Kアリーナ横浜でDef Leppard + Motley Crue World Tour Liveを観たついでに、横浜みなとみらいで写真撮影散歩してきた

Kアリーナ横浜でDef Leppard + Motley Crue World Tour Liveを観たついでに、横浜みなとみらいで写真撮影散歩してきた

時が経つのはまことに早いものですでに約ひと月が経過しようとしているんですけど、11月4日土曜日に、横浜に新設されたばかりのKアリーナで開催されたDef LeppardとMotley Crueの合同世界ツアー日本公演を観てきました。

日帰りか一泊かで悩んでいた時期もあったのですが、ダブルヘッドライナーということで終電に間に合うか読めないのに加えて、せっかく横浜に行くついでにやりたいこともいくつかあったので一泊することにしました。

具体的にいうと、中学生の頃から大好きなロックバンドB’zゆかりの地を巡ることと、YouTubeにモトブログをアップしているRayさんが紹介していた名所を巡ることです。

横浜で撮ってきた写真

まずは横浜ビジネスパークの一角にあるこちら、ベリーニの丘。B’zの大ヒットシングル曲”ねがい”のMVのロケ地であります。

陽が差し込んできて影ができるので、明暗差が大きくて撮影がムズイですね。明るすぎず暗すぎずの微妙なラインを狙って設定が左右されます。

こんな晴れた日はひとりで丘に登ろう。港が見渡せる丘に。

ということでやってまいりました。B’zの大ヒットシングル『Blowin’』の2nd beat”Time”で歌われている港の見える丘公園へ。

正面から階段を登って行ったんですけど、めちゃくちゃきつかったのでちょっと後悔したのはここだけの話。

二日目はRayさんの動画で見てから気持ち良さそうだなと行ってみたかった大さん橋へ。高くなっているので展望公園みたいな側面があって、みなとみらいがよく見える。

山なみのように入り組んでうねっている大さん橋くじらのせなかの造形がダイナミックすぎる。

歩いていると木材のたるみの反発や軋む音が心地よく響く。

横浜って不思議な街ですよねぇ。

大都会で人も多くてめちゃくちゃ賑わっているのに、混雑の密とか圧とかそれほど感じなくて。新横浜駅や横浜駅を離れれば、先を急いでいる人もいなくて長閑さや緩やかさや開放感も漂っていたりして。

ライブ後に夜景撮影散歩とかもしてみたかったんですけど、お昼前から夕方まで歩き回って夜に90分フルセットライブ二本観たら、とてもそんな元気は残っていませんでした。

朝とか昼間から活動していると、だいたい夜景とかライトアップに余力がなくなっちゃってるんですよね…。

山下公園の真横に銀杏並木があって銀杏がめっちゃ落ちてるって知ってたら、もうちょい使い古したくたびれたスニーカー履いて行ったんですけどね。

新しめのスニーカー履いてきちゃったんで、内心(うげぇ勘弁してくれ)と思いながら目線足下キープで歩いていました。

横浜もいい街ですよねぇ。

金沢と神戸と名古屋のいいところをぐっと凝縮してみました。お城はありませんけど…みたいな。

馬車道を歩いてみたら歓声というか叫び声というか、大きな声があがったので何事かと周りを見渡してみたら、ちょうど水陸両用バスが入水するところでした。

あれけっこう凄い勢いで突っ込むんですね。スプラッシュマウンテンみたいで楽しそうだな、乗ってみたいなと思いつつも、疲れていたのでそのまま桜木町駅から電車に乗って帰路についたのでした。

B’z

Ray Motovlogs

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舞洲に特設されたエルレのサマーパーティー会場に行く前に、大阪の街で食い倒れしてきた

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7月にMr. Big、8月にEllegardenを観るために二ヶ月連続で来阪することになり、少しでも交通費を抑えたく青春18きっぷでの移動を選んだ私は、一日一回乗り降り自由を利用して行きや帰りに途中下車の旅を目論んでいました。

実際、7月のMr. Bigの際には、米原駅で降りて青岸寺を参拝したり、守山駅で降りて佐川美術館まで足を伸ばしたりしました。

8月のEllegardenの時には、京都で途中下車して増えていく一方の京都で行ってみたいジャズ喫茶巡りでもしようかな、などと考えていたのですが、舞洲に向かうシャトルバスに16時に乗りたかったので、そこから15時にホテルにチェックイン、14時半には大阪入り、13時半には京都駅まで戻ってきておきたい、と逆算していくとどう考えても時間ばかり気になる駆け足な京都ジャズ喫茶行脚を強いられる上に、寄れたとしてもせいぜい一〜二軒になりそうな予感しかしなかったので、色々諦めて真っ直ぐ大阪入りすることにしました。

自宅最寄り駅で6時過ぎの始発に乗り込んでから、途中米原駅でトイレ休憩したのみで11時前に大阪に着くまでお茶しか飲んでおらず腹を空かせていた私は、お昼から飲めそうな飲食店がたくさんありそうでかつホテルにも近い天神橋筋商店街を目指しました。

普段は別に昼飲みしたいなぁなどという欲求はないんですけど、大阪に行くとなると何故かたこ焼きとかお好み焼きとか食べながら昼から一杯飲みたくなるんですよね。不思議なことに。

とにかくお腹が空いていたので、まずはお好み焼きから行くかと電車内からGoogleマップと睨めっこして目星をつけていたお好み焼き屋さんに向かったら、すでに行列ができていたので諦めてすぐ近くのガラガラのお好み焼き屋さんに恐る恐る入店しました。

そしたらこれがむちゃくちゃ美味くて、驚きました。

大阪の飲食店てレベル高すぎですよね。大混雑している人気店のすぐ横のガラガラの同業店に流れると、だいたい(なんでこんなに美味いのにこんなに空いてるんだ?)とビビらされることになります。

まあそれでもちょっと不安というか怖いわけですが。だからこそ、大当たりだった時のギャップもまた大きくなって大感激することになります。

ところで、お好み焼き屋さんに入ると、あれもこれも食べたくなって困りません?

例えば自分の場合、お好み食べたい+焼きそばも食べたい+豚玉食べたい+イカ玉も食べたい=ミックスモダン一択になりがちです。

すぐ近くのわなかでもたこ焼き食べながら生ビール二杯目行きたかったところですが、狭いイートインスペースが混み合ってたのとライブ前にあんまり調子こきすぎてお腹の調子悪くなってもことだしなと思って自重しました。

その代わり、翌朝のモーニングで利用しようと思っていたお気に入りの喫茶店に入って、涼みながらコーヒーケーキセットいただきました。

ほんとは翌日ここでのんびりモーニングを食べてから帰りたかったんですけどね。午後に久しぶりに親族で集まっての食事会をぶち込まれて、なる早で帰らなくてはいけないはめになったんですよね。

だってしょうがないじゃないですか。可愛い甥っ子姪っ子から「いつ帰ってくるの?」なんて聞かれたら、「できるだけ早く帰ってくるよ」と約束するしかないじゃないですか。

チケット取れたときにすぐに「この日は出かけるから」と伝えていたのになぁ…。

Ellegarden Get It Get It Go! Summer Party 2023に参加するために大阪の舞洲に初めて行ってみて感じたこと

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舞洲(まいしま)は大阪市此花区にある人工島です。有名な大阪の観光地でいうと、USJや海遊館のそのまたさらに先にある、大阪湾に浮かんでいる島です。

夏フェスの代名詞的存在であるサマーソニック大阪の開催地だったり、その他にも毎週末のように夏フェスを開催していたり、さらにはアリーナや球場やグラウンドなどスポーツ施設も充実しているみたいなので、よくフェスに足を運ぶ人やスポーツの大会などで訪れたことのある人には、馴染みのある地かもしれません。

私は去年のサマソニで日程次第で大阪に行こうか幕張に行こうかで悩んで、そこで初めて舞洲のことを知りました。

JRや地下鉄も舞洲まで走っていないみたいなので、交通手段は一体どうなっているのかと謎に包まれていたのですが、この夏、舞洲で開催されたEllegardenのサマーパーティーに参加するために初めて足を運んだことで、なるほどこういう風になっているのかと感触を掴むことができました。

いい予行演習になりました。

いつか大阪のサマソニに行く時に、今回の経験が少しは役に立つのではないかなと感じています。

大阪万博の開催地がすぐ横の夢洲で地下鉄がそこまで伸びるみたいなので、今度行く時にはシャトルバスに乗り換えなくても、地下鉄一本で最寄りで降りたらあとは徒歩で行けるようになっているかもしれませんが。

シャトルバス乗り場に集結する大バス団

当日はキタに宿を取っていました。

18時開演だったので、20時半までには終演するだろうという見立てでしたが、帰りのシャトルバス乗り場の混み具合によっては、何時ごろに脱出できるやら予想もつかなかったので。真夏の野外ライブの疲れを、ホテルでちゃんと寝て少しでも取りたいな、と。

そのため、会場に行く前にホテルにチェックインしておく必要がありました。ライブには不要な荷物を置いていってリュックを少しでも軽くしておきたかったというのもあって。

前売りのシャトルバスチケットを前もって購入しておいたのですが、出発時間は30分単位で区切られていたので16時出発のチケットを選びました。数万人は来場するだろうに、そんな上手いこと時間通りに運べるのかなという疑問はありましたが、そこから予定を逆算しました。

15時にチェックインしてすぐに出て、15時40分ぐらいまでにシャトルバス乗り場の最寄りであるコスモスクエア駅に着くことができれば、16時前くらいにはシャトルバス乗り場に辿り着けるだろう、そんな算段です。

事はおおよそその目論見通りに進んだんですけど、最後の最後、バス乗り場を目前にして歩道の片側に寄って待機列が形成されていました。いやこれ絶対16時出発とか無理じゃんと嫌な予感的中しましたけど、どうやら出発時間は絶対ではなくてただの目安だったみたいで、チケットに記載の出発時間についての細かいチェックは特になく、列の順番通りに手際よくバスに割り振られて続々と乗り込み、満員になり次第順次送り出されていました。

シャトルバス乗り場には、関西中の観光バスがかき集められていたのではないかと思うくらい、関西各地の地名が記された数十台のバスが停まっていました。並んでいる今も循環しているバスも含めたら、相当な台数のバスが集結していたのではないでしょうか。

この翌週にはサマソニ大阪の開催も控えていたので、同じ運行スタイルで予行演習も兼ねていたんでしょうね。手際も良かったですし、手慣れている感じがありました。毎週のようにフェスを開催している事で、練度が上がっているのでしょう。

ただ、いくら手際よく次から次へとバスを送り出しても、一台に乗り込めるのはせいぜい5〜60人ほどなので、待機列は伸びるばかりです。

バスに乗り込んで会場に向かう頃には、歩道の待機列はコスモスクエア駅まで伸びていたので危ないところでした。あの快晴の炎天下でジリジリ陽に焼かれながら、牛歩でバス乗り場に向かうのはツラすぎる…。

25000人を動員した今回のエルレ単独イベントでもこの様相、桁違いの動員のサマソニでは一体どうなってしまうのか、想像するだけでちょっと恐ろしくなっちゃいますね。

エルレの会場での熱中症対策は至れり尽くせりだった

舞洲でのサマーパーティ数日前まで、私はひとつの懸念を抱いていました。

舞洲のライブ会場に着いたら、開演まで猛暑を凌げそうなところあるんだろうか…。テントを設営して日陰を作り、イスを設置してくれているくらいだろうか?

それでも、去年のサマソニでの経験を参考に、あの時よりも外で過ごす時間は短いことを踏まえると、去年と同程度以上の対策をしておけばなんとか無事に帰って来れるだろう、そう考えていました。

そしたらですよ。サマーパーティの数日前に発表されたエリアマップを見た私は驚きました。

グッズ販売がおおきにアリーナ舞洲の屋内1階だったのみならず、その2階スタンド席を冷房完備休憩室として開放してくれていたのです。

しかも会場の真横には給水所まで設けて、水だけでなく塩アメまで無料配布するという万全の体制。ひとりたりともこの会場から熱中症での退場なんてさせねーぞ、という執念を感じます。

ライブチケット6900円+シャトルバス往復1500円の単独大型野外イベントで、かつてここまでやってくれたロックバンドが他にいただろうか…。数日間開催するならともかく、これ一日限りなのに、前代未聞レベルの誂えなのでは…。

エリアマップの詳細を確認した私に、内なる悪魔が囁いてきました。「エルレがこれだけやってくれるなら、荷物減らしてめっちゃ軽くできるんじゃない?楽しちゃえば?」

いやいや。エルレの万全の体制に甘え切って、もし万が一熱中症になっちゃったらエルレの顔に泥を塗ることになるから。それだけは出来ねぇ。

この荷物を持って自宅から大阪まで約200km移動するのは気が重かったですが、仕方ありません。

リュックに500mlペットボトルのスポーツ飲料三本と、去年のサマソニ用で飲まずに済んでそのまま冷蔵庫に眠っていたポカリのゼリー飲料二本、快晴予報だけどゲリラ豪雨対策に折りたたみ傘とポンチョとタオル、塩アメとビオレの冷タオルを詰め込んだのでした。

終演後は一顧だにせずにシャトルバス乗り場へ

たしか20時ごろに終演したと記憶してるんですけど、後方のゲート近くで観ていた私は、終演したら一目散にシャトルバス乗り場を目指しました。少しでも早く帰りのバスに乗りたい、その一心で。

その狙いは功を奏しまして、なんとか本格的な乗車待機列が形成される前にバスに乗り込むことに成功しました。

本当のことをいえば、こんなあくせく帰りたくないんですよ。しばらく会場にとどまって、夢のあとの空気をしみじみ味わったり、感動に浸りながら余韻を噛み締めていたい。

しかしそれを許してくれない大問題があるのです。帰りのシャトルバス乗り場大混雑、という問題が。

これに限らずなんでもそうです。サッカー観戦だったり、総火演観覧だったり、スーパーGT観戦だったり、エアフェスタ見学だったり。シャトルバスを利用して現地に赴くと、帰りに絶対にこの乗車待機列渋滞に巻き込まれることになります。

行きはまだいいんですよ。特に、開場から開演までが長かったりすると。早くから移動する人と、余裕を持って出る人と、ギリギリでも間に合えばいいやという人と、ばらけて分散されるので。

しかし帰りはそうはいきません。ほとんどの人が終演と同時に帰り始めるからです。その結果あっという間に前が詰まり、待てど暮らせどなかなかバスに乗れない、という事態になります。

戻り先によっては列が短くてすぐに乗れるということもありますが、滅多にないのでレアケースです。

これさえなければ最高なんですけどね。

終電に乗りたいからこの問題を絶対に避けたいとなったら、涙を飲んで最後を捨ててでも早めに帰り始めるか、帰りやすさを重視して前方で観ることを諦めて後方から観るか、終演後トイレにも寄らずにバス乗り場を目指すか、バスを待ち続けるより歩いた方が早いと徒歩で最寄り駅を目指すか、私にはこれくらいしか対策が思い浮かびません。

JTBのバスツアーはどうだったのだろう。全員が揃うまで出発しないとかなると、立ちっぱなしで待たずに済むだけまだ楽かもしれませんが、それもダルいですよね。

現地への送迎サービス付きの宿を探すというのもひとつの手ですが、今回は残念ながら舞洲への送迎付きの宿は見つけられませんでした。

いつか、このシャトルバス問題が解消されたら嬉しいのですが。

B’zの久しぶりの新シングルCD『Stars』のバランスゲーム付き盤が欲しいものの、買ったところで開封しない疑惑が膨れ上がる

B’zの久しぶりの新シングルCD『Stars』のバランスゲーム付き盤が欲しいものの、買ったところで開封しない疑惑が膨れ上がる

前シングルCD『声明 / Still Alive』から約6年、久しぶりのB’zの新シングルCD『Stars』の発売が発表されました。もうじき開幕する35周年記念Pleasureツアーのタイトル曲ですね。

その他の収録曲に”君の中で踊りたい 2023″があることに驚いたり、DVD/Blu-ray付きにはPresent XのA賞に当選した人たちと収録されたと思しきスタジオライブの模様が収められていたりと、情報量多いなぁと思いながらリリース情報を眺めていたら、最後にB’zバランスゲーム付き盤という文字列が飛び込んできて目が点になりました。

何これ!

欲しい!

しかも、よくよく見たらひとつひとつに歴代全54シングル曲のフォントまで完全再現で曲名が刻印されているという芸の細やかさ。

「B’zバランスゲームはCDとともにボックスに同梱となります」という注意書きの意味がよくわからず困惑してますけど、これは欲しい。

ただ、沸騰する物欲の一方で、冷静な内なる自分もいます。

買ったところで、自分開封しないじゃん、と。

そうなんですよね。開けられないんですよね。もったいないからなのか使用感が出てしまうのが嫌だからなのか価値を下げたくないからなのか、自分でも心の整理がついていないのですが。

思えば、金盤に付いてきたジグソーパズルも、銀盤についてきたトランプも、パール盤に付いてきたルービックキューブも、何ひとつ開封できていませんからね。

それらは今どこにあるかというと、押入れの奥に眠っています。自宅の建て替えに伴う引っ越しで荷造りした時のまま。おそらくあの辺りにあるだろうという見当はついています。大変なのでわざわざ引っ張り出したりはしませんが。

『ファイナルファンタジー』でもそうでした。エリクサーが使えなかったんですよ。最終ボス戦まで貯め込んでました。もったいなくて。ここで使わずにいつ使うんだっていう難局もエリクサーに頼らずに乗り越えました。

こういった経験から、先のことが想像ついちゃうんですよね。買っても結局開封できず、B’zバランスゲームで遊ぶだなんてそんなこと絶対にしないって。

でも欲しい。

コレクター気質とはかくも奇妙なものであります…。

二年前、近くのスペシャルティコーヒー専門店に興味本位で行ってみたら、店主のこだわりが強すぎてほうほうの体で退散した

二年前、近くのスペシャルティコーヒー専門店に興味本位で行ってみたら、店主のこだわりが強すぎてほうほうの体で退散した

昔はコーヒー苦手だったんですけど、数年前からお気に入りのマグカップにドリッパーをセットしてインスタントではなくレギュラーコーヒーから抽出するようになりまして、キャンプを始めたことをきっかけにコーヒーミルを買って豆を自分で挽いてコヒーを淹れるようになって、と少しずつアップグレードしてきました。

美味しそうな喫茶店を見かけてはコーヒーを頼んでみたり、コーヒー専門店に足を運んではいろいろな種類の豆を試してみたり、浜松のコーヒーフェスで飲み比べしてみたり、YouTubeや本で美味しいコーヒーの淹れ方を調べてみたり、自分なりに少しでも自分好みの美味しいコーヒーを楽しめるように心がけてきました。

そんな折、自宅の近くにスペシャルティコーヒー専門店があるのを見つけて、お湯用の温度計を取り扱っているということでそれを目当てに、ついでに気になる豆があったら試してみようと興味本位で足を運んでみました。

二年前のことです。

そしたら、お店の前の道路がめちゃくちゃ狭い上に未舗装の砂利道で、駐車場もどこなのか聞かないとわからないという不親切さに面食らいながら入店し温度計を探すも見当たらずうろうろしていたら、店主が話しかけてきました。

「うちはスペシャルティコーヒー専門店ですけど、どういうものかわかって来てます?」

この遥かなる高みからの第一声を聞いた瞬間から嫌な予感しかしなかったのですが、ちょっとカチンときてしまったので買い言葉を返してしまいました。

「いや、どんなもんなんかなと思って、お試しで」

したらそこから始まった店主のご高説が長いわくどいわ嫌味ったらしいわで真面目に聞いてたら頭が痛くなりそうで、気のない相槌を返しながら聞き流していたのでほとんど覚えていないのですが、コーヒー豆を農園から直で仕入れ、ペーパーフィルターの材質にも一切の妥協は許さないという強い信念は伝わりました。

崇高な理念を掲げてる割にはドリップバッグなんて作ってるのね、と思いながらそのドリップバッグだけ買って退散したのですが、抱く志の高さが違いすぎてまったく相容れませんでした。

うちに置いているコーヒー豆は絶対にこのペーパーフィルターで濾してほしいとか言われても、いや知らんしペーパーの材質にそこまでこだわってないし本当にそんなに違うのか?としか思えなくて。

ちょっと『スラムダンク』を思い出してしまいました。普通の高校生に全国制覇の夢を強要する赤木主将みたいな店主だな、と。

全国制覇を目指すのが当たり前、という流川や桜木や彩子さんのようなテンションならいいですよ。いっちょやったるわ、ってなもんでしょう。そうでなかったら意味がわからないですよね。強豪校でもない公立高校で全国制覇って、何をそんなに燃えているのだろう…。

逆に言えば、理想とするコーヒーが同じならば、これ以上なく頼りになるお店だろうな、と思いました。おれがコーヒーに対してバスケに燃える流川みたいな向上心でもって向き合っていたならば、ついに理想のコーヒー専門店と巡り会えたぞ、と歓喜して盲従していたことでしょう。

こうした方がもっと美味しいコーヒーが飲めるようになるよ、どうするかはあなた次第だけど、と選択肢を増やしてくれるような提案がされてたならちょっとやってみようかなと思えたかもしれませんけど、いきなり頭ごなしでそこまで意味がわからないことを強制させられようとすると反発しちゃいますよね…。

熱というか温度というか姿勢というか、程よい距離感で付き合えるお店と巡り合いたい。

そんなお店が、できれば家から近くて、道路が変じゃなくて、駐車場も停めやすくて、優しく導いてくれるような店主であれば最高なのですが。