Hoobastank観たさにポートメッセなごやで開催されたフェスBlare Fest. 2023に行ってきた

Hoobastank観たさにポートメッセなごやで開催されたフェスBlare Fest. 2023に行ってきた

フェス派か単独派かでいったら単独派。

そんな単独派の誇りは何処へやら。Coldrainが主催する三年ぶりのフェスBlare Fest. 2023にHoobastankが出ると聞いて、いてもたってもいられずにチケットを入手して観に行ってきました。

いや、行くでしょう。Hoobastankが出るとなったら。超かっこいいロックナンバーや感動的なバラードを聴かせてくれるアメリカン・ロックバンドですよ。

そんなこといいながら、最初から好きだったわけではないのであまり偉そうなことはいえませんが。

自分がHoobastankのことを好きになったきっかけは、東京は恵比寿のリキッドルームでThe Rasmusのライブを観たあとに移動した六本木のハードロックカフェの店内で超名曲”The Reason”のMVが流れたことです。

それで(なんだこの感動的なバラードは!)と感動して、地元に戻ってから彼らのCDを買いに走りました。

バンドの代名詞的な一曲なので、この曲を演らないわけがないだろうとは思いながらも、”The Reason”は絶対聴きたいと思っていました。

果たして、その”The Reason”は持ち時間の終了も差し迫った終盤に少々意表をつかれた形で披露されました。

ダグが「次はヘヴィな曲を演るぜ!」と叫んだものですから、(なんだろ?まだ演ってないヘヴィな代表曲というと”Crawling In The Dark”かな?)と予想していたら”The Reason”のイントロが流れだしたので。

“The Reason”がヘヴィな曲という認識はなかった。

MVの内容は確かにヘヴィですけども。

Blare Fest.での持ち時間は40分だったので、初期の代表曲を中心としたセットリストかなと予想していましたが、もろその通りの構成でした。

大好きな曲ばっかりが聴けた至福の40分だったんですけど、3rd以降の曲ももっと聴きたかったなぁと贅沢なことを思ったり。

Hoobastankはこれまでに6枚のオリジナル・アルバムを発表していて、1stと2ndの出来が特に出色で抜きん出ていることに異論を差し挟む余地はないとして、それ以降も随所で光るメロディを聴かせてくれているのでもったいないなぁと。

せめて60分は演ってほしかったなぁ。主催でトリのColdrainでも持ち時間50分だったので、これ以上は言いますまい。

アルバムが多作で名曲も盛りだくさんのバンドは、持ち時間の限られているフェスよりも、単独でたっぷりじっくりと観たいという思いを新たにしました。

フェスの完璧なスケジュール管理のおかげで、定刻で始まってダラダラせずにちゃっちゃと進行してスパッと終わってくれるのは本当にありがたいのですけど。

後の予定が詰まったり押されたりしないことの気持ち良さよ。

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名古屋でのライブが20時開演だと終電逃しがち問題

名古屋でのライブが20時開演だと終電逃しがち問題

先日、名古屋でスウェーデンのハードロック・バンドCyhraのライブを観てきました。

ただ、その開演時間が20時だったので、ライブ前に私はひとつの懸念を抱いていました。

ひょっとして終電に間に合わないのではないか…。

実際、約三年前のLast Day Before Holidayの20時開演の名古屋公演で、終電に間に合わずに豊橋までしか戻ってこれず、漫画喫茶で始発が動きだすまで一夜を越すことになりました。

最寄り駅までの終電が金山駅22時17分発だったので、22時には金山駅に着いて余裕をもって乗り換えたい。21時半までに終演してくれれば楽勝だが、オープニングアクトの出演もあるようだし果たしてどうなるだろう…。

読めん。まったく読めん。

そんなこんなで、ややソワソワしながら開演を待つことになりました。

まあ、終電を逃したら逃したで、三年前のように漫画喫茶で最近読んでない漫画の新巻でも読みながら時間を潰して始発で帰ればいいか、とも思っていましたけど、終電に間に合うのならそれに越したことはないですからね。

出来ればウチ帰って風呂入って布団で寝たいですから。

ほぼ定刻通りにサポートアクトのライブがスタートし、スパッと終わってCyhraに繋いだので、その時点ではこれはなんとか帰れるかもしれないなと考えていました。

そのCyhraのライブは今年リリース予定の新作公演だったのですが、新曲ばかりかと思いきや新旧織り交ぜたバランスも考えられた構成で、聴けないかもしれないと半ば諦めていた好きな曲も聴けて嬉しかったです。

メンバーがひとり欠員していたのは残念でしたが、その穴を感じさせないサポートぶりで、完成度の高い楽しいライブを見せてくれました。Jakeの声もよく出ていて、冗談混じりに煽りながら観客を沸かせていて、歌が上手いだけじゃなくて魅せ方も巧みなシンガーでしたね。

21時半を過ぎた頃から、一曲終わるごとにチラチラと腕時計を見て時間を確認していたのですが、45分を過ぎても次の曲に突入した時点で(ああもう無理だ)と自宅への帰還を諦めて、ライブを最後まで楽しむことに集中しました。

チケット代もまあまあ高かった上にバンドのパフォーマンスも素晴らしいとなったら、途中退出という選択肢はないですよね。勿体なさすぎますから。

帰りは結局、23時前に金山駅発終点豊橋の新快速に乗りました。

豊橋の漫画喫茶で漫画を読んだり仮眠をしたりで凍える寒さの夜をやり過ごし、すき家で朝ごはんを食べて始発で地元に帰りました。

始発が動きだすのを待っている早朝のホームの独特の雰囲気とか、これはこれで好きだったりするんですけど、家に帰り着いたら帰り着いたで疲れや寝不足からダラダラと昼寝して過ごしてしまうことになるのが痛恨ですよね…。

貴重な休日がグダグダで潰れてしまうので…。

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映画『THE FIRST SLAM DUNK』鑑賞後にEllegardenの新譜『The End Of Yesterday』を聴くと超ハマる

映画『THE FIRST SLAM DUNK』鑑賞後にEllegardenの新譜『The End Of Yesterday』を聴くと超ハマる

先日、映画『THE FIRST SLAM DUNK』二回目を観てきました。

初回鑑賞時の不満点を再確認してやっぱり原作こそ至高だなとしみじみ感じ入るつもりでいたら、まさかの二回目は初回時の不満がすべて消え去り、初回以上の面白さと感動に心を洗い流され、感動と満足と放心がないまぜになったような茫然自失に近い状態で車に戻ることになりました。

車のエンジンをかけるとカーオーディオから音楽が流れ始めます。その時に聴いていたのは、2008年に活動休止後2018年に再始動したEllegardenが16年ぶりに発売した新作『The End Of Yesterday』でした。

これがまた映画の余韻に超ハマっていてびっくりしました。

世紀の名勝負に痺れまくった緊張感の残滓が、癒されるかのように心地よく霧散してゆく…。

映画と音楽という違いはあれど、方や26年前に連載終了した超人気漫画の新作映画、方や10年ぶりに再始動した大人気バンドの16年ぶりの新作アルバムと、このふたつの作品が偶然の一致のような境遇にあったために、不思議とシンクロするような空気が醸し出される結果になったのかもしれません。

大好きな漫画の映画化とか、大好きだったバンドの復活アルバムとか、どっちもちょっと怖いもの見たさじゃないですけど、映画化とか復活とかもちろんめでたいですし嬉しいんですけど、美しい思い出が汚されるような作品だったらどうしようとか、どうせ全盛期には及ばないんだろうなとか、どうしても不安要素が勝っちゃうじゃないですか。

それがどうですか。

スラムダンクの映画は初回鑑賞時こそ名場面カットに不満タラタラでしたが二回目でその不満がすべて払拭され感動し、Ellegardenの新譜はかっこいい系の曲こそ少ないもののポップで爽やかでどこか懐かしくセンチメンタルなメロディが散りばめられていて最高でした。

結局、くよくよ思い悩んだり不安要素をあげつらってる暇があったら、実際に自分の目と耳で観たり聴いたりして判断するのが一番手っ取り早いってことなんですよね。

好きなのかどうか、さらに好きになるのか、寄る年波を感じて残念に思うのか、納得できずに憤慨するのか、まあこんなものかと受け入れるのか。

どんな感想を抱くのかは人それぞれ。

いや、タイミングの問題もあるか。

発表当時はイマイチに感じても、何年か経つと(あれ?こんなに良かったっけ?)と戸惑うこともありますからね。その逆もまた然り。それで何枚、CDを手放しては買い直したことか。

時間やお金の制約もあって、何でもかんでも観たり聴いたりできるとは限りませんが、自分の好みやこれまでの経験に基づく予測や予想は外れることもあるのだと言い聞かせつつ、一度で判断せずに間隔を開けて何度かトライするなど、なるたけ公平な視点で多くの機会を設けて作品に触れることを心がけたいものです。

『シング:ネクストステージ』を観て、推しに専門外の仕事をして欲しくないと思うのはいちファンとして的外れな願いなのではないかと思った

『シング:ネクストステージ』を観て、推しに専門外の仕事をして欲しくないと思うのはいちファンとして的外れな願いなのではないかと思った

年末、洋楽を詰め込んだUSBメモリから音楽をランダム再生しながら白馬を目指していたら、流れてきた『シング:ネクストステージ』のサントラに収録されているTaron Egertonによる”A Sky Full Of Stars”を聴いた姪っ子が「この曲聞いたことある!英語の授業で先生が流した!」と反応したことで、妹(妹もB’zが好き)と『シング』の感想を語り合っていたらちょっと思い出したことがありました。

去年、2022年の大きなトピックのひとつに、大好きなB’zのシンガーである稲葉浩志さんの声優初挑戦がありました。

この報せを初めて知ったときは(絶対ウソだろう、おれは信じないぞ)と真っ向から疑ってかかり、予告編で実際にセリフを喋っている場面を見てなお(ほんとに喋ってるよ。マジかよ…)とその衝撃を受け止めきれずにいたのですが、こうなったらしかたない観てみるかと劇場に足を運んだ私を待っていたのは感動の嵐でした。

泣きました。ものの見事に。

普段「洋画を観るなら字幕に限る」などとイキっていたのに、そんな強がりを粉砕する感動に襲われました。

映画の中で、稲葉さんがB’zやソロ以外の曲をどんな感じで歌うのか?というところが一番の目当てというか楽しみであったのに、いざ歌い出したらその瞬間に感極まって泣いてしまい、どんな歌を聴かせてくれたんだったか記憶にないくらい感動していました。

『シング』の吹き替え、恐るべし。

あと、これは映画を観たあとになってから知ったことなんですけど、この『シング:ネクストステージ』で稲葉さんの歌声を初めて聴いて、そこからB’zの音楽にも興味を持って聴いてみたらファンになり、2022年の全国ツアー”Highway X”にも足を運んだ新規ファンが少なからずいた、ということにも驚かされました。

目から鱗が落ちましたね。目が覚めるというか。B’zクラスの大物バンドになってもなお、声優初挑戦という本業とはかけ離れた筋からの新規ファンの獲得という道もあるのか…と。

周りの声に惑わされずに、いろいろなことに挑戦することって大切なんだな、と。

私、否定的だったんですよ。売れっ子俳優や人気お笑い芸人がアニメ映画の吹き替えしたり、本を書いたり、楽曲を発表したりすることに。

それでパッと売れちゃったら本業の声優や小説家や音楽家がかわいそうじゃないですか。チョロすぎて面白くないですよ。真面目に本気でそれ一本で頑張っている人こそ報われてほしいじゃないですか。

なので、好きな人であれば好きな人であるほど、そういった知名度や地位を笠に着た仕事をしてほしくないな、と思っていました。

そしたら稲葉さんの声優挑戦で見事に泣かされたものですから、その思いに揺らぎが生じました。

もしかして、本業ではない仕事をすることをひとくくりに否定するのは間違っているのではないか?

本人も気がついていなかった才能が本業ではない仕事への挑戦で開花することもあるのではないか?

推しに本業以外のことをして欲しくないと願うのはファンの勝手な押しつけで、推しの可能性を狭めてしまっているのではないか?

応援しているはずが自分勝手な価値観の押しつけで逆に足を引っ張っているのではないか?

その是非には、どうしても個人的な好き嫌いも絡んできてしまうので線引きがややこしく、何でもかんでもやればいいというわけにもいきませんが、少なくとも頭ごなしに全否定することだけは間違っているでしょう。

本業以外への積極的な挑戦に寛容になろう。密かにそんなことを心に決めるきっかけとなった、稲葉さんの声優初挑戦でした。

前々から隣町の駅前になにかあるなと思っていたら、まさかのディスコで予想の斜め上だった

前々から隣町の駅前になにかあるなと思っていたら、まさかのディスコで予想の斜め上だった

ある日、Twitterのタイムラインを眺めていたらJohnny Pandoraさんのライブ予定が流れてきまして、そこに浜松で演ると載っていたものですから、その日はあいにくの出勤日で仕事も繁忙期だけど定時で終われたら行きたい!となりまして、でもマルガリータなんて会場あったかな?初耳だけど…と調べてみたらまさかの隣町の駅前で驚きました。

あれ、ディスコだったのか。

いや、前々から、隣町の駅前になにかお店があるな、とは思ってたんですよ。何度となくその前を通ってますしね。飲み屋さんっぽい感じかな?でもお店の前にはお好み焼きや鉄板焼ののぼりが踊っていて、いまいち正体が掴みづらい…。

気になっていたバンドのライブが開催されたことで、ついにその正体が判明しました。

観に行きたくなったものの、今までディスコには行ったことがないので勝手がわからずに尻込みしている自分もいました。

入り口でスタッフさんにチケット代を払うシステムなのかな?飛び込みでも行けるんだろうか。隣町だから仮に満席で当日券がなくて入れなくてもダメージはほぼないけど、事前に予約しておいたほうが固いか…。

念のためバンドの公式サイトからメールで予約して、当日に会場に向かいました。

Johnny Pandoraとは?

Johnny Pandoraさんについて軽く説明しておくと、真夏の炎天下の横浜山下公園で革ジャンを着てツイストを踊っている、漢の中の漢たちです。ロング・リブ・ロックンロール!

今回は三組のバンドの競演だったのですが、出番ではないバンドのメンバーが交代で入り口で受付をしていたようです。ドリンクチケット込みのライブ代金を支払って入店しました。

すでに最初のバンドの演奏が始まっていたのですが、フロア前方に広いスペースが作られていてそこで踊る人がいたり、壁際のソファに座ってまったり観ている人もいれば、後方に押し寄せられたスツールに窮屈そうに座って観ている人もいたりと、早い者勝ちの自由席で思い思いに楽しんでいました。

あんまりライブに行かないなりに、これまで大小様々なライブ会場に足を踏み入れてきましたけど、さすがにステージの脇に鉄板焼のライブキッチンがある会場は初めてでしたね。

バンドのメンバーのご友人かご家族なのか、ステージに上ってドラムセットの後方から写真を撮っているお客さんもいたりして、フリーダムすぎるだろうと舌を巻きました。

フロア前方で踊っている方々は気合が入っていましたね。オールディーズファッションで決めた老若男女約10名によるツイストは、ミュージカル映画のワンシーンでも観ているかのような衝撃的な光景でした。

隣町の静かな夜に、まさかこんな一面があったとは。これぞ”Rock This Town”だなと感動を覚えました。

18時半開演で三組だったので(30分30分60分で計二時間かな?終わったらレイトショーで映画観に行こうかな)と考えていたら、まさかの60分60分90分で終わったら22時で目論見は潰えました。

ならばと終演後にマックのドライブスルーで持ち帰りしてビール飲みながら食べてたらいつの間にか寝てて、ワールドカップの三位決定戦クロアチア対モロッコも見逃すという。

なかなか思い通りにはいかないものです。