往復電車賃3000円以上払って静岡市のミニシアターに行って、Netflixで配信されている映画『ザ・キラー』を1900円で観てきた

往復電車賃3000円以上払って静岡市のミニシアターに行って、Netflixで配信されている映画『ザ・キラー』を1900円で観てきた

たぶん、母や妹に話したら、「はぁ?」って顔をされると思うんですよね。

自宅から静岡市まで約100km。往復電車賃3000円以上、片道一時間半を費やして、静岡市のミニシアター静岡シネ・ギャラリーまで行って、Netflixで配信されている映画『ザ・キラー』を観てきたなんて話したら。

理解不能どころか、正気を疑われるかもしれません。

母や妹の呆れ顔や声を見たり聞いたりするのは愉快ではあるのと同時に不愉快でもあるので、ずっと黙ってると思います。

近いうちにみんなで東京の次女宅に押しかける予定があるので、もしかしたらみんなでお酒でも飲みながら話してたら、うっかり口を滑らせてしまう可能性はありますが。

どうせ理解されませんからね。男のロマンなんて。

だって、あの『セブン』や『ファイト・クラブ』を手がけたデヴィッド・フィンチャー監督の新作ですよ。そら映画館で観たくなるでしょう。どっか近くで上映してないかなと探すでしょう。

そしたら、片道約100kmあるものの同じ県内の静岡市のミニシアターでちょうど上映開始されたばっかりだったので、これ幸いと突撃してきました。

映画は、仕事の成功の確率を少しでも上げるための心得を淡々と自分に言い聞かせるように話す凄腕ヒットマンの独白で進むという内容で、派手なアクションはほとんどなかったですが、そのぶん内面に切り込んだ丁寧な作りに引き込まれました。

面白かったですよ。やっぱり映画館まで観に行ってよかった。配信で家で手軽に観れるのもいいですけど、良作を映画館で堪能するからこそ得られる満足感も間違いなくありますね。

配信で一度映画を観たことがあるんですけど、その時は映像と音がいつの間にかズレちゃってて、なんだよとガッカリしたので配信にはあまり好印象がないんですよね。

退会手続きが迂遠すぎて面倒くさいとか、観たい作品を探すのが大変とか、いつの間にかラインナップから消えてたりとか、観たい作品に限って別料金の支払いが発生するとか、負の側面も気になりますしね。

デヴィッド・フィンチャー

静岡市のライブハウスSOUND SHOWER arkで森恵さんの弾き語りライブを観てきた

静岡市のライブハウスSOUND SHOWER arkで森恵さんの弾き語りライブを観てきた

静岡市清水にあるライブハウス、SOUND SHOWER arkで森恵さんの弾き語りライブを観てきました。

森恵さんのことを知ったきっかけは、彼女がYouTubeにアップしていたJ-Popの名曲の弾き語りカバー動画を観たことです。

一番最初に聴いた曲は正直覚えていないのですが、”もう恋なんてしない”か”純愛ラプソディ”か”M”か”世界が終わるまでは…”か、確かこのあたりだったはず。

ギターは上手いし歌声も素晴らしいしで惚れ惚れと聴き入っていたんですけども、そんな彼女が弾き語りツアーをすると知りまして、これは絶対生で観たい!静岡にも来るし!(同じ県内とはいえ自宅のある西部地方からライブハウスのある静岡市清水までは110km以上あって隣県の名古屋市の方が近いのですが…)とひとり盛り上がり、チケットを入手しました。

一度YouTube生配信を見てみたところ、近況報告や活動予定告知、コメントの読み上げなど視聴者とのやり取りを挟みつつ、アコギ一本でオリジナル曲やカバー曲を弾き語りしていくスタイルだったので、(なるほど、これに近い感じの程よいリラックス感が漂う弾き語りライブをするのだろう)と予想していました。

全然違いました。

スツールに腰掛けてアコースティックギターを弾きながらしっとり歌うのだろうとばっかり思ってたら、そういうコーナーも途中用意されていましたけど、ステージ上にはギターのみならずキーボードやリズムマシンまで、ひとりで全部使うとは思えない機材の数々。

ルーパーを駆使した手際のいい即興的な音作りから、ひとりの手で紡がれているとは思えない音の圧と数が押し寄せ、圧倒されました。マーティンのアコギも鬼鳴りで激ヤバ。そしてそれ以上に、彼女の歌声、声量が凄まじい。

今までライブで何人ものシンガーの生歌を聞いてきましたけど、(彼女ほど声が出ているシンガーがかつて他にいたか?)と自問しても、対抗馬が思い浮かぶどころか(いやひょっとしたら過去イチかもしれない…)と思わされるほど、圧倒的な歌声です。

ライブで何が一番がっかりするかっていったら、歌声があまりよく聞き取れない時じゃないですか。

シンガーの喉の調子がイマイチだったり、楽器隊の音がデカすぎだったり、その時の場所や座席が音響的に不利で声が埋もれがちだったりとか、理由や原因はその時々で様々ですけど、ライブで歌声がよく聞こえないことほどがっかりすることはないですよ。

その点で言ったら、彼女の歌声は極上です。小さめのライブハウスで、本来の弾き語りでアコギ一本だったら声が通って当たり前ですけど、キーボードやリズムマシンから重低音バンバン鳴らしてましたからね。

その上でこのインパクト。度肝を抜かれましたね。

昔、歌手のChristina Aguileraの名前だけ聞き知っていた時に、彼女の主演ミュージカル映画『バーレスク』でその途轍もないパワフルな歌声を初めて聴いてぶったまげましたけど、あの時に匹敵する衝撃でした。

7月からスタートしたこの弾き語りツアーも残すところ沖縄での三公演のみ。お近くで行こうか迷っている方がもしいたら、全力で彼女のステージを体感してみるべきだとおすすめしておきます。

B’zのLIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-をエコパスタジアムのアリーナ席のAブロック2列目で観たら、時の流れが加速した

B’zのLIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-をエコパスタジアムのアリーナ席のAブロック2列目で観たら、時の流れが加速した

チケット高額転売対策の一環だと思うんですけど、B’zのライブって、事前にどの席なのかわからないようになってるんですよね。

購入する時点で、SS席とかS席とかA席とか、大まかな区分というか席種は別れているんですけど、ただそれだけ。他のアーティストは大体チケットが手元に届いた時点でどこの席か分かるようになっているんですけど、B’zの場合はどのブロックのどの列の何番とか、細かいことは当日に受付してみないとわからないんですよ。

ちょっとドキドキですよね。クジみたいというかガチャみたいというか。前々から決まっていることを当日まで伏せているだけだと思うんですけど、その日の自分の運勢が試されているかのようでもあって。

なので毎回、ライブ当日開演直前にチケットゲートを潜るのは緊張の一瞬です。果たして今回の席はどこなのか。

QRコードを読み取り機にかざして吐き出されたチケットを見た私は、その文字列が意味するところをすぐには理解できませんでした。Aブロック2列目!?何度見直しても、Aブロックの2列目と記載されているのです。

座席表を見るとアリーナ席は前方からA、B、Cとブロック分けされていたので、これはつまり一番前から2列目であるということを意味しています。

一番前から2列目!?

こんなことがあるのか。遅ればせながら”Ain’t No Magic”からLIVE-GYMに通うようになって十数年、(回数を重ねるたびになんか座席がちょっとずつ前方になっていっているような気がする…)とは思ってましたが、ここにきてまさか前から2列目とは。

今回で、一生分のS席ガチャ運を使い果たしてしまったんじゃなかろうか…。

前から2列目で観たB’zは、それはそれは強烈でございました。それはもう、想像以上に。

前から2列目といっても端っこの方だったので、目の前まで来てくれたのはほんの数回ずつでした(ど真ん中最前がプレミアム席なのでその忖度もあったのかなと予想)けど、それでもすぐ目の前で肉眼で見る本物のおふたりのなんと神々しいことか。微妙な表情の機微までが肉眼で見て取れることのなんと嬉しいことか。

今まで、こんな前からライブを観たことなかったので、知りませんでした。最前列の破壊力って、凄まじいんですね。

今まで、オールスタンディングで番号よくても頑張って最前行こうとかまったく考えたことなくて、みんななんであんな必死に前に行こうとしたりベストポジションキープしたがったりするんだろうと不思議に思っていたんですけど、こういうことだったんですね。

なるほど。すべてはこのためだったのか。

一瞬でしたもんね。開演から終演まで、二時間半が一瞬。今まで生きてきた中で、一番早く経過した二時間半だったんじゃないでしょうか。

よっぽどのハズレでもない限り、基本的にライブは楽しくて開演から終演まで一瞬ですけど、それでもあえて断言しましょう。始まったと思ったら終わっていたと。それほどあっという間に、待ちに待ったライブは終わってしまいました。

いつもなら気になることが、まったく気にならなくなるんですよね。その日の天気とか、調子とか、ミスの多い少ないとか、MCや休憩長いなとか、周りのお客さんがどうだとか。すべてが些事になっちゃうんですよ。

最前でのライブ観覧がこんなにも最高だったとなると、今後はチケットの申し込み優先順位が一変してしまうかもしれません。

SS席は何度か申し込んだことあったものの一度も当たったことないので最近では端から捨ててましたけど、今後は第一希望プレミアム、第二希望SS、第三希望Sで申し込むかもしれません。

それくらい強烈で鮮烈な、夢のようなひと時の体験でした。

B’zのエコパスタジアム公演にフード屋台やカフェを楽しむために早めに着いたら、リハの音漏れでネタバレくらった

B’zのエコパスタジアム公演にフード屋台やカフェを楽しむために早めに着いたら、リハの音漏れでネタバレくらった

行ってきました。2023年9月9日土曜日、チケット確保以来、約半年前から待ちに待っていたB’zのLIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-エコパスタジアム公演初日に。

最初は車で行こうかと思っていたのですが、駐車場の利用が制限されて有料事前販売分のみということだったので、一緒に行く仲間と協議の上、電車にしました。当日はフードやドリンクの屋台も出て、お酒も飲めるということだったので、ちょっと早めに行って飲み食いしながらのんびりと開演を待とうという話になりまして。

自宅最寄り駅からエコパ最寄りの愛野駅までは約50分。当日は11時過ぎくらいに電車に乗り込み、12時前くらいに愛野駅に着き、そこから歩きでエコパスタジアムを目指して2〜30分ほどで会場に到着しました。

まずはグッズを買いに行くかと、今回のグッズ売り場であるエコパアリーナに向かおうとしたら、スタジアムの方からなにやら演奏中の音が聞こえてくるじゃないですか。どうやらこの夜の公演に向けたリハーサルの真っ最中だったようです。

ということはですよ。そこで聞いてしまったんですよ。その日演る予定だった曲を。これまでネタバレ踏まずに過ごしてきたのに。マジか…。嬉しいような残念なような、かなり複雑な気持ち。

グッズ販売の列に並んでいる時に妹に「リハの音漏れでネタバレくらった…」とメールしたら「いいじゃん!リハと本番で二度美味しいじゃん!」とポジティブな返事が返ってきたんですけど、いや(まあこれは演るだろうな)と前々から予想していた曲だったらそうかもですけど、それがあいにくと(え!?この曲演るの!?)っていうまさかの曲だったんですよね…。

本チャンでいきなりぶちかまされたかったですよね…。記憶消したいなぁ、と思いながら物販の待機列をやり過ごしたのでした。

野外ライブで会場にあんまり早めに着くと、こういう可能性もあるのですね。勉強になりました。

グッズ購入後に外に出るとグッズ販売列の最後尾は炎天下の外まで伸びていたので、早めに着いてまずはグッズを入手しておくという判断は大正解だったようです。

なん…だと…エコパスタジアムでJリーグの試合やライブイベントが開催される場合は、有料駐車券が先着順販売されるだと…

なん…だと…エコパスタジアムでJリーグの試合やライブイベントが開催される場合は、有料駐車券が先着順販売されるだと…

先日、リリース当時にシングル『Blowin’』を聴いて以来のファンだという妹の友人とエコパ直前35周年記念B’zバナ飲み会を開いたんですけども、その場で当然のように当日はどのように会場に向かうつもりなのかという話になりまして、私はそこで衝撃の事実を知らされることになりました。

私は仲間と車で行くつもりでいたんですよ。

去年、アルバム『Highway X』のツアーでのエコパアリーナ公演でも利用した、行きも帰りも渋滞にハマりにくい攻守最強の穴場の駐車場を今回も目指せばいいや、と安易に考えていたので。

飲み会で得意げにその持論を展開したら「え?チケットぴあから駐車券先着有料販売って案内が着てましたよ?」と言われ、一瞬頭の中が真っ白になりました。

はい?マジですか?初耳なんすけど…。

断りを入れてその場でチケットぴあのサイトを確認してみたんですけど、そこで把握できたのはP4、9、10のみ駐車場が開放されて駐車券が先着ぶん有料販売されていたらしい、という事実のみでした。

情報弱者甚だしく完全に乗り遅れていたので、駐車券は当然のごとくすでに完売。

うわー、マジか…。

楽しかった飲み会が一転、夢から覚めて現実に引き戻されたかのようにしばし上の空に。

飲み会を解散して家に帰ってから、かつてない集中力でエコパスタジアムの駐車場に関する案内を熟読して、ようやく事の次第を理解しました。

なるほどね、エコパスタジアムでJリーグの試合やライブイベントが開催される場合は、普段は無料開放されている駐車場の利用が制限されるのか…。

今まで、エコパアリーナにはライブで二回、エコパスタジアムにはJリーグの試合を観に二回行ったことがありますけど、アリーナには車で行きスタジアムには電車で行った(スタジアムでスポーツ観戦するとなぜかビールが飲みたい気分になるのです…)ので、このお約束ごとの存在を知りませんでした。

しかし危ないところでした。

下手したら当日、このことを知らないまま呑気に車で行って現地で駐車場がないことを知り、駐車場難民となって右往左往した挙句開演に遅れる、という最悪のパターンに陥るところでした。

まだ仲間と善後策を講じる必要はありますが、事前に知ったことで最悪のパターンだけは回避できるでしょう。

それにしても、9月9日、B’zのエコパスタジアム公演当日の静岡はアツいですね。

袋井市のエコパスタジアムでB’zのPleasure Starsが開催される他、磐田市のヤマハスタジアムではサッカーJ2の磐田対大宮が、静岡市のIAIスタジアムでは同じくサッカーJ2の清水対山形まで開催されて。ビッグイベント尽くし。

果たして浜松駅や掛川駅や静岡駅は、押し寄せる乗客を捌ききれるのか。静岡に遠征するついでに炭焼きレストランさわやかに行こうと考えている人たちは、限られた席に座ることができるのか。

静岡の底力が試されようとしている…。