ディスプレイオーディオはフォントが命

ディスプレイオーディオはフォントが命

先日、auの大規模通信障害があったじゃないですか。

その通信障害真っ只中に駐車場に車を停めてたらぶつけられるという、よりによってこのタイミングで事故に遭うのかよというアンラッキーがあったんですけど、ケータイはおろか固定電話からも繋がらなかったので、取りたい連絡が取りたいときに全然取れなくて難儀しました。

不幸中の幸いというか、こちらは完全に停車中で相手も停車しようと徐行していたので、車体へのダメージも軽微でしたし身体の怪我や不調などもまったくなく、相手やその保険会社の対応も誠実で逃げられたりゴネられたり揉めたりすることもなくすんなり話がまとまり、地元の板金工場に入庫と相成りました。

その修理期間中の代車が国産のコンパクトカーで、メーカーオプションと思しきカーナビが装着されてたんですけど、Bluetooth接続に誰かのケータイが残っていてそれが消せなかったので無線接続できず、代車生活中だけのためにSDカードに音楽をコピーするのもめんどくさかったのでCDを持ち込んでその日その時の気分でとっかえひっかえ音楽を聴いていました。

初っ端にDerapsのデビューアルバムを挿入したら、テキストCDに対応していたのでバンド名やアルバム名や曲名が表示されたんですけど、それが想像を絶する貧相なフォントで目を疑いました。

サムネの画像がそれなんですけど、左が愛車で右が代車です。酷すぎて絶句ですよ。フォントだけじゃなくて、流れてくる音もモッコモコにこもりまくって中高音がすっきり抜けておらず、Def Leppardの新譜を流してみたら最高のギターの音色が半殺しの目にあったので天を仰ぎました。

なんじゃこれ酷すぎる…。いくらするオプションなのか知りませんけど、カタログしか見ずに注文してこれだったらクレーム入れちゃうかもしれない…。クリリンみたいに叫びたくなっちゃいましたよ。

「愛車ー!!早く戻ってきてくれー!!!」

1DINとか、2DINでも液晶ではない廉価機だったらフォントなんて別に気にしないですけど、カーナビとかディスプレイオーディオだったらフォントまでこだわって欲しいですよねぇ。ブログとかホームページを作ってフォントはどれがいいだろうとあれこれ試したことのある人なら、わかってくれると思うんですけど。

ケンウッドさん、フォントがダサいフォントがダサいと文句ばっかり言ってすいませんでした。これに比べたら全然イケてました。実際に画像を並べてみると超美麗に見えますからね。手品かこれは。

カーナビとかディスプレイオーディオを買う場合は、事前にフォント表示の確認必須ですね。安いからとろくにチェックもせずに買うと、気に入らなくて我慢できなくてすぐに買い替えちゃうことにもなりかねません。

フォントは大事だと思うんですけどね。音も大事ですけど、音はまだスピーカーを替えたりデッドニングしてみたり静音化を頑張ってみたり再生設定を追い込んでみたりで、どうにかできる余地が残っているじゃないですか。

フォントはどうしようもないですからね。フォントもいくつかの候補から選べるようになってるとかだったら尚いいんですけど。

コロナ禍で加速するおひとり様

コロナ禍で加速するおひとり様

正直に言うと、前々からその傾向はありました。

もともと、友人も少ないですしね。コロナ関係なく、誰も誘わずにひとりでぷらっと出かけることはありました。

名古屋のDisk Heavenやサウンドベイ金山まで掘り出し物のCDを探しに行ったり、カメラ片手に風景写真を撮りに出かけたり、仕事が終わったら定時ダッシュして名古屋まで好きなバンドのライブを観に行ったり、無駄に早起きしちゃって渥美半島一周早朝ドライブしてきたり。

しかし、二年前のコロナウイルスの流行から、その傾向がさらに加速しているのは紛れもない事実です。

まず、気軽に友人を誘えなくなりましたよね。なんかあったら悪いなとか気を使ったり。それならひとりで気兼ねなくちゃっちゃと行ってくるかとか。都合を擦り合わせる手間も要りませんし。

音楽ライブはまったく開催されなくなったので約二年間行けませんでしたけど、この夏から少しずつ戻ってきているので楽しみにしています。

誰か他の人に迷惑を掛けるでもなく、ひとりの時間を気ままに楽しむ、その気楽さに取り憑かれてしまったのかもしれません。

以前は、職場のすぐそばにある妹宅に月に二回は立ち寄って世間話をしていたんですけど、映画を観に行くようになったのと感染や接触に気を使うようになったのとで、めったに行かなくなってしまいました。

お店の減少や売り場の縮小、品揃えの悪化などから通販の利用ばっかりになって、CD屋さんにひとりでぷらっと出かけることはほとんどなくなりましたが、その代わりにひとりで映画館に新作映画を観に出かけたり、富士山の夜明けの様子を写真に撮りに行ってみたり、好きな漫画から興味を持ち始めたソロキャンプをしてみたり、喫茶店にモーニングを食べに行ってみたり、ふらっと立ち寄った古美術商さんで火鉢を手に入れてきてメダカを飼い始めたり。

中でも特に、映画館での新作映画鑑賞ですね。予告を見てちょっとでも面白そうだなと思ったら、近くの映画館の上映スケジュールを調べて金曜日の夜になったらレイトショーを観に出かけたり。

毎週のように金曜の夜は映画を観に出かけているので、もしかしてご近所さんからは夜遊びが激しいなと白い目で見られているのかもしれません。

ひとりなら友人の都合に左右されることもないので、気ままに今回は豊橋の映画館に行こうとか、この映画は良い音で観たいから浜松のTOHOシネマズに行こうとか、ガラガラのほとんど貸し切りで観たいときにはイオンシネマに行ってみたりとか。

帰りには、遅くまで開いているツタヤに寄って店内を適当にブラブラするのがまた楽しかったりして。特に買いたい本や借りたいCDやDVDがあるわけじゃなくても。無意識下で、その日その時その気分にバシッとハマる娯楽との不意の出会いを求めていたりするのかもしれません。

映画『X エックス』のレイトショーでTOHOシネマズのプレミアスクリーンの実力を見せてもらってきた

映画『X エックス』のレイトショーでTOHOシネマズのプレミアスクリーンの実力を見せてもらってきた

最初は、観るつもりありませんでした。タイトルだけ見て、まったく引っかからずにスルーする気満々でした。

だって意味分かんないじゃないですか。『X エックス』て。

それが予告を見てみたらタランティーノの『デス・プルーフ』風のエロチック・サスペンス・ホラー仕立てに仕上がっていそうで面白そうだなと感じたので、観てみることにしました。

公開している近隣の劇場の上映スケジュールを見ていたらTOHOシネマズのプレミアスクリーンでの上映があったので、プレミアスクリーンはまだ一度も入ったことないんだよな、こりゃちょうどいい、見せてもらおうかプレミアスクリーンの実力とやらを、と突撃してきました。

予告編を見て抱いた印象のとおり、『デス・プルーフ』に通じる仕立てのホラー・サスペンスでした。前半で丁寧に若者たちの専横と欲望が積み重ねられ。後半でタガが外れたように虐殺ショーが始まって。

身の毛もよだつほどおぞましい映像を見ましたが、それと同じくらい目の保養になる映像も見ました。

特に裸オーバーオールはヤバかったですね。裸エプロンと同じくらいの市民権を得るのも時間の問題なのではないか、と愚考するほどの抜群の破壊力でした。

TOHOシネマズの音響はやっぱり素晴らしかったですね。

指が肌を滑る音とか、ささやき声が空間を漂う様子とか。アコースティックギターを爪弾く音がポップコーンのように小気味よく弾けたかと思えば、横のおっさんケータイの音切り忘れてんのかと思うくらいすぐ真横から効果音が聞こえてきたり。

音の質感がとにかくリアルで、ホラーやサスペンスとの相性が抜群の音響です。

今まで基本的に新作映画は特に何も考えずに会員カードを作ったユナイテッド・シネマ(IMAXや4DXもありますし…)に行ってましたけど、考え直さないといけませんね。ホラーやサスペンスを観るならまずTOHOシネマズを候補に考えるべきですし、少しでも良い音で観たいミュージカル系なども当然そうするべきでしょう。

TOHOシネマズの会員カードも作るか…。

ところで、肝心のプレミアスクリーンの実力ですが、映画を観終わって24時間以上も経ってようやく、その半分も把握できていなかったと知りました。

全席リクライニングシートってマジですか…。サイドテーブル付きのリッチで幅広のシートで前後のスペースもちょっと広くて良いねとか思ってたら、リクライニングのために広かったんですね…。

いやでも、周りの人も誰もシート倒してなかったんですよね。そもそもリクライニングシートだということが知られていないのか、周りの全員がシートは別に倒さなくてもそれがベストポジションだったのか。

リクライニングシートだったら、最前列で最大に倒して寝そべりながら映画を観るのもいいですよねぇ。後ろに誰もいなければですけど。

リベンジ案件にひとつ追加されました。

スペインの至宝91 Suiteがついに3rdアルバム『Back In The Game』を配信リリースするも、素直に喜べない理由

スペインの至宝91 Suiteがついに3rdアルバム『Back In The Game』を配信リリースするも、素直に喜べない理由

あれは三年前のことでしたか。

スペインのメロディアス・ハードロック・バンド91 Suiteが復活して6曲入りEP『Starting All Over』を突如としてリリースしたのは。

これがまあ、もう新曲を聴けることはないのだろうとほとんど諦めていたファンを狂喜させる凄まじい6曲で、新作アルバムの発表を心待ちにすることになります。

あれから三年。ポツポツと新曲やRobin Beckとのコラボ曲を発表しつつそろそろかと期待を煽り、そしてついに新アルバム『Back In The Game』が配信リリースされました。

未CD化は残念ですが、早速ダウンロード購入しましたよ。ウキウキと。しかし、その収録曲目を見て愕然としました。

というのも、1〜6曲目まではまんまEP『Starting All Over』と同じ曲順で、そのあとに新曲やRobin Beckとのコラボ曲が追加された構成となっていたからです。

え〜、これじゃただの『Starting All Over +8』じゃん…。

いや〜これはちょっともったいないですよ。曲がいいだけに構成が雑なのが惜しまれる…。これがEPを出した一年後とかだったら全然わかるんですけどね。三年後ですからね。

三年後でこれかぁ…。それだったら中途半端にEP出さずにいきなりアルバム出してほしかったなぁ…。

いや、曲は良いんですよ、ほんと。好きな曲ばっかりです。本来であれば手放しで狂喜乱舞して然るべき内容なんですけども、釈然としなくて素直に喜べない。

あぁ、モヤモヤする…。

映画『ブラック・フォン』を観にTOHOシネマズに行ったら、やけに音響がいいなと感心した

映画『ブラック・フォン』を観にTOHOシネマズに行ったら、やけに音響がいいなと感心した

私は普段、映画館に新作映画を観に行く場合、基本的には会員カード(よくある、6回映画を観たら一本タダで観れるというあのカードです)を作ったユナイテッド・シネマ(IMAXや4DXもあるので)を利用し、ガラガラで観たい場合はイオンシネマを利用する、といった感じで映画館を使い分けています。

近くにはTOHOシネマズもあるのですが、こちらは街中にあって混んでいたり駐車場が有料だったり座席が指定だったりで、座席は自由席を当日の空き具合を見て感覚で選ぶのが好きだったので敬遠していました。

まあ、コロナ禍になってどの映画館も座席は指定になってしまったので、今ではそんなふうに座席を選べないのですが。

市営の有料駐車場は映画を観るとサービスで一時間分無料になるんですけど、上映時間に遅れないようにちょっと早めに行ったりとか、上映時間が短い映画ならいいけど長い映画だと高くつくなぁとか、それでなんとなくTOHOシネマズからは足が遠のいていました。

それがなぜ今回『ブラック・フォン』はTOHOシネマズに観に行ったかというと、近隣ではここでしか上映していなかったからです。TOHOシネマズでしかやってないのか〜、じゃあしゃあないな、というなんとも後ろ向きな理由です。

何年ぶりかも定かではないくらい久しぶりにTOHOシネマズに行きました。たぶん最後に観たのは『ワイルド・スピード アイスブレイク』かな。ららぽーと磐田まで行ってイベントに参加して、そのまま映画を鑑賞した覚えがあります。

そしたら今回、嬉しい発見がありました。

今まで他の映画館でばっかり映画を観ていたから、違いがわかりやすかったんでしょうね。TOHOシネマズの音響は素晴らしかったです。立体感とか奥行きとか。平面のスクリーンに空間を感じさせてくれるというか。映画の世界への没入感を高めてくれるのです。

大音量でド迫力とか音が澄んでいて綺麗とか、そういったのとはまたひと味違う魅力を感じました。ほんとにすぐそこにあるようなリアルな響きとでもいいますか。

『ブラック・フォン』はホラーやサスペンス的な要素が強い映画だったんですけど、その緊張感の増幅にTOHOシネマズの音響がめちゃくちゃいい仕事してました。

いや〜今まで大損こいてましたね。ホラーとかサスペンスとかミュージカル系とか、音響が重要な映画はTOHOシネマズで観るべきでした。『シング:ネクストステージ』とか。『エルヴィス』も。

『a-ha THE MOVIE』や『Bon Jovi From Encore Nights』もTOHOシネマズで観たかったですね。こんなに音がいいと知ってたら。そこは上映劇場に含まれているかどうかも関わってくるので、無理もありますけど。