愛車のリアドアスピーカーをJBLのGT7-6に交換した

愛車のリアドアスピーカーをJBLのGT7-6に交換した

たまに挙動の怪しいヘッドユニットを買い替えて、最低限の防音吸音処理を施してフロントスピーカーを交換して。

本当であれば、ここで満足して愛車のカーオーディオのカスタムを終えるはずでした。

フェダー調整でスピーカーの前後比を7:3に調整して、前方定位、前方優位で鳴らしていたので、リアスピーカーまでは交換しなくていいや、と考えていたのです。

もし替えるとしたら何が必要になるのか一応調べておこう、などと考えたのが間違いでした。そこで、あまりにもしょぼい純正リアスピーカーの写真を見てしまったのです。フロントスピーカーもペラペラで酷かったですけど、更にその上を行くリアスピーカー。

これでよく(純正スピーカーの割にまあまあいい音するな)とひとまず満足するくらいの音を鳴らしていたなと、感心する外観です。

そんな惨状を目の当たりにしてしまった私から満足感は消え去り、リアスピーカーも替えたくて替えたくてしょうがなくなってしまい、ついに決行してしまったのでした。

純正だと、フロント17cm、リア16cmのドアスピーカーが入っているのですが、どうせなら前後のメーカーをJBLで統一したかったので、前後ともにJBLの16.5cmのドアスピーカーを選びました。

フロントには、STAGE1 601C、リアにはGT7-6です。

インナーバッフルは17cm用を使えば、16.5cmのスピーカーでも特になんの加工も必要なくハマったんですけど、問題はリアドアです。バッフルとドアは3本のネジで固定するんですけど、一ヶ所だけ穴が合わないんですよね。

ではどうするかというと、穴を開けます。

バッフル固定用の穴の径は6mmなので、6mmの穴を開けます。

電動ドリルもなかなか高いので、これだけのために買ってくるのは大げさだなと、DIY好きの友人から借りようとしたら、人に貸していたら壊されて返ってきたとのことで、まあ持ってれば何かしら使うか、と買うことにしました。

買ったのは、Boschの電動コンパクトドライバーIXO5と、鉄工用ドリル刃。

ハードロック愛好家としては、マキタのドリルを買いたかったんですけど、サイズが大きすぎてパワーも大げさでおまけに高価で、仕事で毎日のように使うわけでもないのに交換バッテリー二個プレゼント、とかいわれても食指が動かない…。

どうしたものかと売り場を眺めていたら、Boschのこのコンパクトタイプが目に入って、しかもお値段もマキタの三分の一ほどとお求めやすかったので、こちらに流されてしまいました。

安さとコンパクトさに惹かれて電動ドライバーを買ったものの、パワー不足で鉄板に穴を開けられませんでした、なんてオチはないだろうなと若干不安だったのですが、無事に貫通しました。

内張りに隠れて見えなくなるところとはいえ、まさかDIYで愛車に穴をあける日がやってくるとは。

いよいよ行くところまで行ってしまったな、という気がしないでもありません。

例によって、取り付け完了したところ。フロントスピーカーと同じく、本格的なデッドニングはせずに、スピーカーの後ろに吸音シートを貼り、スピーカーの周囲に防音テープを貼って、最低限の処理を施して満足。

純正のリアスピーカーは、よくこれで鳴ってたなと感心するほどひどい状態でした。

マグネットは錆びてましたし、コネクターも錆びて固着してて抜けなかったので、ぶった切って配線処理しました。

右のリアドアはスピーカーホールがちょうど真ん中に開いていたんですけど、左のリアドアはバッフルに対して上にスピーカーホールがズレていたため、配線ボードが干渉してしまい取り付けに難儀しました。

角度を変えてコネクター端子をひん曲げて、どうにかして押し込みましたが、後々何らかのトラブルが起きそうな気がしないでもないです。

素直に、16cmのスピーカーを入れておけばよかったかな。でも、JBLで揃えたかったんですよね、せっかくなので。

カーオーディオを楽しんでいる方たちは、フロントスピーカーだけを鳴らすのが好きな人が多いみたいで、バイアンプ接続やフロント2ウェイマルチを組む人が多数派のようですけど、自分はリアも鳴らしたかったんですよね。

というのも、フロントのみだと、どうも音が薄いような気がして。かといってフェダーの前後比を5:5のセンターにするとごちゃっとして聞こえるので、フェダーの前後比を7:3の前方定位に調整して、すっきり感を出しつつも低音の量感も確保を試みる。こんな感じでカーオーディオを楽しんでいます。

肝心の、リアドアスピーカー交換後の音質アップですが、正直よくわかりません。前方優位で後ろは控えめに鳴らしているからなのか、ヘッドユニットやフロントスピーカーを交換したときほどの違いが聞き取れませんでした。後部座席で聴いたら、また受ける印象も変わるのかもしれませんが。

やることやったので、ひとまず、これで満足としておきます。

JBL カースピーカー

CDからiTunesライブラリに音源を取り込む際のビットレートをMP3の192kbpsに決めた理由

CDからiTunesライブラリに音源を取り込む際のビットレートをMP3の192kbpsに決めた理由

あれは何年前でしたかね。二十年は経ってないですよね。十五年前くらいでしょうか。

iPhoneが登場する少し前。

AppleのiPodがWindowsにもついに対応した!と騒然となり、それまでWindows機しか触ったことのなかった自分にも、Appleという何やらすごいコンピューター会社があるらしい、と認知されるようになりました。

たしか、どなたかがiPodを買って使い始めたということをブログかHPで報告していて、それで更に気になって調べてみたら、デザインは可愛らしくて素敵だわ今まででは考えられなかったほど大量の楽曲をコンパクトに持ち歩けるわ、物欲のツボを刺激しまくるとても魅力的な製品で、欲しくて欲しくてしょうがなくなり、ついにiPodを買ってしまったのでした。

iPodで音楽を聴くためには、iTunesという音楽管理ソフトを使用する必要があって、iPodで音楽を聴きたいがために、iTunesを介して手持ちのCD音源をせっせとパソコンに取り込んでいくことになります。

そこで突き当たるのが、CD音源をパソコンに取り込む際のビットレートをどうするのか、という問題です。

ビットレートとは、音質の善し悪しを左右する数値で、数字が小さければ小さいほどデータ量が少なく音質も悪く、大きければ大きいほどデータ量も多くなるが音質も良くなる、その指標となる数値です。

これは、写真や動画の画質データにも関連する悩みです。PC内に保存する画質や音質が良ければそれに越したことはありませんが、かといって画質や音質が良すぎるとデータ量が膨大になることを意味し、HDDやメモリの残量を逼迫しますし、ひとつひとつのデータが重くなるため転送のやり取りや編集にも時間がかかります。スペック次第では、そこにストレスを感じるようになることもあるでしょう。

したがって、CD音源をパソコンに取り込む前に、自分が満足(もしくは我慢)できる音質と、HDDの容量と、パソコンのスペックとを天秤にかけて、ベストバランスを探る必要があります。

iTunes標準だと、iTunes Plusの256kbpsがCD音源取り込みの基準になっています。これだとファイルが特殊で再生機器を選ぶかもしれないことと、データ量も大きいと考えられたため、汎用性の高いMP3での取り込みがベストだろうと考えました。

MP3では128kbpsが標準音質となっていましたが、いくらなんでも128kbpsではCDからの音質劣化が大きすぎて物足りませんでした。

案の定、良音質の160kbpsと高音質の192kbpsと聴き比べてみたら、128kbpsは明らかにスカスカ。160kbpsと192kbpsは若干192kbpsのほうが音の密度というか鮮度が高いように聞こえる。一応もうひとつ上の224kbpsも聴き比べてみましたが192kbpsとの差がよくわからず。で、MP3の192kbpsで取り込んでいくことに決めました。

当時はまだまだHDDの容量も少ない上に高価で、パソコンのスペックも低かったですし。容量を圧迫せず、再生機種も選ばない納得の音質は、MP3の192kbpsだという判断です。

もし今から取り込み始めるとすれば、HDDも大容量化してだいぶ安くなってますし、パソコンのスペックも申し分ないので、MP3の320kbpsか256kbpsに設定していたかもしれません。あの当時は、まさか家でもパソコンからのAirPlayでMP3メインで音楽を聴くようになるとは思っていませんでしたから。

どこを落としどころとするか、これは人によって様々でしょう。MP3の128kbpsでも充分だと感じる人もいれば、ハイレゾでも物足りなく感じる人もいます。有線接続ならまだしもBluetooth接続なんてまっぴらごめんだ、なんて人もいます。

ハイレゾでも物足りない、なんてなっちゃうと大変ですよ。音源の音質そのものの追求はもちろんですが、再生機器へのこだわりも天井知らずになってしまいます。再生機器にお金をかければかけるほど高音質化は見込めますが、果たしてそれが自分の好きな音かというと、決してそうとは限らないのがオーディオの恐ろしいところです。

予算内で、とりあえず満足、納得のいく、自分が好きな音に辿り着けるかどうか。

その意味では、MP3の192kbpsで、家ではパソコンからAirPlayでコンポに音を飛ばし、愛車ではiPhoneからBluetoothでカーオーディオに音を飛ばし、JBLのスピーカーから流れてくる音に満足できている自分は、幸せ者なのかもしれません。

2018年に解散したThe Poodlesのヴォーカリスト、Jakob Samuelのソロアルバム『CoExist』が素晴らしい

2018年に解散したThe Poodlesのヴォーカリスト、Jakob Samuelのソロアルバム『CoExist』が素晴らしい

ドラマーとしてミュージシャンのキャリアをスタートし、様々なバンドを渡り歩く過程でヴォーカリストに転向し、The Poodlesに加入したことでついに安住の地を得た(そのThe Poodlesも2018年に解散してしまったのですが)苦労人、Jakob Samuelの2ndソロアルバム『CoExist』がめちゃくちゃ素晴らしい。

収録内容はとにかくコンパクトです。11曲収録で約37分。短い曲は2分台後半、長い曲でも3分台後半と、4分を超える曲がありません。

バンド用の楽曲ではないため、ステージ進行で各パートのソロや見せ場の差し込みやすさを考えない曲作りをした結果、アレンジが極限まで研ぎ澄まされた楽曲が揃ったのかもしれません。

かといって、楽曲の展開がシンプルすぎたり、アレンジがそっけなかったりなんてことは一切ありません。様々な楽器サウンドのアクセントは随所に効いていますし、重めのAメロBメロから開放的に弾けるようなサビメロにつながったりと、展開にも捻りが効いています。

重く骨太なギターが唸りを上げる曲もあれば、控えめなアコースティックが背後で軽やかに鳴る曲もあり、ファンキーなリズムが跳ねる曲が飛び出してきたかと思えば、ホーン・サウンドがゴージャスで気分がぶち上がる曲が流れてきたりと、一曲一曲の短さからは想像もつかないバラエティ豊かな高品質楽曲群がひしめいています。

Jakob Samuelの歌声がまた魅力的なんですよね。渋さもあれば色気もあり、爽快さもあればときに豪快でもあったりして。

バンド用に楽曲アレンジをすり合わせる必要がなくなり、自分の欲望に忠実な楽曲を練り上げた結果、Jakob Samuelの才能が炸裂し、超キャッチーな歌メロが満載のメロディック・ロック・アルバムに仕上がっています。