CD購入派だったはずが音楽配信サービスのApple Musicを始めた理由

CD購入派だったはずが音楽配信サービスのApple Musicを始めた理由

長らく、CDを買ったり借りたりしてはせっせとiTunesライブラリにインポートして、自分好みのランダムプレイリストを作成しては日替わりで聴いてPCオーディオを楽しんでいたんですけど、そんな日々に唐突に終わりが訪れました。

ShanlingのCDプレーヤーEC Smartを買った話でも少し触れていますが、音楽ライブラリを貯め込んでいた外付けHDDが急逝したのです。約3年間のバックアップをサボっていたツケを置き土産に。

諦められずに外付けHDDを分解してコネクタを付け替えてみたり足掻きましたが認識されず、決断を迫られました。

消えた分の音楽を再インポートするか、それとも別の手を考えるか。

約3年間分とはいえ、再インポートは骨で面倒です。かといって、今更CDのみに戻るにも普段の使い勝手が不便です。

それに、今時は配信のみのリリースでCDを出さないバンドも珍しくないですからね。

CDを聴くだけでは機会損失がデカすぎる。

そこで導き出された結論が、そうだApple Musicを始めようだった、というわけです。

iTunesライブラリにインポートしていた音源のデータサイズもMP3の192kbpsでしたしね。これまでの労力を思うとため息をつきたくなりますが、切り捨てて切り替えるのが惜しくなるようなフォーマットではなかったのも決断を後押ししました。

ちょうどそのタイミングで、ケータイのキャリアから入会すればApple One(Apple Music + Apple TV)が3ヶ月無料のキャンペーン中だったのも大きかったです。

そんなこんなで、CD購入派だった私もついに音楽配信サービスApple Musicに入会することになったのでした。

Apple Musicを始めてから半年以上が経過しましたが、今のところ経過は良好です。

たまに読み込みが長くてうざかったり、お気に入りしたはずなのにしばらく経ったら消えてたり、大好きなアルバムが抜け落ちてたり、洋楽の同一アルバムでカタカナ表記の曲と英語表記の曲が混在しているのが謎だったり、アルバムの中の一曲だけ(よりによって一番好きな曲が)住んでいる地域では再生できなかったり、曲ごとの音量差の大きさがしんどかったり、たまに意味のわからない挙動が出て首を捻りながら再起動やケーブルの抜き差しで復旧させたりと、ちょいちょいと気にかかっているところもありますが。

今後は退会を考えるほどの不当値上げやサービス廃止でもない限り、基本的にApple Musicで音楽を聴きながら、気に入ったアルバムや好きなアーティストのCDは買っていく、この形で運用していきます。

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アメリカのポップ・デュオFly By Midnightがむちゃくちゃ素晴らしい

アメリカのポップ・デュオFly By Midnightがむちゃくちゃ素晴らしい

あれは確か今年の1月半ばのことだったと記憶しているのですが、YouTubeでLanyを知って彼らのMVを貪るようにチェックしていた私は、時を同じくして関連動画に出てきたFly By Midnightを知り、聴いてみたらむちゃくちゃ素晴らしかったので歓喜に打ち震えました。

下にもその曲の動画へのリンクを貼っているのですが、特に”In The Night”という曲で、大好きなThe 1975を彷彿とさせる、無機質なんだけどおしゃれで切ないポップ・ロックに心を撃ち抜かれました。

彼らのアルバムやEPを根こそぎDL購入しました。

ほぼ同時に知ったNightlyのアルバムやEPも一緒に。

LanyのCDアルバムも四枚まとめて注文したばっかりなのに。

一度にたくさん買いすぎてどれがどれやら、じっくり聴き込む時間もままならないというのに。

でも仕方ないですよね。好きになるっていうのは、こういうことですよ。後先考えずに、行け行けどんどん。

これ絶対好きだわって曲に出会ったら、とりあえず買うっきゃない。あとのことを考えるのはそれから。

来日公演とかはまだかな?と調べてみたら、彼らのことを知った数日前に東京で初の来日公演を行なっていたことを知って目が点になりました。

そんなバカな…。

まあ、たとえライブの前に彼らのことを知っていたとしても、前売り完売でしたし1月の月曜日に東京で一夜限りでは、冬の間は仕事も繁忙期ですしどうあがいても行けなかったので、むしろきっぱりと諦めがついて切り替えやすいかもしれません。

いや…やっぱり悔しいな…。

セットリスト見たら好きな曲ばっかり演ってたものですから、余計に。何年後かに、伝説の一夜として語られる類のライブだったのではないでしょうか。

そんなFly By Midnightですが、このところ新曲攻勢が続いていて、来日公演が終わった直後だというのにニューアルバムの発売も近いのか?と期待が膨らんでいます。

ポップさはそのままに、ややロック寄りに振ってきたサウンドが絶妙にツボで、たまりません。

昔、Savage GardenやBBMakやWestlifeなどが好きで、(またこういった爽快で素敵なポップ・ロックを聴かせてくれるバンド出てこないかな?)と恋い焦がれている人たちは、全員Fly By Midnightを聴いてみるべきです。

刺さるかどうかはわからないですよ?そこはちょっと保証できません。

人それぞれ好きな曲も違いますし、最初にどの曲を聴いたかによってその後の受け取り方も左右されるところも出てくるでしょうから。

でも、このFly By Midnightは、高確率でそんな心の隙間を埋めてくれるバンドに違いないと、私は確信しています。

自室のオーディオや愛車のカーオーディオで彼らの曲を聴くたびに、この確信は深まるばかりです。

とりあえずYouTubeで聴くだけ聴いてみてください。YouTubeで聴くだけならタダです。あとのことを考えるのはそれから。

Fly By Midnight

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Dorothyみたいに、3rdアルバムはCDも配信もあるけど1stと2ndはCDかLPしかないというパターンもあるから、いくら配信が便利でも配信だけでは完結しない

Dorothyみたいに、3rdアルバムはCDも配信もあるけど1stと2ndはCDかLPしかないというパターンもあるから、いくら配信が便利でも配信だけでは完結しない

つい先日、Dorothyというかっこいい女性ヴォーカル・ハードロックバンドの存在を知りました。YouTubeのおすすめに”Black Sheep”という曲の新MVが上がってきたことで。

ブルージーなトーンを響かせながら随所で印象的なアクセントをキメるギター、轟音をスコーンと突き抜けてまっすぐ耳に飛び込んでくる美しくもパワフルな歌声がたまらないバンドです。

かっこいいバンドの存在を知るとまず音源を手に入れたくなるのが人情なので早速Amazonで検索をかけるのですが、そこで知ったのはCDやレコードは軒並み品切れ、では配信データのダウンロード購入はどうかというと最新の3rdアルバムなら配信もあるけどそれ以前の作品となると配信リストには載っていないという渋い現実でした。

配信はねぇ。便利で出費も抑えられていいんでしょうけどねぇ。こういった落とし穴もあるのが玉に瑕ですよねぇ。

CDが手に入らないなら仕方ない配信ダウンロードで我慢するか、と思っても配信されてなかったら、新品CDの再入荷を待つか地道に中古CD屋さんを巡って一期一会に期待するかして、結局CDを買うしかなくなっちゃいますからね。

もうCD買うのやめて配信に移行したほうが便利だし楽だしおそらく月々の音楽購入代も抑えられるだろうしそのほうがいいんじゃないのなんて薄々思いながらも、こういったこともあるから踏ん切りがつかないんですよね。

配信だけでは、好きなバンドの音楽を逃さずに聴きたいという欲求を満たせないことがあるので。

もう時代はアナログレコードかデジタル配信ですけど、今しばらくこの現状に抗い、CD購入にすがりつきます。たとえ時代遅れだと白い目で見られようと…。

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Måneskinの最新配信シングルは王道のロック・バラード!

Måneskinの最新配信シングルは王道のロック・バラード!

2022年10月7日、日本時間午前9時。

Eurovision 2021を制してからというもの、あっという間に世界的ロックバンドへと登り詰めたイタリアの雄、Måneskinの最新配信シングル”The Loneliest”が公開されました。

早速聴いてみたところ、これがまた奇をてらわないストレートな王道ロック・バラードだったので驚きました。

Måneskinはこれまでにも何曲かバラードを歌っていますが、いずれもイタリア語詩だったり、発声が巻き舌で圧が強かったりして、彼らならではの強烈な個性を前面に押し出してきていたので、落ち着いてじっくり聴き入るようなサウンドやメロディとはまたひと味違っていたんですよね。

それがここへ来ての王道ロック・バラードですよ。外部ライターとしてDiane Warrenが共作で参加してたりするのか?と一瞬思っちゃうような。

Aerosmithでいう”I Don’t Want To Miss A Thing”みたいな。

これは素晴らしい。

シンプルなメロディが二度三度と繰り返されるうちに次第に熱を帯び、いつもより個性を抑えた歌唱なのに不思議と切々と胸に迫り、ここぞというタイミングで放たれる豪快な音で鳴くギターソロも圧巻。

トーマスのギターはいつものストラトだろうと思いますが、ストラトでもこのような音が鳴るのかと目を見張るような轟音です。このギターソロをスキップする人はいないでしょう。

ダミアーノの歌声がいつもより個性控えめなのは、そうすることで自分としてはいつも通りのつもりだけど傍からみたら何かが違うどこかがおかしいという、大事な人の死を悼んで悲しみに打ちひしがれているさまを表現しているのだろうと想像していますが、誰にいわれるでもなく自分で考えてそうしているのだとしたら、ハタチそこそこの若さにして恐るべき自己プロデュース能力の高さと表現力の豊かさです。

私、僭越ながら彼らの将来を心配していたんですよね。

いきなり世界中で爆売れしたことで、イケイケだったインディーズ・ロックバンドがメジャーデビューした途端小綺麗に小さくまとまってつまらない音になっちゃった状態に陥ってしまうのではないかと。

まったくもって余計なお世話でした。

だって、ブレイク後の配信シングル曲、どれも素晴らしいですから。

この調子なら次のアルバムも傑作に決まってますから。

楽曲がいいだけでなく、パフォーマンスの凄さもサマソニでZOZOマリンスタジアムを熱狂させたことで証明されていますからね。

サマソニやフジロックのヘッドライナーに登り詰めるのも時間の問題でしょう。

Måneskin – The Loneliest

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/38511/1/1/1

スペインの至宝91 Suiteがついに3rdアルバム『Back In The Game』を配信リリースするも、素直に喜べない理由

スペインの至宝91 Suiteがついに3rdアルバム『Back In The Game』を配信リリースするも、素直に喜べない理由

あれは三年前のことでしたか。

スペインのメロディアス・ハードロック・バンド91 Suiteが復活して6曲入りEP『Starting All Over』を突如としてリリースしたのは。

これがまあ、もう新曲を聴けることはないのだろうとほとんど諦めていたファンを狂喜させる凄まじい6曲で、新作アルバムの発表を心待ちにすることになります。

あれから三年。ポツポツと新曲やRobin Beckとのコラボ曲を発表しつつそろそろかと期待を煽り、そしてついに新アルバム『Back In The Game』が配信リリースされました。

未CD化は残念ですが、早速ダウンロード購入しましたよ。ウキウキと。しかし、その収録曲目を見て愕然としました。

というのも、1〜6曲目まではまんまEP『Starting All Over』と同じ曲順で、そのあとに新曲やRobin Beckとのコラボ曲が追加された構成となっていたからです。

え〜、これじゃただの『Starting All Over +8』じゃん…。

いや〜これはちょっともったいないですよ。曲がいいだけに構成が雑なのが惜しまれる…。これがEPを出した一年後とかだったら全然わかるんですけどね。三年後ですからね。

三年後でこれかぁ…。それだったら中途半端にEP出さずにいきなりアルバム出してほしかったなぁ…。

いや、曲は良いんですよ、ほんと。好きな曲ばっかりです。本来であれば手放しで狂喜乱舞して然るべき内容なんですけども、釈然としなくて素直に喜べない。

あぁ、モヤモヤする…。