東京ドームでLady GagaのThe Mayhem Ball Tourを観てきた

東京ドームでLady GagaのThe Mayhem Ball Tourを観てきた

2026年1月25日日曜日、東京ドームでLady GagaのThe Myhem Ball Tourを観てきました。

当日は寒波襲来で交通への影響を心配していたのですが、名古屋大阪間の高速道路や国道こそ通行止め措置が取られていたものの、新幹線は名古屋京都間で速度を落としての運行で若干遅れが生じるにとどまり、地元から東京への移動に支障はなく済んで、ほっと胸を撫で下ろしました。

これだから真冬のライブ遠征は心臓に悪い。

事前に予定していた新幹線にすんなり乗車して、駅弁食べながら上京し、到着ちょっと早すぎだったかと思いつつ、地下鉄丸ノ内線に乗り換えて後楽園駅から東京ドーム入りしました。

会場周辺にはMVの衣装を用意して着込んだ熱心なファンがたくさんいて、移動しながら眺めているだけでも気分が盛り上がってきて楽しかったです。

まずはグッズ売り場へ。てっきり大行列で長期戦を覚悟していたのですが、公演チケットを持っていないと売り場に並べられないようになっていたためか拍子抜けするほど空いていて、お目当てのTシャツをすんなり買えました。

生まれて初めて7000円もするTシャツ買ったのでガクブルですよ。前の席の方がタンクトップ着ててむちゃくちゃかっこよかったのでタンクトップも買えば良かったと思うものの、Tシャツとタンクトップで14000円は金銭感覚崩壊すぎる…。

グッズ購入が順調すぎて開場まで寒空の下で時間を持て余すという想定外はありましたが、入場後に銀だこ酒場のたこからセットで小腹を満たし、席について開演を今か今かと待ち構えました。

開演予定時刻の18時をややすぎて、前方スクリーン内で何やら書き物しているらしいガガ様が立ち上がって去ると同時に場内暗転。『トロン:アレス』ばりに赤いLEDでステージが煌めきだし、ポップロックダンスオペラのようなエンターテイメントライブが開幕しました。

ライブはいくつかの章仕立てで物語が進行していくかのような構成になっていて、幕間以外ではほぼほぼノンストップで、手品みたいに衣装早着替えしつつ激しく踊りながら歌声を途切れさせることなく次から次へと歌い上げていくので、すげぇなどうなってるんだと圧倒されながら観入ってましたが、たまにマイクが息切れを拾っていて本物のリアルを感じました。

そして、隙あらばハンズアップをことあるごとに要求してくるガガ様。観客もそれに応えて、さながらブートキャンプと化す東京ドーム。壮観でしたね。200回くらい言ってたんじゃないでしょうか。

ギターを弾くイメージがなかったものですから、ギターを弾き倒しながら歌っていた曲があったのには驚きましたし、それが大好きな曲だったのにはめちゃくちゃあがって、その曲のことがさらに好きになったりもしました。

ミュージカルのカーテンコールみたいな終幕も素敵でしたね。お茶目でキュートでかっこよくてハッピーで。アンコールの曲は元々大好きな曲でしたが、この曲のことばかりでなくガガ様のことももっともっと大好きになりました。

帰りの新幹線のことを考えると、最悪アンコールを捨ててでも帰宅を優先しなければならないかもしれないと同行した友人とは事前に相談していましたが、そんなことにはならずに最後まで観れて本当に良かったです。

あのアンコールからの終幕を観れたのと観れなかったのとでは、天と地ほどというと大袈裟かもしれませんが大違いです。

不思議ともう終わりかという寂しさが去来しない大満足なステージでした。30曲以上も演ってくれた大ボリュームのおかげかもしれませんし、友人と感動を語り合いながら帰ったからかもしれません。

The Mayhem Ball TourもTaylor SwiftのThe Eras Tourみたいに映画館でIMAX上映してもらえないでしょうか。おかわり。我はおかわりを所望したい。

Apple MusicのセットリストプレイリストやMVプレイリストに浸りつつ、The Mayhem Ball Tour終了後のそんなささやかな夢の実現を願っております。

Lady Gaga

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東京ドームでMaroon 5のライブを観てきた

東京ドームでMaroon 5のライブを観てきた

2025年2月8日土曜日、アメリカのポップ・ロックバンドMaroon 5のライブを観てきました。

会場はあの東京ドーム。噂のライブハウス東京ドームです。

東京ドームも、Maroon 5のライブを観るのも初めてです。

昔、Maroon 5が2007年に発売したライブ盤を聴いた時にライブならではの熱気に炙り出されたような即興性に圧倒されて、これは間違いあるまいといつか来たるその日を心待ちにしていましたが、やっとその日が訪れました。

ほぼ定刻通りに暗転し開演。

明滅する真っ赤な照明に東京ドームの巨大空間を揺るがす、耳をつんざく轟音。

2023年12月に有明アリーナで観たManeskinのオープニングとどことなく雰囲気が似ていて、懐かしいような早くも気圧されるような、そんな不思議な思いが去来する幕開けとなりました。

次から次へと繰り出される大ヒットナンバーの数々。ど迫力重低音にも埋もれない美声にコーラス。歌うだけじゃなく時にギターヒーローばりにギターを弾きまくるAdam。Mr. Bigみたいに担当ローテしてもクオリティ下がらなそうなバカテクに支えられたライブの上手さ。QueenのFreddie Mercuryばりに客席を煽るコール&レスポンス。

豪雨みたいなライティングとシンクロするドラムソロを組み込んできたり、オリジナルのポップさや華やかさを犠牲にしてでもバッキバキの重低音を叩き込んできたり、”香水”でも歌い出しそうな雰囲気でアコギ一本の伴奏が始まったりと、ライブならではのアレンジも意外だったり刺激的だったりで楽しかったです。

中には大胆に攻めたアレンジに(あ、あれ?)と時々スかされて現在地を見失いそうになったりした曲もありましたけど、元曲の素晴らしさの強引な軌道修正で結局感動させられるという。

最高でした。

本編17曲にアンコール3曲、計20曲に約90分のステージは、これまでのアルバム枚数やまだまだ披露しきれていないヒット曲に知る人ぞ知る名曲のことを考えると物足りなくも感じますが、凄まじい音圧や凝縮された滾るテンションのことを思えば、これくらいのコンパクトさで収めてもっと聴きたかったなとこぼしながら帰らせるくらいでちょうどよかったのかもしれません。

終演が早かったおかげで、妹宅の最寄りまでの終バスにも余裕で間に合いましたしね。

次の機会があったら今度は”Won’t Go Home Without You”や”Misery”や”Give A Little More”なども聴きたい。

そうしたらそうしたで、どれを削るっていうんだよ、という難しい問題になってしまいますけども。

Maroon 5

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有明アリーナでイタリアのロックバンドMåneskinのライブを観てきた

有明アリーナでイタリアのロックバンドMåneskinのライブを観てきた

12月2日土曜日、東京の有明アリーナで開催された、イタリアのロックバンドMåneskinのライブを観てきました。

2023年1月に発売された新アルバム『Rush!』に伴うワールドツアー日本公演の初日です。

サマソニ2022以来なので、約一年半ぶり、想像以上に早く彼らのライブを再び観る機会に恵まれました。

これも、Eurovision 2021優勝以来、休む暇もなくライブにフェスにと世界中を飛び回りながら新曲をレコーディングしてアルバム『Rush!』にまとめてくれたおかげです。ありがとうございます。

アルバム『Rush!』の発売から来日公演まで11ヶ月あったのですが、Måneskinはその間もツアーにフェスにと精力的に世界中を飛び回りながら新曲を数曲発表していて、(これ下手したら来日公演前にもう一枚アルバム出てもおかしくないのでは?)と思っていたら、『Rush!』に新曲5曲を追加した特別盤『Rush! (Are U Coming?)』が追加リリースされました。

今回の来日公演は、その『Rush! (Are U Coming?)』を中心にしたセットリストが組まれています。

『Rush!』が元々17曲収録の大ボリュームで、+5曲で全22曲の超ボリュームとなり、それを中心としたセットリストということで、結果としてそれ以前の楽曲の多くが演奏披露される機会を失いました。

それを残念と感じる人もいれば新作を大層気に入って歓迎する人もいて、それぞれで見解は異なるでしょうが、自分としてはアルバム丸ごと披露して欲しいと思っていたくらいなので嬉しい傾向です。

18時開演予定が少し押してのスタートとなり、本編20曲アンコール2曲の計22曲、約二時間のステージでした。

曲数の割に時間が短く感じたのは、そもそもの楽曲の出来がよくライブパフォーマンスも抜群のため最高で楽しい時間があっという間に過ぎ去ったように感じた上に、彼らの楽曲のほとんどがコンパクトで短いものだからでしょう。

中にはライブならではのジャムセッション的に間奏時間を伸ばした曲もありましたが、それをここぞという楽曲に絞ることで冗長さを感じさせずに一気に走り抜けていました。

ヴィクトリア嬢が途中二度ほどフロア前方の通路をベース弾きながら練り歩いていたんですが、あれに気がついた時ほど(ケチらずにSS席で申し込めばよかった)と後悔した時はありません。

まあでも、SS席で申し込んでたら抽選に外れてたかもしれませんからね。S席で当たってよかった、そう思うことにしておきます。

トーマスのギター・ソロが大好きなのですが、席運に恵まれなかったのか時折ギターの音色が重低音に埋もれがちだったのが残念でした。

それにしても、有明アリーナの限界に挑戦しているかのような凄まじい音量と逆光LEDフラッシュには参りました。

真紅の垂れ幕に明滅と共にシルエットが浮かび上がるオープニングは超絶かっこよかったのですが。

ステージから離れた左斜め後方の2Fスタンド席だったにも関わらず、照明に目がやられて眠る時に目を瞑ったら少し痛かったですからね。翌朝には引いていたのでひと安心。

目には厳しかったですが、彼らの楽しいリズム感と激しい楽曲に合った刺激的な照明でした。ただ、今後はもう少しお手柔らかにとお願いしたいところです。

9月からスタートしたMåneskinのRush! World Tourも日本での四公演を終え、残すところアイルランドとイギリスの二公演のみとなりました。

このツアーのあと、彼らがしばしの休息に入るのかそれともまだまだ止まらずに走り続けるのかはわかりませんが、なんとなく彼らに休息は似合わないような気がするので、このまま走り続けるのではないかと期待しています。

再会の時は思いのほか早いのかもしれませんね。

その時を楽しみに、今は『Rush! (Are U Coming?)』に付属のライブBlu-rayの素晴らしい音と映像で余韻に浸ります。

Måneskin

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当選メールがこない…どうやらPresent XのA賞には外れたようだ…

当選メールがこない…どうやらPresent XのA賞には外れたようだ…

B’zのCDアルバム『Highway X』とライブ映像作品『LIVE FRIENDS』には白色と黒色の一対のシリアルコード入り応募券が同封されていまして、詳細は後日発表とのことで(なんだろう?)とファンはざわついていたのですが、いざ詳細が発表されたらその内容がとてつもなさすぎて大爆発が起きました。

爆発というのはものの例えで本当に爆発が起きたわけではないのですが、その余波の熱風を感じる錯覚を覚えるほどには界隈が沸きたっていました。

こんなの、目が点になりますよね。

B賞のTシャツ800名(35枚サイン入り)も大概ですけど、A賞の新曲MV撮影現場見学・参加200名ご招待って。

B’zのおふたりに間近にお目にかかれるだけじゃなくて、世界最速で新曲を聞けるかもしれないってことですよ。応募するでしょう。A賞一択。この機会を逃したらもうこんなチャンスは二度とないでしょうし。

MV撮影現場見学・参加の日程が3月24日金曜日都内某所というのも、その翌日の幕張メッセのPunkSpringに行く予定だったのでこれはちょうど良すぎるぞと俄然盛り上がり、もう当選したような気になって妄想が走り出していました。

まだ応募しただけなのに。

もしA賞に当選したら、24日は有給休暇を取得して午前中のうちに都内の妹宅に車を停めさせてもらい、万全の体制で午後の予定に臨み、一泊させてもらったら翌土曜日は朝から幕張に移動してPunkSpringを堪能し、日曜日は開花状況にもよりますけど車で帰りながら富士山×桜の写真でも撮りながらのんびりと戻ろうか。

日を改めてお伊勢さんにもお礼参りしないと。

とまあこんな感じで暴走気味に盛り上がっていたのですが、当選者のみに送られるメールがこないので、どうやら外れたようです。

いや、まあ当たらないだろうな、とは思ってましたけどね。でも、宝くじよりは全然確率いいですから。束の間にソファで夢を見ちゃってました。

この結果、お伊勢さんへのお礼参りと東京の妹宅に押しかけお泊まりプランは消滅しました。

しかし、こんなにも心がときめいてワクワクしたのはいつ以来だろう。長らく味わっていなかった、夢見心地なひとときでした。

サマーソニック2022で観てきたバンドとその感想

サマーソニック2022で観てきたバンドとその感想

サマソニ行ってきました。2022年8月20土曜日、東京一日目。

最初はThe Strutsも東京土曜日だったのにいつの間にか日曜日に変更になってるわ、まさかのBAND-MAID追加に狂喜乱舞してたらManeskinとタイムテーブル丸かぶりして泣く泣く捨てざるを得なくなるわ、当初頭で思い描いていた予定とはかけ離れた現実になってしまいましたが、なんだかんだいいながらも満喫しましたし楽しかったです。

サマソニ終わってからというものボケがひどくて色々とやらかしているのですが、10日ほど経過してそういえばサマソニで観たバンド全部、ライブ初めてだったな、とようやく気がつきました。どんだけ。

それでは、当日観てきたバンドとその感想を挙げていきます。

Rina Sawayama

9時20分頃にはライブ会場に着いていたのに、初めて観たのが13時35分からスタートのRina Sawayama。

それまで何やってたの?って話なんですけど、ManeskinとThe 1975のグッズ狙いだったのになぜか最初に幕張メッセに行ってしまい、慌ててZOZOマリンスタジアムに移動してグッズ売り場に並び直すも時既に遅し、哀れManeskinとThe 1975のグッズは並んでいる途中で売り切れになってしまいました…。

失意の中The StrutsのTシャツとオフィシャルのTシャツとタオルを買い、タイムテーブルを確認したところ、もうじきRina Sawayamaのステージの時間だなとスタンド席に向かいました。

ステージに登場したのは五名。Rina Sawayama本人と、ギター兼キーボード、ドラム、ダンサーふたり。他にもマニピュレーターなどもいたのかもしれませんが、ステージ上にはこの五名でした。

この五名によるステージでの熱演が圧巻でした。ギター鳴きまくり。たまにギターを後ろに回してキーボードも弾いて、タイトでパワフルなドラムに、クールな歌唱とダンス・パフォーマンス。

カッコよかったですね。しびれました。ギター鳴きまくりのダンスロックで、Lady Gagaの『Born This Way』が好きな人に突き刺さりそうだな、と思いました。

ただ、ライブで聴いた音と、YouTube上のMVで聴く音に差異があるのが、ちょっと気になりますが。

具体的に言うと、スタジオ版ではギターの音色が全然目立っていないのが寂しく感じております。緻密に作り込まれている反面、程よい荒々しさや生々しさが減退しているような。

9月に新譜が発売されますけど、サマソニのパフォーマンスに当てられて買った人の中には、もしかしたら(あれ〜?)と首を傾げる人も出てきてしまうかも…。

このブレイクチャンスをものにできるか。ライブではロックサウンドを前面に押し出したことがどう影響するのか。そんなことお構いなしに売れるのか。どうなるのか楽しみですね。

マキシマムザホルモン

幕張メッセからZOZOマリンスタジアムの移動に約2kmで約30分かかり、想像以上にキツかったので(All Time Low観たかったけどもうずっとZOZOマリンスタジアムにいようかな…)と弱気が顔を出してきたところに観たのがこのマキシマムザホルモンでした。

名前は聞いたことあるけど曲は知らなかったからちょうどいいや、と思っていたのですが、一曲目が終わってのMCで来日バンドの片言の日本語MCをネタにして笑いを取りだした時点で一気に幻滅。

周りの観客もこれのどこが面白いのか知らんけどウケてるし(マジか?もうこれ以上同じ空間にいたくねぇ。やっぱりAll Time Low観に行く!移動大変だけど!)となって幕張メッセに移動。

邦楽シーンでどんだけ人気があるバンドか知りませんけど、もう大っ嫌いです。流川を殴った花道を見損なった晴子さんと同じくらい大っ嫌い。

All Time Lowを観に行く口実と勢いを与えてくれたことには感謝してます。

All Time Low

約2km、人の流れに乗ったりゆっくりの人につっかえたり時にラインをクロスさせてやや強引に抜いたりと、約30分かけてのマウンテンステージへの移動は大変でした。

移動中はまだそれほど気にならないのですけど、移動を終えて立ち止まると一気に暑さが襲いかかってくるんですよね。

前方の密集しているエリアには行かずに周りのスペースに余裕のある後方からまったり観ました。

あそこ空いてるっぽいなと近づいていくといきなり足元にあぐらをかいて座り込んでいる人が現れたりしてビビりました。へぇ。けっこうフリーダムなんですね。

いやでも危ないと思いますけどね。通れそうだと思ってたらいきなり足元に座り込んでるんですからね。ゲレンデのど真ん中にずっと座ってるスノーボーダーかよ。槍夫さんがもしここで動画を撮ってたら、ナレーションが冴え渡っていただろうなぁ。

All Time Lowはノリのいい楽しげなポップパンクを鳴らしてくれるバンドで、元々好きなバンドだったというのもありますけど、夏フェスにピッタリだなと楽しみにしていました。

スルーしようとしてたくせに自分でも虫の良いこと書いてるなと思いますけど、真夏の真っ昼間にZOZOマリンスタジアムと幕張メッセを徒歩で行き来したら、誰でも挫けそうになりますって…。何度も移動しまくってひとつでも多くのバンドを観ようと奔走した人を心から尊敬しますよ、私は。

All Time Lowもステージ慣れしてて魅せ方が上手かったですね。効果的に緩急を効かせてタメて、ここぞでタイミング合わせてグッドメロディを放出して。その上で日本でライブできる喜びを全面に押し出してきていたのでめちゃくちゃハッピーな空間でした。

良かった…。しんどかったけどこっちに移動してきてほんとに良かった…。

フェスだとやっぱ持ち時間短いな…と切なくなりましたけど、それでも良かった。

Maneskin

All Time Lowが終演したら、すぐさまZOZOマリンスタジアムにとんぼ返り。この頃から、ポツポツと雨粒が落ち始めていました。同じ方向に歩く人多数。やっぱりみんな観たいバンドは同じなのか、と思いながら粛々と歩きました。

なんか腹減ったな、とこの日はまだタン塩の串焼き一本しか食べてないのを思い出し、スタジアム内でガラガラだった売店で唐揚げと餃子とビールを買い、三階のスタンド席へ。

やれやれと座ってビール飲みながらおつまみ食べてたらほどなくManeskin登場。

ギリギリじゃねぇか、危ねぇ。じっくり屋台を吟味してこれぞというお店に並んでるスキもない。

これじゃ、BAND-MAIDと30分ズレていたところで、結局全然観れなかったですね。移動に翻弄されるばかりで、どっちも中途半端になっちゃって。そう考えたら、丸かぶりでどちらか捨てざるを得なくなったのは、かえって怪我の功名だったのかもしれません。

Maneskinのライブパフォーマンスがまたとんでもなかったですね。君たちほんとにハタチそこそこ?なにその貫禄と堂々たるステージングは。カッコ良すぎるでしょ…。

演奏も上手いし声もめっちゃ出てるし、観客ののせ方もめっちゃ上手いし。YouTubeでEurovisionの優勝パフォーマンスを見た時点で、Maneskinのライブ絶対最高だわと確信してましたけど、想像以上でした。

始まってすぐドラムに機材トラブルが発生したら、じゃあちょっとなんか演っててよってベースとギターだけでその場を繋いで、ドラムをさり気なく復帰させてスムーズに次の曲に導くとか、どんだけ場数を踏んで酸いも甘いも噛み分けたら到れる境地なの?

昔、新木場でMuseを観た時を思い出しました。ダンスフロアのように蠢くアリーナ。圧巻でしたね。

ただ一点残念なところがあって、サウンド調整をミスったのか重低音がデカすぎて不快な共鳴が発生してたのがホント残念。自分の席がちょうど共鳴しやすいポイントで運が悪かったのかもしれませんが。

しかしそんなマイナスを軽々と吹き飛ばすほど熱いステージに魅了されたのもまた確か。

大型スクリーンに時折映し出される、ぷるぷる揺れる白い双丘はまことけしからんかったです。

野外スタジアムには野外スタジアムの良さがありますけど、願わくばライブハウスで観たかったなぁ…。

King Gnu

King Gnuはバンド名は知っていましたけど音は聞いたことがありませんでした。

どうしようか迷っていたのですが、同じ時間帯に他のステージに移動してまで観たいバンドがなかったので、そのまま観ることにしました。

日が暮れて、ヘッドライナーやその前のバンドの番ともなると、観客の移動も激しさを増しますね。Maneskin→King Gnu→The 1975のアリーナの観客大移動は上から見ていて壮観でした。

King Gnuのステージはなんだか摩訶不思議な感じでした。イリュージョンでも観ていたかのような。

キーボード兼ヴォーカルがふたり?かと思えばひとりはギターを弾きだしたり、もうひとりがキーボードから離れて歌だけになったと思ったらいつの間にかベーシストがベースを背中に回してキーボードを弾きだしてたり。

変幻自在というか、いろいろなことができる人が揃っていて臨機応変な対応が即座にできるんだろうな、というレベルの高さを感じました。

ただ、その多彩さに幻惑されて曲がストレートに響いてこなかった感はありますね。驚いて気になっちゃって意識が分散されて、焦点が合わなくなっちゃった、みたいな。

あと、MCはめっちゃサムかったです。自分は不快とまでは感じませんでしたけど、しょ〜もな、とは思いました。無理して面白いこと言おうとしたり、一発ネタでちょっと笑い取ってやろうとか、別に要らなくないですか?

自分がMCあんま好きじゃないからこんなこと思うのかな。お話はいいからさ、じゃんじゃん曲を演ってこうぜ、といいたくなる。あなた方はミュージシャンでしょ?って。

The 1975

最後は、五度目のサマソニ出演にしてついにヘッドライナーにまで登り詰めたThe 1975です。1stの頃から好きでアルバムを買って彼らの曲を聴いてきましたけど、ライブを観るのは初めてだったので楽しみにしていました。

天気は生憎の雨。びしょ濡れになるほどの大雨ではありませんが、濡れるのを嫌って屋根の下の席に移動する人が多発するくらいには降っていました。

自分は周りに人がいないほうが気楽に観れるからと移動せずにそのままの席にいました。

ただまあ降り込んでくるのはやっぱり鬱陶しいので、フード付きタオルを頭から被り、タオルを膝の上に乗せて、土砂降りにはなりませんようにと祈りながら開演を待ちました。ポンチョも持ってましたけど、ずっと小雨だったのでポンチョを被るほどではなく、助かりました。

The 1975のステージは、バンドの演奏もすごかったんですけど、モノクロの大型スクリーン映像と色味を絞ったライティング、スモークに浮かび上がるシルエットの視覚効果がとにかくおしゃれで、クールでした。

この素敵な演出がバンドのパフォーマンスの魅力を増幅していたのは間違いないです。

The 1975の曲は、アルバムだと好きな曲とそうでもない曲の差が激しかったりするので、ライブだとどう転ぶのか興味半分不安半分なところもあったのですけど、蓋を開けてみれば好きな曲だらけの至福の90分でした。

ドラムがまたカッコよかったですね。これは家でCDを聴いているだけでは、ライブを観ないことにはこのドラムのカッコよさには一生気がつけなかったでしょう。

アルバムを聴いているだけだと機械的に正確なリズムを淡々と刻むドラムという印象だったんですけど、ライブを観たら正確さはキープしながらも雄々しく猛々しいドラムを叩いていて、衝撃でした。CDのドラムもこの音で収録できないものか…。

シンガーのMatty Healyがとにかくセクシーで、しびれましたね。オールバックでタバコを何本も吸いながら、マイボトルで日本酒を持ち込んでお猪口で何杯も飲みながらとやりたい放題だったんですけど、それが(はぁぁ、かっけぇぇ)と男でも見惚れちゃうくらい様になってたんですよ。

あの日あの会場でThe 1975のライブを観た人の何割かは、髪型をオールバックにして日本酒を飲みながらタバコを吸うようになっちゃってるんじゃないですかね…。

普通だったら、何じゃあの舐め腐った態度は!と怒っていてもおかしくない振る舞いだったと思うんですけど、不思議と怒りはまったくなかったですね。とにかく惚れ惚れと眺めていました。

音響トラブルもありましたけど、(今なんかあった?なんもなかったよな?)という迅速さで事態を収束させて何事もなかったかのように演奏を続行してたのも素晴らしかったですね。いちいち動じない。狼狽えない。

The 1975はライブになるとこんなにカッコよくなるのか…。目からうろこでしたね。

アルバムのポップでアーバンなUKロックという印象を、ライブだとこんな風にいい意味で裏切ってくれるんだな、と。美メロはそのままに適度に荒ぶったサウンドが最高でした。

特に印象深かったのはライブ終盤に披露された”People”ですね。それまで何杯もお酒飲んでたのに頭ガンガン振りながら、かと言ってパフォーマンスにまったく揺るぎなく。色々とぶっち切っててとにかく最高でした。

このLive At Summer Sonic 2022の模様ですが、来年の来日公演前に来日記念盤として、完全ノーカット収録でのライブアルバム+DVD/Blu-rayリリース、お待ちしております。

今思えば、夏の夜に雨に打たれながらこの最高のライブを観ていた、というのがサマソニボケを助長する結果に繋がっていましたね。夢でも見ているような非日常へのトリップ感が強まって。

魂を置き忘れてきたかのような、地に足がついていないかのような、自分なのに自分じゃないみたいな。

家に帰ってすぐに日常を取り戻せなかったのも致し方ないでしょう。

フェス派というよりは単独派だとうそぶいていましたが、現実を認めたくなくて強がっていただけだったのかもしれません。

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