私のカーオーディオの設定

私のカーオーディオの設定

CDやDVDを流したり、あるいはスマホからBluetoothで音楽を飛ばしたりと、車で移動中にカーオーディオで音楽を楽しんでいる人は多いと思いますが、どのようなオーディオの設定で音楽を聴いているでしょうか。

意外と、初期設定のままで聴いているという人も多いのかもしれませんね。その一方で、少しでもいい音で聴くためにいろいろと試行錯誤している人もいるでしょう。

人それぞれ音に対する感じ方や好みの鳴り方は様々なので、初期設定のままで充分満足する人もいれば、なかなか納得がいかずに細かな変更を繰り返す人もいます。

一概にこれと言える明確な正解がないため自分が好きな音を各々目指すことになるのですが、自分なりにこれが最もシンプルかつ再現も容易で気持ちよく鳴る設定を見つけることができました。

イコライザーはフラット

イコライザーはフラットにしています。各メーカーがロック向けやポップス向けのイコライザーをプリセットしていますが、いろいろ試した挙げ句結局フラットに落ち着きました。

というのも、聴こえ方や音の鳴り方だけでも様々な好みがある上に、曲によっても低音が強かったり高音がキツかったりとその性格が千差万別だからです。

曲によって自分好みの鳴り方をちまちまと設定して変更してと出来ればそれが一番でしょうが、そんな大変でめんどくさい方法は現実的ではないので、手間暇のかからない最適解を見つけるしかありません。

その答えがフラットです。別に原音再生主義というわけではなく、曲の性格をそのまま素直に再生に反映させるのが狙いです。

サウンドエフェクトは全てオフ

サウンドエフェクトというのは、ロードノイズにより軽減されてしまった低音を補正したり、圧縮音源の失われた音場を補正したり、音が空間に広がる様子をコントロールしたり、音の輪郭をつかみやすくなるような変化をつけたりと、音の鳴り方に関する効果の強弱のことです。

これらのエフェクトは全てオフにしています。オフにするとサウンドが若干薄く感じるような気がするものの、逆に言えばオンにしているとボワついたりブーミーに聞こえる気がするわけで、音像をスッキリさせるためにオフにしています。

フェダー/バランスは7:3で前方優位

私の愛車のスピーカーはフロント4、リア2の6スピーカーなのですが、センターに設定するとややごちゃついて聞こえるため、フロント7:リア3で前方優位で鳴らしています。よくダッシュボード上でバンドが演奏しているように、なんて表現がされていますけど、それよりちょっと手前で鳴らしているイメージです。

リアスピーカーは要らないという人も見かけますけど、自分は前後に振っていろいろと試してみた結果、このあたりの鳴り方が一番好みに聞こえたのでこうしています。

クロスオーバーやタイムアライメントは未設定

ここを追い込むことこそがカーオーディオの肝、とする声や記事をよく見かけますが、私はまったく手を付けていません。昔触ってみたこともあるのですが、よくわからずに迷子になるだけだったので、それ以来手を出すべきものではないと個人的に思っています。

この先魔境の為立ち入るべからず、みたいな感じですね。

もしバッテリー交換などで設定が飛んでしまったときに、何も見ずにすぐに元の設定を再現できるかどうかも、カーオーディオを楽しむ上で大事なことなのではないかな、と思っています。

ソースレベルはBluetooth最大、その他は最小

私の場合はBluetoothで飛ばしているiPhoneとその他の再生メディアとで音量差が激しいので、音が小さすぎるBluetoothを最大の+6、音が大きすぎるその他のメディアを-15にしています。

こうしておかないと、いつもBluetoothでばっかり聴いていて、たまにラジオやCDなどに変更すると、音量差にびっくりすることになってしまいます。

iPhoneの音量を上げるという手もあるのですが、それだと今度はワイヤレスイヤホンなどに音を飛ばしたときに大きすぎて調整することになったりするので、音量調整の必要なく様々な再生先で音楽を楽しめるように、こうしています。

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同じ曲でも、CDとライブとでは受ける印象が違うこともあるがゆえに、B’zの新作『Highway X』に抱いている漠然とした不安

同じ曲でも、CDとライブとでは受ける印象が違うこともあるがゆえに、B’zの新作『Highway X』に抱いている漠然とした不安

8月10日発売予定のB’zの新作アルバム『Highway X』について、余計なお世話かもしれませんが、杞憂にすぎないかもしれませんが、私には心配なことがあります。

アルバムツアーはアルバム発売に先駆けて5月14日からスタートしているので、ライブに足を運ぶほとんどの人は、アルバム発売前にアルバム収録曲をライブ会場で初めて聴くことになります。

私もアルバム発売前に新曲を聴きました。5月21日にライブを観に行ったので。

何も知らないまっさらな状態でバンドの生演奏で初めて新曲を聴けたおかげで、先入観や思い込みに囚われることなく、まっすぐ新曲と向き合えたのではないかと感じています。

その感触から得た直感を信じるならば、新曲はどれも良かったです。アルバムの発売日がますます待ち遠しくなりました。

ただし、先にも書いたように私にはひとつ心配なことがあります。

それは、同じ曲でもCDで聴くのとライブで聴くのとでは受ける印象がまるで違うことがある、ということです。

ライブで初めて聴いてみたら良かったのでCDを買って聴いてみたらいまいちピンとこなかった。ライブに行く回数がそれほど多くないのでサンプルは少ないですけど、それでもこれまでに何回かあるんですよね。ライブで聴いたときはもっと良かったような気がする、と感じたことが。

同じことをB’zの新作『Highway X』にも感じたりしないだろうか、と不安になってしまうのです。好きなバンドのアルバムを待ちに待って買って聴いてみたら(あれ?ライブのときこんな感じだったっけ???)と頭の中が疑問で埋め尽くされてしまったら、哀しすぎる…。

逆のパターンもあるんですけどね。CDで聴いただけだとあまりピンときてなくてそんなに好きじゃなかった曲が、ライブで聴いたらめっちゃ良くて改めてCDで聴いてみたら印象と評価がひっくり返ってめっちゃ好きな曲になったりとか。

レアなパターンだと、CDで聴いただけだとあんまり好きじゃなかった曲がライブで聴いたら凄まじく良かったので、ライブで演ってくれなかったら終演後も座り込みで抗議したいくらいライブで聴きたいけど、CDで聴くとやっぱりビミョ〜であんまり好きじゃない、ライブ映えが激しすぎる曲も何曲かあります。

アルバム『Highway X』を買って聴いたあとに、千秋楽のライブビューイングでもう一度CDとライブとで印象を聴き比べられたらいいんですけどね。

とりあえずは初回盤の特典であるDVDに収録されるライブ映像を観て、CDとライブとでの印象の違いを改めて確認することにします。

エコパアリーナでB’zの三年ぶりの全国ライブツアーLIVE-GYM 2022 Highway Xを観てきた

エコパアリーナでB’zの三年ぶりの全国ライブツアーLIVE-GYM 2022 Highway Xを観てきた

5月21日、静岡県袋井市のエコパアリーナで、三年ぶりに開催されたB’zの全国ライブツアーLIVE-GYM 2022 Highway Xを観てきました。

観劇にあたっては、ワクチン2回以上の接種証明か三日以内のPCR検査の陰性証明に体温37.5度以下、常時マスク着用に加えて声援や呼びかけなどの声出し禁止に会場内での飲食禁止と、いくつかの制限や条件があったりして、数年前までと全く同じというわけにはいかないもどかしさもありましたが、それでもやっぱりライブはいいものでした。

アルバム『Highway X』の発売予定日が8月10日なので、アルバム収録曲のうちすでに先行で配信されていたりドラマやアニメの主題歌として公開されているいくつかの曲を除いては、全く知らない未知の状態で観劇に望むことになりました。

こういうのも新鮮ですね。

昔、新木場スタジオコーストでMuseのゲストのThe Fratellisのライブをアルバムを聴いたことがない状態で観たことがあったんですけど、その時以来かもしれません。あとは未音源化の新曲を単発で観たりすることがあった程度でしょうか。

アルバムツアーというのは、アルバムを発売してから何ヶ月か経ってからスタートすることがほとんどなので、かなり珍しいケースといえるでしょう。

何も知らないまっさらな状態で新曲を生演奏で初めて聴くというのもなかなか滅多にないことなので、先入観や変な思い込みもなくまっすぐ新曲と向き合うことができたのではないかなと感じています。

その印象でいうと、新曲はめっちゃ良かったですね。新作の発売日がますます楽しみになりました。

コロナ禍のせいでライブ自体が二年以上ぶりだったので、大地の鳴動のように床を揺らすツーバスのビートが脚を伝って心臓にまで響いてきたのには、思わず顔が綻んでしまいました。くぅぅ〜。そうそう。これこれ!

声出し禁止なのに、稲葉さんが「こんばんは〜」とか「お元気でしたか〜?」と声をかけてくるものですから、ついうっかり釣られて返事を返してしまうところでした。危ない危ない。

声出し禁止だったため、今まで通りであればイントロの数音を聴いただけで「わぁぁ」と歓喜の歓声が巻き起こる分かりやすくてダイレクトな反応がなくて拍手のみというのは、仕方のないこととはいえやはり寂しく感じてしまいましたね。

途中、稲葉さんが歌いながらバックステージに消えている間その模様を会場のモニターに生中継するという5ERASを思い出すような演出があったんですけど、清さんがめっちゃかっこいいベースを弾きながら(稲葉さん裏で何してんねやろ?)って感じでモニターを見ている一幕があって、超可愛かったですね。おかわりしたくなる至福のひとときでした。

フロアにパイプ椅子が敷き詰められて所狭しと人がひしめくような空間は久しぶりだったので、逼塞感というか圧迫感というか、むせ返るような熱気がやや息苦しく感じるところもありました。さらにマスク着けっぱなしですからね。これから暑さ本番の夏はちょっと大変ですね、これ…。

私が観たのはエコパ初日、ツアーの最初から三番目にあたる公演だったんですけど、ベースの清さんを除いては以前からサポートが継続していたとはいえ、早くもさすがの貫禄と安定感抜群のステージングが完成していて、仕上がりの早さに目を見張りました。スキがなさすぎます。珍しく初々しいB’zのステージが観れたりするのかなとちょっと期待していたところもあったので…。

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H.E.R.O.の3rdアルバム『Alternate Realities』が素晴らしい

H.E.R.O.の3rdアルバム『Alternate Realities』が素晴らしい

デンマーク出身のロックバンド、H.E.R.O.の3rdアルバム『Alternate Realities』がリリースされました。前作『Bad Blood』から約二年ぶり。待望の新作です。

本来であればもう少し早くリリースされていたようですが、コロナ禍によりプロモーションやライブ活動がままならないことが予想されたため、発売時期がズレ込みました。

前作までと今作での大きな違いはというと、一番は今まではサポートメンバーとして参加していた元MewのベーシストのJnhan Wohlertが、正式メンバーとなったことでしょう。

それによりプレイ面での意識が変わったのか、これまでは一歩引いた黒子的な、影ながらバンドを支える縁の下の力持ち的なベースプレイだったのが、今作では一歩前に出てその存在を主張しています。バンドの屋台骨を支える大黒柱のような、そんな頼もしいベースプレイを聞かせてくれています。

ミックスを担当したJacob Hansenとミーティングを重ねて今作のサウンドを決定づけたそうなので、Jacobの仕事ぶりも大きかったのかもしれません。

ベースの存在感が増したことにより、今まで以上にパワフルでヘヴィなサウンドが展開されています。

そのヘヴィなサウンドに乗るChrisの美しいハイトーン・ヴォイスとの対比が心地よいですね。

サウンドは無機質でヘヴィなんですけど、歌メロがキャッチーで、耳にスッと入ってくるんですよね。

楽曲も相変わらず粒揃いの高品質で、バンドの充実ぶりがうかがえます。日本盤のボーナストラックもいいんですよ。この出来であれば本編に組み込んでもなんら遜色なかったと思うんですけど、泣く泣く削ってコンパクトにして、質の向上に努めたんでしょうね。

初回限定盤には、昨年6月にデンマークで開催されたライブの模様を収めた約70分のライブDVD『Live At Pumpehuset』が付属しています。こちらもバンドのパフォーマンスも素晴らしければ音質や画質も高品質で、新譜の付録にするよりも単品でリリースしてカタログに載せたほうが良かったのではないか、と思うほどのクオリティです。

発売前の映像のチラ見せで(このクオリティのライブDVDが付属するのか?)と半信半疑な思いもありましたが、実際に製品版を観てみたらその期待を軽々と超えてきました。

二年前に東京で観た初単独来日公演の感動が蘇るライブDVDです。

ボーナストラック二曲追加にライブDVD付属。本国のファンが日本盤のこの恵まれた仕様を知ったら、唖然とするんじゃないでしょうか。

コロナ禍突入から二年、この夏、サマソニやフジロックなど、夏フェスの開催が予定されていたり来日公演決定のニュースがちらほら聞こえてきたりと、徐々に状況の好天の兆しがあるので、この流れに乗ってH.E.R.O.の来日公演決定の報にも期待したくなりますね。

Ronnie Atkinsの2ndソロアルバム『Make It Count』が素晴らしい

Ronnie Atkinsの2ndソロアルバム『Make It Count』が素晴らしい

デンマーク出身のハードロック・バンドPretty MaidsのシンガーであるRonnie Atkinsの二枚目のソロアルバムが発表されました。

前作『One Shot』が発表されたのは去年なので、二年連続での新譜リリースとなります。

デビューしたばかりの新進気鋭の新人なら、短いスパンで次から次へとリリースを重ねるのもわかりますが、Ronnie AtkinsがPretty Maidsを結成したのは1981年とのことなので、40年以上の経歴を誇る大ベテランです。大御所といっても差し支えないでしょう。

そんな大ベテランがデビュー直後の若手のような勢いで新譜をリリースするのは、異例中の異例といえるでしょう。

まるで、勝負を急いでいるかのようです。

それもそのはずで、Ronnie Atkinsは現在、ステージ4の肺がんに侵されていて、闘病中なのです。彼がまるでなにかに急き立てられているかのように創作活動に打ち込んでいるのは、そのためです。まるでおのが命を燃やし尽くさんとするかのような楽曲制作に打ち込んでいるのは、そのためです。

アルバムに収録されている楽曲はどれも素晴らしく、鬼気迫るものがあります。

胸が熱くなる勇壮で感動的なサウンド、繋がりが滑らかで親しみやすく耳に引っかかるメロディ、闘病の悪影響など微塵も感じさせない力強い歌声。

前作も充実した傑作でしたが、今作も負けず劣らずの陣容です。

今作では、曲によって様々なギタリストが代わる代わるギターソロを披露しているのですが、どのソロもトーンやサスティーン、フレーズが魅惑的で、楽曲を鮮やかに彩り華を添えていて最高です。

ミックスとマスタリングはH.E.R.O.の3rdアルバム『Alternate Realities』のミックスも手掛けているJacob Hansen。作品のクオリティを底上げする心憎い仕事ぶりです。

病魔と戦いながらも、Ronnie Atkinsの創作意欲は衰えるところを知らないようで、夏頃にはEclipseのErik Martenssonと組んでいるプロジェクトNordic Unionの新作も控えているそうです。

この燃え盛る炎のようなRonnie Atkinsの創作意欲が持続する限り、こちらも傑作に仕上がっているのは想像に難くありません。