B’zの初期の楽曲をベスト盤のような音質で聴きたいのでデジタルリマスター再発売希望という願いよかなえ

B’zの初期の楽曲をベスト盤のような音質で聴きたいのでデジタルリマスター再発売希望という願いよかなえ

5月21日に静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されたB’z LIVE-GYM 2022 Highway Xを観てきてからというもの、ブログを書いたりライブ映像作品を観たりB’zのランダムプレイリストを聴いたりするなどしてその余韻に浸っていたわけですが、その最中でちょっと物足りなく感じるというか、こうだったらいいのにな、嬉しいのにな、と思ったことがありました。

それはB’zのランダムプレイリストを聴いているときのことでした。

B’zのデビューアルバム『B’z』収録曲の”Half Tone Lady”が流れてきました。この曲めっちゃ好きなんですよ。デビューアルバムの中で一番好き。華やかなキーボードにややあっさりながら躍動するギター、ポップで親しみやすいメロディ。

まだバンドが走り始めたばっかりで型ができ上がっていないながらも、あとから振り返ってみると所々でらしいフレーズや味付けが聞き取れるのも面白い。

ただ、いかんせん、音がしょぼいんですよねぇ…。『B’z』に限らず、CD黎明期の昔の音楽CD全般に当てはまる弱点ですが。

今と違って昔はレコーディング予算も限られている上に機材もぜんぜん違うので、致し方ない面もあるのかもしれません。この素晴らしいメロディを、もうちょっとガツンと来る音で聴きたい。このささやかな願いは贅沢なんでしょうか。

“だからその手を離して”や”君の中で踊りたい”など、ベスト盤に収録された曲はいいんですよ。リマスターされた素晴らしい音質で聴けるので。ただ音圧を上げて揃えただけじゃなくて音の粒立ちや分離にまでこだわり抜いたのであろうリマスターで聴けるので。

問題は選外となったのに好きな曲です。格差を知っているだけに、夢を見てしまうのです。これと同等の音で昔の好きな曲も聴きたいなぁ、と。

ひょっとしてサブスク版ではリマスターされていたりするんでしょうか。サブスクは利用していないため確認できていませんが。いやしかし、そんなまさかCD派をないがしろにするようなことはさすがにないと信じたい。

ゆえに、B’zの昔のアルバムのデジタルリマスター再発売を希望します。願いよかないたまへ。

されなかったらされなかったで、この物足りない音質も時代を感じさせてくれる味には違いない、と自分に言い聞かせてごまかします。

ほとんど諦めていますけど、万が一デジタルリマスター再発売していただけるのであれば、Bon Joviみたいに昔のライブ音源をボーナスCDとして付属するか、昔のライブの模様を収めた選り抜きDVDを付属するなどしていただければ、より一層嬉しく存じます。

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8月10日発売予定のB’zの新作アルバム『Highway X』について、余計なお世話かもしれませんが、杞憂にすぎないかもしれませんが、私には心配なことがあります。

アルバムツアーはアルバム発売に先駆けて5月14日からスタートしているので、ライブに足を運ぶほとんどの人は、アルバム発売前にアルバム収録曲をライブ会場で初めて聴くことになります。

私もアルバム発売前に新曲を聴きました。5月21日にライブを観に行ったので。

何も知らないまっさらな状態でバンドの生演奏で初めて新曲を聴けたおかげで、先入観や思い込みに囚われることなく、まっすぐ新曲と向き合えたのではないかと感じています。

その感触から得た直感を信じるならば、新曲はどれも良かったです。アルバムの発売日がますます待ち遠しくなりました。

ただし、先にも書いたように私にはひとつ心配なことがあります。

それは、同じ曲でもCDで聴くのとライブで聴くのとでは受ける印象がまるで違うことがある、ということです。

ライブで初めて聴いてみたら良かったのでCDを買って聴いてみたらいまいちピンとこなかった。ライブに行く回数がそれほど多くないのでサンプルは少ないですけど、それでもこれまでに何回かあるんですよね。ライブで聴いたときはもっと良かったような気がする、と感じたことが。

同じことをB’zの新作『Highway X』にも感じたりしないだろうか、と不安になってしまうのです。好きなバンドのアルバムを待ちに待って買って聴いてみたら(あれ?ライブのときこんな感じだったっけ???)と頭の中が疑問で埋め尽くされてしまったら、哀しすぎる…。

逆のパターンもあるんですけどね。CDで聴いただけだとあまりピンときてなくてそんなに好きじゃなかった曲が、ライブで聴いたらめっちゃ良くて改めてCDで聴いてみたら印象と評価がひっくり返ってめっちゃ好きな曲になったりとか。

レアなパターンだと、CDで聴いただけだとあんまり好きじゃなかった曲がライブで聴いたら凄まじく良かったので、ライブで演ってくれなかったら終演後も座り込みで抗議したいくらいライブで聴きたいけど、CDで聴くとやっぱりビミョ〜であんまり好きじゃない、ライブ映えが激しすぎる曲も何曲かあります。

アルバム『Highway X』を買って聴いたあとに、千秋楽のライブビューイングでもう一度CDとライブとで印象を聴き比べられたらいいんですけどね。

とりあえずは初回盤の特典であるDVDに収録されるライブ映像を観て、CDとライブとでの印象の違いを改めて確認することにします。

エコパアリーナでB’zの三年ぶりの全国ライブツアーLIVE-GYM 2022 Highway Xを観てきた

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5月21日、静岡県袋井市のエコパアリーナで、三年ぶりに開催されたB’zの全国ライブツアーLIVE-GYM 2022 Highway Xを観てきました。

観劇にあたっては、ワクチン2回以上の接種証明か三日以内のPCR検査の陰性証明に体温37.5度以下、常時マスク着用に加えて声援や呼びかけなどの声出し禁止に会場内での飲食禁止と、いくつかの制限や条件があったりして、数年前までと全く同じというわけにはいかないもどかしさもありましたが、それでもやっぱりライブはいいものでした。

アルバム『Highway X』の発売予定日が8月10日なので、アルバム収録曲のうちすでに先行で配信されていたりドラマやアニメの主題歌として公開されているいくつかの曲を除いては、全く知らない未知の状態で観劇に望むことになりました。

こういうのも新鮮ですね。

昔、新木場スタジオコーストでMuseのゲストのThe Fratellisのライブをアルバムを聴いたことがない状態で観たことがあったんですけど、その時以来かもしれません。あとは未音源化の新曲を単発で観たりすることがあった程度でしょうか。

アルバムツアーというのは、アルバムを発売してから何ヶ月か経ってからスタートすることがほとんどなので、かなり珍しいケースといえるでしょう。

何も知らないまっさらな状態で新曲を生演奏で初めて聴くというのもなかなか滅多にないことなので、先入観や変な思い込みもなくまっすぐ新曲と向き合うことができたのではないかなと感じています。

その印象でいうと、新曲はめっちゃ良かったですね。新作の発売日がますます楽しみになりました。

コロナ禍のせいでライブ自体が二年以上ぶりだったので、大地の鳴動のように床を揺らすツーバスのビートが脚を伝って心臓にまで響いてきたのには、思わず顔が綻んでしまいました。くぅぅ〜。そうそう。これこれ!

声出し禁止なのに、稲葉さんが「こんばんは〜」とか「お元気でしたか〜?」と声をかけてくるものですから、ついうっかり釣られて返事を返してしまうところでした。危ない危ない。

声出し禁止だったため、今まで通りであればイントロの数音を聴いただけで「わぁぁ」と歓喜の歓声が巻き起こる分かりやすくてダイレクトな反応がなくて拍手のみというのは、仕方のないこととはいえやはり寂しく感じてしまいましたね。

途中、稲葉さんが歌いながらバックステージに消えている間その模様を会場のモニターに生中継するという5ERASを思い出すような演出があったんですけど、清さんがめっちゃかっこいいベースを弾きながら(稲葉さん裏で何してんねやろ?)って感じでモニターを見ている一幕があって、超可愛かったですね。おかわりしたくなる至福のひとときでした。

フロアにパイプ椅子が敷き詰められて所狭しと人がひしめくような空間は久しぶりだったので、逼塞感というか圧迫感というか、むせ返るような熱気がやや息苦しく感じるところもありました。さらにマスク着けっぱなしですからね。これから暑さ本番の夏はちょっと大変ですね、これ…。

私が観たのはエコパ初日、ツアーの最初から三番目にあたる公演だったんですけど、ベースの清さんを除いては以前からサポートが継続していたとはいえ、早くもさすがの貫禄と安定感抜群のステージングが完成していて、仕上がりの早さに目を見張りました。スキがなさすぎます。珍しく初々しいB’zのステージが観れたりするのかなとちょっと期待していたところもあったので…。

H.E.R.O.の3rdアルバム『Alternate Realities』が素晴らしい

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デンマーク出身のロックバンド、H.E.R.O.の3rdアルバム『Alternate Realities』がリリースされました。前作『Bad Blood』から約二年ぶり。待望の新作です。

本来であればもう少し早くリリースされていたようですが、コロナ禍によりプロモーションやライブ活動がままならないことが予想されたため、発売時期がズレ込みました。

前作までと今作での大きな違いはというと、一番は今まではサポートメンバーとして参加していた元MewのベーシストのJnhan Wohlertが、正式メンバーとなったことでしょう。

それによりプレイ面での意識が変わったのか、これまでは一歩引いた黒子的な、影ながらバンドを支える縁の下の力持ち的なベースプレイだったのが、今作では一歩前に出てその存在を主張しています。バンドの屋台骨を支える大黒柱のような、そんな頼もしいベースプレイを聞かせてくれています。

ミックスを担当したJacob Hansenとミーティングを重ねて今作のサウンドを決定づけたそうなので、Jacobの仕事ぶりも大きかったのかもしれません。

ベースの存在感が増したことにより、今まで以上にパワフルでヘヴィなサウンドが展開されています。

そのヘヴィなサウンドに乗るChrisの美しいハイトーン・ヴォイスとの対比が心地よいですね。

サウンドは無機質でヘヴィなんですけど、歌メロがキャッチーで、耳にスッと入ってくるんですよね。

楽曲も相変わらず粒揃いの高品質で、バンドの充実ぶりがうかがえます。日本盤のボーナストラックもいいんですよ。この出来であれば本編に組み込んでもなんら遜色なかったと思うんですけど、泣く泣く削ってコンパクトにして、質の向上に努めたんでしょうね。

初回限定盤には、昨年6月にデンマークで開催されたライブの模様を収めた約70分のライブDVD『Live At Pumpehuset』が付属しています。こちらもバンドのパフォーマンスも素晴らしければ音質や画質も高品質で、新譜の付録にするよりも単品でリリースしてカタログに載せたほうが良かったのではないか、と思うほどのクオリティです。

発売前の映像のチラ見せで(このクオリティのライブDVDが付属するのか?)と半信半疑な思いもありましたが、実際に製品版を観てみたらその期待を軽々と超えてきました。

二年前に東京で観た初単独来日公演の感動が蘇るライブDVDです。

ボーナストラック二曲追加にライブDVD付属。本国のファンが日本盤のこの恵まれた仕様を知ったら、唖然とするんじゃないでしょうか。

コロナ禍突入から二年、この夏、サマソニやフジロックなど、夏フェスの開催が予定されていたり来日公演決定のニュースがちらほら聞こえてきたりと、徐々に状況の好天の兆しがあるので、この流れに乗ってH.E.R.O.の来日公演決定の報にも期待したくなりますね。

Ronnie Atkinsの2ndソロアルバム『Make It Count』が素晴らしい

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デンマーク出身のハードロック・バンドPretty MaidsのシンガーであるRonnie Atkinsの二枚目のソロアルバムが発表されました。

前作『One Shot』が発表されたのは去年なので、二年連続での新譜リリースとなります。

デビューしたばかりの新進気鋭の新人なら、短いスパンで次から次へとリリースを重ねるのもわかりますが、Ronnie AtkinsがPretty Maidsを結成したのは1981年とのことなので、40年以上の経歴を誇る大ベテランです。大御所といっても差し支えないでしょう。

そんな大ベテランがデビュー直後の若手のような勢いで新譜をリリースするのは、異例中の異例といえるでしょう。

まるで、勝負を急いでいるかのようです。

それもそのはずで、Ronnie Atkinsは現在、ステージ4の肺がんに侵されていて、闘病中なのです。彼がまるでなにかに急き立てられているかのように創作活動に打ち込んでいるのは、そのためです。まるでおのが命を燃やし尽くさんとするかのような楽曲制作に打ち込んでいるのは、そのためです。

アルバムに収録されている楽曲はどれも素晴らしく、鬼気迫るものがあります。

胸が熱くなる勇壮で感動的なサウンド、繋がりが滑らかで親しみやすく耳に引っかかるメロディ、闘病の悪影響など微塵も感じさせない力強い歌声。

前作も充実した傑作でしたが、今作も負けず劣らずの陣容です。

今作では、曲によって様々なギタリストが代わる代わるギターソロを披露しているのですが、どのソロもトーンやサスティーン、フレーズが魅惑的で、楽曲を鮮やかに彩り華を添えていて最高です。

ミックスとマスタリングはH.E.R.O.の3rdアルバム『Alternate Realities』のミックスも手掛けているJacob Hansen。作品のクオリティを底上げする心憎い仕事ぶりです。

病魔と戦いながらも、Ronnie Atkinsの創作意欲は衰えるところを知らないようで、夏頃にはEclipseのErik Martenssonと組んでいるプロジェクトNordic Unionの新作も控えているそうです。

この燃え盛る炎のようなRonnie Atkinsの創作意欲が持続する限り、こちらも傑作に仕上がっているのは想像に難くありません。