後追いハードロック愛好家なので、イタリアのハードロック・バンドHell In The Clubを知ったのもつい最近

後追いハードロック愛好家なので、イタリアのハードロック・バンドHell In The Clubを知ったのもつい最近

いやぁ、うかつでした。まったくノーマークでした。

まさかイタリアに、Be The WolfやLionville以外にも、こんなにもかっこいい上にメロディアスなハードロック・バンドがいたとは、知りませんでした。

そのバンドの名は、Hell In The Club。ちょっとドスの効いたバンド名に気後れしてしまいそうになりますが、YouTubeの新着にFrontiers Recordsから新曲が挙がってきていて、サムネも洒落ていたのでクリックしてみました。

見たことのないバンド名だけど、Frontiersからの期待の新人かな、と想像しながら。

その曲がこの”We’ll Never Leave The Castel”で、めちゃくちゃ良かったので一発で気に入りました。

爽やかにアコギが鳴り響くイントロから一転、キャッチーでにぎやかなバンドサウンドが繰り広げられ、起伏の激しい歌メロのパンチ力も抜群。素晴らしい。

新作の情報が気になって調べてみたら、新人ではなくてすでに四枚もアルバムを出していて、この曲は5作目に当たる『Hell Of Fame』からの先行公開曲のひとつであったことが判明し、驚きました。

アルバムのジャケットを見てみて、まったく知らなかったのも無理はないかな、と合点しました。先述した新曲にしても、もし動画のサムネがアルバムジャケットだったら、クリックせずにスルーしていた可能性が大きいです。あまり褒められた行為ではないと承知してはいるんですが、ジャケット画像だけで自分の好みとはズレた音楽性のアルバムだろう、と判断してしまって。

おそらく、今までもバンド名を目にする機会はあっても、知らず知らずのうちに画像判断フィルターによってシャットアウトされていたのでしょう。危うく、こんなかっこいいバンドを知らぬまま余生を送るところでした。

その約ひと月後に、新譜からの先行公開第二弾が発表されたんですけど、それがまたデジタルなダンスビートを大々的に取り入れたEDM風の音作りで、面食らいました。

見間違えたか、別の動画を誤ってタップしちゃったかと、タイトルを二度見したほどの異色曲。音は一風変わってますけど、歌メロが相変わらず強力なんですよね。

そんな流れで、昔の曲もYouTubeで聞いてみるようになってゆくんですけど、以前の曲もいい曲ばっかりで、なんでこんな素晴らしいバンドを見落としていたのかと、自分の不甲斐なさが情けなくなるばかりでした。

荒々しく猛るハードロック・サウンドと、超キャッチーな歌メロの相乗効果がたまりません。イタリアのバンドなのにラテンっぽいノリがなくて、アメリカンに通じる豪快さが押し出されているのがいいですね。好きです。

まずは昔のアルバムから買い揃えました。欲しくなっちゃったら最後、我慢できない性分故に、一気に四枚。

最新作は、日本盤を待とうかと思っていたんですけど、どうやら見送られそうな情勢なので、輸入盤を注文しました。

改めて並べてみると、アルバムジャケットのパンチは強烈ですね。CD屋の店頭で、超おすすめ!と試聴機にセットされていたとしても、ちょっと聴いてみようかな、という気にはならないかもしれません。

The Strutsの3rdアルバム『Strange Days』が素晴らしい

The Strutsの3rdアルバム『Strange Days』が素晴らしい

イギリス出身のロック・バンドThe Strutsの3rdアルバム『Strange Days』が発売されました。

本来であれば、聴けたのはあと数年先だったのかもしれない新作です。

というのも、コロナ禍でのロックダウン中の10日間で10曲を録って仕上げた新作だそうで、この状況になっていなかったら、本来ならツアーで世界中を飛び回っていたはずで、アルバム制作には取りかかれていなかったと考えられるからです。

この10日間での10曲のレコーディングにバンドはゾーンに入っていたのか、Def LeppardのPhil CollenとJoe Elliottをゲストに迎えた”I Hate How Much I Want You”の冒頭では、電話でのやり取りにこのレコーディングに興奮している様子が語られています。

そんな興奮がまた、音に現れているんですよね。

ライブエナジーが迸るエネルギッシュなサウンドで、その音がまた自宅のJBLスピーカー4305Hとの相性抜群で、水を得た魚のごとく悦びに満ち溢れた音が流れてきます。

最高ですよ、これは。

まあ、もともとThe Strutsはデビュー当時から生々しく力強くも鮮烈な音を鳴らしていて、並々ならぬ音質へのこだわりを感じさせる音作りをしていましたが、そんな音質への追求はとどまるところを知らないようです。

コンパクトに凝縮された曲がほとんどで勢いがすごいです。抑圧された想いが弾け飛んでいるかのような、爆発的な躍動感。

中には長い曲もあるんですけど、まったくダレない展開でテンションが一向に落ちません。

ヴォーカルのLuke Spillerの歌声がまた素晴らしいですね。Queenの名ヴォーカリスト故Freddie Mercuryから薫陶を受けた全力投球の情熱的な歌唱が、力強いバンドサウンドに負けじと張り合っています。

日本盤ボーナスの、Summer Sonic 2019からのライブ音源もいいですね。バンドのアツいパフォーマンスはもちろんのこと、ライブならではの鮮度や圧は保ちつつ、それでいてクリーンな音にまとめているミックスのさじ加減が絶妙です。

もの凄いことになりそうな予感を、この新作を聴きながらヒシヒシと感じています。

2020年4月に予定されていた単独来日公演の振り替えとなる2021年4月の来日公演は、きっと伝説的な公演となるでしょう。

私は梅田クラブクアトロで開催される大阪公演を観に行きます。今から来春が楽しみで仕方ありません。

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H.E.R.O.の『Bad Blood』を聴いた感想

H.E.R.O.の2ndアルバム『Bad Blood』を聴いた感想

初の単独来日公演直前に発売予定が発表されて以来、手元に届くのを心待ちにしておりました。デンマーク出身のロックバンド、H.E.R.O.の2ndアルバム『Bad Blood』。

Amazonで予約注文したらフラゲ日に届いたので、プライム会員じゃないのにフラゲ日に届けてくれるなんて、やけに太っ腹じゃないかAmazon、などと戸惑いつつも、嬉しくて否やもないので、早速開封して聴き込みました。

デビューアルバム『Humanic』の国内盤リリースが2019年の4月24日なので、約一年のスパンでの新作です。洋楽ロックバンドでこの間隔は、異例中の異例、かなり早いタイミングでのリリースでしょう。

イベント出演や大物のサポートを勤め上げてからの満を持してアルバムデビュー、初単独来日公演も盛況で成功と、勢いに乗っているのをひしひしと感じますね。この勢いを逃したくない、立ち止まらずに攻勢に出るべきだ、そういった判断なのでしょう。

レーベルと契約を結んでから1stアルバムまでが長かったので、アイデアやストック、やってみたいことが豊富な状態だった、というのも、次の一手の早さに繋がったんでしょうね。アルバムデビューにこぎつけるまでは苦労したかもしれませんが、その後の怒涛の勢いを見るにつけ、積むべくして積んだ苦労、正解だった回り道でしょう。

このバンドの一番の魅力、武器は、Chrisの美しいハイトーンヴォーカルだと思うんですけど、その魅力の活かし方を充分に心得た、高低差のある作曲が心憎いですね。

マニピュレーターを駆使した、リッチで重厚で手の込んだロックサウンドを切り裂くようにして耳に飛び込んでくる、高域の美しい歌声がたまりません。

裏声を美しく伸ばしたかと思ったら、荒々しいシャウトが飛び出したりと、表現力にも幅があって、聴いていて惚れ惚れします。

考え方のひとつとして、サウンドをシンプルにして歌声の魅力を前面に押し出すのもありだと思うんですけど、音にも凝りたいし歌声の美しさも活かしたい、と欲張った結果、モダンでポップでありながら挑戦的でもある、豊潤なサウンドに仕上がっています。

一番長い曲でも3分56秒と、コンパクトにまとめられた楽曲ばっかりで、12曲入りで40分と一周があっという間なのが、凝縮されていて濃密で聴き応えがある反面、もっと聴いていたいと物足りなさも覚えてしまいます。贅沢な注文ですね。

ちょっと気が早いですけど、次作では大曲も聴いてみたいですね。スリリングなソロバトルを繰り広げるような、ライブでトリップできそうな楽曲を。

GUでQueenのTシャツを買ってきた

GUでQueenとのコラボTシャツを買ってきた

耳の早いファンの方であればとっくにチェック済みでしょうけど、3月16日から、洋服チェーン店GUで、イギリスのロックバンドQueenとのコラボTシャツの販売が開始されました。

Queen + Adam Lambertの来日公演や、それに際しての大都会のタワレコでのポップアップストアに行けなかった人たちには、めちゃくちゃアツいコラボでしょう。

一枚790円。さすがとしか言いようがないですよ。驚異の安さで、大好きなバンドのTシャツが買えるチャンスですからね。しかも、種類もめちゃくちゃ豊富。

私は金曜日の夜、仕事が終わってから、近くのイオンモールに出店しているGUに駆け込みました。週末になると、人気のデザインやサイズによっては品切れもあるかも、と心配したためです。

私が行ったときは、幸い、買おうと思っていたデザインの希望サイズは全部在庫があったので、ホクホク顔であれもこれもと両手に抱え込んだんですけど、店内を歩き回っているうちにいやちょっと待てよと冷静さを取り戻しまして、半分棚に返しました。

QueenのTシャツが欲しいのはもっともだけど、着回しのきくベーシックなTシャツも何枚か欲しいな、となりまして。

結局、私が買うことにしたのは下の三枚。

すったもんだの末、買うことに決めた商品を手にレジに向かったら、レジが無人だったので戸惑いました。

え、なにこれ。呼び出しボタンらしきものも見当たらないし、「御用の方は近くの店員にお声がけください」って、その店員さんも見当たらないんですけど…。

勝手がわからないので、一旦離れて物陰からレジの様子をそれとなくうかがうと、どうやら隣がセルフレジになっているらしく、みんな何事もないかのように手慣れた様子で自分で会計を済ませてお店を出ていくので、たまげました。

しかも、バーコードを読み込む必要もなく、買う商品を適当に重ねた状態でそのまま置けば自動で集計されるという。

まじかよ。いつの間にこんなシステムに進化してたんや…。

親切のつもりが、ごちゃごちゃ表示ばっかりで逆にわかりにくくて不親切、ということも往々にしてありがちですが、GUの無人レジはスッキリしすぎてて放置プレイにも程があるのでは。

GUに来たのは、Guns N’ RosesやDef LeppardのTシャツを買ったとき以来で、めちゃくちゃ久しぶりだったのもあったんですけど、世の流れの速さに目眩を覚えそうでした。

まあ、会計のときに、アプリは入れてますかとか、クーポンは持ってますかとか、余計なやり取りがいらないのは気楽な面もあるんですけど。

前回、アプリ入れると安くなりますよ、と誘われたんですけど、めんどくさかったんで頑なに断ったら、機嫌悪くされちゃいましたしね。成績に響いて上司から後でネチネチ言われちゃうから必死だった、とかだったら申し訳なかったですけど、要らないものは要らないですからね。

私が洋楽ロックに入門するにあたり、お世話になったベストアルバム

音楽を聴くようになったきっかけは、親が買ってくれたCDラジカセ

あれはたしか中学二年の頃だったと思うんですけど、私の趣味趣向を決定づける出来事がありました。

親が、CDラジカセを買ってくれたのです。

それまで、音楽を聴くことにはまったく興味がなかったですし、親もレコードプレーヤーを持ってはいたものの音楽を聴いているところは数回しか見た覚えがないですし、当然ねだってもいないのでなんで買ってくれたのか今でも謎なんですけど、わけも分からぬうちに自室にCDラジカセが置かれることになりました。

これがきっかけとなって、せっかくだし音楽CDでも聴いてみるかと、近所のレンタルビデオ店に通うようになりました。

頼りは、ミュージックステーションの週間売上ランキングでしたね。そこで、いいなと感じた邦楽ヒットシングルを借りていました。

B’zやCHAGE & ASKA、WANDS、T-BOLAN、ZARDなどが私の音楽好きの原点です。

画像はPixabayより

洋楽を聴くようになったきっかけは、親が加入してくれたWOWOW

しばらく、邦楽のヒット曲を借りてきては、CDからカセットテープにダビングして擦り切れるまで聴く、という音楽生活を送っていたんですけど、それがなぜ洋楽を聴くようになったかというと、これも親のおかげなんですけど、当時まだ珍しかったBSテレビを買いまして、有料チャンネルであるWOWOWにも加入してくれたのです。

冷静に今振り返ってみると、生き神様ですね、これはもう完全に。息子たちを、思春期のうちにポップカルチャー漬けにしようとしていたとしか、考えられません。ありがたや。

今もあるかわからないですけど、当時はプログラムとプログラムの間に、話題の新曲のビデオを流すことがあって、そこでBon Joviの”Always”やAerosmithの”Amazing”のビデオを見て、「なんてかっこいいんだ!」という衝撃が身体を突き抜けまして、町のCD屋さんにそれぞれのベストアルバムを買い求めに走ったのが、洋楽を聴き始めたきっかけです。

洋楽って、すぐにレンタル屋の店頭に並ばないじゃないですか。それで、コツコツ貯めた小遣いはたいて買ったんですよね。今は、欲しいCD一枚買うのに、なんの躊躇もないですけど、当時はどえらい勇気が要りました。

これ一枚で月の小遣い以上の金額か…(ゴクリ)

Bon Jovi初のベスト『Cross Road』からBon Joviにハマる

思い切って買って実際に聴いてみたら、良い曲満載のとんでもないベストアルバムで、特にBon Joviにハマりまして、Bon Joviだけはオリジナルアルバムも追加で買い揃えました。

そしたら、ベストの選外にも名曲が山程ありまして、「何だこのバンド、とんでもねーな」とさらに深みにハマっていったのでした。

このBon Jovi初のベストアルバム『Cross Road』は、私の記憶が確かならば、全世界で5000万枚以上売れまして、二匹目のドジョウを狙ったというわけでもないのでしょうが、多くの洋楽ロックバンドがベストアルバムを次々に発表する流れが巻き起こりまして、私はそれに乗っかって、好きなバンドの発掘に勤しんだのでありました。

おかげで、ベストから入ったバンド、たくさんあります。Mr. Big、Def Leppard、Van Halen、Roxetteなどなど。友人からは、またそんなベストばっかり買っちゃって、などと冗談半分に諫言を頂いたこともあるんですけど、でもやっぱり便利な面もあるのは間違いないですよ。

入門期なんて特に、右も左もわからず、当時学生だったので予算も限られていましたし。そんなとき、ベストアルバムがあると、売れている人気バンドなのだろうという指標にもなりましたし、一枚で代表曲をまとめてチェックできるので出費面でも助かりましたし。