朝活のメリットとデメリットを考える

朝活のメリットとデメリットを考える

本来の朝活とは、今までよりも毎日少し早起きすることで、登校や出社前に自分のために時間を有効活用し、成績向上や資格取得、スキル向上につなげよう、という自己啓発的な意味を持った言葉ですが、私は意識高い系ではないのでそんなことのために早起きはしません。

ここで言う朝活とは、充実した休日を過ごすために睡眠時間を削ってでも夜中から動き出す、ということです。

思っていた朝活と違う、と言われても、そんなこと知ったことではありません。

私が朝活を始めたのは、約20年前です。高校からの友人に誘われて、スキーを始めたのがきっかけです。

最初は、朝5時頃に出発し、通常営業を開始する8時前にスキー場に着いて、着替えなど準備を済ませて滑り始める、というスケジュールでした。

確かスキーを始めて二年目だったと思うのですが、友人が土日祝は朝5時から早朝営業をやっているから朝5時から滑り始めよう、と言い出しました。

当然、そのぶん出発時間は前倒しになります。深夜1時頃の出発になりました。

当時は車を出してもらっていた手前言えませんでしたけど、内心としては(やだよ、なんでそこまでして滑りたいんだよ)という気持ちもありました。

眠いですし、寒いですし、暗いですしね。

ただ、いやいやながらも一度早朝スキーをやってみたら、その快適さを認めないわけにはいきませんでした。

道路は空いてますし、8時前には早くも車で一杯になりつつある駐車場もまだまだ余裕ですし、リフト乗り場もガラガラで待たずにガンガン乗れますし、日中は人でひしめくゲレンデも人影がまばらで(特に初心者には)滑りやすいですし。

ただ、何事もいいことばかりではないので、いいところもあれば悪いところもあります。

時間が早すぎて開いているお店が少ないので、事前に給油や食料の準備などを整えて、不測の事態に備える必要もあります。

最大の問題は、体力が持たない、ということでしょう。ほとんど寝ずに真夜中に出発し、そのまま早朝から夕方まで滑りっぱなしですからね。

帰る頃には疲れと眠気でフラフラです。これでよく約20年間も帰路を無事故で生き延びたなと、感心するほど無茶なスキーライフを送ってきました。

スキーを始めてから約10年後。

カメラを買って撮影旅行に出かけるようになるんですけど、そのときにできれば夜中のうちに移動して早朝には現地に到着し、まだ人影もまばらなうちから写真撮影を開始する、という早朝スキーに通じる行動パターンが横展開されることになりました。

写真撮影の場合でも、早朝スキーと同じで、いいこともあれば悪いこともあります。

まずいいところですが、道路が空いている、駐車場の確保が容易、人影が少ない、撮りたい被写体に対して周りにあまり気を使わずに好きな構図が撮り放題、早朝の柔らかく優しい光で被写体が撮れる、日の出直後の朝焼けや雲海が撮れる、こんなところでしょう。

逆に悪いところですが、通りたかった道が夜間工事中で通れないことがある、時間が早すぎて寄りたかったお店や停めたかった駐車場が開いていないことがある、陽光が低く弱いために被写体の輝きがイマイチ、わずかな睡眠で動き出しているので体力が一日持たない、こんなところでしょう。

特に最後の、体力が一日持たない、これは夕方以降にも予定を詰め込んでいると、深刻な問題となりかねません。

例えば、好きなバンドのライブを観に行くのが一番の目的で早朝からの写真撮影はそのついでとか、夜景やライトアップの撮影が本命で早朝からの写真撮影はそのついでやロケハンも兼ねている、とか。

夕方以降にむしろ本来の目的を持ってきているのであれば、眠くなったら諦めて仮眠する、最初から昼間は捨てて仮眠にあてる、といった判断も必要になってくるでしょう。

せっかく楽しい旅行にでかけているのに、疲れ果てて居眠り運転から交通事故を起こしてしまったら、台無しですし本末転倒です。

トラブルなく余暇を過ごすためにも、余裕を持った行動を心がけたいところです。

Eric MartinのMr. Vocalistツアー大阪公演を観に行ったときの思い出

Eric MartinのMr. Vocalistツアー大阪公演を観に行ったときの思い出

13年ほど前のことですが、転職がきっかけで、旅行が趣味の友人と出会いました。

出会ったばかりの頃は当然そんなことは知らずに、休憩時間に話すようになって少しずつ趣味や人となりを知っていくことになるんですが、中でも特に印象深かったのが、結婚していて子供もいるのに、奥さんや子供は家で留守番、ひとりで京都や奈良に観光旅行している、という話でした。

強えな、というのが率直な印象です。さすが九州男児。強い。

その頃の友人の旅行スタイルは、夜行バスで京都に向かい、自転車屋が開くまで暇をつぶし、自転車を借りたら前もって決めていたエリアを集中的に見て回る、というものでした。泊まる場合は、夜は漫画喫茶かゲストハウスで越していたそうです。

出会ってしばらくしてその友人がデジタル一眼レフを購入し、以前に行ったことがある名所にも再訪するようになったために、旅行趣味がさらに加速していくことになるのですが、そんな頃にその友人からお誘いがありました。

「Eric MartinのMr. Vocalistツアー、大阪に観に行かない?」

大阪公演が土曜日だったんですよ。さすがにチケット厳しいんじゃないか、と思いながらも、取れたらいいですよと了承したのですが、まさかすんなりチケット取れて0泊2日ドライブ旅行することになるとは、誘われた時点では夢にも思っていませんでした。

今なら、ついでにどこに寄っていこうか、と考えますけど、カメラを買う前は旅行に興味がなかったので、ついでにどこかに寄るという発想がなかったんですよね。

実際、それ以前はライブを観に大阪や東京に行っても、観光らしい観光はほとんどしたことがありませんでした。

Harem ScaremとSilent Forceを大阪に観に行ったときは、心斎橋のホテルに泊まったものの、晩飯は適当に済ませて朝飯も食べずに午前中には新幹線に乗り込んでとっとと帰ってしまいました。

The Rasmusを大阪で観たときも、どこにも寄らずにライブハウスに直行し、終演後は漫画喫茶で夜を越し、始発の新幹線で帰りました。飯は吉野家か松屋で適当に済ませたはずです。

Museを大阪城ホールで観たときは、次の日仕事だったので車で行って、終演後は一目散に車に戻って帰りました。飯はサービスエリアの食堂で済ませた覚えがあります。

ご当地グルメを食べようという考えもなかったので、クラブクアトロが心斎橋にあった頃に、アメリカ村の甲賀流に一度行ったかどうか…。ハードロックカフェに行こうという頭すらありませんでした。

色々と思い出してたら、ちょっと悲しくなってきました。自分はなんてもったいないことをしていたのだろう、と。

こんな調子だったので、最初、チケット取れてEric Martinを観に行くと決まったとき、自分は(昼前くらいに出て夕方までに会場の近くに着いてたらいいだろう)と考えていました。

だから、友人に「何時頃に出ますか?」と聞いたら「仕事終わったらすぐに出ようや」と返ってきたときには、目が点になりました。はい?マジですか?「ついでに京都を観光しようや」

仕事終わりに寝ずに出発して京都観光の合間にライブ観覧?正気ですか?「眠くなったら寝たらええやん」

今思うと、狂気でしたね。あれは狂気の沙汰でした。

夜中の2時に仕事を終えると一旦帰宅して、入浴と着替えを済ませたら友人と合流し即出発。仮眠しながら8時前に京都着。早朝でまだ人もまばらな南禅寺、永観堂と参拝し、さすがに眠くなって昼間は仮眠。夕方にライブ会場の大阪に移動して、ライブが終わると余韻に浸る間もなく京都に舞い戻り、日帰り温泉で入浴し道の駅で車中泊。二日目は大原三千院を観光。

このとき、友人がデジタル一眼レフで撮影しているのを手持ち無沙汰に横目に見ていてカメラへの興味が芽生え、カメラを買ったら撮影旅行に行くようになり、ライブのついでに観光も楽しむようになり、B’zのライブに誘われ”Ain’t No Magic”でLIVE-GYMを初めて観て、確実にチケット手に入れたさにファンクラブに入会し、となっていくのですから、この友人からの影響は甚大です。私の余暇の過ごし方を一変させた超重要人物といえるでしょう。

それにしても、ハチャメチャなドライブ旅でした。今みたいにスマホもグーグルマップもなかったので、赤信号で止まったスキにジェイソン・ボーンみたいに地図帳をパパッと見て、瞬時に道を確認しながら移動して。

行き当りばったりで限界まで詰め込むドライブ旅は、今思うと無茶苦茶でしたけど、あれはあれでいい思い出というか、楽しかったですよね。渇いていたというか、飽くなき探究心がありましたよ。

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BAND-MAIDにハマった話

BAND-MAIDにハマったきっかけ

あれは、冬の日曜日の昼下がりのことでした。

私は、その前日初めて冬のソロキャンプを経験した疲れもあってか、自室でゴロゴロしていました。端的にいえば、今日はもう何もしたくない、そんな心境でありました。

そんなとき、ふと一本のネット記事が目に止まったのです。

あ、最近友人がTwitterでRTしていたバンドだ。

このBAND-MAIDがどのようなバンドなのか、ざっくり説明しますと、メイドの格好をした日本人女性五人組のハードロック・バンドです。

このとき、自宅でひとりでゴロゴロしていた、というのがまさに運命でしたね。

これがもし出先や職場の休憩時間で、周りに他にも人がいたら、YouTubeでMVでも見てみるか、と気軽に試聴できないですからね。ただ記事を読んで、へぇ、と感心するだけで、なんの進展もなく終わっていた可能性もあったわけです。

最初に”Warning!”や”After Life”といった最近の曲から試聴してみたら、想像以上にヘヴィで(うわぁ、結構ゴリゴリだなぁ)と若干引いてしまったんですけど、数曲だけで判断するのも尚早すぎるよなと気を取り直して次から次へと公式MVをチェックしていった結果、”Daydreaming”や”Choose me”、”alone”といった楽曲にすっかりやられちゃいまして、あっという間にその魅力の虜となりました。

いてもたってもいられなくなった私は、その日はもうずっと家でゴロゴロしていようと決めていたにもかかわらず、陽が傾き始めて夕暮れに差し掛かりつつある時間帯に、家を飛び出して愛車に乗り込みました。

目指すは最寄りのツタヤ。そこでBAND-MAIDのCDをありったけ借りてこよう、という腹づもりで。

いや、そんなに気に入ったんなら買えよ、という指摘もごもっともですけどね、アルバム4枚とミニアルバム4枚を一気に買うのはさすがにきつい。レンタルできるのなら、とりあえずレンタルでお試ししたい。

それにしても、一日ゴロゴロしていようという決心を翻意させられ、そろそろ夕方という時間帯に東奔西走するはめになるとは、ハードロックの魔力恐るべし。

最寄りのツタヤのCDレンタルコーナーには、以下の五枚が在庫しておりました。

  • 『Just Bring It』(1stフルアルバム)
  • 『WORLD DOMINATION』(2ndフルアルバム)
  • 『CONQUEROR』(3rdフルアルバム)
  • 『BAND-MAIKO』(4thミニアルバム)
  • 『MAID IN JAPAN』(1stミニアルバム再発盤)

とりあえずこの五枚を借り占めて、iTunesライブラリに取り込んで繰り返し聴き込むことで、最新作『Unseen World』を購入し、アルバム未収録曲聴きたさにシングルをダウンロード購入し、結局現物が欲しくなってレンタル済みのCDも買って、と彼女たちの音楽に更にのめり込んでいくことになるわけですが、その話はまた別の機会に。

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Eclipseにハマったきっかけ

Eclipseにハマったきっかけ

Eclipseは、スウェーデン出身のメロディアス・ハードロック・バンドです。2001年に1stアルバム『The Truth And A Little More』でデビューしているので、約20年のキャリアがあるバンドです。

2019年の10月に、現時点で最新の7thアルバム『Paradigm』をリリースし、翌年春には来日公演も決まりと、デビュー以来順調な活動を続けていたのですが、コロナ禍により来日公演は延期と、水を差されてしまいました。

私も、土曜日に予定されていた大阪公演を観に行くつもりで楽しみにしていたんですけど、延期された日程では厳しかったので、残念ながら今回は見送ることになりました。

アルバムの出来も、硬派でメタリックな曲から、キャッチーな哀愁ナンバー、カントリーテイストの雄大な曲と、バラエティ豊かに粒も揃っていまして、出来も良かったので楽しみだったんですが。

私は、Eclipseの1stアルバム『The Truth And A Little More』をAOR Heavenで買って彼らのことを知り、こりゃいいバンドが出てきたな、と注目するようになりました。

2ndアルバム『Second To None』で更に成長した姿を見せてくれまして、ますます注視することになるんですけど、3rdアルバムの『Are You Ready To Rock』がハード&ヘヴィ路線になってしまったことから、好みの路線から外れたと感じて、追いかけるのをやめました。

それがなんでまた彼らの音楽を聴くようになったのか、って話なんですけど、前作6thアルバム『Monumentum』での来日公演ですね。

東京公演が金曜日だったので、有給消化がてら観に行くことにして、でも彼らの最近の音楽全然聴いてないぞ、と焦って4thから6thまで買い揃えて、聴き込みました。

その結果、”Wide Open”や”SOS”、”Bleed And Scream”といったキラーチューンに心を撃ち抜かれまして、すっかり虜となった次第です。まあ、分かってますよ。我ながら、自分でも調子のいいこと書いてるな、という自覚はあります。

解説を読んで知ったんですけど、バンドはさっぱり売れなかった最初の二枚を黒歴史視しているみたいですね。カタログから抹消したとか。道理で、初期の曲をライブで演らないわけだ。

“Body And Soul”とか、”Seasons Of Life”、”Masterpiece Girl”、”I Believe In You”あたりは、今の彼らに至る礎になっているような曲だと思いますし、個人的にも大好きな曲なんで、ライブで聴いてみたいんですけどね。

さて、そんな彼らの来日公演が、約二ヶ月後、2020年10月に東京と大阪で予定されています。再延期が濃厚な情勢ですが、良質な作品を発表しては来日公演、というサイクルが出来上がりつつあるので、この流れが途切れませんようにと、祈るばかりです。

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Netflixに加入しようと思っていたけど、一旦保留

Netflixへの加入を検討し始めた理由

私がインターネットの映像作品配信サービス、Netflixへの加入を検討し始めたきっかけは、自室のテレビでYouTube動画を観るために、Google Chromecastを買ったことに端を発しています。

対応サービスのひとつにNetflixがあったので、これでNetflixも観ることができるのか、と気がつきました。

それから程なくして、Netflix加入にさらに前向きになる知らせを目にします。

伝説的バスケットボールプレイヤー、マイケル・ジョーダンに密着した映像作品『Michael Jordan : The Last Dance』が、Netflixで配信されるというのです。

これは是非とも観たいな、と思った私は、Netflixのトップページに飛びました。

NetflixのトップページのFAQがとんちんかんすぎて、加入は一旦保留

加入する気満々だったんですけどね。トップページのFAQが不親切すぎたので、本当にこのサービス大丈夫なのか? と不信感が募ってしまい、加入は一旦保留としました。

質問には、できる限りわかりやすく、具体的に答えるべきだと思うんですよね。知りたいから質問するわけですから。禅問答したいわけじゃないですからね。

どんなところに不信感を覚えたのか、挙げていきます。

Netflix利用料金は?

どのようなプランが用意されているのか、知りたいですよね。いくら払えば、どのようなサービスを受けることができるのか。

具体的に知りたいのに、Netflix側からの回答は以下の通り。

いや、月額800円からて。それだけですか? 普通、実際のプランをわかりやすい表に表示して、検討しやすいようにしません?

答えているようでいて、はぐらかして煙に巻くような、わかったようなわからないような回答。男心を手玉に取って弄ぶ小悪魔か。

Netflixで何が視聴できますか?

Netflixに加入すれば、どのようなコンテンツを観ることができるのか。これも大事なポイントですよね。だから、何が視聴できますか? と聞いているわけです。

それに対するNetflixからの回答がこちら。

いやいや、そんなことはわざわざ聞くまでもなく、こちらも承知しとるんですわ。コンテンツが豊富すぎて、具体例を挙げるのをめんどくさがっているのか?

これはむしろ、一番上の「Netflixとは?」という問いへの模範的な回答でしょう。なんか、ズレてるんですよねぇ。

多分、わかっていてわざとこの抽象的な回答なんでしょうね。下にメールアドレスを入れさせて、アカウントを作らせるための。

こういった、凡百のバラエティ番組みたいな、もったいぶった回りくどい作りが大っ嫌いなんで、イラッとします。

キャンセルするには?

退会手続きの方法、これもまた大事ですよね。世の中には、トップページの作りをわざと煩雑にして、お問い合わせや確認や変更を発見しにくくしているページもありますからね。

Netflixの場合はどうかな?

…これまた、なんだかよくわからない回答。メールアドレスを入力してアカウントを作成し、ログインしてみないと、会員ページがどうなっているのかわからない以上、とりあえずアカウントを作ってみるしかないのか。

上のふたつの質問への回答にも親切さが感じられないので、「かんたんにキャンセルできます」をうのみにするわけにはいきません。

それでももしNetflixに加入するとしたら

こういった次第で、Netflixへの加入は一旦保留としました。魅力的なサービスには違いないんですけどね。不信感モリモリなので、契約はできないですよね。

それでももしNetflixに加入することがあるとしたら、それはコービー・ブライアントの現役最終シーズンに密着した映像作品が、Netflixでの独占配信かどうか、これにかかっています。

マイケル・ジョーダンとコービー・ブライアントの密着映像作品、その魅力たるや、いくばくかの不信感を封殺するにあまりあります。