Eric MartinのMr. Vocalistツアー大阪公演を観に行ったときの思い出

Eric MartinのMr. Vocalistツアー大阪公演を観に行ったときの思い出

13年ほど前のことですが、転職がきっかけで、旅行が趣味の友人と出会いました。

出会ったばかりの頃は当然そんなことは知らずに、休憩時間に話すようになって少しずつ趣味や人となりを知っていくことになるんですが、中でも特に印象深かったのが、結婚していて子供もいるのに、奥さんや子供は家で留守番、ひとりで京都や奈良に観光旅行している、という話でした。

強えな、というのが率直な印象です。さすが九州男児。強い。

その頃の友人の旅行スタイルは、夜行バスで京都に向かい、自転車屋が開くまで暇をつぶし、自転車を借りたら前もって決めていたエリアを集中的に見て回る、というものでした。泊まる場合は、夜は漫画喫茶かゲストハウスで越していたそうです。

出会ってしばらくしてその友人がデジタル一眼レフを購入し、以前に行ったことがある名所にも再訪するようになったために、旅行趣味がさらに加速していくことになるのですが、そんな頃にその友人からお誘いがありました。

「Eric MartinのMr. Vocalistツアー、大阪に観に行かない?」

大阪公演が土曜日だったんですよ。さすがにチケット厳しいんじゃないか、と思いながらも、取れたらいいですよと了承したのですが、まさかすんなりチケット取れて0泊2日ドライブ旅行することになるとは、誘われた時点では夢にも思っていませんでした。

今なら、ついでにどこに寄っていこうか、と考えますけど、カメラを買う前は旅行に興味がなかったので、ついでにどこかに寄るという発想がなかったんですよね。

実際、それ以前はライブを観に大阪や東京に行っても、観光らしい観光はほとんどしたことがありませんでした。

Harem ScaremとSilent Forceを大阪に観に行ったときは、心斎橋のホテルに泊まったものの、晩飯は適当に済ませて朝飯も食べずに午前中には新幹線に乗り込んでとっとと帰ってしまいました。

The Rasmusを大阪で観たときも、どこにも寄らずにライブハウスに直行し、終演後は漫画喫茶で夜を越し、始発の新幹線で帰りました。飯は吉野家か松屋で適当に済ませたはずです。

Museを大阪城ホールで観たときは、次の日仕事だったので車で行って、終演後は一目散に車に戻って帰りました。飯はサービスエリアの食堂で済ませた覚えがあります。

ご当地グルメを食べようという考えもなかったので、クラブクアトロが心斎橋にあった頃に、アメリカ村の甲賀流に一度行ったかどうか…。ハードロックカフェに行こうという頭すらありませんでした。

色々と思い出してたら、ちょっと悲しくなってきました。自分はなんてもったいないことをしていたのだろう、と。

こんな調子だったので、最初、チケット取れてEric Martinを観に行くと決まったとき、自分は(昼前くらいに出て夕方までに会場の近くに着いてたらいいだろう)と考えていました。

だから、友人に「何時頃に出ますか?」と聞いたら「仕事終わったらすぐに出ようや」と返ってきたときには、目が点になりました。はい?マジですか?「ついでに京都を観光しようや」

仕事終わりに寝ずに出発して京都観光の合間にライブ観覧?正気ですか?「眠くなったら寝たらええやん」

今思うと、狂気でしたね。あれは狂気の沙汰でした。

夜中の2時に仕事を終えると一旦帰宅して、入浴と着替えを済ませたら友人と合流し即出発。仮眠しながら8時前に京都着。早朝でまだ人もまばらな南禅寺、永観堂と参拝し、さすがに眠くなって昼間は仮眠。夕方にライブ会場の大阪に移動して、ライブが終わると余韻に浸る間もなく京都に舞い戻り、日帰り温泉で入浴し道の駅で車中泊。二日目は大原三千院を観光。

このとき、友人がデジタル一眼レフで撮影しているのを手持ち無沙汰に横目に見ていてカメラへの興味が芽生え、カメラを買ったら撮影旅行に行くようになり、ライブのついでに観光も楽しむようになり、B’zのライブに誘われ”Ain’t No Magic”でLIVE-GYMを初めて観て、確実にチケット手に入れたさにファンクラブに入会し、となっていくのですから、この友人からの影響は甚大です。私の余暇の過ごし方を一変させた超重要人物といえるでしょう。

それにしても、ハチャメチャなドライブ旅でした。今みたいにスマホもグーグルマップもなかったので、赤信号で止まったスキにジェイソン・ボーンみたいに地図帳をパパッと見て、瞬時に道を確認しながら移動して。

行き当りばったりで限界まで詰め込むドライブ旅は、今思うと無茶苦茶でしたけど、あれはあれでいい思い出というか、楽しかったですよね。渇いていたというか、飽くなき探究心がありましたよ。

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2021年下半期最大の衝撃は、邦楽ロックシーンにNothing To Declareというバンドの存在を知ったこと

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休日。土曜日の朝。

特になにも予定もないことですし、ゆっくり寝るつもりが、何故か6時前に目が覚めてしまい二度寝を試みるも無理だったため、諦めた私は起きることにして、何気なくTwitterを開いてタイムラインを眺めていました。

そしたら、友人があるバンドの公式アカウントのつぶやきをRTしていたので、そこに貼り付けられていた一分弱ほどの音源を聴いてみました。

それが上のNothing To Declareというバンドの”Get Up”という曲の一部だったのですけど、モロ好みだったので即YouTubeに飛んで、片っ端から公式MVを視聴していきました。

そのことごとくが素晴らしかったので、一瞬で彼らのサウンドの虜になりました。iTunesストアにて彼らの音源を購入し、ダウンロードしまくりました。

Nothing To Declareの音を聴いた感想をひと言で言い表すならば、衝撃ですね。素晴らしいバンドの存在を知った喜びよりもまず先に、こんなバンドが日本にもいたのか、という衝撃。

ハードロックやパンク、スクリーモなどからの影響を感じさせるキャッチーで骨太なロックがその根幹なんですけど、音色や音の雰囲気にイギリスっぽさやアメリカっぽさ、ほんのり北欧っぽさまでが混在していて、かといってごった煮感は皆無でとても洗練されていて聴きやすいんですよ。

まるで奇跡のようなサウンドです。作曲はもちろん、編曲にプロデュース、サウンドミックスも素晴らしい。なにをどうすれば、凄みを出しつつここまできれいにまとまるのか。センス抜群ですね。

彼らの音をノーヒントで初視聴で、イギリスのバンドがアメリカっぽい音を出しているか、もしくはその逆か、はたまたオーストラリアかカナダあたりからの突然変異バンドか、と予想する人はいても、日本のバンドだと直感できる人はまずいないでしょう。

よくよく聴き込めば、尋常じゃないキャッチーさの裏に、音の端々に様々なジャンルからの影響、吸収、昇華、体現が感じられて、この音を作り出せるのは日本のバンドだけかも、という可能性に思い至るかもしれませんが。

普段洋楽ロックしか聴かない、という人にもぜひ聴いてみてほしいバンドです。

ヴォーカルの声質が似ていることもあってか、強いて近しいバンドを上げるとしたらQuietdriveでしょうか。AnberlinやNational Productなど、パンクとハードロックを融合させたような洋楽が好きな人に、特におすすめ。

時折、上記のバンドが好きな人が聴いたら、膝をついて祈りながら落涙しちゃいそうな聖痕が垣間見えます。

いやぁ、久しぶりに興奮しました。こんな興奮は、Band−Maidに目覚めたとき以来でしょうか。

ここ数年は配信でシングルをリリースしているのみなので、そろそろ新アルバムや新EPの発表も楽しみですね。

Eclipseのデビュー20周年8thアルバム『Wired』は過去最高傑作クラスの名盤

Eclipseのデビュー20周年8thアルバム『Wired』は過去最高傑作クラスの名盤

スウェーデンのメロディアス・ハードロックの雄Eclipseの8thアルバム『Wired』がリリースされました。

アルバムリリースに先駆けて公開されていた三曲がどれも良かったので、相変わらず高品質なアルバムが楽しめそうだと期待していましたが、いざ発売されたアルバムを聴いてみたら、のっけから想像を上回る楽曲群のオンパレードで、度肝を抜かれました。

先行公開された三曲はどれも良かったんですけど、それでもレーベルやバンドに正直先行公開する曲の選択をミスったと思ってますよね、と聞いてみたくなるほど、その他の収録曲の出来が素晴らしかったのです。

デビュー20周年の最新作にして、過去最高傑作でしょう。

アルバム冒頭から中盤にかけても目を瞠るほどの楽曲の充実ぶりなんですけど、中盤でバラードを一曲挟んでからの終盤がさらなる一気呵成の攻勢なのです。自分のバンドだけでなく数多のプロジェクトのアルバム制作に関わっておきながら、衰え知らずどころかさらなる隆盛を迎えようとしているこのクオリティ、Erik Martenssonは化け物か…。

ライブ映えしそうなアグレッシブかつエネルギッシュなサウンド、しかし勢い一辺倒でなく民族音楽的な郷愁や哀切を誘う隠し味、かつてないほど鳴きまくっているように聞こえるギター、オマージュや遊び心を感じさせる仕掛け、どれもが最高です。

前作での来日公演が延期されたまま開催されていない現状ですが、この素晴らしい新作を引っさげての来日公演実現でもって打破してほしい、そう願います。

映画『キャッシュトラック』劇中にセリフとして好きな名曲タイトルが出てきて、密かに嬉しくなってテンション上がった

映画『キャッシュトラック』劇中にセリフとして好きな曲名タイトルが出てきて、密かに嬉しくなってテンション上がった

映画監督ガイ・リッチーと俳優ジェイソン・ステイサムが16年ぶりにタッグを組んだ、と予告編公開前から話題になり、その本編公開日を今か今かと待ちわびていた映画『キャッシュトラック』をさっそく観てきたら、密かに嬉しくなってテンションが上ったことがありました。

劇中のセリフとして、超大好きな名曲タイトルが登場したのです。

あれは物語終盤のことでした。主人公が追い続けていた一味の仲間が、まだしっぽも掴まれておらず、聞かれてもいないのに、自ら罪状やからくりをべらべらと喋りだしたのは。

(は?まじかよ、なに自分からネタばらししてるの?)

それはないだろう、と呆然と興ざめした耳朶に響いたのが、超大好きな名曲タイトルだったので、当惑は一瞬で消し飛び、ひとり密かに嬉しくなりテンション上がりました。現金なものです。

Our Heart’s Hero – To Be A Hero

「Don’t to be a hero」というセリフが出てきたので、CCMロックバンドOur Heart’s Heroの超名盤1st収録曲じゃないですか!とつい今しがたに抱いた不満も霧散する勢いで嬉しくなっちゃいました。

この曲大好きなんですよ。イントロから鳴り響く印象的な旋律。歌メロもキャッチーで最高です。

Faithfull – There’s No Turning Back

続けざまに「There’s no turning back」なんてセリフまで出てきたものだから、今度はポルトガルのFaithfullの1st収録の名曲かよ!とまたまたテンション上がっちゃいました。

この曲も大好きなんですよ。リリース当時、いきなりポルトガルから彗星のごとく期待の新人登場、というセンセーショナルなデビューだったので、印象深いんですよね。

不問ですね。これはもう、不問に付すしかないです。

カミングアウト系ネタばらしというやらかしにも目をつむるほかありません。

映画は、章立てて時間軸を前後させながら、動機や事件の謎を描くという構成で、『パルプ・フィクション』っぽいなあ、という印象を持ちました。

ジェイソン・ステイサムは感情の死んだ目をした苛烈な復讐鬼を演じているのですが、その苛烈ぶりといったらゆうべお楽しみだった同僚の女性に拳銃を突きつけて脅すような容赦の無さで、感情を殺して淡々と追い詰めるものですから恐ろしさのあまり震え上がるんですけど、物語の進行につれて動機も明かされて、この容赦の無さにも納得します。

アクションは少なめでやや物足りませんでしたが、カメラワークの妙と物語の構成の巧みさはさすがガイ・リッチーでしたね。面白かったです。

洋画は基本的に字幕派ですけど、セリフが好きな曲名だと気がついてテンション上がったのは初めてでしたね。珍しいこともあるものです。

キャッシュトラック

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CDDBに過信は禁物

CDDBに過信は禁物

CDDBって知ってますか?

これはとても便利な機能というかサービスで、私は音楽が好きで今でもCDをよく買っていて、CDを手に入れたそばから音源を圧縮してPCに取り込んでいるんですけど、その際にCDDB上にCDと一致するデータが有れば、アーティスト名やアルバム名、曲名などを自動で入力してくれる、というものになります。

このCDDBにすっかり依存して過信したあまり、曲名の間違いを見逃していたので、ここに記しておきます。

休日の午後、最近手に入れたスウェーデンのAORバンドHoustonの新譜『Ⅳ』を聴き込みながら、ビビッときた曲をTwitterに投稿して共有していたときに、その間違いが発覚しました。

本編ラストを飾る”Into Thin War”という曲を聴いていたときのことです。

(おお、この曲もイントロからビシバシでめっちゃいいな、これも共有しよう)

そう考えて、YouTubeの検索窓に「Houston Into Thin War」と打ち込んでみたら、一曲も引っかからなかったんですよ。Whitney Houstonの曲は出てきたりしたんですけど。

そこで初めて(あれ?なんでだ?おかしいな)と疑問に思って調べてみたら、”Into Thin War”は間違いで、正しくは”Into Thin Air”であった、と判明したというわけです。

取り込むときに、”Into Thin War”ってなんだ?ヘンテコな英語だな、と若干引っかかったものの、それ以上深くは考えずにまあいいかとスルーしてしまいました。

昔は、CDをPCに取り込む前に、曲名などに間違いがないか確認してたんですけどね。その便利さに依存して過信していたあまり、チェックが甘くなっていました。

便利すぎるのも考えものですね。ついつい甘えて流されて、足元がおろそかになってしまいます。

気がついていないだけで、他にも誤入力があるかもしれないですね。なにかの拍子に気がついたら、その都度修正していきます。

しかしHoustonの新譜『Ⅳ』は素晴らしいですね。曲やメロディもいいんですけど、キーボードやギターのサウンド、音色がツボすぎて、サウンドから琴線に触れてきます。Frontiersと契約したことで予算も増えて、サウンドにこだわりを追求する余裕ができたのでしょうか。

今後のますますの活躍に期待ですね。