大阪府箕面市の山深い名刹、勝尾寺にお参りしてきた

大阪府箕面市の山深い名刹、勝尾寺にお参りしてきた

Twitterのタイムラインにリツイートやいいねでその写真が流れてくることが何度かあって、数年前からお参りしたいお寺にリストアップしていた、大阪府箕面市の山奥にある名刹、勝尾寺に念願かなってお参りしてきました。

友人と、さて日帰り紅葉狩りどこに行こうという話になって、誰も候補を挙げなかったものですから、これ幸いと我先に希望を告げました。

朝というか夜中というか、3時半出発で、開山時間の8時を目指しました。勝尾寺の公式HPでも案内があるように、11月中旬以降の土日祝日は渋滞がひどいらしいので、それに巻き込まれないようにするためです。マニュアル車で延々峠の登り坂をノロノロ運転はツラすぎますからね…。

道中は事故や渋滞に巻き込まれることもなく、開山直後の8時過ぎ頃に勝尾寺に到着しました。この時点ですでに第一駐車場は満車、第二駐車場はガラガラでまだまだ余裕、そんな状況でした。

想像の3倍くらい広大な境内で、そこかしこに小さなダルマが置かれていて壮観でした。

紅葉もほぼ見頃で見事だったんですけど、ダルマの撮影が楽しすぎて紅葉の撮れ高が低いという、なにやってんの俺状態に。

写真撮影の合間に「写真お願いしてもいいですか?」と頼まれまして、我ながらめっちゃいい感じに撮れたなと内心で自画自賛しながら返したら、「うわぁ、めっちゃいい感じにきれいに撮れてる!ありがとうございます!」とたいそう喜ばれまして、むちゃくちゃ嬉しかったです。関西の方の素直で無邪気なリアクションは心に響きますね。

早朝の柔らかな陽光に照らされた境内はふんわりと暖かく、和やかで優しい気持ちに満ちてしまうような雰囲気が漂っていました。

境内を撮影しながら散策していたら、やたらといい感じに重低音の効いた必勝祈願が流れてきて不思議に思っていたら、BOSEのスピーカーが野ざらしで設置されていてビビりました。野ざらしOKなほどのタフボディだったとは知りませんでした。

この勝尾寺を初めて参拝した人は、全員もれなく(境内のそこら中に置かれているおびただしい数のこの小さなダルマは一体なんなんだ?)という疑問を抱くことになると思いますが、ご安心ください。本堂をお参りしたあとで、その疑問は氷解します。そして、なるほどと納得することでしょう。

参拝から帰ってきてからまだ数日ですが、早くも再訪したくなっています。というのも、他の方が撮った勝尾寺の写真を見て(うわ、そんな構図やアングルもあったのか、ぐぬぬ…)と悔しさに歯噛みしているのです。

紅葉や桜も綺麗ですけど、それを抜きにしてもダルマの写真を撮っているだけでむちゃくちゃ楽しい、素敵な寺社です。

ダルマがこんなにも可愛らしかったとは、知りませんでした。

今回の撮影機材

今回の撮影は、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM、この組み合わせでのマニュアル撮影です。

勝尾寺で撮ってきた写真

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2021年下半期最大の衝撃は、邦楽ロックシーンにNothing To Declareというバンドの存在を知ったこと

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休日。土曜日の朝。

特になにも予定もないことですし、ゆっくり寝るつもりが、何故か6時前に目が覚めてしまい二度寝を試みるも無理だったため、諦めた私は起きることにして、何気なくTwitterを開いてタイムラインを眺めていました。

そしたら、友人があるバンドの公式アカウントのつぶやきをRTしていたので、そこに貼り付けられていた一分弱ほどの音源を聴いてみました。

それが上のNothing To Declareというバンドの”Get Up”という曲の一部だったのですけど、モロ好みだったので即YouTubeに飛んで、片っ端から公式MVを視聴していきました。

そのことごとくが素晴らしかったので、一瞬で彼らのサウンドの虜になりました。iTunesストアにて彼らの音源を購入し、ダウンロードしまくりました。

Nothing To Declareの音を聴いた感想をひと言で言い表すならば、衝撃ですね。素晴らしいバンドの存在を知った喜びよりもまず先に、こんなバンドが日本にもいたのか、という衝撃。

ハードロックやパンク、スクリーモなどからの影響を感じさせるキャッチーで骨太なロックがその根幹なんですけど、音色や音の雰囲気にイギリスっぽさやアメリカっぽさ、ほんのり北欧っぽさまでが混在していて、かといってごった煮感は皆無でとても洗練されていて聴きやすいんですよ。

まるで奇跡のようなサウンドです。作曲はもちろん、編曲にプロデュース、サウンドミックスも素晴らしい。なにをどうすれば、凄みを出しつつここまできれいにまとまるのか。センス抜群ですね。

彼らの音をノーヒントで初視聴で、イギリスのバンドがアメリカっぽい音を出しているか、もしくはその逆か、はたまたオーストラリアかカナダあたりからの突然変異バンドか、と予想する人はいても、日本のバンドだと直感できる人はまずいないでしょう。

よくよく聴き込めば、尋常じゃないキャッチーさの裏に、音の端々に様々なジャンルからの影響、吸収、昇華、体現が感じられて、この音を作り出せるのは日本のバンドだけかも、という可能性に思い至るかもしれませんが。

普段洋楽ロックしか聴かない、という人にもぜひ聴いてみてほしいバンドです。

ヴォーカルの声質が似ていることもあってか、強いて近しいバンドを上げるとしたらQuietdriveでしょうか。AnberlinやNational Productなど、パンクとハードロックを融合させたような洋楽が好きな人に、特におすすめ。

時折、上記のバンドが好きな人が聴いたら、膝をついて祈りながら落涙しちゃいそうな聖痕が垣間見えます。

いやぁ、久しぶりに興奮しました。こんな興奮は、Band−Maidに目覚めたとき以来でしょうか。

ここ数年は配信でシングルをリリースしているのみなので、そろそろ新アルバムや新EPの発表も楽しみですね。

友人に誘われて登山について行ったら、想像以上にハードだった

友人に誘われて登山について行ったら、想像以上にハードだった

あれは何年前だったか、紅葉の西沢渓谷に仲間四人でハイキングに出かけたことがあったんですけど、その仲間内で真っ先に「おれここで諦めて引き返して車で待ってます」とギブアップ宣言した人から、まさか「山に歩きに行きませんか」と誘われる日が来るとは、夢にも思っていませんでした。

なので、私が一番に想像したことは(あまりハードではない初心者向きのコースに行くのだろう)ということでした。西沢渓谷も、初心者向きという割にはハードだったので、少なくともあそこほどではないのだろうな、と想像を膨らませました。

更に詳しく友人の話を聞くと、ロープウェイとリフトを乗り継いで山の上の展望台まで上がって、そこで雲海とご来光を眺めてからコースを登り始めよう、という話だったので、自分の想像は間違ってなかったなと確信して、軽い気持ちで快諾しました。

いいでしょう。ぜひ、行きましょう。

まさか、コロナ禍でしばらく会っていなかったうちに、そんな友人が近隣の低山を毎週末のように登っては脚を鍛えていたとは、思いもよりませんでした。

西沢渓谷で得た、登山経験者の言う「初心者におすすめ」を甘く考えるなという自らの経験による訓告は、すっかり忘れ去られていたのです。

さて、そんな友人が選定していたハイキングコースは、ヘブンスそのはらの富士見台高原ロープウェイを利用した、富士見台高原パノラマコースでした。

夜明け前にロープウェイとリフトを乗り継いで展望台まで上がり、雲海とご来光を眺めてから登り始め、お昼時までには車に戻り、日帰り温泉入浴後にお昼を食べて夕方までには帰ってくる。

事前に予定していたタイムテーブルは、ざっとこんな感じ。

まあ行けるでしょうなどと気楽に構えていたのですが、登り始めて30分も経たないうちに脚が悲鳴を上げだし、いや想像以上にキツイぞこれは、最後まで行けるか…と不安と戦いながらのハイキングとなりました。

当日ですが、現地の最低気温は4℃、最高気温は17℃という予報で、更に山の上に行くということもあってガチガチの防寒対策を施しました。

真冬に白馬や志賀高原のスキー場に行ったときですらこんなに着込んだことねーぞ、っていうくらいの重ね着です。スキー場に行くときは移動は車で着いたらすぐにスキーウェアに着替えるから軽めの服装になるという面もありますが。

全身のほぼ八割がたをワークマンの防寒服で固めました。下着の上にメリノウールの上下タイツ、パンツはエアロストレッチウォームクライミングパンツ、上にはトレッキングカットソーにフリースジャケット、更にはインナーダウンに防風ジャケット。

ここまで着込んでいても寒かったですね。リフト乗り場の駐車場が一番寒かったです。まだ5時過ぎで日の出前だったというのも大きいでしょうけども。

ご来光を眺めたあとに登山道を歩きだしたらすぐに暑くなり、一枚また一枚と重ね着を脱いでいくことになりました。

スタート地点の展望台から目的地の富士見台高原までは、初心者が写真撮影や休憩をはさみながらゆっくり歩いて片道約二時間。ところどころぬかるんだ急な登坂は想像以上のしんどさでしたね。我ながらよく歩いたと思います。

しんどさもそうですが、絶景も想像以上でした。こんな絶景が眺められるのならばこのしんどさにも納得、そう思ってしまうほどの大パノラマが広がっています。こんな景色が見れるのならば、しんどさも忘れて餌に釣られちゃうのもしょうがないでしょうね。

中央自動車道を走り抜けているときにはただ(長いトンネルだなぁ)としか思っていなかった恵那山トンネルの上に、まさかこんな絶景が広がっていたとはまったく知りませんでした。

ビーナスラインっぽさや渋峠っぽさを思わせる風景がそこかしこに広がっていて、日本離れしてましたね。

快晴で絶景だったこともあって終始気持ちのいい登山が楽しめたので、山の魅力に魅入られつつある自分を感じています。今までまったく興味がなかった、近隣の低山ハイキングコースをちょっと歩いてみようかな、などと考え出しているくらい。

では最後に、富士見台高原パノラマコースを歩きながら撮ってきた写真を載せておきます。

今回の撮影機材

今回の撮影は、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM、この組み合わせでのマニュアル撮影です。

デジタル一眼レフとしては中型でやや重いため、登山の邪魔になるかと持っていくべきか悩んでいましたが、快晴と絶景に恵まれたこともあって、携行して大正解でした。

ピークデザインの長さ調節の容易なストラップで身体にカメラを密着させていたので、歩行への負担がかなり軽減されたのだろうと思います。リュックを下ろしたいときにはさすがにちょっと邪魔に感じましたけどね。

半年前の焼津の桜以来、久しぶりにシャッター切りまくれたので大満足です。