もしかしてだけど、BAND-MAIDってこれまで一枚たりとも収録曲名をアルバムタイトルにしてないんじゃないの?

もしかしてだけど、BAND-MAIDってこれまで一枚たりとも収録曲名をアルバムタイトルにしてないんじゃないの?

BAND-MAIDにハマって約ひと月。今さらかもしれませんが、凄いことに気がついてしまいました。

もしかしてだけど、BAND-MAIDってこれまで一枚たりとも収録曲名をアルバムタイトルにしてないんじゃないの?ということに。

BAND-MAIDはこれまで、ミニアルバムとフルアルバムをそれぞれ四枚ずつリリースしているんですけど、そのいずれも、収録曲名を単純にアルバムタイトルにしてないんですよ。

  • ミニアルバム
    • 『MAID IN JAPAN』(2014)
    • 『New Biginning』(2015)
    • 『Brand New MAID』(2016)
    • 『BAND-MAIKO』(2019)
  • フルアルバム
    • 『Just Bring It』(2017)
    • 『WORLD DOMINATION』(2018)
    • 『CONQUEROR』(2019)
    • 『Unseen World』(2021)

一枚目のタイトルをバンド名にして、以降2,3,とナンバリングしていく方もいますけど、そのパターンとも違う。

『Brand New MAID』の中に”Brand-New Road”という曲があったり、『WORLD DOMINATION』の中に”DOMINATION”という曲があったりと、収録曲名の途中までやその一部が一致しているアルバムタイトルはあるのですが、完全一致はなし。

匂いますね、これは。絶対に何かありますよ。秘められた密やかなこだわりが。

https://www.barks.jp/news/?id=1000136521
https://gekirock.com/interview/2017/01/band-maid.php
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/27320?page=2

いくつかインタビュー記事には目を通したのですが、単一作品に対するタイトルへの言及はあったのですが、歴代作品すべてについては、タイトルの決め方は載っていませんでした。

公式Twitterに、1stミニアルバムに込めた意味は残っていたのですが。

ひょっとすると、ラジオやファンクラブ会員向けの動画の中では語られているのかもしれません。

現状としてはこれ以上知りようがないので、なんとかして知り得た断片的な情報を元に推察して楽しむほかありません。まあ、そんな好き勝手な考察がまた楽しかったりするのですけど。

アルバムタイトルには、彼女たちの目標である世界征服へときっと繋がるはずだと、彼女たちなりの根拠や希望が込められているのでしょう。

もしかしたらそんな大それた意味は隠されていないのかもしれません。私はそんなはずはないだろうと睨んでいますけど、本当のところは彼女たち本人にしかわからないことでもあります。

ささやかな予想が的中していたら嬉しいな。そんな想いを胸の片隅に、今後の彼女たちの活躍を楽しみにしていきます。

BAND-MAIDの1stフルアルバム『Just Bring It』が素晴らしい

BAND-MAIDの1stフルアルバム『Just Bring It』が素晴らしい

あれは冬の日曜の昼下がりのことでした。

ソロキャンプ後に家の自室でゴロゴロしていたら、友人が先日RTしていたバンド、BAND-MAIDの記事が目に止まりYouTubeでチェックしてみたところ、すっかり気に入ってしまった私は、そろそろ暮れなずみそうな時刻に部屋を飛び出して愛車に乗り込み、最寄りのツタヤでBAND-MAIDのアルバムをありったけ借り占めてきました。

その中の一枚が、彼女たちの1stフルアルバム『Just Bring It』でした。

友人からまずはこのアルバムから聴いてみるのをおすすめされた私は、素直にこのアルバムから聴き始めて、すんなりと彼女たちのハードロックの魅力に取り憑かれることになったのでした。

ところで、BAND-MAIDとは全然関係ない思い出話ひとつ、いいですか。

『Just Bring It』は日本語に訳すと「かかってこい」という意味になるそうですが、この言葉を聞くとワンオク初の大阪城ホール公演を観に行ったときのことを思い出します。バンドのMC中に、「もっと来んかい!」と叫んだお客さんがいたことを。大阪らしいなあと笑っちゃったんですけど、それに対するワンオクからの反応がまた面白かったんですよね。

「はああ???めちゃくちゃ行ってるし!!!」

かかってこい、などと煽ると、当然ですけど強い反発が返ってきます。それに負けずに応えてみせる、という気骨や気概が込められたタイトルなのでしょう。

https://gekirock.com/interview/2017/01/band-maid.php

BAND-MAIDは、このアルバム以前にインディーズでEPを二枚、メジャーでEPを一枚発表しているのですが、主に編曲のみで、自身による作詞や作曲はごく一部でした。インタビュー記事を読んだところによると、以前から作詞作曲はしていたのだが提出した曲がことごとくボツだったそうで、自分たちの曲をもっとたくさん世に出したいと密かに創作意欲を燃やしていたようです。

作詞作曲にボツを喰らいまくった悔しさをバネに飛躍したのか、この『Just Bring It』では収録曲全13曲中9曲がバンドにより作曲され、11曲が作詞されています。押さえつけられていた反動の爆発か、バンドによる楽曲の出来が目を瞠るほど素晴らしい。

序盤からアグレッシブで掴みの強い曲が続き、中盤でややポップかつセンチな曲が並んだかと思えば、終盤でまたギアを上げて強烈な曲をガツンとかましてくる。痺れる構成です。収録曲数は多いんですけど、再生時間が短いので冗長さがなく濃密で、一枚があっという間です。

外部ライターから提供を受けている楽曲も劣らず素晴らしいんですけど、バンドによる楽曲が強力すぎて生半可な曲では選曲の段階で淘汰されて生き残れないので、それも当然の帰結。相乗効果。

前EPに収録されていた唯一のバンドによる作曲”alone”でその才能の片鱗をのぞかせていましたけど、ここに来て一気に開花させてきました。

やっぱり、バンドたるもの自分たちが歌いたい曲を自分たちで書いて自分たちで演奏すべし、という思いを新たにしましたね。

決して外部ライターがだめというわけではありません。最終的にはある一定以上の水準が保たれた高品質な楽曲に仕上がってくるでしょう。しかし、自分たちならではの個性はどうしても薄れてしまいますし、自分たちで書き上げたものではない以上どれだけ気合を入れても自作の熱量と思い入れには敵いません。ソツはないかもしれませんが、没個性で面白味に欠けてしまうんですよね。

多少荒削りでも、個性丸出しの面白い音楽を聴きたい。

そんなささやかな願いを、BAND-MAIDは1stフルアルバムでいきなり叶えてくれました。

荒削りどころか、豪快にぶっ飛んだキャッチーなハードロックで。

かかってこい。ファンからの要求がエスカレートするのも、望むところなのでしょう。真正面から応えてみせる。自分たちで書いた曲で。

そして、続く2ndアルバム『WORLD DOMINATION』、3rdアルバム『CONQUEROR』で、ファンの期待を上回る断固たる決意のほどを見せつけてくれるのでした。

豊橋出身のロックバンド、CrowsAliveがかっこいい!

豊橋出身のロックバンド、CrowsAliveがかっこいい!

去年か一昨年か、ちょっとはっきり覚えてないんですけど、Twitterのタイムラインにライブを観た方の感想が流れてきて、それで彼らのことを知りました。

豊橋出身の、CrowsAliveというかっこいいバンドがいるらしい、と。

YouTubeの公式チャンネル上にアップされていた音源を試聴してみて、驚きました。

当時、まだシングル二枚とEPを一枚発表しただけなのに、たったそれだけでどうやってこの音像に辿り着いたのだろうと頭の中が疑問で一杯になってしまうほど、洗練された完成度の高いロックを奏でていたのです。

スペイシーで壮大なサウンド。映像もおしゃれでかっこいい。明らかに只者ではないセンスを感じます。

今でこそ配信音源をダウンロード購入することの抵抗は低くなってきましたが、その頃はまだまだ現物主義が根強かったので、このぶんならすぐにビッグディール勝ち取ってCDをリリースするだろう、とバンドの公式Twitter(@CworsA_official)をフォローしてCDデビュー待ちに徹しました。

そう、CDデビューまで待ち続けるはずだったのです。新曲を聴くまでは。

2月25日に配信リリースされた三枚目のシングル曲”An Empty Sky Where Our Souls Meet”を聴いて、度肝を抜かれました。今までも新人離れした規格外の高品質ロックを鳴らしていましたけど、更にスケールアップしていました。音も映像も、途方も無いスケールです。

一体どうすれば、シングル三枚、EP一枚でこの音に辿り着けるのでしょうか。まさか人生二周目とか?

だめだ、もう待てない。負けました。ついにダウンロード購入しました。こんな音を聞かされたら、買って応援しないわけにはいきません。

若手バンドの初期作って大体、勢い先行でやりたいことに技術が追いついていないとか、技術があったとしてもその技術のアピールばっかりに固執しちゃったりとか、色々と逸りがちじゃないですか。でも、CrowsAliveの音楽には、そういった拙さ、未熟さが感じられないんですよね。

まだ若いのに泰然としていて、すでに完成されている。

地に足がついていて、自分たちのやりたい音楽の明確なビジョンがあって、更にそれをバンドの音として緻密で洗練された高度な水準で表現できる。

まだフルアルバムを一枚も出していないのに、映画のサウンドトラックのような世界観。凄すぎますね。

海外だと、たまに初っ端から(こいつらバケモンか?)と驚愕するしかない音を鳴らしてくるバンドがいますけど、日本国内のバンドでデビュー当初からこの高水準は本当に珍しい。

スタジオ収録音源がこれだけ高レベルだと、果たしてライブで再現できるのか?という不安が生じるのですが、実際にライブを観た人からの評価は高いですし、自分たちでもライブには自信があると公言している。

どうやら要らぬ心配、余計なお世話らしい。

ライブを観てみたいですね。隣市のライブハウスで気軽に観れる今のうちに。このバンド、将来絶対ビッグになりますよ。要チェック!

近々、3rdシングルリリース記念ライブも予定されているようです。

https://twitter.com/CrowsA_official/status/1370379325279596552?s=20

CrowsAliveの音楽性が好きな人は、きっと高確率でHolding Absenceという洋楽ロックバンドのサウンドも気に入ると思うので、よかったらチェックしてみてください。

BAND-MAIDの公式ライバル、BAND-MAIKOが本家を食う勢い

エイプリルフールネタから派生したBAND-MAIKOが最高

元々はといえば、エイプリルフールネタのための渾身の一発でした。

BAND-MAIDにはつい二週間前にハマったばっかりのホヤホヤのにわかなので、ネットで調べたことをさもこの目で見てきたことであるかのようにしれっと書きますが、2018年4月1日、BAND-MAIDはBAND-MAIKOに改名して活動していくことをいきなり宣言し、超名曲”secret My lips”を和楽器XハードロックX舞妓リメイクした”secret MAIKO lips”を配信リリースしたのです。

https://natalie.mu/music/pp/bandmaiko

同日正午に、その改名宣言はエイプリルフールネタであることが明かされ撤回されるわけですが、”secret MAIKO lips”が大好評だったことを受けて、その翌年のエイプリルフールの二日後に、BAND-MAIKO名義で4thミニアルバム『BAND-MAIKO』が世に出ることになったのです。

自身のハードロック・サウンドに和楽器のテイストと京風の言葉遊びを盛り込んで舞妓リメイクしているのですが、この世界観の作り込みが半端じゃなくて、同じ曲に聞こえなくてどっちがオリジナルなのかわからなくなるほどです。

デビュー当時から彼女たちはアレンジを手掛けていたので、その頃からの試行錯誤や四苦八苦の積み重ねが、この舞妓リメイクの驚愕の完成度へと結実したのでしょう。

このEP『BAND-MAIKO』にはオリジナル一曲、リメイク六曲の計七曲が収録されているのですが、オリジナルが好きな曲ばっかりな上にリメイクセンスも抜群で、どの曲も素晴らしいです。

サウンドがまた、たまらないんですよ。全編でソロバトルを繰り広げているかのようなスリリングなサウンドが、大空を飛び交うレーザービームのように立体的に交差してて、耳にグイグイと飛び込んできます。

ああもう、幸せ。

大好きな曲ばっかり、極上のサウンドで酔いしれるミニアルバムです。中毒性なら一番かもしれません。舞妓リメイク継続希望。

もし今後お給仕を観に行く機会に恵まれたら、BAND-MAIKOの曲ワンチャン聴きたさに京都公演を狙いたい。

2019年の秋に嵐山を観光した際、その当時は彼女たちのことを知らなかったので無理もないのですが、”祇園町”のPVロケ地である法輪寺のすぐそばに泊まっておきながら参拝せずにスルーした愚か者に、リベンジのチャンスを。ぜひとも。

BAND-MAIDにハマった話

BAND-MAIDにハマったきっかけ

あれは、冬の日曜日の昼下がりのことでした。

私は、その前日初めて冬のソロキャンプを経験した疲れもあってか、自室でゴロゴロしていました。端的にいえば、今日はもう何もしたくない、そんな心境でありました。

そんなとき、ふと一本のネット記事が目に止まったのです。

あ、最近友人がTwitterでRTしていたバンドだ。

このBAND-MAIDがどのようなバンドなのか、ざっくり説明しますと、メイドの格好をした日本人女性五人組のハードロック・バンドです。

このとき、自宅でひとりでゴロゴロしていた、というのがまさに運命でしたね。

これがもし出先や職場の休憩時間で、周りに他にも人がいたら、YouTubeでMVでも見てみるか、と気軽に試聴できないですからね。ただ記事を読んで、へぇ、と感心するだけで、なんの進展もなく終わっていた可能性もあったわけです。

最初に”Warning!”や”After Life”といった最近の曲から試聴してみたら、想像以上にヘヴィで(うわぁ、結構ゴリゴリだなぁ)と若干引いてしまったんですけど、数曲だけで判断するのも尚早すぎるよなと気を取り直して次から次へと公式MVをチェックしていった結果、”Daydreaming”や”Choose me”、”alone”といった楽曲にすっかりやられちゃいまして、あっという間にその魅力の虜となりました。

いてもたってもいられなくなった私は、その日はもうずっと家でゴロゴロしていようと決めていたにもかかわらず、陽が傾き始めて夕暮れに差し掛かりつつある時間帯に、家を飛び出して愛車に乗り込みました。

目指すは最寄りのツタヤ。そこでBAND-MAIDのCDをありったけ借りてこよう、という腹づもりで。

いや、そんなに気に入ったんなら買えよ、という指摘もごもっともですけどね、アルバム4枚とミニアルバム4枚を一気に買うのはさすがにきつい。レンタルできるのなら、とりあえずレンタルでお試ししたい。

それにしても、一日ゴロゴロしていようという決心を翻意させられ、そろそろ夕方という時間帯に東奔西走するはめになるとは、ハードロックの魔力恐るべし。

最寄りのツタヤのCDレンタルコーナーには、以下の五枚が在庫しておりました。

  • 『Just Bring It』(1stフルアルバム)
  • 『WORLD DOMINATION』(2ndフルアルバム)
  • 『CONQUEROR』(3rdフルアルバム)
  • 『BAND-MAIKO』(4thミニアルバム)
  • 『MAID IN JAPAN』(1stミニアルバム再発盤)

とりあえずこの五枚を借り占めて、iTunesライブラリに取り込んで繰り返し聴き込むことで、最新作『Unseen World』を購入し、アルバム未収録曲聴きたさにシングルをダウンロード購入し、結局現物が欲しくなってレンタル済みのCDも買って、と彼女たちの音楽に更にのめり込んでいくことになるわけですが、その話はまた別の機会に。

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