有明アリーナでイタリアのロックバンドMåneskinのライブを観てきた

有明アリーナでイタリアのロックバンドMåneskinのライブを観てきた

12月2日土曜日、東京の有明アリーナで開催された、イタリアのロックバンドMåneskinのライブを観てきました。

2023年1月に発売された新アルバム『Rush!』に伴うワールドツアー日本公演の初日です。

サマソニ2022以来なので、約一年半ぶり、想像以上に早く彼らのライブを再び観る機会に恵まれました。

これも、Eurovision 2021優勝以来、休む暇もなくライブにフェスにと世界中を飛び回りながら新曲をレコーディングしてアルバム『Rush!』にまとめてくれたおかげです。ありがとうございます。

アルバム『Rush!』の発売から来日公演まで11ヶ月あったのですが、Måneskinはその間もツアーにフェスにと精力的に世界中を飛び回りながら新曲を数曲発表していて、(これ下手したら来日公演前にもう一枚アルバム出てもおかしくないのでは?)と思っていたら、『Rush!』に新曲5曲を追加した特別盤『Rush! (Are U Coming?)』が追加リリースされました。

今回の来日公演は、その『Rush! (Are U Coming?)』を中心にしたセットリストが組まれています。

『Rush!』が元々17曲収録の大ボリュームで、+5曲で全22曲の超ボリュームとなり、それを中心としたセットリストということで、結果としてそれ以前の楽曲の多くが演奏披露される機会を失いました。

それを残念と感じる人もいれば新作を大層気に入って歓迎する人もいて、それぞれで見解は異なるでしょうが、自分としてはアルバム丸ごと披露して欲しいと思っていたくらいなので嬉しい傾向です。

18時開演予定が少し押してのスタートとなり、本編20曲アンコール2曲の計22曲、約二時間のステージでした。

曲数の割に時間が短く感じたのは、そもそもの楽曲の出来がよくライブパフォーマンスも抜群のため最高で楽しい時間があっという間に過ぎ去ったように感じた上に、彼らの楽曲のほとんどがコンパクトで短いものだからでしょう。

中にはライブならではのジャムセッション的に間奏時間を伸ばした曲もありましたが、それをここぞという楽曲に絞ることで冗長さを感じさせずに一気に走り抜けていました。

ヴィクトリア嬢が途中二度ほどフロア前方の通路をベース弾きながら練り歩いていたんですが、あれに気がついた時ほど(ケチらずにSS席で申し込めばよかった)と後悔した時はありません。

まあでも、SS席で申し込んでたら抽選に外れてたかもしれませんからね。S席で当たってよかった、そう思うことにしておきます。

トーマスのギター・ソロが大好きなのですが、席運に恵まれなかったのか時折ギターの音色が重低音に埋もれがちだったのが残念でした。

それにしても、有明アリーナの限界に挑戦しているかのような凄まじい音量と逆光LEDフラッシュには参りました。

真紅の垂れ幕に明滅と共にシルエットが浮かび上がるオープニングは超絶かっこよかったのですが。

ステージから離れた左斜め後方の2Fスタンド席だったにも関わらず、照明に目がやられて眠る時に目を瞑ったら少し痛かったですからね。翌朝には引いていたのでひと安心。

目には厳しかったですが、彼らの楽しいリズム感と激しい楽曲に合った刺激的な照明でした。ただ、今後はもう少しお手柔らかにとお願いしたいところです。

9月からスタートしたMåneskinのRush! World Tourも日本での四公演を終え、残すところアイルランドとイギリスの二公演のみとなりました。

このツアーのあと、彼らがしばしの休息に入るのかそれともまだまだ止まらずに走り続けるのかはわかりませんが、なんとなく彼らに休息は似合わないような気がするので、このまま走り続けるのではないかと期待しています。

再会の時は思いのほか早いのかもしれませんね。

その時を楽しみに、今は『Rush! (Are U Coming?)』に付属のライブBlu-rayの素晴らしい音と映像で余韻に浸ります。

Måneskin

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Kアリーナ横浜でDef Leppard + Motley Crue World Tour Liveを観たついでに、横浜みなとみらいで写真撮影散歩してきた

Kアリーナ横浜でDef Leppard + Motley Crue World Tour Liveを観たついでに、横浜みなとみらいで写真撮影散歩してきた

時が経つのはまことに早いものですでに約ひと月が経過しようとしているんですけど、11月4日土曜日に、横浜に新設されたばかりのKアリーナで開催されたDef LeppardとMotley Crueの合同世界ツアー日本公演を観てきました。

日帰りか一泊かで悩んでいた時期もあったのですが、ダブルヘッドライナーということで終電に間に合うか読めないのに加えて、せっかく横浜に行くついでにやりたいこともいくつかあったので一泊することにしました。

具体的にいうと、中学生の頃から大好きなロックバンドB’zゆかりの地を巡ることと、YouTubeにモトブログをアップしているRayさんが紹介していた名所を巡ることです。

横浜で撮ってきた写真

まずは横浜ビジネスパークの一角にあるこちら、ベリーニの丘。B’zの大ヒットシングル曲”ねがい”のMVのロケ地であります。

陽が差し込んできて影ができるので、明暗差が大きくて撮影がムズイですね。明るすぎず暗すぎずの微妙なラインを狙って設定が左右されます。

こんな晴れた日はひとりで丘に登ろう。港が見渡せる丘に。

ということでやってまいりました。B’zの大ヒットシングル『Blowin’』の2nd beat”Time”で歌われている港の見える丘公園へ。

正面から階段を登って行ったんですけど、めちゃくちゃきつかったのでちょっと後悔したのはここだけの話。

二日目はRayさんの動画で見てから気持ち良さそうだなと行ってみたかった大さん橋へ。高くなっているので展望公園みたいな側面があって、みなとみらいがよく見える。

山なみのように入り組んでうねっている大さん橋くじらのせなかの造形がダイナミックすぎる。

歩いていると木材のたるみの反発や軋む音が心地よく響く。

横浜って不思議な街ですよねぇ。

大都会で人も多くてめちゃくちゃ賑わっているのに、混雑の密とか圧とかそれほど感じなくて。新横浜駅や横浜駅を離れれば、先を急いでいる人もいなくて長閑さや緩やかさや開放感も漂っていたりして。

ライブ後に夜景撮影散歩とかもしてみたかったんですけど、お昼前から夕方まで歩き回って夜に90分フルセットライブ二本観たら、とてもそんな元気は残っていませんでした。

朝とか昼間から活動していると、だいたい夜景とかライトアップに余力がなくなっちゃってるんですよね…。

山下公園の真横に銀杏並木があって銀杏がめっちゃ落ちてるって知ってたら、もうちょい使い古したくたびれたスニーカー履いて行ったんですけどね。

新しめのスニーカー履いてきちゃったんで、内心(うげぇ勘弁してくれ)と思いながら目線足下キープで歩いていました。

横浜もいい街ですよねぇ。

金沢と神戸と名古屋のいいところをぐっと凝縮してみました。お城はありませんけど…みたいな。

馬車道を歩いてみたら歓声というか叫び声というか、大きな声があがったので何事かと周りを見渡してみたら、ちょうど水陸両用バスが入水するところでした。

あれけっこう凄い勢いで突っ込むんですね。スプラッシュマウンテンみたいで楽しそうだな、乗ってみたいなと思いつつも、疲れていたのでそのまま桜木町駅から電車に乗って帰路についたのでした。

B’z

Ray Motovlogs

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静岡市のライブハウスSOUND SHOWER arkで森恵さんの弾き語りライブを観てきた

静岡市のライブハウスSOUND SHOWER arkで森恵さんの弾き語りライブを観てきた

静岡市清水にあるライブハウス、SOUND SHOWER arkで森恵さんの弾き語りライブを観てきました。

森恵さんのことを知ったきっかけは、彼女がYouTubeにアップしていたJ-Popの名曲の弾き語りカバー動画を観たことです。

一番最初に聴いた曲は正直覚えていないのですが、”もう恋なんてしない”か”純愛ラプソディ”か”M”か”世界が終わるまでは…”か、確かこのあたりだったはず。

ギターは上手いし歌声も素晴らしいしで惚れ惚れと聴き入っていたんですけども、そんな彼女が弾き語りツアーをすると知りまして、これは絶対生で観たい!静岡にも来るし!(同じ県内とはいえ自宅のある西部地方からライブハウスのある静岡市清水までは110km以上あって隣県の名古屋市の方が近いのですが…)とひとり盛り上がり、チケットを入手しました。

一度YouTube生配信を見てみたところ、近況報告や活動予定告知、コメントの読み上げなど視聴者とのやり取りを挟みつつ、アコギ一本でオリジナル曲やカバー曲を弾き語りしていくスタイルだったので、(なるほど、これに近い感じの程よいリラックス感が漂う弾き語りライブをするのだろう)と予想していました。

全然違いました。

スツールに腰掛けてアコースティックギターを弾きながらしっとり歌うのだろうとばっかり思ってたら、そういうコーナーも途中用意されていましたけど、ステージ上にはギターのみならずキーボードやリズムマシンまで、ひとりで全部使うとは思えない機材の数々。

ルーパーを駆使した手際のいい即興的なリズム音作りから、ひとりの手で紡がれているとは思えない音の圧と数が押し寄せ、圧倒されました。マーティンのアコギも鬼鳴りで激ヤバ。そしてそれ以上に、彼女の歌声、声量が凄まじい。

今までライブで何人ものシンガーの生歌を聞いてきましたけど、(彼女ほど声が出ているシンガーがかつて他にいたか?)と自問しても、対抗馬が思い浮かぶどころか(いやひょっとしたら過去イチかもしれない…)と思わされるほど、圧倒的な歌声です。

ライブで何が一番がっかりするかっていったら、歌声があまりよく聞き取れない時じゃないですか。

シンガーの喉の調子がイマイチだったり、楽器隊の音がデカすぎだったり、その時の場所や座席が音響的に不利で声が埋もれがちだったりとか、理由や原因はその時々で様々ですけど、ライブで歌声がよく聞こえないことほどがっかりすることはないですよ。

その点で言ったら、彼女の歌声は極上です。小さめのライブハウスで、本来の弾き語りでアコギ一本だったら声が通って当たり前ですけど、キーボードやリズムマシンから重低音バンバン鳴らしてましたからね。

その上でこのインパクト。度肝を抜かれましたね。

昔、歌手のChristina Aguileraの名前だけ聞き知っていた時に、彼女の主演ミュージカル映画『バーレスク』でその途轍もないパワフルな歌声を初めて聴いてぶったまげましたけど、あの時に匹敵する衝撃でした。

7月からスタートしたこの弾き語りツアーも残すところ沖縄での三公演のみ。お近くで行こうか迷っている方がもしいたら、全力で彼女のステージを体感してみるべきだとおすすめしておきます。

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B’zのLIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-をエコパスタジアムのアリーナ席のAブロック2列目で観たら、時の流れが最先端から加速した

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チケット高額転売対策の一環だと思うんですけど、B’zのライブって、事前にどの席なのかわからないようになってるんですよね。

購入する時点で、SS席とかS席とかA席とか、大まかな区分というか席種は別れているんですけど、ただそれだけ。他のアーティストは大体チケットが手元に届いた時点でどこの席か分かるようになっているんですけど、B’zの場合はどのブロックのどの列の何番とか、細かいことは当日に受付してみないとわからないんですよ。

ちょっとドキドキですよね。クジみたいというかガチャみたいというか。前々から決まっていることを当日まで伏せているだけだと思うんですけど、その日の自分の運勢が試されているかのようでもあって。

なので毎回、ライブ当日開演直前にチケットゲートを潜るのは緊張の一瞬です。果たして今回の席はどこなのか。

QRコードを読み取り機にかざして吐き出されたチケットを見た私は、その文字列が意味するところをすぐには理解できませんでした。

Aブロック2列目。

何度見直しても、Aブロックの2列目と記載されているのです。

座席表を見るとアリーナ席は前方からA、B、Cとブロック分けされていたので、これはつまり一番前から2列目であるということを意味しています。

一番前から2列目!?

こんなことがあるのか。遅ればせながら”Ain’t No Magic”からLIVE-GYMに通うようになって十数年、(回数を重ねるたびになんか座席がちょっとずつ前方になっていっているような気がする…)とは思ってましたが、ここにきてまさか前から2列目とは。

今回で、一生分のS席ガチャ運を使い果たしてしまったんじゃなかろうか…。

前から2列目で観たB’zは、それはそれは強烈でございました。それはもう、想像以上に。

前から2列目といっても端っこの方だったので、目の前まで来てくれたのはほんの数回ずつでした(ど真ん中最前がプレミアム席なので気を使ってたのかなと予想)けど、それでもすぐ目の前で肉眼で見る本物のおふたりのなんと神々しいことか。微妙な表情の機微までが肉眼で見て取れることのなんと嬉しいことか。

今まで、こんな前からライブを観たことなかったので、知りませんでした。最前列の破壊力って、凄まじいんですね。

今まで、オールスタンディングで番号よくても頑張って最前行こうとかまったく考えたことなくて、みんななんであんな必死に前に行こうとしたりベストポジションキープしたがったりするんだろうと不思議に思っていたんですけど、こういうことだったんですね。

なるほど。すべてはこのためだったのか。

一瞬でしたもんね。開演から終演まで、二時間半が一瞬。今まで生きてきた中で、一番早く経過した二時間半だったんじゃないでしょうか。

よっぽどのハズレでもない限り、基本的にライブは楽しくて開演から終演まで一瞬ですけど、それでもあえて断言しましょう。始まったと思ったら終わっていたと。それほどあっという間に、待ちに待ったライブは終わってしまいました。

いつもなら気になることが、まったく気にならなくなるんですよね。その日の天気とか、調子とか、ミスの多い少ないとか、MCや休憩長いなとか、周りのお客さんがどうだとか。すべてが些事になっちゃうんですよ。

最前でのライブ観覧がこんなにも最高だったとなると、今後はチケットの申し込み優先順位が一変してしまうかもしれません。

SS席は何度か申し込んだことあったものの一度も当たったことないので最近では端から捨ててましたけど、今後は第一希望プレミアム、第二希望SS、第三希望Sで申し込むかもしれません。

それくらい強烈で鮮烈な、夢のようなひと時でした。

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B’zのエコパスタジアム公演にフード屋台やカフェを楽しむために早めに着いたら、リハの音漏れでネタバレくらった

B’zのエコパスタジアム公演にフード屋台やカフェを楽しむために早めに着いたら、リハの音漏れでネタバレくらった

行ってきました。2023年9月9日土曜日、チケット確保以来、約半年前から待ちに待っていたB’zのLIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-エコパスタジアム公演初日に。

最初は車で行こうかと思っていたのですが、駐車場の利用が制限されて有料事前販売分のみということだったので、一緒に行く仲間と協議の上、電車にしました。当日はフードやドリンクの屋台も出て、お酒も飲めるということだったので、ちょっと早めに行って飲み食いしながらのんびりと開演を待とうという話になりまして。

自宅最寄り駅からエコパ最寄りの愛野駅までは約50分。当日は11時過ぎくらいに電車に乗り込み、12時前くらいに愛野駅に着き、そこから歩きでエコパスタジアムを目指して2〜30分ほどで会場に到着しました。

まずはグッズを買いに行くかと、今回のグッズ売り場であるエコパアリーナに向かおうとしたら、スタジアムの方からなにやら演奏中の音が聞こえてくるじゃないですか。どうやらこの夜の公演に向けたリハーサルの真っ最中だったようです。

ということはですよ。そこで聞いてしまったんですよ。その日演る予定だった曲を。これまでネタバレ踏まずに過ごしてきたのに。マジか…。嬉しいような残念なような、かなり複雑な気持ち。

グッズ販売の列に並んでいる間に妹に「リハの音漏れでネタバレくらった…」とメールしたら「いいじゃん!リハと本番で二度美味しいじゃん!」とポジティブな返事が返ってきたんですけど、いや(まあこれは演るだろうな)と前々から予想していた曲だったらそうかもですけど、それがあいにくと(え!?この曲演るの!?)っていうまさかの曲だったんですよね…。

本チャンでいきなりぶちかまされたかったですよね…。記憶消したいなぁ、と思いながら物販の待機列をやり過ごしたのでした。

野外ライブで会場にあんまり早めに着くと、こういう可能性もあるのですね。勉強になりました。

グッズ購入後に外に出るとグッズ販売列の最後尾は炎天下の外まで伸びていたので、早めに着いてまずはグッズを入手しておくという判断は大正解だったようです。

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