センチュリーホールでCarly Rae Jepsenの名古屋公演を観てきた

センチュリーホールでCarly Rae Jepsenの名古屋公演を観てきた

去年のサマソニで観たかったですけど、別日に割り振られて観れなかったCarly Rae Jepsenが今年も来日ツアーをしてくれるということで、単独来日公演を観に行ってきました。名古屋のセンチュリーホールまで。金曜日で半休が取りやすかったというのもあって。

最初は迷ってたんですけどね。今年、気になるライブが多すぎるので。全部行ってたら破産しちまうぞって。

チケット発売当日や数日経過後にプレイガイドのチケット販売状況確認してみたら、どうやらぼやぼやしてたら売り切れるということもなさそうだったので、前売り期限ギリギリまで悩むことにしました。

当日の二週間前になったら、どうやら半休取れそうとか、翌土曜日に予定していたJ2サッカー観戦が悪天候で消滅しそうだとか、ある程度目処が立ったので行くことに決めました。ついでに一泊して、前々から名古屋で行きたかったところにも立ち寄ってこよう、と。

当日は雨が降ったり止んだりで落ち着きのない天候だったので、長傘を持って、傘を忘れた時のためにボディバッグの中に一応折り畳み傘をしのばせていました。

会場センチュリーホールの最寄駅は地下鉄名港線の日比野駅。金山駅からも歩いて来れないこともなさそうでしたが、移動中に雨足が強まったら面倒なので素直に最寄駅まで乗りました。名古屋の地下鉄はホームからホームが感動的に近くて乗り換えが楽で助かります。

センチュリーホール方面はこちらという駅構内の案内に従って外に出ると、歩道にはほとんど屋根があったので、小雨だったので傘をささなくても全然濡れずに快適に移動できました。屋根のない区間もありましたけどありがたかったです。

会場に着いた時には開演まで30分を切っていたので、そのまま席に移動して待ちました。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にも採用された10ccの”I’m Not In Love”が流れたりして最高だなとうっとりしながら。

事前にYouTubeでCarly Rae Jepsenのライブ映像を見てみたら、バンドを召集して生演奏をバックに歌っていたので、スタジオで作り込んだ高品質ポップスサウンドにロックのエッセンスが加わることでどういった化学反応が起こるのだろう?とスタジオとライブとの音の違いを楽しみにしていました。

では実際ライブの音はどうだったかというと、スタジオで作り込んだ音をロックステージ仕様で再構築していて、最高でした。

Carly Rae Jepsenというポップスシンガーのコンサートを観にきたつもりでいたらCarly Rae Jepsenというロックバンドのライブだった、それくらいの変貌ぶりでした。まさかこれほど変わっているとは、想像以上でした。

海賊船の女船長みたいでしたね。野郎ども行くぞ!みたいな威勢のいいリーダーシップでみんなを牽引していて。最後のほうでファンからおもちゃの剣を受け取って振り回し出して、女船長っぽさに磨きがかかって最高でした。

スタジオの楽しげでハッピーな雰囲気はそのままに、元気いっぱいでパワフルで茶目っ気たっぷりでサービス精神旺盛なステージ進行に大感激。予想を遥かに上回る素晴らしいパフォーマンスでした。

名古屋の観客の反応が熱烈で、それに気をよくしたCarlyがさらに熱演したりサービスしたり、それを受けて観客がまた沸いて、好循環で興奮の坩堝と化していました。

シャッフルビートの曲が多かったのがまた最高でしたね。ライブだとリズム隊の音が強調されるので。ドラムの音がやや大人しかったような気もしますが、二階席だったせいかもしれません。ロックライブでの、床から足を伝って心臓まで響いてくるドラムの鼓動が好きなのでそこはちょっと残念でした。

キーボードのお兄さんが大活躍でしたね。サックスやトランペットを吹いていたり、なんだこの詳らかなクリーントーンは!?こんな音色今までなかったぞ、誰が弾いてるんだ!?と思ったらギターまで弾いてたり。芸達者すぎるでしょ。

どうやら複数のポジションを高レベルでこなすマルチプレーヤーが重宝されるのは、サッカーW杯メンバーもバンドメンバーも変わらないようです。

ほとんど休憩せず水も飲まず、全23曲で約90分。あっという間の夢のようなひと時でした…。

今まで何がなんでも最前とかベストポジション死守とかそんなに興味なかったんですけど、最前で観てた人たちがめっちゃ羨ましかったライブは今回が初めてです。やっぱりライブを観てみないとわからないことってありますね。

今回は前売りギリギリまで悩んでましたけど、今度はもう迷いません。日程と開催地と先約次第で即決します。

次は数年後かな、なんて思ってましたけど、早くも新作のリリースが告知されたのでもしかしたら来年にもまた来日公演、なんてことがあるのかもしれませんね。楽しみがまたひとつ増えました。

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即完売したMr. Bigラストツアーの大阪公演追加席が取れてしまったので考えていること

即完売したMr. Bigラストツアーの大阪公演追加席が取れてしまったので考えていること

2023年6月18日日曜日午前10時前、私は自室のPCの前でiPhone片手に固唾を飲んで時計を見つめていました。

この前日に、18日の午前10時から、発売開始直後に即完売したMr. Bigラストツアーの大阪公演のみ追加席が販売されるという情報を見たので。これはラストチャンスに賭けるしかない、と。

PCもiPhoneもブラウザを開いて。チケットぴあのMr. Bigの大阪公演の追加席販売ページを開いて。いつでも更新できる状態で。

10時になった瞬間更新ボタンを押した私は、歓喜に打ち震えていました。iPhoneの方はダメでしたけど、PCの方は突破して申し込みページに進むことができていたのです。

うおお。マジか。信じられない。この手の競り合い初めて勝った。ダメ元で取れたらいいなとは思ってたけど、まさか本当に取れるとは…。

天照大神様つよっ。来年以降もお伊勢さんに初詣するしかない。

ふと冷静になると、すでに8月にはエルレのサマーパーティーでの来阪も決まっているので、二ヶ月連続で来阪することになるわけでこれも大概だなとことの大きさにビビったりもしています。

さて、どうしましょうか。

エルレの会場である舞洲にはまだ一度も行ったことがないので、敵情視察じゃないですけど一度足を運んでみてどんなところか確認しておくのもありだろうか。でも調べてみると舞洲では毎週のようにフェスを開催してて、その日もフェスがあるみたいなので、近寄らないのが吉っぽい。

あえて京都に泊まって、増えてゆく一方の京都の行ってみたいジャズ喫茶巡りでもしようか。

京都で途中下車して二〜三件ジャズ喫茶に寄ってからホテルにチェックインして大阪に移動し、ライブが終わったら京都に舞い戻って一泊。翌日また二〜三件ジャズ喫茶を訪問して帰宅。

でも、ライブ後に京都のホテルまで移動するのも(大阪と京都は近いとはいえ)なかなか大変そうだなぁ…。

それに、大阪にも気になってるお店があるんですよね。アメリカ村のミリタリーファッションショップとか、心斎橋のジャズバーとか。京都泊にすると大阪のお店には寄れなくなっちゃうので、やっぱり大阪で泊まろうか。

行きしなの京都ジャズ喫茶巡りと帰りしなの京都ジャズ喫茶巡りはそのままに。コーヒーの飲み過ぎでお腹がたっぷんたっぷんになりそうですけども。

待ち遠しいライブそのものだけじゃなくて、こういった付随するお楽しみにあれこれと考えを巡らせるのがまた、至福のひととき。

チケットが取れた夜は、お酒を飲みながら2009年のMr. Bigの日本武道館公演の模様を収めたライブDVD『Back To Budokan』を観てました。これがまた最高なんですよね。

メンバー全員絶好調。DVDの割に画質も音質も上々で、セットリストにも文句のつけようがないくらい。

あえて希望を申すならば、個人的に大好きな”Shine”とか”Superfantastic”とか演ってくれてたらなぁ、くらい。不眠不休の0泊2日で観に行ったMr. Vocalistツアーの時とは別人みたいにEric Martinがイキイキとしているのも嬉しい。

まあ、あのときはアンコールでようやく歌ったMr. Bigの曲が一番ウケていたので、面白くないのが態度に出てしまったのも無理からぬ話でしょう。

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観たら、劇中歌がどれもこれも素晴らしくてサントラを大人買いすることになった

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観たら、劇中歌がどれもこれも素晴らしくてサントラを大人買いすることになった

最初、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 3』を観るつもり、なかったんですよ。スルーするつもりでした。

前二作を観ていないですし、アベンジャーズも通っていないですし。

そしたらですよ。いざ映画が公開されたら、Twitterのタイムラインが絶賛の声で溢れかえっているじゃないですか。

調子だけはいいものですから、それで俄然(え!?そんなに面白いの!?こりゃ下手にネタバレを踏む前に観てみるしかないか…)とその気になって、前二作をツタヤで借りて観たあとで劇場に足を運びました。

映画は評判に違わぬ面白さでした。アベンジャーズを観ていないので、『スパイダーマン』のホームシリーズを観た時と同じように(Vol. 2とVol. 3との間に一体何があったんだ…)とモヤモヤしつつも、それでもむちゃくちゃ面白かったです。

映画の物語も面白かったですが、それ以上に私が心惹かれたのは劇中歌でした。三作とも、採用されている劇中歌がどれもこれもとっても良くて、すっかり心奪われてしまったのです。

特にオープニングですね。三作とも、オープニング曲の破壊力が凄まじい。

Vol. 1ではRedboneの”Come And Get Your Love”に合わせてスター・ロードが軽やかにステップを踏みながら目障りな害獣を蹴飛ばしまくり、Vol. 2では仲間たちの死闘を歯牙にもかけずElectric Light Orchestraの”Mr. Blue Sky”に合わせて可愛らしいベイビー・グルートが踊り狂い、Vol. 3ではRadioheadの”Creep”のアコースティック・バージョンをロケットが漢の渋い哀愁を撒き散らしながら口ずさむという、常軌を逸した強烈な掴みを放ってくるのです。

うわ〜なんだこれ、最高すぎる…。

今まで、ライブを観に行って特に好きというわけでもなかった曲の真の魅力に気付かされて評価がひっくり返ったことはありましたけど、映画を観て特に印象に残っていなかった曲の真価を突きつけられて目を覚ますことになったのは初めてかもしれません。

中でも特にRadioheadの”Creep”ですね。こんなにいい曲だったっけか?と。いや参りました。

すっかりやられた私は、三作品のサントラをまとめて大人買いすることになったのでした…。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

https://rockinon.com/interview/detail/206315

CDを買って聴いてみたけどピンとこなかったバンドほど、ライブを観に行ってみるべきなのではないか

CDを買って聴いてみたけどピンとこなかったバンドほど、ライブを観に行ってみるべきなのではないか

ライブを観に行くのって、特別感があるじゃないですか。

都会に住んでいるわけじゃなかったら地元で開催されることもほとんどなくて、時には激しい競争率を勝ち抜いてどうにかして高いチケットを手に入れたら、東京や大阪や名古屋に地味に痛い交通費を支払って遠征して。

定時ダッシュに終電ダッシュで日帰りしたり、途中までしか帰ってこれなくて始発が動き出すまで漫画喫茶で過ごしたり、観光がてらホテルに泊まってゆっくりしたり、東京の妹宅に転がり込んで一宿一飯の恩にあずかったりしながら。

それゆえに、多くの人にとって、ライブを観に行くとなると、昔からずっと好きなバンドだったり、CDを買って聴いてみたらすっかり気に入ったバンドを優先することがほとんどになるじゃないですか。

その結果、好きか嫌いかでいったら好きだけどそれほど思い入れがないバンドとか、CDを買って聴いてみたけどあまりピンとこなかったバンドなどは、ライブを観に行くという特別な行為の対象外になりがちになると思うんですけど、それなりに人生経験を積んできた結果、ここにひとつの落とし穴があるような気がしてきました。

というのも、いくら特別に好きなバンドでも好きな曲もあればそうでもない曲もあって、家でCDを聴いた時点ですでに好きだったけどライブで聴いてさらに好きになる曲もあれば、家でCDを聴いただけだとあまりピンときてなかったけどライブで聴いてみたら印象が一変して評価がひっくり返る曲もあって、後者の方が印象が鮮烈だったり感動が大きかったりすることも多いからです。

曲単位でそういうことがあるということは、当然バンド単位でも同じようなことが起こる可能性もあるわけで、その時の驚天動地感たるや相当なものがあるのではないかと想像しています。

予想だにしていなかったミステリーやサスペンスのどんでん返しにたまげた時みたいな。死角からアッパーカット顎に直撃みたいな。

そう考えると(お、このバンド来日公演するのか。でもベスト聴いたことあるけどイマイチよく分からなかったからパスだな)といきなり切り捨てる初手は、大悪手なのではないかと思えてくるのです。

むしろ逆で(ライブを観てみたらCDを聴いただけじゃ分からなかったこのバンドの本当の魅力や新たな一面が発見できるかも)と、どうにか観に行く方向で前向きに考えてみるべきではないのかと。

予算や日程や開催地なども絡んでくるので、難しい問題ではありますが。

セカンドチャンスというか、CDを聴いただけですべてわかったような気になってるんじゃないぞ、という自戒を込めてというか。

自分にとってそういう可能性を秘めたバンドにあたるのが、9月に来日公演を予定しているExtremeやDizzy Mizz Lizzyで、ふた組とも日程が密集していてタイトではあるものの観に行けないこともなくて、行きたいなと思いつつもでもハードな日程だからなとこの期に及んでまだ悩んでいたりします。

特にExtremeですね。新譜発売前にYouTubeでMVを視聴した時点で、ライブを観たら好きの段階がひとつふたつどころか三つくらい跳ね上がりそうだな、という予感を抱いていますし、実際に発売された新譜を聴いてみてその予感は間違っていなかったなとも感じていますし。

ただ、最寄り会場の名古屋公演は残りわずかで売り切れそうで、東京追加公演は大好きなOrianthiと被っててどちらを観るべきか悩ましすぎるという問題。はぁ。頭が痛いですよ。

私は今、天に試されています。

口だけの男になるか、有言実行の男になるか。

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どうやら知らない間に洋楽CDのCDDB登録英カナ合戦が開戦していたようだ

どうやら知らない間に洋楽CDのCDDB登録英カナ合戦が開戦していたようだ

音楽CDから音源をiTunesライブラリに取り込まんとするまさにその瞬間、私は少しドキドキしています。緊張の一瞬です。

何をばかなことをと思う方もいるかもしれませんが、私は至って真剣です。

特に国内盤の場合ですね。記憶している限り、輸入盤ではそんなことはないので。

というのもですね、国内盤CD音源のインポートに際してCDDBの登録情報を参照すると、海外アーティストの楽曲データがカタカナで登録されていることがあるのですよ。たまに。

私は海外アーティストの楽曲は外語表記でiTunesライブラリに取り込んでいるので、カタカナで出てくると心底がっかりします。

うわ、カタカナか。全部打ち直しかよ、と。

先日買ったBuckcherryの新譜『Vol. 10』がまさにこれでした。しかもジャンルもPopになってるし。ここまでくると、突っ込まれたくてわざとやってるとしか思えません。

おかげで、全部自分で打ち直しですよ。Buckcherryの『Vol. 10』は、不幸中の幸いでバンド名もアルバムタイトルも曲名も短くてシンプルなものばっかりだったので、打ち直しの手間もそれほどではなくて助かりましたが。

たまに曲名が長いものばっかりのバンドがあって、そういう時にカタカナで出てくるとほんと打ち直し大変でマジ勘弁です。

CDDB参照で楽曲データを読み込めるのはとても便利なんですけど、思想が合わない人に先に登録されていると不便を被るんですよね。

かといって発売日前日にフライングゲットして自分が一番乗りでCD情報がまだ登録されていない場合でも、自分で手打ちすることになるのですけど。

これも先日購入した映画『ガーディアンズオブギャラクシー』のサントラ盤のインポート直前ですけど、たまにこのように複数の候補が上がってくることもあります。

これはこれでハラハラドキドキするんですよね。CDDB英カナロシアンルーレットかよ、と。

アーティスト名やアルバムタイトイルは英字でも、参照してみたら曲名はカタカナだった時も(めったにないですけど)ありましたからね。

この時は結局一番上に出てきた候補を選んだんですけど、曲名も英字で登録されていたのでほっとしました。

CDDB情報を参照したところでアーティスト名もアルバムタイトルも曲名も英字だったからといって、油断は禁物です。

これもつい最近買ったMidnite Cityの新作のインポート直前ですが、よくよく見たらMidnite CityがMidnight Cityになってますし、一曲目も”Outbreak”と表記されるべきところが”OUtbreak”になってますし、ジャンルもまるで畑違いのジャンルになっていました。

なんだこれ。意地悪クイズか。

CDDB登録情報参照はとっても便利な反面、こういった落とし穴もあるので鵜呑みにするのは危険ですし、注意が必要です。

スペースが全角になってたり、一曲だけ頭文字が小文字になってたりで、昔インポートした曲の情報の誤りに今になって気がついて修正することもあります。

考え方やこだわりは人それぞれなので、国内盤の情報はカタカナや邦題で入力しないと気が済まないという人も中にはいるのかもしれませんが、あいにく自分は海外アーティストは外字で入力したいんですよね。

これは相入れとか共存は土台無理なので、合戦です。戦うしかありません。

自分は一歩も譲る気持ちはないですよ。

自分がCDDB入力一番乗りだったら、自分の流儀で入力します。