8月12日に大阪・舞洲スポーツアイランドで開催予定のEllegarden Get It Get It Go! Summer Party 2023に当選したので考えていること

8月12日に大阪・舞洲スポーツアイランドで開催予定のEllegarden Get It Get It Go! Summer Party 2023に当選したので考えていること

Ellegardenの16年ぶりの新作アルバム『The End Of Yestreday』発売に伴うライブハウスツアーには抽選に申し込んだものの外れて凹んでいましたが、日程の最後に記されていた”…and more to be announced!”に一縷の希望を抱いていました。

フジロックかサマソニかな、などと想像しながら。

そしたら後日、フジロックへの参加やホール会場や野外会場での単独サマーパーティ開催が発表され、チケットの一時受付抽選が開始されたので早速申し込みました。

結果、第一希望の名古屋の日本ガイシホール公演には外れたものの、第二希望の大阪の舞洲スポーツアイランド公演に当選しました。会場はおそらく、この翌週のサマソニ大阪に向けて設営されているOcean Stageを間借りするのでしょうね。

好きになった時には活動休止していたバンド。念願のエルレのライブ。嬉しいは嬉しいのですが、真夏の野外ライブということで想像される大変さもわかるため、やや複雑な心持ちでこの現実を受け止めています。

まず開催日ですよね。大阪の舞洲会場は8月12日開催予定。お盆休み真っ只中ですから、電車は激混みでしょうし、道路の交通渋滞もとんでもないことになっているでしょう。

16時開場18時開演とのことなので、20時半ごろに終演するとして、21時までに新大阪駅に辿り着ければ日帰りできますけど、すべては会場からシャトルバスや路線バスかタクシーでスムーズに離脱できるかどうか次第でしょうね。

待機列が長蛇でいつまで経っても乗れないとなると日帰りは無理ですから。ホテル取っておいて一泊するか、繁華街の漫画喫茶に駆け込んでホテル代わりに利用するか。

漫画喫茶も、ホテル代わりに利用する観光のお客さんでいっぱいで空いてないという可能性も全然ありえますからね。もしそうなったら、始発が動き出す時間まで大阪の街を彷徨うしかなくなるという地獄…。真夏のライブ後の疲れ切った身体にこの仕打ちはキツイですよ。やっぱり一応ホテル押さえておこうかな…。

日帰りできたなら、浮かした宿泊代および飲食費とこの日の経験を、翌週の同じ会場でのサマーソニック大阪に早速活かすべきかどうかも要検討。大阪日曜の一般だけまだチケット売ってることですし。

ただ、二週連続大阪行きもなかなか躊躇いますけどね。いまだかつて、そんなことしたことないので。

そんなふうに余裕で様子見してたらサマソニ公式から全券種完売御礼のお知らせが上がっていたので、その瞬間、二週連続大阪行きは消滅しました。残念なようなホッとしているような、ちょっと複雑な心持ち。

どっちつかずでふらふらしてましたけど、これでエルレ舞洲に全力傾注します。

まずはホテルを確保。去年のサマソニの幕張の時みたいに、せめて行きだけでも送迎付きのホテルが取れればベストでしたが、残念ながら送迎付きは見当たらなかったのでキタで素泊まり。

当日は大阪に着いたら舞洲に向かう前に新世界で着きつけ一杯昼飲みして、ライブが終わって疲労困憊でやっとのことで宿に戻ってくるであろう夜は適当に済ませてとっとと寝るとして、翌昼は帰る前に天神橋筋商店街ぶらぶらして裏天満ちょうちん通りで一杯飲むか…。

漲ってきました!

エルレの新作の収録曲は全曲、真夏の野外ライブにバッチバチにハマりそうなので、それがまた楽しみなんですよねぇ。

新曲だけじゃなくて、もちろん昔の曲も。

暮れなずむ大阪の空に”Missing”や”高架線”なんてぶちかまされたらたまりませんね。涙腺崩壊待ったなし。で、本編ラストかアンコール一発目かアンコールラストに”スターフィッシュ”で涙腺にとどめを刺されたい。そんな真夏の夜の夢。

サマーソニック2022で観てきたバンドとその感想

サマーソニック2022で観てきたバンドとその感想

サマソニ行ってきました。2022年8月20土曜日、東京一日目。

最初はThe Strutsも東京土曜日だったのにいつの間にか日曜日に変更になってるわ、まさかのBAND-MAID追加に狂喜乱舞してたらManeskinとタイムテーブル丸かぶりして泣く泣く捨てざるを得なくなるわ、当初頭で思い描いていた予定とはかけ離れた現実になってしまいましたが、なんだかんだいいながらも満喫しましたし楽しかったです。

サマソニ終わってからというものボケがひどくて色々とやらかしているのですが、10日ほど経過してそういえばサマソニで観たバンド全部、ライブ初めてだったな、とようやく気がつきました。どんだけ。

それでは、当日観てきたバンドとその感想を挙げていきます。

Rina Sawayama

9時20分頃にはライブ会場に着いていたのに、初めて観たのが13時35分からスタートのRina Sawayama。

それまで何やってたの?って話なんですけど、ManeskinとThe 1975のグッズ狙いだったのになぜか最初に幕張メッセに行ってしまい、慌ててZOZOマリンスタジアムに移動してグッズ売り場に並び直すも時既に遅し、哀れManeskinとThe 1975のグッズは並んでいる途中で売り切れになってしまいました…。

失意の中The StrutsのTシャツとオフィシャルのTシャツとタオルを買い、タイムテーブルを確認したところ、もうじきRina Sawayamaのステージの時間だなとスタンド席に向かいました。

ステージに登場したのは五名。Rina Sawayama本人と、ギター兼キーボード、ドラム、ダンサーふたり。他にもマニピュレーターなどもいたのかもしれませんが、ステージ上にはこの五名でした。

この五名によるステージでの熱演が圧巻でした。ギター鳴きまくり。たまにギターを後ろに回してキーボードも弾いて、タイトでパワフルなドラムに、クールな歌唱とダンス・パフォーマンス。

カッコよかったですね。しびれました。ギター鳴きまくりのダンスロックで、Lady Gagaの『Born This Way』が好きな人に突き刺さりそうだな、と思いました。

ただ、ライブで聴いた音と、YouTube上のMVで聴く音に差異があるのが、ちょっと気になりますが。

具体的に言うと、スタジオ版ではギターの音色が全然目立っていないのが寂しく感じております。緻密に作り込まれている反面、程よい荒々しさや生々しさが減退しているような。

9月に新譜が発売されますけど、サマソニのパフォーマンスに当てられて買った人の中には、もしかしたら(あれ〜?)と首を傾げる人も出てきてしまうかも…。

このブレイクチャンスをものにできるか。ライブではロックサウンドを前面に押し出したことがどう影響するのか。そんなことお構いなしに売れるのか。どうなるのか楽しみですね。

マキシマムザホルモン

幕張メッセからZOZOマリンスタジアムの移動に約2kmで約30分かかり、想像以上にキツかったので(All Time Low観たかったけどもうずっとZOZOマリンスタジアムにいようかな…)と弱気が顔を出してきたところに観たのがこのマキシマムザホルモンでした。

名前は聞いたことあるけど曲は知らなかったからちょうどいいや、と思っていたのですが、一曲目が終わってのMCで来日バンドの片言の日本語MCをネタにして笑いを取りだした時点で一気に幻滅。

周りの観客もこれのどこが面白いのか知らんけどウケてるし(マジか?もうこれ以上同じ空間にいたくねぇ。やっぱりAll Time Low観に行く!移動大変だけど!)となって幕張メッセに移動。

邦楽シーンでどんだけ人気があるバンドか知りませんけど、もう大っ嫌いです。流川を殴った花道を見損なった晴子さんと同じくらい大っ嫌い。

All Time Lowを観に行く口実と勢いを与えてくれたことには感謝してます。

All Time Low

約2km、人の流れに乗ったりゆっくりの人につっかえたり時にラインをクロスさせてやや強引に抜いたりと、約30分かけてのマウンテンステージへの移動は大変でした。

移動中はまだそれほど気にならないのですけど、移動を終えて立ち止まると一気に暑さが襲いかかってくるんですよね。

前方の密集しているエリアには行かずに周りのスペースに余裕のある後方からまったり観ました。

あそこ空いてるっぽいなと近づいていくといきなり足元にあぐらをかいて座り込んでいる人が現れたりしてビビりました。へぇ。けっこうフリーダムなんですね。

いやでも危ないと思いますけどね。通れそうだと思ってたらいきなり足元に座り込んでるんですからね。ゲレンデのど真ん中にずっと座ってるスノーボーダーかよ。槍夫さんがもしここで動画を撮ってたら、ナレーションが冴え渡っていただろうなぁ。

All Time Lowはノリのいい楽しげなポップパンクを鳴らしてくれるバンドで、元々好きなバンドだったというのもありますけど、夏フェスにピッタリだなと楽しみにしていました。

スルーしようとしてたくせに自分でも虫の良いこと書いてるなと思いますけど、真夏の真っ昼間にZOZOマリンスタジアムと幕張メッセを徒歩で行き来したら、誰でも挫けそうになりますって…。何度も移動しまくってひとつでも多くのバンドを観ようと奔走した人を心から尊敬しますよ、私は。

All Time Lowもステージ慣れしてて魅せ方が上手かったですね。効果的に緩急を効かせてタメて、ここぞでタイミング合わせてグッドメロディを放出して。その上で日本でライブできる喜びを全面に押し出してきていたのでめちゃくちゃハッピーな空間でした。

良かった…。しんどかったけどこっちに移動してきてほんとに良かった…。

フェスだとやっぱ持ち時間短いな…と切なくなりましたけど、それでも良かった。

Maneskin

All Time Lowが終演したら、すぐさまZOZOマリンスタジアムにとんぼ返り。この頃から、ポツポツと雨粒が落ち始めていました。同じ方向に歩く人多数。やっぱりみんな観たいバンドは同じなのか、と思いながら粛々と歩きました。

なんか腹減ったな、とこの日はまだタン塩の串焼き一本しか食べてないのを思い出し、スタジアム内でガラガラだった売店で唐揚げと餃子とビールを買い、三階のスタンド席へ。

やれやれと座ってビール飲みながらおつまみ食べてたらほどなくManeskin登場。

ギリギリじゃねぇか、危ねぇ。じっくり屋台を吟味してこれぞというお店に並んでるスキもない。

これじゃ、BAND-MAIDと30分ズレていたところで、結局全然観れなかったですね。移動に翻弄されるばかりで、どっちも中途半端になっちゃって。そう考えたら、丸かぶりでどちらか捨てざるを得なくなったのは、かえって怪我の功名だったのかもしれません。

Maneskinのライブパフォーマンスがまたとんでもなかったですね。君たちほんとにハタチそこそこ?なにその貫禄と堂々たるステージングは。カッコ良すぎるでしょ…。

演奏も上手いし声もめっちゃ出てるし、観客ののせ方もめっちゃ上手いし。YouTubeでEurovisionの優勝パフォーマンスを見た時点で、Maneskinのライブ絶対最高だわと確信してましたけど、想像以上でした。

始まってすぐドラムに機材トラブルが発生したら、じゃあちょっとなんか演っててよってベースとギターだけでその場を繋いで、ドラムをさり気なく復帰させてスムーズに次の曲に導くとか、どんだけ場数を踏んで酸いも甘いも噛み分けたら到れる境地なの?

昔、新木場でMuseを観た時を思い出しました。ダンスフロアのように蠢くアリーナ。圧巻でしたね。

ただ一点残念なところがあって、サウンド調整をミスったのか重低音がデカすぎて不快な共鳴が発生してたのがホント残念。自分の席がちょうど共鳴しやすいポイントで運が悪かったのかもしれませんが。

しかしそんなマイナスを軽々と吹き飛ばすほど熱いステージに魅了されたのもまた確か。

大型スクリーンに時折映し出される、ぷるぷる揺れる白い双丘はまことけしからんかったです。

野外スタジアムには野外スタジアムの良さがありますけど、願わくばライブハウスで観たかったなぁ…。

King Gnu

King Gnuはバンド名は知っていましたけど音は聞いたことがありませんでした。

どうしようか迷っていたのですが、同じ時間帯に他のステージに移動してまで観たいバンドがなかったので、そのまま観ることにしました。

日が暮れて、ヘッドライナーやその前のバンドの番ともなると、観客の移動も激しさを増しますね。Maneskin→King Gnu→The 1975のアリーナの観客大移動は上から見ていて壮観でした。

King Gnuのステージはなんだか摩訶不思議な感じでした。イリュージョンでも観ていたかのような。

キーボード兼ヴォーカルがふたり?かと思えばひとりはギターを弾きだしたり、もうひとりがキーボードから離れて歌だけになったと思ったらいつの間にかベーシストがベースを背中に回してキーボードを弾きだしてたり。

変幻自在というか、いろいろなことができる人が揃っていて臨機応変な対応が即座にできるんだろうな、というレベルの高さを感じました。

ただ、その多彩さに幻惑されて曲がストレートに響いてこなかった感はありますね。驚いて気になっちゃって意識が分散されて、焦点が合わなくなっちゃった、みたいな。

あと、MCはめっちゃサムかったです。自分は不快とまでは感じませんでしたけど、しょ〜もな、とは思いました。無理して面白いこと言おうとしたり、一発ネタでちょっと笑い取ってやろうとか、別に要らなくないですか?

自分がMCあんま好きじゃないからこんなこと思うのかな。お話はいいからさ、じゃんじゃん曲を演ってこうぜ、といいたくなる。あなた方はミュージシャンでしょ?って。

The 1975

最後は、五度目のサマソニ出演にしてついにヘッドライナーにまで登り詰めたThe 1975です。1stの頃から好きでアルバムを買って彼らの曲を聴いてきましたけど、ライブを観るのは初めてだったので楽しみにしていました。

天気は生憎の雨。びしょ濡れになるほどの大雨ではありませんが、濡れるのを嫌って屋根の下の席に移動する人が多発するくらいには降っていました。

自分は周りに人がいないほうが気楽に観れるからと移動せずにそのままの席にいました。

ただまあ降り込んでくるのはやっぱり鬱陶しいので、フード付きタオルを頭から被り、タオルを膝の上に乗せて、土砂降りにはなりませんようにと祈りながら開演を待ちました。ポンチョも持ってましたけど、ずっと小雨だったのでポンチョを被るほどではなく、助かりました。

The 1975のステージは、バンドの演奏もすごかったんですけど、モノクロの大型スクリーン映像と色味を絞ったライティング、スモークに浮かび上がるシルエットの視覚効果がとにかくおしゃれで、クールでした。

この素敵な演出がバンドのパフォーマンスの魅力を増幅していたのは間違いないです。

The 1975の曲は、アルバムだと好きな曲とそうでもない曲の差が激しかったりするので、ライブだとどう転ぶのか興味半分不安半分なところもあったのですけど、蓋を開けてみれば好きな曲だらけの至福の90分でした。

ドラムがまたカッコよかったですね。これは家でCDを聴いているだけでは、ライブを観ないことにはこのドラムのカッコよさには一生気がつけなかったでしょう。

アルバムを聴いているだけだと機械的に正確なリズムを淡々と刻むドラムという印象だったんですけど、ライブを観たら正確さはキープしながらも雄々しく猛々しいドラムを叩いていて、衝撃でした。CDのドラムもこの音で収録できないものか…。

シンガーのMatty Healyがとにかくセクシーで、しびれましたね。オールバックでタバコを何本も吸いながら、マイボトルで日本酒を持ち込んでお猪口で何杯も飲みながらとやりたい放題だったんですけど、それが(はぁぁ、かっけぇぇ)と男でも見惚れちゃうくらい様になってたんですよ。

あの日あの会場でThe 1975のライブを観た人の何割かは、髪型をオールバックにして日本酒を飲みながらタバコを吸うようになっちゃってるんじゃないですかね…。

普通だったら、何じゃあの舐め腐った態度は!と怒っていてもおかしくない振る舞いだったと思うんですけど、不思議と怒りはまったくなかったですね。とにかく惚れ惚れと眺めていました。

音響トラブルもありましたけど、(今なんかあった?なんもなかったよな?)という迅速さで事態を収束させて何事もなかったかのように演奏を続行してたのも素晴らしかったですね。いちいち動じない。狼狽えない。

The 1975はライブになるとこんなにカッコよくなるのか…。目からうろこでしたね。

アルバムのポップでアーバンなUKロックという印象を、ライブだとこんな風にいい意味で裏切ってくれるんだな、と。美メロはそのままに適度に荒ぶったサウンドが最高でした。

特に印象深かったのはライブ終盤に披露された”People”ですね。それまで何杯もお酒飲んでたのに頭ガンガン振りながら、かと言ってパフォーマンスにまったく揺るぎなく。色々とぶっち切っててとにかく最高でした。

このLive At Summer Sonic 2022の模様ですが、来年の来日公演前に来日記念盤として、完全ノーカット収録でのライブアルバム+DVD/Blu-rayリリース、お待ちしております。

今思えば、夏の夜に雨に打たれながらこの最高のライブを観ていた、というのがサマソニボケを助長する結果に繋がっていましたね。夢でも見ているような非日常へのトリップ感が強まって。

魂を置き忘れてきたかのような、地に足がついていないかのような、自分なのに自分じゃないみたいな。

家に帰ってすぐに日常を取り戻せなかったのも致し方ないでしょう。

フェス派というよりは単独派だとうそぶいていましたが、現実を認めたくなくて強がっていただけだったのかもしれません。

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初めてサマソニに行ってみてわかったこと

初めてサマソニに行ってみてわかったこと

行ってきました。初めてのサマソニ。2022年8月20日土曜日、東京一日目。

実際に行ってみて、家で頭で考えていただけではわからなかったこと、行ったからこそ骨身にしみてわかったことがいくつかありました。

色々なバンドを少しずつ観るよりも超好きなバンドをじっくり観たいということもあって、フェス派か単独派かで言ったら単独派なので次があるかどうかはわかりませんが、今回の気づきを次の機会に活かせたらいいなと。

プラチナチケット強すぎ

特に痛感したのはこれですね。プラチナチケットの圧倒的強さ。

プラチナチケットとは何なのかざっくり説明すると、一般チケットより高価だが数が絞られているぶん様々な恩恵が受けられるチケットです。

細かく説明すると長くなるので割愛しますが、高価なぶんそれだけの見返りが得られると思っておけば間違いありません。

逆にいうと、恩恵を把握しておいて自分から積極的にそれを活用しに行かないと、あまり旨味がありません。

グッズは絶対に買うタイプの人や、入場で長々と待つのは嫌だ、無料会場循環バスで並びたくない、休憩時間は日陰で優雅に過ごしたい、優遇されたアリーナ席で気持ちゆったり観たい、そんな人は何も考えずにプラチナ一択で間違いありません。

特に衝撃的だったのはプラチナラウンジですね。ガラスに透けて中がちらりと見えていたんですけど、一般チケット民がうだる暑さのなか地べたや縁石を椅子代わりに座り込んで休憩したりご飯を食べている横で、涼しそうな室内で優雅にソファでくつろいでいたりなんかして。

何だこの差は?と。ショックを受けた一般チケット民も少なくなかったのではないかと。

プラチナチケットが高速道路ロングドライブだとしたら、一般チケットは下道オンリーロングドライブ、それくらいの差があります。

次に行くことがあったとしたらプラチナチケットだな、と思いました。炎天下で行列に並ぶ時間を圧倒的に減らせるわ、涼しい室内で休めるわで、荷物めちゃくちゃ減らせますもん、あの好待遇を受けられるなら。

ZOZOマリンスタジアムと幕張メッセの行き来は想像以上に大変

地図で見ると、サマソニ幕張の会場であるZOZOマリンスタジアムと幕張メッセは道路を挟んで隣り合っています。

そのため、現地に行く前の私はこう思っていました。なんだ、すぐ隣じゃん。これなら各ステージ間の行き来は余裕だな、と。

とんだ勘違いでした。

この画像はZOZOマリンスタジアムから幕張メッセのマウンテンステージに移動したときの歩行ログです。約2キロの移動に約30分かかりました。

一度移動しただけで(いやこれは想像以上にキツイぞ)と自分の思い違いを痛感しました。

まだ本格的に混んでくる前の時間帯の移動だったのでこれで済みましたが、メインを張るバンドの直前や直後にもなると観客の多さも移動による入れ替わりも激しさを増すので、入退場規制などにより歩みが遅かったり動線が制限されたり大回りを余儀なくされたりで、もっと時間がかかると予想されます。

また、ステージを移動して戻ってきたところで、思っていたような席や場所を確保できない、ということもあるでしょう。

そう考えると、移動もリスクですよね。

時として決断を迫られることもあるでしょう。それでも移動するか、諦めてそのまま留まるか。

自分の中で確固たる優先順位を先に決めておかないと、現地で右往左往することになる

サマソニの場合、開場は朝9時で10時過ぎ頃から各ステージでバンドの演奏がスタート、終演はステージによって異なりますが21時や22時頃と、一日丸々会場にいると拘束時間が長くなります。

そのため一度受付した後は手首に目印のリストバンドをして入退場自由となります。そのまま会場内で一日ふらつくのも、一度会場の外に出て目当てのバンドの時間に戻ってくるも、それぞれの裁量次第です。

自由度が高いということが魅力であるが故に、自分の中で確固たる優先順位が定まっていないと、現地でちょっとしたことで揺れて惑わされることになります。

このTシャツとタオルは絶対に手に入れておきたい、このバンドは絶対に観たい、お酒飲みながらご飯食べたい、ご飯を食べるならこの時間帯に、などなど。

そのうえで、事前に考えていたとおりに事が運ばなかったとしてもその都度その場で柔軟に修正していく対応も求められます。

そうじゃないと、いちいち狼狽えてしまって、ああしておけばよかったこうしておけばよかったと、いつまでも引きずりながら後手後手に回ることになってしまいますからね。

アーティストグッズを手に入れるには、出演するステージ側のグッズ売り場に行く必要がある

ちょっと考えれば想像がつきそうなものですが、エリアマップでZOZOマリンスタジアムと幕張メッセ両方にグッズ売り場があるのを確認した私は、どっちかに行けばそれで事足りるのだと早合点しました。

実際にはそれは大間違いで、オフィシャルグッズであればどちらでも買えますが、ZOZOマリンスタジアムに出演するアーティストのグッズはZOZOマリンスタジアムのグッズ売り場で、幕張メッセ側のステージに出演するアーティストのグッズを買うには幕張メッセのグッズ売り場でなければ買えません。

そこに想像が及ばず幕張メッセ側のグッズ売り場のほうが行列が短くて済みそうだと判断した私はまず幕張メッセに向かいました。それが大間違いとも知らずに。

幕張メッセのグッズ売り場の列に並んでしばらくして、ようやく気が付きました。あれ?ManeskinやThe 1975のグッズがないぞ…と。

思い違いに気がついてすぐさま行列を離脱しZOZOマリンスタジアムに移動。グッズ売り場に並びましたが時すでに遅く、ManeskinとThe 1975のTシャツは並んでいる間に売り切れて終了してしまいました。これももしプラチナチケットにしてたら、待ち時間が短く済んだぶん間に合ってたかもしれません。

翌日のバンドのグッズも売っていたので、泣く泣くThe StrutsのTシャツとオフィシャルのTシャツとタオルを買いました。

次の機会には並ぶグッズ売り場を間違えないように気をつけます。

フェスだと単独と違って持ち時間が限られているからか、MCや休憩でダラダラせずに次から次に曲を演ってくれるのは最高

フェスの最大の利点として、様々なバンドを一度に観ることができるという点が挙げられますけど、その一方で各自持ち時間が短く限られているというマイナス要素もあります。

しかし、そのマイナス要素がプラスに転じることもあります。

持ち時間が短く限られているぶん、MCや休憩でダラダラせずに次から次へと曲を演ってくれる、というプラスに。

MCを聞くのが好きな人もいるんでしょうけど、自分は生演奏を全身で浴びたいがためにライブに行っているので、MCや休憩が長いとイライラしちゃうんですよね。いつまで話してんだよ、なげ〜よ、さっさと次の曲いってくれよ、と。

時間が短く曲数も少なくなるのは寂しいですけど、そういうストレスを感じずに済むのはありがたいです。

飲み物は500mlペットボトル四本で足りた

荷物は泊まり用の手提げボストンと、サマソニ用の装備を詰め込んだリュックのふたつになりました。

リュックの中身はマスクの予備、タオル、フード付きタオル、雨用ポンチョ、制汗スプレー、ウェットティッシュ、モバイルバッテリー、500mlペットボトル四本、日焼け止め、家で凍らせてきたポカリのゼリー飲料二個、現地で買ったグッズです。

これだけでもずっと背負いっぱなしだとけっこう重く感じて、辛かったですね。

でも野外イベントで手ぶらはちょっと怖いですからね。

昔、GWに富士スピードウェイにスーパーGTを観戦しに行ったことがあったんですけど、昼間快晴でめちゃ暑くて半袖一枚で手ぶらで行ったらレース終盤に雨が降ってきて、日が暮れたらめちゃくちゃ寒くなってきて、雨に打たれながら寒さに震えて全然戻ってこない送迎バスを待ち続けていたのが悪夢のようで、トラウマになっています。

喉がカラカラなのに飲み物が売り切れてたらとか、想像しただけで恐ろしすぎますからね。

当日の天気は雲が多めの晴れで夜になったら小雨が降ってきてと、暑さ的には暑かったは暑かったですけど絶望的に厳しいというほどでもなく、助かりました。

現地で買った生ビール二杯とペットボトル三本半で終演までもちました。家で凍らせてきたポカリのゼリー飲料は最後の砦の奥の手でしたが、我慢せずとも飲まずに済みました。

これはあくまでも天候に恵まれたからこの程度で済んだのであって、本当に暑さが厳しかったらこんなものではなかったと勘違いしないように気をつけねばなりません。

雨への備えは絶対必要

先にも少し書きましたけど、当日は少し雨が降りました。

私はマリンスタジアムのスタンド席で屋根の下にいたので、雨用のポンチョを着なくてもズボンが少し濡れたくらいで済みましたが、空の下のアリーナ席で観たいとなるとカッパを着ていなかったら全身ずぶ濡れで終了です。

会場内では傘禁止なので、会場外用に折り畳み傘と会場内用にポンチョかレインコートか、最低でもこれくらいは用意しておくべきでしょう。

ポンチョも、安いだけのやつは防水性はともかく透湿性は皆無なので、通勤や通学で短時間雨を凌げれば問題ないのなら我慢できるでしょうけど、野外フェスで長雨で長時間ずっと羽織りっぱなしとなると蒸れて不快指数がとんでもないことになると思うので、多少高くても透湿性も確保されたものがおすすめです。

想定以上に夜の気温が低く寒く感じた場合に備えて、パッカブルウインドブレーカーをカバンに忍ばせておくのもいいかもしれません。

会場にフェス用の荷物を詰め込んでいくバッグも、できれば撥水性や防水性のあるものが望ましいでしょう。私はナイキの耐天候性を備えたバックパックを買いました。6000円ほどと安かったですしね。

泊まる場合は会場から歩いていける距離で送迎付きのホテルを選ぶべし

当日、幕張に着いた私はライブ会場に行く前にホテルに向かいました。送迎付きのホテルを選んだので、まずフロントで泊まり用の荷物を預かってもらい、そのまま会場まで送ってもらうためです。

我ながらこれは大正解だったと思います。

会場の最寄り駅ではないため電車もそれほど混んでいませんでしたし、荷物も軽くできて送ってもらえてと、だいぶ楽ができました。

ツーデイズ観覧した同僚は会場に直行してクロークに荷物を預けて、終演後に荷物を引き取って海浜幕張駅から数駅移動した先のホテルに泊まったそうなのですが、絶えず人波に揉まれての満員電車の移動で立ちっぱなしで堪えたそうです。

私が泊まったホテルから会場までの距離は約3.5キロ、歩くと40分ほどです。終演後はちょっときつかったですけど、己に課した制約を遵守して歩いてホテルに戻りました。

なんだかんだロスが尾を引く

フェス派というよりは単独派だと気取っておきながら、サマソニを観終わって帰ってきてからというもの、魂を置き忘れてきてしまったかのようなロス状態に見舞われ、心ここにあらずな数日間を過ごしました。

ホテルをチェックアウトして帰りの駅に向かう道中、いかにもこれからサマソニに行きますって格好をした人とすれ違うたびに、中学の親友と高校から離れ離れになるみたいな寂しさや切なさを感じたり。

月曜日の朝に出勤する時、朝っぱらからなんでもない交差点の縁石で愛車のお気に入りのホイールをがりったり。

ヒゲを剃ってるときに手元が滑ってカミソリでアゴと上唇を切ったり。

同僚と「俺たちほんとにサマソニ行ってきたんかな?」とラインをやり取りしたり。

楽しかったフェスとつまらない日常のギャップのデカさに戸惑ったり。

このような数日間を経て、ようやく地に足がついてきました。喜ぶべきか悲しむべきかはさておき。

単独派だなんだといいながら、要は超楽しかった、ということです。きつかったこともありましたけど、楽しかったです。

今まで一度もフェスに行ったことがないのであれば、食わず嫌いしてないで、知見を広げるためにも一度行ってみるのもいいと思いますよ。

単独派を気取っていた自分でもびっくりですけど、こんなおじさんくさいことを言いたくなる気持ちになるくらいには、満喫しましたし楽しかったのは確かです。

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初めてのサマソニ行動計画白書

初めてのサマソニ行動計画白書

サマソニ行きます。

これまで、MuseやMy Chemical RomanceにQueen + Adam LambertやB’zなど、そうそうたる顔ぶれの大好きなバンドたちが出演してもスルーしてきたサマソニに、初めて行きます。

それには一応理由もあって、どっちかというとフェスよりも単独派だというのもあります。一時間ずつ色んなバンドを観るよりも、大好きなバンドを二時間がっつり観たい、そんな心持ちです。

そんな心持ちに変化が生まれました。

コロナ禍のせいで二年間以上も洋邦問わず好きなバンドの公演が実施されず音楽イベントに飢えに飢えていたところに、三年ぶりに開催されるサマソニのメンツがアツかったので。The 1975にManeskin、All Time LowにThe Struts、さらなる追加アクトでBAND-MAIDまで。

これが土日で半々くらいに割れちゃってたら悩んだ末にやめていたかもしれませんが、ほぼほぼ固まっていたので行くことに決めました。

東京の土曜日のみ。一日目に参加。二日目の日曜日にも好きなバンドが出ているので二日目も観たいのは山々なんですけど、チケットを買おうとした時点ですでに二日目は売り切れてましたし、翌日の仕事にも響きまくりそうだったのでちょうどよかったと自分を納得させました。

新幹線でサクッと移動してまずは宿に向かい、フェス用の装備以外の手荷物をフロントで預かってもらって会場へ。

初めてのサマソニなので、タイムテーブルを把握しつつ各ステージ間の行き来をスムーズにこなせるかとか、真夏の炎天下で体力的に大丈夫なのかとか、色々と不安はありますがとりあえず最後まで観て宿で寝て、翌日は朝はなるべく食べないようにしてチェックアウトギリまで時間を潰し、ハードロックカフェでお昼を食べたら新幹線でサクッと帰ってくる予定です。

最初は車での移動も考えたんですよ。

ただ、妹宅に車を停めさせてもらうのはいいとして、そこから電車で幕張まで移動して最後まで観てまた戻ってきて翌日自分で車を運転して帰るとかひょっとして地獄だな?と気がついてしまったので、会場の近くに宿を確保して新幹線に頼ることに決めました。

車だと気軽にハードロックカフェに寄れないですしね。超都会の慣れない道路で右往左往とか、想像しただけでゾッとする…。

ただ、『a-ha THE MOVIE』の中でa-haのヴォーカリストのMorten Harketが語っていたように、車内の自分だけのパーソナルスペースで得られる安心感にも何物にも替えがたい魅力があるのも確かなんですよね。

車に戻ってくれば確実に座れますし何なら寝れますし、エアコンを動かせば涼もとれれば暖までとれますからね。自分で動かさなければならない反面、交通状況に左右されながらも自分のペースで移動できますし。荷物も置いておけますしね。

何事もそうですが、どちらにもメリットデメリットがあって、総合的に考えてどっちが得なのか、自分なりに考えました。目的を達成するためにより楽な手段はどっちなのか。

あとになって、やっぱりああしとけばよかったとかこうしとけばよかったとか出てくるかもしれませんが、それはそれ。次の機会の判断材料にするなどして活かせればいいかなと。

早朝の浜松城公園でスターバックスの写真を撮りまくってきた

早朝の浜松城公園でスターバックスの写真を撮りまくってきた

せっかくの休日、何も予定がないなら家でのんびり寝ていればいいのに、無駄に早く目が覚めてしまう。そんなことってありません?

私はよくあります。二十年近く前は特にひどかったです。三代目の愛車を買ったばっかりの頃。5時頃に起きてしまって、伊良湖岬までドライブして帰ってきたらちょうど起きてきた両親と一緒に朝食を食べる、そんなことはしょっちゅうでした。

夏じゃなくてもうちょい涼しければ、アウトドアコーヒーセットを持っていって朝の海を眺めながらコーヒーを飲んで帰ってくる、なんてのもいいかもしれません。

しかしいかんせん今は真夏。7月になったばかりなのに連日の猛暑日という地獄のような暑さの日々です。

ただ、今日はそんな日々の中にあって曇り空で比較的涼しく感じたので、前々から写真を取りに行こうと考えていた浜松市の公園にカメラ片手に出かけてきました。

目指すは浜松城公園。数ヶ月前にスターバックス店舗の外観が美しいと話題になった公園です。浜松のローカルコーヒーフェスの際に一度訪れたきりなので説得力皆無ですが、自分も白馬や神戸ともタメを張れる素敵な店舗だなと思っていました。

今回の撮影機材

今回のカメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズはキットレンズの標準ズームEF-S 18-135mm IS STM。この組み合わせでのマニュアル撮影です。キヤノンは今後ミラーレスしか作らなそうなのでこのカメラともあと数年の付き合いかな、と別れを予感し始めています。

浜松城公園で撮ってきた写真

浜松城公園の駐車場は8時開門。自分が着いたのはまだ8時前だったので隣の浜松市役所の駐車場に車を停めて歩いていきます。

浜松城公園の石垣にはハートの形をした葉っぱが沢山生い茂っていました。こんなの初めて見た気がします。気がついていなかっただけでしょうけれど。

小高い丘を切り崩さずに木材でゲタを組んで高床式に。この工法も、公園に溶け込み一体化しているかのようなスターバックス浜松城公園店の景観の素晴らしさにひと役買っているのでしょうか。

正面からの景観は圧巻です。大きなガラス面に前方の公園の風景が反射してさらに裏手の公園の様子まで透けて見えているので、まるでプレデターの擬態のようです。目がバグりそう。

裏手がまたワイルドかつ素敵というセンス抜群の佇まい。

緑に囲まれ木漏れ日が降り注ぐテラス席。図々しくもハンモックスタンドを持ち込んで昼寝していいですかと聞いてみたくなっちゃいます。

浜松城公園に住み着いているリスが遊びに来ることもあるらしいテラス席。ミスりましたね。梅雨入り前くらいの、新緑がもっと美しい時期に来るべきでした…。

ほぼ全面ガラス張りで開放感半端ない外観。今朝は雨が降り出してもおかしくないくらいの曇り空だったのでガラスの向こうの風景がくすんでいますが、快晴であったなら青空に朝陽が差し込んで超キレイだったのではないかと想像しています。

落ち着いていて主張控えめながらも美しく開放的な正面入口。

斜めから眺めたときの存在感がまた格別。素晴らしい。

秋になって紅葉したら、早朝とか夕暮れの時間帯にはこの世の楽園のような美しさに包まれるのではないかと予想されます。

11月の終わりか、12月の頭か。また無駄に早起きしてしまったら、その模様を写真に収めに来たくなりました。

写真撮影散歩の後は、すぐ近くの喫茶店珈琲屋らんぷに移動してモーニングを頂きました。こちらは開店が早くて造りや調度品もおしゃれで席数が多くてゆったりのんびりできる上に接客も心地よく、安くて美味くて皮むきが苦手なゆで卵が付いてこないという個人的に完璧な喫茶店です。