Dorothyみたいに、3rdアルバムはCDも配信もあるけど1stと2ndはCDかLPしかないというパターンもあるから、いくら配信が便利でも配信だけでは完結しない

Dorothyみたいに、3rdアルバムはCDも配信もあるけど1stと2ndはCDかLPしかないというパターンもあるから、いくら配信が便利でも配信だけでは完結しない

つい先日、Dorothyというかっこいい女性ヴォーカル・ハードロックバンドの存在を知りました。YouTubeのおすすめに”Black Sheep”という曲の新MVが上がってきたことで。

ブルージーなトーンを響かせながら随所で印象的なアクセントをキメるギター、轟音をスコーンと突き抜けてまっすぐ耳に飛び込んでくる美しくもパワフルな歌声がたまらないバンドです。

かっこいいバンドの存在を知るとまず音源を手に入れたくなるのが人情なので早速Amazonで検索をかけるのですが、そこで知ったのはCDやレコードは軒並み品切れ、では配信データのダウンロード購入はどうかというと最新の3rdアルバムなら配信もあるけどそれ以前の作品となると配信リストには載っていないという渋い現実でした。

配信はねぇ。便利で出費も抑えられていいんでしょうけどねぇ。こういった落とし穴もあるのが玉に瑕ですよねぇ。

CDが手に入らないなら仕方ない配信ダウンロードで我慢するか、と思っても配信されてなかったら、新品CDの再入荷を待つか地道に中古CD屋さんを巡って一期一会に期待するかして、結局CDを買うしかなくなっちゃいますからね。

もうCD買うのやめて配信に移行したほうが便利だし楽だしおそらく月々の音楽購入代も抑えられるだろうしそのほうがいいんじゃないのなんて薄々思いながらも、こういったこともあるから踏ん切りがつかないんですよね。

配信だけでは、好きなバンドの音楽を逃さずに聴きたいという欲求を満たせないことがあるので。

もう時代はアナログレコードかデジタル配信ですけど、今しばらくこの現状に抗い、CD購入にすがりつきます。たとえ時代遅れだと白い目で見られようと…。

とよフェス2022でTRiDENTのライブがただで観れると聞いてホイホイ釣られてきた

とよフェス2022でTRiDENTのライブがただで観れると聞いてホイホイ釣られてきた

あれは10月13日木曜日の晩でしたか。Twitterのタイムラインで、突如としてお隣の豊橋市の10月15日のフェスにTRiDENTも出るよ、チケットもただだよ、という情報を目にして頭が真っ白になったのは。

休みが近づいてきて、土曜日の午後は何をしようかと頭の中で予定を組み立ててたのに、全部パーですよ。

こうなったら、いろいろ考えていたこと全部かなぐり捨てて、行くしかないじゃないですか。

普段、チケット代高けぇよとか東京とか大阪とか遠いんだよ遠征が続くと交通費しんどいんだよなどと文句ばっかり言っといて、お隣の豊橋でチケット代ただで注目しているバンドがライブを演るっていうのに、これで行かなかったらなんだよ結局口だけかよってなっちゃいますからね。

タイムテーブルによるとTRiDENTの出番は17時からだったので、せっかくなので他の出演バンドのステージも観てみるかと少し早めに家を出ました。

人でごった返す豊橋駅に着いてとよフェスのパンフレットをもらって、そこで初めてライブだけじゃなくて屋台や作品展示や総おどりといった様々な催しが一体となったかなり大規模なイベントであると知りました。

こんなに人で賑わう豊橋駅を見るのはいつぶりか記憶にないな…と思いながらとよフェス会場の豊橋球場を目指します。

最初、路面電車に乗っていこうと考えていたんですが、考えることは皆同じなのか路面電車は立錐の余地もないほど混んでいたので歩きました。片道2〜3キロ。まだ暑かったのでしんどかったですね。

会場に着いたらまず飲み物を確保しようとするもそこかしこの自販機で売り切ればっかりで、おいマジかシャレにならんぞサマソニ以上の地獄になりかねん…と屋台を眺めながらさまよっていたところ、売り切れ寸前のペットボトルのお茶と551のアイスキャンディーを見つけたので速攻で捕獲して難を逃れました。

油断大敵でしたね。もう秋だし近場だしと余裕かましてなんの備えもなしに会場に乗り込んだら危うく詰むところでした。ただより怖いものはないという忠言を身を以て痛感しました。

さて、お茶とアイスで火照った身体をクールダウンして豊橋球場野外特設ステージに臨んだ私は、困惑しました。離れたところにふたつのステージが設けられているものと思っていたら、隣接していたからです。各組50分ほどが持ち時間で10分程度でステージ転換するのかなと予想していたので、面食らいました。

どうやら各組30分が持ち時間で、隣のステージで演奏している間に機材のセットを済ませておいて、隣が終わるや音合わせからのリハで本番スタートという、半ばやけくそじみたタイムテーブルになっているようです。

音合わせとリハを5分で終わらせたとしても、持ち時間25分ですよ。4〜5曲聴けるかどうか。ただで観れるのに文句を言うのもぜいたくな話ですが、いくらなんでも慌ただしすぎる。

最初に観たバンドは本人たちでやけっぱちで音合わせしてて、「もういいやこれでスタートします!」と見切り発車したもののやっぱり演りにくかったようで、途中で止めて音合わせを追い込み仕切り直してました。これはこれで面白かったですけど。

時間がごくわずかだからなのか本人たちで本番みたいなテンションで音合わせしてリハ、即本番スタートの手際は観てて気持ちよかったですね。全然ダレずに一秒を惜しんでちゃっちゃと進むので。

ただ、自分たちでステージに出て音合わせからリハまでやるので、今か今かと本番開始を待って焦れての「よっ!待ってました!」感はゼロです。しょうがないことですが。

前のグループが押しても隣のステージで身じろぎせずに出番を待つTRiDENTはシュールだったなとか、ノリノリでキレッキレのステップを踏んで全力で楽しむ中学生がいるかと思えば、普段の日課のウォーキング中ですよっていう体でステージには見向きもせずに歩き去るご婦人がいたり、木陰に座ってステージから流れてくる音を聴いて楽しんでいる人もいたりと、これぞフェスっていうフリーダムな空間はなんとも不思議な魅力に満ちていました。

ときに忌々しくときに微笑ましくときに愉快でときに痛快。それぞれが思い思いに衝突せずに好きなように過ごしていて、たまらなく愛おしくなる。

やっぱり、単独には単独の、フェスにはフェスの良さがありますね。再確認。

もしも映画『イエスタデイ』みたいに、なにかの拍子に自分の好きなバンドの存在が消えていたとしたら

もしも映画『イエスタデイ』みたいに、なにかの拍子に自分の好きなバンドの存在が消えていたとしたら

映画『イエスタデイ』では、交通事故にあった売れないミュージシャンが目を覚ましたら世界中の誰もThe Beatlesのことを知らない世界になっていて、戸惑い本当にそんなことできるのかと葛藤しながらも、彼らの曲を拝借し発表したことで走り出してしまったスター街道を描いています。

ここで、ひとつ想像してみましょう。

この映画と同じことがもし我が身に降り掛かってしまったならば。

ある日目が覚めたら世界中の誰もBon Joviのことを知らない世界になっていた、もしくは、ある日目が覚めたら世界中の誰もB’zのことを知らない世界になっていた、そんなところでしょうか。

もしそうなったら、私はどうするのか。彼らの楽曲を拝借して発表する?

自分が書いたオリジナル曲ですよ、とすまし顔で?

答えは否です。否。できるわけがない。

これは道義的に盗作はできないということではなくて、知識や技術が彼らの楽曲を再現できるレベルにはないのでできない、という意味です。もし再現するに足る知識や技術を備えていたら、100%誘惑をはねのけられる自信はありません。自分はそんな強さのある清廉潔白な人間ではありません。

映画『イエスタデイ』では、主人公が売れないながらも十年間ギター一本でひとりで頑張ってきたミュージシャンだったからThe Beatlesの曲を再現できたわけで、趣味でアコースティックギターをちょろっと弾いたことのあるだけの自分に彼らの楽曲を再現するだけの知識も技術もありません。

よって、否、できない、ということになります。

せめてひとりでギター弾き語りができるほどの腕があれば誘惑にかられてしまうかもしれませんが、タブ譜がなければコードが合ってるかどうかすら自分で判断できないレベルで他人の曲をパクって発表など、夢物語でしょう。

よしんば弾き語りできたとしても、一曲弾いただけで指が痛いだの疲れただの喉がガラガラだの、こんな体力ではたった一度の数曲のステージすら完遂は無理です。

自分で無理な理由をあげつらってるだけで情けなさすぎて泣けてきますが、これが現実です。目を背けてはいけません。異世界に転生したところで、転生ボーナスがなければ自分は自分なのです。

ではどうするか。Satinのように自分ひとりだけで何もかもできないのならば、メンバーを募るしかありません。

「本格ハードロックバンドメンバー募集。当方ヴォーカル希望。作詞作曲アレンジセンス自信あります。ただ、アイデアだけは腐るほどあるのですが楽器は何ひとつ弾けず譜面に起こせないので、採譜できる方を希望します。オリジナル曲で世界で勝負しましょう!」

…我ながら胡散臭すぎる…。仮にこの募集要項を読んで応募してくる人がいたら、大丈夫なのか頭の中身を疑うべきでしょう。

ま、そのあたりの細かいことはどうでもいいでしょう。どうせ仮の話です。こんなところで細かいところをつついていても話が進みません。

どうにかこうにかメンバーが集ったとしましょう。

まあ、上手くいかずに揉めるに決まってますよね。大して歌もうまくないくせにいうことだけはいっちょまえなわけですから。プレイやアレンジへの口出しはやたら細かいくせに歌が下手。

こんなの上手くいくわけない…。衝突して喧嘩して、ひとりまたひとりと去っていくに決まってる…。

自分に天性の歌声があるならまだしも。この歌声とメロディセンスを持ってすればもしや…と夢を見させられるだけの才能があれば、口うるさいのを我慢してついてきてくれるメンバーもいるかも知れませんが。

結局、最後は自分ということですね。人のアイデアや成果を拝借したところで、最後に物をいうのは自分。自分にどれだけのものがあるか。

映画館で観そびれた『イエスタデイ』をやっと観たらマネージャー役のリリー・ジェイムズの可愛らしさにキュン死した

映画館で観そびれた『イエスタデイ』をやっと観たらマネージャー役のリリー・ジェイムズの可愛らしさにキュン死した

映画館やテレビのCMで新作映画の予告編を見て、面白そうだなと思いながらもタイミングを逃して観そびれることがたまにありますけど、この『イエスタデイ』もそんなふうにして見逃した一本です。

大ヒットしてロングラン上映とかになれば、まだ観れるチャンスも増えるんですけどね。そんな大ヒット映画は年に数本ですし、音楽を題材にした映画でそれをなしたのは『ボヘミアン・ラプソディ』くらいしか記憶にありません。

まあいつまでも気になっていた映画を映画館で観そびれたことを嘆いてばかりいても始まらないので、DVD/Blu-ray化されたら借りようと切り替えていたんですけど、映画館帰りとか夜のドライブのついでとかにツタヤに立ち寄っても、いっつも全部貸出中で全然借りられなかったんですよ。

こんなことある?って愚痴りたくなるくらい、毎回毎回全部貸出中。

そんなに面白いのか?

ちくしょう、ますます気になるじゃないかよ。

そんなこんなで視聴意欲を募らせていたわけですが、先日The 1975の新譜を聴きながらの夜のドライブついでにツタヤに寄ったらようやくDVDが一枚だけあったので、速攻で確保して借りてきました。

本当のところでいえばBlu-rayで観たかったですが、だからといって見送ったら、今度はいつになるかわかったものではないので。

この『イエスタデイ』がどんな映画かといいますと、世界中で同時発生した謎の一瞬の停電中に自転車に乗っていたらバスに跳ね飛ばされた売れないミュージシャンが目覚めたらThe Beatlesが存在しなかった世界になっていて、戸惑いつつもパクって発表しちゃったらスター街道が走り出し、売れたいという長年の夢が叶った喜びよりも、知らん顔して人の曲を使った罪悪感や選択を間違えたのかもしれない後悔に苛まれてゆく、そんなもしもの世界を描いた映画です。

たまに(は?)とか(えぇ?)とか(なんでそうなる??)と眉をひそめちゃうような展開があったりするのがもったいないですが、The Beatlesの楽曲がその魅力たっぷりに朗々と鳴り響き、主人公の周りに集う仲間や協力者はユーモラスで微笑ましいですし、なんといっても主人公のマネージャー役のリリー・ジェイムズの可愛らしさがたまりません。

こんなにもキュートな映画のヒロインがかつていたか…?とちょっと考えてみても、すぐには対抗馬が思い浮かばないくらい可愛いです。もし今、理想の女性のタイプを聞かれたとしたら、即答ですね。『イエスタデイ』のリリー・ジェイムズだと。

特に好きなのは、主人公が書いた(と思っている)曲のレコーディングをノリノリで手伝っているシーン。映画を観ながら(この気持は…これが…恋…)などと気色悪い感慨にふけっちゃうくらい、その魅力が爆発しています。

不満は微々たるどころか、いっぱいあるんですよ。設定が突拍子もなさすぎるだろうとか、なんで超大物がいきなり直電したり自宅を訪ねたりしてくるんだよとか、ラストちょっと能天気すぎないか…?とか。

でも、そんなことどうでもよくなっちゃうんですよ。いや、どうでもよくはないんですよ、ほんとは。もっとちゃんと作ってくれよっていう思いはあります。でも、どうでもよくなっちゃうんですよ。

リリー・ジェイムズが可愛すぎて。

定期的にこのリリー・ジェイムズを観ては、現実ですり減った心を癒したいがためにDVDかBlu-rayを買おうか、真剣に悩んでおります。

関連記事

白馬の栂池でちょっと早めの紅葉狩りを目論んでいたが、雨で撃沈した

白馬の栂池でちょっと早めの紅葉狩りを目論んでいたが、雨で撃沈した

一週間ほど前から、空き時間のたびに天気予報をチェックしては、ため息をついていました。天気が好転しないなぁ…と。

当日になって、午前9時過ぎから雨から曇りに変わる天気予報だったので、なんとか行けるかもしれないと突撃してみました。その結果がサムネの画像です。麓では晴れ間が覗いていたりもしたので、希望を抱いていたのですが。

山の上は雨でした。

しかも風も強く冷たい。ロープウェイのスタッフの方に聞いたら山の上の気温は4度だったそうです。

地元との気温差約20度。太陽と北風どころか、フレイザードの氷炎攻撃なみの気温差です。

ワークマンの撥水ウォームジャケットと撥水ウォームクライミングパンツを履いていったので、寒いことは寒かったのですが、凍えて仕方ないというところまではいかずに耐えられました。

ただ、横殴りの雨に吹きつけられながら数時間も散策する気にはとてもなれず、山荘の食堂で温かいうどんを食べて山から下りました。ロープウェイ代もったいないですけど…。家から片道約5時間かけて白馬まで来ましたけど…。

数時間は栂池自然園で散策しようと思っていたので、一時間程度で下りてきてしまったため時間が余りまくり、どうしようかと思案した結果あそこに行ってみることにしてみました。

スノーピークとスターバックスという大人気二枚看板が併設された旗艦店舗、スノーピークランドステーション白馬に。

こちらのスターバックスでは店内の多くのイスがアウトドアチェアとしては破格の座り心地のスノーピークのチェアになってまして、この最高のチェアにゆったり腰掛けながら至福の一服が味わえます。

のんびりしながら店内を眺めていたら、スターバックスのコーヒー器具が色々置かれている棚が目に入りまして、そこにステンレスドリッパーとグラスサーバーが一体化したようなサーバーが展示されてて、スターバックスの器具かっこいいなとカタログの他の製品をチェックしてみたら、全国でも一部の限定された店舗でしか販売されていないドリッパーとサーバーを見つけました。

それがこのスターバックスリザーブのセラミックドリッパーとグラスサーバーだったんですけど、そのカッコよさと小さすぎず大きすぎない絶妙に丁度いいサイズに一目惚れしまして、帰りながらその限定店舗に立ち寄って、在庫もあったので購入しました。

今まで、プラスチックのドリッパーからコーヒーカップに直に抽出していたんですけど、これで抽出方法と器具がワンランクアップしました。

プラスチックのドリッパーもいいんですけどね。安くて軽くてどこでも買えて、ちょっとくらい雑に扱っても欠けたり割れたりしませんし。ただ、思わず慈しみたくなるような愛着が湧かないというだけで。ため息こぼしながらほれぼれ眺めてしまうようなカッコよさはないというだけで。

早速このドリッパーとサーバーを使用してコーヒーを淹れてみたんですけど、いつもより口当たりがまろやかになって飲みやすくなっているような気がします。二杯続けてそう感じたので、気のせいではないと思うのですが。

製品ページに”コーヒー豆の美味しさを最大限に引き出す”と書かれていましたが、それがこの味わいに繋がっているのかもしれません。

残念ながら天気に恵まれず栂池を散策はできませんでしたが、仮に好天だったとしたらこのスノーピークランドステーション白馬を訪れることはなかったと思うので、必然的にスターバックスのコーヒー器具と出会うこともなく、日々のコーヒーライフがワンランクアップすることもなかったわけで、失うことと得ることは表裏一体というか繋がっているというか、何がどこでどう転ぶかわからず、面白いこともあるものですね。