AppleCarPlayはいいぞ、車に乗り降りするたびにケーブルを抜き差しする必要があるのだけが面倒だけど
静岡市のライブハウスRoxyでBand-Maidのライブを観る数時間前、数年振りに友人と会ってお茶してました。
まもなく開場という時間になって友人が会場のすぐ近くまで車で送ってくれたんですけど、その時に友人はカーオーディオとiPhoneを有線接続してAppleCarPlayをしていることに気がつきました。
機種は私が使っているカーオーディオのひと世代前のモデル。
それが高らかに音楽を鳴らしながら、想像以上に美麗な画面でグーグルマップによる道案内をさくさく動かしていたので、驚きました。画面の切り替えも至極スムーズでストレス皆無。
え?なにこれ?AppleCarPlayってこんなに凄かったの?いつの間にこんな進化を遂げていたんだ…。
ライブ会場に向かいながら(明日帰りながら自分の車でも試してみよう)と心に決めたのでした。
次の日、帰りながら早速iPhoneをカーオーディオと有線接続してAppleCarPlayを試してみたのですけど、これはいいですね。なんで今まで一度も試してみようとしなかったのか、己の迂闊さを呪いたくなるくらいの挙動です。
まず、音楽再生中のジャケット画像表示が綺麗。カーオーディオだと無理に引き延ばして拡大したような粗が目立って目障りですが、CarPlayだとそれがない。背景もジャケット画像をとろっとろにボカしたような色味でこれもいい。
また曲名やアルバムタイトルやアーティスト名のフォントもiOs準拠の(ちょっと小さいですが)なめらかで美しい太字で、これも素晴らしい。åやøのような、カーオーディオだと?や空白になって表示されない特殊な英字も問題なく表示される。地味ですがこれも嬉しい。
心なしか、音質も良いような気がします。いつもはUSBメモリに音楽ファイルを入れて再生しているのですが、元となっている音楽ファイルは同じものなのに、ステレオ感や立体感が出てきて、心地よく聴きやすい音で再生されているように感じます。
ここまで書くと、一見良いこと尽くめのようですが、何事もそうですが良いところもあれば悪いところもあります。
何が悪いところかって、AppleCarPlayを利用するためには有線接続しなければならないという点です。
車に乗り込んだらiPhoneにLightningケーブルを差し込んでカーオーディオと接続し、降りるときには車内にiPhoneを忘れないように接続を解除して持ち出さなければなりません。乗り降りするたびに毎回。これが地味にめんどくさいんですよね。ケーブルも邪魔。
それらが煩わしくて我慢できなかったら、解決策はただひとつ。
無線接続化するしかありません。
ワイヤレスCarPlayアダプターを買ってカーオーディオと接続するか、ワイヤレスCarPlayに対応している数少ないデッキであるアルパインに買い替えるか、ワイヤレスCarPlayを導入している一部の最新車両に乗り換えるか。
アダプターを買って試してみるくらいなら一万円程度の出費で済みますが、カーオーディオや車を買い換えるとなるとさすがに高額なのでおいそれと軽い気持ちでは動けません。
無線接続にも罠があるからです。iPhoneとカーオーディオをBluetooth接続していたときにもあったのですが、有線接続のように動作が安定せず接続がたまに途切れたり遅延も発生してしまう、という罠が。
無線接続化したところで、その便利さのみを享受できるのなら最高なのですが、この落とし穴もセットでついてくるのが泣きどころ。
自室のオーディオも何故かワイヤレスのAirPlayが認識されなくなってUSBケーブルでMacBookとオーディオを有線接続することになりましたし、完全ワイヤレスイヤホンとiPhoneとのBluetooth接続でもたまに再生が途切れたりします。
多少の不満には目を瞑って無線接続化するか、塵も積もればで不満が我慢できずに有線接続に戻るか、結局音楽再生以外のアプリなんてめったに使わないからとUSBメモリからの音楽再生でいいやとなるか。
あちらを立てればこちらが立たず。
この三つ巴の選択に悩まされることになるとわかっていながら、人類は至極便利な無線接続化の夢を諦めずにはいられないのです…。