれません。

これでは、かっこいい火ばさみが欲しくなるのも、自然の摂理でしょう。これは何も火ばさみに限った話ではなく、なんというか、お気に入りの道具で、身の周りを固めたくなるんですよね。

で、買い揃えたお気に入りの道具をご満悦で眺めながら、焚き火してお酒飲んで、美味しいもの食べて、仲間と楽しく会話したい。何故かそうしたくなってしまうのです。

そんな流れに乗って、キャンピングムーンの火ばさみを買いました。

テオゴニアのファイヤープレイストングの人気に便乗して参考にしたらしきデザインでしたが、はさみの色がシルバーだったりグリップがゴツゴツしていたりで、グレーゾーンにとどまりつつもかっこよく値段も求めやすい。

しかし、買ってすぐに後悔することになります。

というのも、キャンピングムーンの火ばさみにはバネが組み込まれていないために、はさみの開け閉めを自分でやらなければならないからです。閉めるぶんにはただ手を握るだけなので別段問題ありませんが、開くときに力が入りにくくて、これがストレスなのです。

安くてかっこいい火ばさみを手に入れたと思ったら、まさかこんな落とし穴があったとは。

落胆しているところにスプリング仕込みのVENTLAXの焚き火トングを見かけちゃったものですから、ろくに使ってもいないうちから買い替えてしまおうかと悩んでいたほど、火ばさみの開けにくさは地味ながら大問題です。

そんな折、YouTubeで火ばさみにバネを仕込んで開け閉めしやすくなるカスタム動画を見まして、これは素晴らしいと感銘を受けた私はホームセンターで押しバネとホースバンドを購入してきました。

押しバネをホースバンドで固定して、力を入れるのは手を握って火ばさみを閉じるときだけ、手を開けばバネの力で火ばさみが自然に開くように、改良しました。

溶接でバネを固定している人もいましたが、自分にはそんな技術も道具もないので、素人仕事丸出しの無骨カスタムです。

たったこれだけですが、これだけで火ばさみの開け閉めがめちゃくちゃ楽になりまして、部屋でひとりにやにやと火ばさみを眺めながら無駄に開け閉めしてしまったくらい、嬉しい。

嫌気が差して速攻で買い替えようとしていたのが嘘みたいに、この火ばさみが愛おしくてたまらない。

早くキャンプに行きたいですね。焚き火して、無駄に薪を火ばさみで突っつき回したくてしょうがない。

ただ、押しバネを仕込んだために、そのままにしておくと常にはさみの先が開いている状態になってしまい、持ち運ぶときに危なかったり邪魔だったりしそうだったので、ワークマンのパラコードを丁度いい長さに切り落として結び、簡易ロックにしました。

コードの切り端はライターで炙って、解けるのを防止。グリップがボコボコしているおかげで、手に馴染むばかりかパラコードも丁度いいところに引っかかる。最高です。

見栄えでは溶接固定に及ぶべくもありませんが、ホースバンド固定のおかげでバネの交換や開度調整が容易なので、大満足です。

ホースバンドも押しバネも銀色なので、キャンピングムーンの火ばさみが銀色でちょうどよかったですね。これがもしテオゴニアやロゴスのように黒い火ばさみだったら、バネとホースバンドも黒く塗らないと悪目立ちして気になってしまったかもしれません。

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