33年ぶりに劇場で映画『ターミネーター2』を観たら猛烈に感動した

33年ぶりに劇場で『ターミネーター2』を観たら猛烈に感動した

二週間限定で全国の映画館でリバイバル上映された、1991年の名作SFアクション映画『ターミネーター2』を観てきました。めちゃくちゃ素晴らしかったです。少なく見積もっても、想像していた10倍くらい感動しました。

想像していた以上に感動したあまり、DVD持ってるのに、4Kレストア版Blu-ray欲しくなっちゃってますからね。うち、4Kテレビないのに。

初めて『ターミネーター2』を観たのは中学生当時。どうしても映画館で観たいと親に駄々をこねてお小遣いをせびり、当時小三の弟とふたりで浜松市の街中の映画館に足を運びました。

初めての劇場での鑑賞ももちろん大満足で、それ以来とんねるずのテレビ番組でのパロディや衛星放送や地上波放送に加え、ビデオレンタルにDVDも購入してとこれまで何度も観てきている大好きな映画です。

当然、どんな物語でこれから何が起こるのか、展開からセリフから結末まで知り尽くしている状況で観たわけですが、不朽の名作映画の面白さはまったく揺るぎませんでした。

もしかしたら初めて観た時の感動を上回っているかもしれません。それくらい、猛烈に感動しました。

なんせ、序盤の山場であるバイクとトラックのカッコ良すぎるカーチェイスシーンで、早くもワケのわからない感動が込み上げてきて目頭が熱くなってましたからね。これまでこんなところで、ハラハラドキドキ大興奮するのは常でも、泣けてきたことなんか一度もないのに。

劇場の大きなスクリーンで集中して観ていたおかげか、新発見もいくつかありました。

例えば、ラストのサムズアップ。いつの間にあんなの覚えていたのか不思議に思ってたら、ジョンとボブおじさんがじゃれ合っているのを眺めていたサラがひとり言を言っている合間に、ジョンが教えているっぽいところがチラッと映り込んでいました。

まるでワンカットであるかのように、目まぐるしく移り変わる周囲の状況もシームレスに連動していくカメラワークにも痺れました。ジョージ・ミラー監督か。いやぁ、神ですね。ジェームズ・キャメロン監督は神。

ポニーテールでトンファー片手に軽やかに走り出すサラは颯爽としててむちゃくちゃかっこいいわ、健気に母親を想いながらも未来の指導者としての資質に目覚め始めるジョンの成長には頼もしさを覚えるわ、当初は固くて不自然だった言動がジョンとの触れ合いを通じて徐々にこなれていくT-800は微笑ましいわ、警官に扮して違和感なく人間社会に溶け込んで執拗に追いかけてくるT-1000は空恐ろしいわ、主要キャラの造形も完璧。

今回のリバイバル上映で、改めて本作の魅力を実感しました。

正直なところ、心の片隅には疑問もあったんですよ。

いくら『トップガン』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に並ぶ人生でもトップクラスに好きな映画とはいえ、何度も観ている映画を今さら映画館で観ることに意味はあるのだろうか?と。

愚問でした。意味も意義もありまくりでした。

できればもう一回観ておきたいくらい猛烈に感動してますが、進みの遅すぎる傍迷惑な台風のせいで断念します。天気予報を見る限り、ピークは越えてるっぽいんですけどね。念のため。

今後もし(あの映画面白かったなぁ。もう一回映画館で観たいな)と思っていた映画のリバイバル上映を知ったら、都合のつく限り観に行こう。

そんな決心を新たにした『ターミネーター2』のリバイバル上映でした。

最近、『レザボア・ドッグス』や『テルマ&ルイーズ』など、4Kリマスター作品の再上映が多いので、次の機会は意外と近いのかもしれません。

ターミネーター2

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神の思し召しに導かれたかのようにブロードウェイミュージカル『天使にラブ・ソングを…』来日公演を観てきた

神の思し召しに導かれたかのようにブロードウェイミュージカル『天使にラブ・ソングを…』来日公演を観てきた

東京随一の繁華街渋谷にある東急シアターオーブで、ブロードウェイミュージカル『天使にラブ・ソングを…』の来日公演を観てきました。

私の記憶が確かならば、小学生の頃地元の劇団が体育館で劇を上演してくれたのと、高校生の時の課外授業で浜松の劇場に足を運んで観劇して以来、30年ぶりの舞台の観劇です。

30年ぶりの舞台の観劇というところからも想像がつくように、普段は舞台を観に行くことはありません。プレイガイドではJリーグと音楽ライブを検索する程度で。

それがなぜ今回はミュージカルを観に行ったのかというと、先日観た映画『ブルックリンでオペラを』の影響です。

この映画での劇中劇オペラが素晴らしくて、それでちょっとオペラとか観てみたいなと思ってしまったんですよね。

でも、さすがにオペラは敷居が高いじゃないですか。普段まったく舞台を観ないのに、いきなりオペラだなんて。

かといって舞台劇を観に行ったら、歌がないかもしれない。劇中劇オペラの歌に特に感動したのに、歌のない芝居劇を観に行くのも趣旨が違うでしょう。

どうしたもんかと腕を組んで唸っていたら、Twitter(X)のタイムラインに彗星の如くブロードウェイミュージカル『天使にラブ・ソングを…』の来日公演の広告が流れてきたんですよ。

これだ!

これが天啓か!

普段、ミュートするかブロックするか興味がないを押すしかないしょうもない広告しか流してこないくせに。稀にはやるじゃないか。

オペラは敷居が高すぎる+芝居だと歌がないかも=天使にラブ・ソングを…ミュージカル。今の気持ちにジャストフィットする最適解が、まさかこんなところから導き出されるとは…。

思い立ったが吉日ということでチケットぴあで前売り券を買い、新幹線往復日帰りで上京したのでした。

ミュージカルは昼の部と夜の部の一日二公演で、一瞬どっちにしようか迷ったのですが、ニュース番組で路上飲みで溢れかえる夜の渋谷の人混みに恐れをなし、昼の部を選びました。

もったいないけど、観劇後はちょっとだけ散策して、日が暮れる前にさっさと帰ろう。そうしよう。

開演時間の一時間ちょい前に東京駅に着いていれば楽勝だろうと思ってたら、渋谷駅の動線が工事中のせいもあってか田舎者には訳が分からずとりあえず外に出て、ちょうど東急プラザが目に入ったので(ああ、あそこか)と向かってみたら全然違って真逆だったという初見殺しにハマりかけつつ、開演10分前になんとか東急シアターオーブの受付フロアに到着しました。

危なかった。もうちょい余裕かましてたら確実に遅れてた…。

これだから初めての会場は油断禁物だ。

座席番号から薄々見当はついていました。

案内に従って座席に向かったらやはり側面だったので(正面じゃなかったか)とがっかりしていましたが、サイド席は一列しかなくてボックス席みたいになっていたので逆にテンションが上がりました。現金なもので。なにこれ最高。

ストーリーは基本的に映画の一作目を踏襲していました。それをミュージカル舞台向けに若干アレンジ。セリフや歌は当然英語で、ステージの両脇の電光掲示板に日本語訳が表示されます。

離れた正面席ならば舞台の様子も日本語訳も同時に視界に収めやすいのではないかと思いますが、正面でも近すぎたり端すぎたりすると字幕に舞台にと目が行ったり来たりになって忙しすぎるので、セリフや歌詞の日本語訳は思い切って切り捨てて舞台に百パー注視するのが吉なのではないかと感じました。

事前に映画を観ておけば(ここはあのシーンでこういうことを話しているのだな)と推察できるので、可能であれば事前に映画の一作目を観ておくといいでしょう。

ただ、ギャグやユーモアやアレンジされたシーンへの理解と反応が薄くなってしまうのがネックですが…。

まあ、それより何より歌ですよ。出演者たちの圧倒的な歌唱力。出演者全員、アメリカン・アイドルで優勝争いを繰り広げたとしてもまったく不思議ではない超絶的な歌唱力。

多彩で豊富な各々の見せ場に、美しく壮観なハーモニー。感動的な大円団からのお茶目で可愛らしいカーテンコール。

めちゃくちゃ素晴らしかったです。最高でした。行くと決める前にはネガティブな葛藤もありましたが、行って本当に良かったです。

神の思し召しに感謝ですね。天照大神様ありがとうございます。

天使にラブ・ソングを…

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スポーツの試合を観戦中に選手の間に(ん?今のは一体なんだったんだ?)と疑問を感じたやり取りがあったなら

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映画『チャレンジャーズ』観てきました。

『チャレンジャーズ』は上映館数が少なくて、自宅から約90km離れた名古屋か約100km離れた清水かという二択だったのですが、上映期間中にちょうど名古屋にライブを観に行く予定があったので、名古屋のミッドランドスクエアシネマに初めて足を運びました。

ミッドランドスクエアシネマにはまだ日本に数館しかないドルビーシネマをいつか体験しに行きたいとも思っていたので、その場所を確認して把握しておくのもありだとも判断しました。

映画を観に行く前に藤が丘のJazz茶房青猫さんでアイスコーヒー飲んでたら、居心地が良いあまりくつろぎすぎて時間ギリギリになり、焦りましたが。

大都会の超巨大駅の目の前にあるおしゃれな商業ビルに入っているシネコンはすごいですね。異様な雰囲気に完全に呑まれ、浮き足だって最上階の映画館フロアへと上って行きました。

中部地区での上映はわずか数館ということもあってか、客席は結構埋まっていました。七割近くは入っていたんじゃないですかね。

ここで不安になったのは客層が悪いのではないかということ。うるさかったりスマホ見たりする人が近くにいたら嫌だなと。途中で出入りする人が数名いたものの、みんな静かに集中して観ていて心配していたようなことがなくてホッとしました。

しかしミッドランドスクエアシネマのサラウンドは凄かったですね。後ろの方から話し声が聞こえたので(おしゃべりしてるやつ誰だよ、声がでけーんだよ)と忌々しく思ってたら、映画の登場人物の家族が画面の外で話している声でした。

物語の舞台は、とあるプロテニス男子シングルス・トーナメントの決勝戦。そこで対峙した、ふたりの選手とひとりのコーチの三人の間にあった過去13年間の青春や恋愛や苦悩や確執を、フラッシュバックのように随時差し込みながら試合が進行して行きます。

その中で(ああ過去のあの場面と同じやり取りがそのうち出てくるのだな)とピンときたシーンがあったのですが、なかなかその場面が訪れずに(勘が外れたか…)と思い始めた最終盤にその場面がやってきました。

ふたりの間だけで伝わった秘密の告白。観客には当然訳がわからず、あと少しというところで勝負を捨てたとも取れる態度の急変に困惑します。

現実世界の試合でも、昔からの因縁があればあるほど、こういった当事者の間でしか意味の通じない暗号じみたやり取りが秘密裏に交わされているのかもしれませんね。

これまで観たこともなかったような構図やアングルやカメラワークが次々と繰り出される白熱のラリーには痺れました。

チャレンジャーズ

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映画『ブルックリンでオペラを』観てきたら、ちょっとオペラとか舞台とか観てみたくなった

映画『ブルックリンでオペラを』観てきたら、ちょっとオペラとか舞台とか観てみたくなった

先日、浜松市のミニシアターシネマイーラさんで、映画『ブルックリンでオペラを』観てきました。

最初ノーマークで見落としてたのですが、好きな女優のひとりのアン・ハサウェイが制作にも関わりつつ出演しているとSNSのタイムラインに流れてきたことで知って、予告編を見てみたら面白そうだったので、公開を楽しみにしていました。

予告を見た感じ(ちょっと軽いテイストのラブコメかな?)と予想してたら全然違って、揺さぶりまくられて最後には少し泣きました。これはヤバい。

(人生このままでいいのか?)と鬱屈したものを抱えつつ、何かきっかけが天から降ってきたりしないかなぁなどと都合のいい夢を見ながら、しかしあと一歩を踏み出せずに日々を過ごしている人がうっかりこの映画を観たら、今後の人生を左右する重大決心を強烈に後押しされそうな気がします。

軽めのラブコメを装いつつ、ゾーンは狭いかもしれないけどそこにハマってもがいてる人にはぶっ刺さりすぎる、実は激ヤバな映画なのかもしれません。

ちょうど普段はやらないことをやってる時に観た映画の劇中に「いつもと違うことをして殻を破りなさい」といった意味の助言が飛び出してきたのにも意表を突かれました。

いつもとは違う道を歩いて帰り、今まで一度も入ったことのない駅前の居酒屋で一杯飲んでみたい気分になったくらい。

まあ、さすがに実行する勇気はありませんでしたが。

映画の余韻に浸りながら静かに飲みたいのに、団体が騒いでたり常連がうざ絡みしてきたらヤだなとか考えちゃったら、ね。

それでもまんまとオペラとか舞台とかちょっと観に行ってみたくなっている程度には、毒されています。

なんかちょうどいいのないかなぁと思っていたら、Twitter (X)のタイムラインにブロードウェイ・ミュージカル『天使にラブ・ソングを…』の広告が流れてきて、稀にはやるなぁ!と唸らされました。

いっつも「興味がない」を押すかブロックかミュートせざるを得ないしょうもない広告しか流してこないくせに。

オペラはさすがに敷居が高すぎる。かといって舞台だと歌がないかもしれない。そこでこの『天使にラブ・ソングを…』ミュージカルですよ。今の気持ちにジャストフィットする最適解がまさかこんなところにあったとは。

時をほぼ同じくして、タイムラインに「一度は行くべき絶品ハンバーガー東京20選」が流れてきて、そのリストにウーピーゴルドバーガーという店が載っていて場所もミュージカルの会場のすぐ近くで、ますます(これは行くしかない)と運命めいたものを感じています。

日程と売れ残っている席種の料金を見比べつつ、さてどうしようかと思案に暮れるひととき。このときがまた悩ましくも楽しかったりするのですよね。

アン・ハサウェイ

『天使にラブ・ソングを…

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ライブハウスのドリンクチケット、いつ使うべきか問題

ライブハウスのドリンクチケット、いつ使うべきか問題

ライブハウスでライブを観る場合、ドリンク代別でドリンクチケットを購入し、入場後にカウンターでドリンクと引き換えることになるのですが、これがなかなか曲者で、地味に困っています。

できれば開演前にドリンクに引き換えて飲みたいんですよね。

特に電車移動の場合ですね。開演前にお酒を一杯。ほろ酔いの上機嫌で大好きなバンドのライブを観たい。

ただ、ライブハウスではスタンディングが基本になるので、開演するまでに飲み終わりたいんですよね。上演中は手ぶらでいたいので。

そうしないと、飲みかけのドリンクに気を取られちゃって、自由気ままに飛び跳ねたり踊ったり手を叩いたり拳を突き上げたり両手を上げたり、できなくなっちゃうじゃないですか。

なので、本来であればちびちびと時間をかけて飲みたいところを、開演するまでに頑張ってすいすい飲み干すわけですが。

すると、飲み終わったら空き缶や空きコップを捨てに一度離席して、場所を取り直すことになるんですよ。

これダルくないですか?

ガラガラだったら全然困らないんですけど、パンパンだと人の隙間を縫っての出入りも大変ですからね。せっかくいい感じの場所取ってても、抜けた間に誰かに取られて無意味になっちゃいますし。

いい整理番号で早く会場入りして自分の好きな場所を取れてたら、これほど馬鹿らしいこともないでしょう。

闇ですよね。整理番号順入場制自由席の闇。

先日の岡崎体育のZepp名古屋公演の時、斜め前の方が開演前に飲んでたんですけど、離席してないのに開演したら踊ったり飛び跳ねたり両手上に上げて叩いたりしてたんですけど、あれは一体どんなカラクリだったのだろう…。

ドリンクホルダーのある2階スタンド席なら、開演前にドリンクに引き換えて、ちびちび飲みながらライブを観るのも手ですけど、これにもひとつ罠があるんですよね。

席の前後の幅が狭いと、前を横切った人にぶつけられてこぼされる可能性がある、という罠が。

となるとやっぱり終演後に交換して飲むのが安牌か。

ところがこの選択にもひとつ落とし穴があって、何時に終演するのかがわからないんですよね。

3時間も演る単独公演は滅多にないので、90分から2時間半の間には終わるだろうという大まかな予測は立てられますけど、それも絶対ではありませんしね。

泊まりの場合はいいんですよ。徒歩圏内とか地下鉄一本数駅圏内とかで宿を押さえているはずなので。それなら急がなくても問題なし。

問題は日帰りの場合ですよ。

終演後に会場に残ってのん気にちびちび飲んでたら終電終わってたとか、全然あり得ますからね。

まあ、そうなったらそうなったで、ネットカフェか漫画喫茶に駆け込んで、始発が動き出すまで時間を潰すだけですが。

ペットボトル飲料との交換だったら、無理にその場で飲み干さずに、帰りながらちょっとずつ飲みます。

600円のドリンクチケットで500mlのペットボトル飲料と交換かぁ…と若干もやもやしたものを抱えつつ。

先日の岡崎体育のZepp名古屋公演の時は、17時開演と時間が早い上に本人が19時には終わりますと宣言してくれていて、実際にその通りの時間に終わったので、終演後にビールに交換してカウンターでゆっくり飲んでから帰りました。

ただ、「生ビール」というノボリだか手書きのポップだかが目に入ったので生ビールを頼んだら、サントリーの缶ビールを渡されて(え?これ?)と目が点になりましたが。

思ってた生ビールとちゃうのですが…。

てっきりプラカップにサーバーから注いでくれるのだろうと思ってたら、まさか缶ビールとは…。これはもはや事実誤認を盾にした詐欺なのでは?

それはそれとして、終電に間に合うかそわそわしている時とはダンチの安心感でした。

毎回こうだったら問題にはならないのですけど…。

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