ある日突然PCオーディオの音声が途切れ途切れになって、右往左往させられた話

ある日突然PCオーディオの音声が途切れ途切れになって、右往左往させられた話

予兆のようなものは何もありませんでした。

年が明けてしばらくしたある日、自室のオーディオが突然不調になりました。

私はMacBook AirとUSB DAC付きネットワークオーディオをUSBケーブルで接続して、主にというかほとんどiTunesライブラリ内の楽曲をオーディオで再生しているのですが、その音が突如として雑音混じりで途切れ途切れになったのです。

これを私は、USBケーブルの断線か何かの不具合であろうと推測しました。

所有しているMacBook AirにはUSB Cポートしかないので、私は(他のほとんどの人もそうしているだろうと思いますが)USBハブをかませてUSB AポートやSDカードスロットを増設しています。

そのUSBハブにPCオーディオ用のUSBケーブルと共にPC用の電源や外付けHDDを接続しているのですが、PCへの電源の供給や外付けHDDの認識やその内部のファイルの書き出し、iPhoneの同期にも問題なく、オーディオでのテレビやBlu-rayプレーヤーの音声再生にも支障なかったのが、USBケーブルの不具合を疑った根拠です。

USBケーブルを買ったとき、目算で5mもあれば足りるだろうと適当に買ったらギリギリで、それが良くなくて一年使っていた間にケーブルに悪影響が出てきてしまったのだろうと考えたのです。

そこで、まずUSBケーブルを注文しました。6m。5mでギリだったので、少し余裕を持たせて6m。

プリンター用USBケーブル

届いたら早速挿し替えてみたら、そしたら今度はまったく音が鳴らなくなったのです。無音。

USBハブの電源が落ちているように思える。電源は供給されているようだしLEDランプも光っているのだが、その他のことに使う電力が不足している状態のような。

しかも、外付けHDDやiPhoneの同期に反応しなくなっている。

なんだ?USBハブの故障だったのか?

USBハブ

頭の中は疑問だらけながら今度はUSBハブを注文して取り替えてみたところ、直る兆しはまったくなし。症状は変わらず。

5mのUSBケーブルだと音は途切れ途切れで外付けHDDやiPhoneの同期は問題なし、6mのUSBケーブルにすると無音で外付けHDDやiPhoneの同期もできない。

なんだこれ。どういうこと?

考えられる可能性はすべて試してみたが改善されず、手詰まり。

MacBook強制終了して立ち上げても変化なし。

どうしよう…?

困り果てた私は、最後の手段に出ました。OSアップデート。これでもし何もなかったらもう本当にどうしようもない。

そしたら、直りました。OSアップデートで。

なんでOSアップデートで直るのか、意味不明ですが。

原因不明のトラブルに追い詰められて困ったら、ダメ元でOSアップデートを試してみてください。もしかしたら、直るかもしれません。

直らないかもしれませんが。

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ナゴヤドームでQueen + Adam Lambertのライブを観てきた

ナゴヤドームでQueen + Adam Lambertのライブを観てきた

2月4日日曜日、ナゴヤドームで開催されたQueen + Adam Lambertのライブを観てきました。

前回2020年のツアーの時も行きたかったのですが、そのすぐ後にH.E.R.O.のライブも控えていて、そんな短期間で関東に連続で遠出はちょっときついな、どっちかに絞ろうとH.E.R.O.を取って見送ったら、その後コロナ禍に突入しライブイベントそのものが開催されなくなるという絶望の数年間の日々を過ごすことになってしまったため、次にQueenを観る機会があったら絶対に行きたいと思っていました。

そしてコロナ禍が明けてついに発表された今回の来日ドームツアー、プレイガイドの先行抽選に申し込んだ結果当選したので、待ちに待って行ってきました。

これまで、所有しているQueenのライブ盤やDVD/Blu-rayを観たり聴いたりして、彼らのライブの凄さはわかっているつもりでしたが、初めてこの目で観たQueenのステージは凄まじかったです。

それはもう、想像以上に。

演出やステージセットがド派手で、まずその規模に度肝を抜かれます。

まるでクリスマス・イルミネーション・パレードのようなラブリーでマジカルでドリーミングなスクリーン投影やレーザーライト演出が豪華絢爛で、かといってそれに目を奪われて肝心のバンドの演奏に目が行かなくなってしまうようなこともなく、音と映像とバンドのパフォーマンスとの相乗効果でしっかりと盛り上げてきて。

バンドもみんな絶好調でしたね。

ドームの爆音轟音を切り裂いて突き抜けてくるAdamのパワフルで美しい歌声、まるでライブハウスのような重低音が響いてくるRogerの音数の多いドラミング、独特の音色で速弾きもトーンも自由自在のBrianのギター。

代わる代わるソロタイムを設けて適度に休憩しつつ、まったくダレずにスムーズに進行されるステージ。

グレイテスト・ヒッツなセットリストに、お馴染みの演出もあれば、感動を誘うような一幕もあったり、新機軸なアレンジを施して意表を突いてきたりもして。

とにかく最高でした。最高の二時間半でした。

何でもかんでも最高と言っているので(なにが最高なんだよ)と不信感を抱いている人もいるかもしれませんが、最高はとても数えきれない星の数ほどあるので仕方ありません。

観やすくて音も良いように感じたナゴヤドームのおかげで、より感動が大きくなった側面はあったでしょう。

終電の時間が厳しいのか、本編終了と同時に会場を後にする人たちをちらほら見かけましたが、Queenを観にきて”We Will Rock You”と”We Are The Champions”を聴かずに帰る鉄の意思に感服しました。

名曲だらけのQueenの曲の中でも二枚看板格ですよ。この二曲を聴かずに帰るという選択肢は自分の中にはなかったので。

とはいえ、翌日は月曜日で普通に仕事なので、家まで帰れなくなるのは困る。

終演時間によっては終電が厳しくなるので私もそこは心配でしたが、想定よりも早く終わったため規制退場に従い、しかし素直に最寄の地下鉄名城線を利用したのでは大混雑に巻き込まれてしまうため、地下鉄東山線今池駅まで30分歩きました。

正解かどうかわかりませんが。

どのみち、栄で合流することになるんですよね、結局。

どうするのが正解なのだろう。

最高だったライブへの大満足と同時にもやもやも抱え、イヤホンでQueenの曲のランダム再生を聴きながら余韻に浸りつつ帰路に着いたのでした。

Queen + Adam Lambert – Live Around The World

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写真撮影を趣味にしている男の映画『シャイニング』評はちょっとズレている

写真撮影を趣味にしている男の映画『シャイニング』評はちょっとズレている

映画『シャイニング』といえば、巨匠スタンリー・キューブリック監督による名優ジャック・ニコルソン主演の超名作ホラー映画として名高いですよね。

自分も幼い頃に初めて観た時には恐怖に震え上がりましたし、しばらく経った後に再び観た時にも同じように恐怖しました。

あれから何十年も経った今でもそんなことを覚えているほど怖かった、『エクソシスト』と並ぶホラー映画の金字塔です。

では今『シャイニング』を観ても昔と同じように恐怖に震えるのかというと、そんなことはありません。

むしろ真逆で。恐怖とはまったく別の感情に襲われております。

感動の嵐に。

(1980年の作品でこの映像美どうなってんの!?)

(構図完璧!)

(今観ても斬新なアングルの数々!)

(まったくブレない超滑らかな映像は一体どうやって撮られているんだ?)

(ジャック・ニコルソンの多彩な顔芸おもしろ!ていうかジャック・ブラックにめっちゃ似てるなぁ。いや逆か、ジャック・ブラックがジャック・ニコルソンのことが好きで影響を受けているのか?)

一例を挙げるとこんな具合でして。映像が凄すぎて次から次へと感動が押し寄せて、恐怖を覚えている暇がないのですよ。

この視点の変化には、10年ほど前に始めた趣味のデジタル一眼カメラでの写真撮影が影響していると思われます。

何事もそうだと思うんですけど、趣味にしろ仕事にしろ、自分で実践して知っていることって、機材や手法や裏側への理解や興味が芽生えたり深まったりするじゃないですか。

それと同じで。

1980年当時のどんなカメラを使ったらこんなに美しい映像が撮れるんだろう?とか、当時のカメラはめちゃ大きそうなのにどうやってこんなアングルから撮ったんだろう?とか、感心というか好奇心というか驚愕というか信じ難いというか。

そんなわけで、私は今、映画『シャイニング』を観たら、怖がる暇もなく巨匠の手腕に舌を巻いております。

シャイニング

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Adamが好きな妹にQueen + Adam Lambert『Live Around The World』を貸したものの、まったく響かなかった…

Adamが好きな妹にQueen + Adam Lambert『Live Around The World』を貸したものの、まったく響かなかった…

私は悲しい。

己の無力さを痛感するばかりです。

2023年大晦日の紅白歌合戦にQueen + Adam Lambertが出演したことで、ソロデビュー当時からAdamが好きだった妹が興味を持ったようだったので、(これが一番手っ取り早いかな)と考えてライブCD + DVD『Live Around The World』を貸したんですよ。

先日手元に戻ってきたときに妹に「どうだった?」と感想を聞いてみたところ、返ってきた答えは以下の通り。

「いや、Queenの曲はよく知らないからあんまり…」

絶句。「あ、そう…」落胆の気持ちを絞り出すのがやっとでした。

なんでやねん。曲をよく知らないからこそ、Adamの圧倒的な歌声が壁をぶち破ってくるだろう!

てっきり「私もQueenのライブ観に行きたくなった!」と騒ぎ出すものだとばっかり思っていたのに。

これはおすすめアイテムの選択をミスったか。

まずは映画『ボヘミアン・ラプソディ』から入らせるべきであったか。

映画を通じてQueenの楽曲に親しみやすさを抱かせるべきだったのか。

好感触だったらサントラを聴かせて、そこからベスト『Jewels』シリーズを聴いてもらい、モントリオールやウェンブリーでのライブDVDを観せてと段階を踏んで、その上で『Live Around The World』に触れさせるべきであったか。

難しいですね。

人に、自分が好きなものをおすすめするのは難しい。何がその人の琴線に触れるかわからないので。

自分が好きなところにその人も惹かれるとは限らないから。

ひと口に同じ曲が好きだと言っても、人によって好きなポイントは様々ですし。

イントロが好きな人もいればサビメロが好きな人もいて、ギターソロが好きな人もいるかと思ったらアウトロが好きな人もいるし、サビに入る直前のドラムのキメが好きな人もいるし。

自分が一番好きなアルバムを聴かせてみてもピンと来なかった人に、嫌いってわけじゃないけど特別好きというわけでもないアルバム聴かせてみたら、ぶっ刺さるかもしれないし。

どのアルバムを聴かせてみても無反応だったけど、無理矢理ライブ会場に連れてってみたらついに覚醒するかもしれないし。

ライブを観た後にアルバムを聴かせてみたら、今までの印象が引っくり返るかもしれないし。

こればっかりは本当にわからないんですよね。何が引き金になるのか。どこにスイッチがあるのか。

最初に苦手意識を持たれちゃうと、それを払拭するのもまた大変ですからね。

妹と同じように、紅白でQueen + Adam Lambertを初めて見て(ライブを観に行ってみたいけどQueenのことはよく知らないからちょっと…)と二の足を踏んでいる人がいるならば、TOHOシネマズ日比谷でまだ上映している映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てみることをおすすめしておきます。

東京まで映画を観に行くとか遠すぎるというならば、配信でもレンタルでもなんでもいいから(できればTOHOシネマズの極上音響で観てほしいけど…)とりあえず観て、それでハマりそうだったらサントラやベストやライブDVDなどからチェックして行ってみてください。

来月、2月4日からスタートする来日ドームツアー、今ならまだ間に合います。日程や残っている席種による問題もありますけども。

どうか寒波とバッティングしませんように。

Queen + Adam Lambert – Live Around The World

Queen + Adam Lambert | チケットぴあ

『ボヘミアン・ラプソディ』

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主演女優のふたりが超可愛いから、という男の欲望丸出しの不純な動機100%で、浜松市のミニシアターでフランス映画『私がやりました』を観てきた

主演女優のふたりが超可愛いから、という男の欲望丸出しの不純な動機100%で、浜松市のミニシアターでフランス映画『私がやりました』を観てきた

浜松市のミニシアターシネマイーラで、フランソワ・オゾン監督のフランス映画『私がやりました』を観てきました。

近隣の上映館はわずか三館。

ただ、近隣といってもそのうち二館は片道約80kmある愛知の伏見ミリオン座と片道約100kmある静岡市のシネ・ギャラリーで、とても気軽にふらっと映画を観に行ける距離ではないので、実質浜松市のシネマイーラ一択。

当初は静岡市のシネ・ギャラリーに『ザ・キラー』を観に行くついでに二本連続で観ようかと考えていたのですが、幕間わずか10分で連続上映だったため、トイレ休憩に間食にと慌ただしすぎるのが気がかり(ローカルルールで上映中の出入りや飲食が禁止のため)で、三館の中では最も自宅から近い浜松市のシネマイーラで観ることにしました。

唯一の懸念は急用で上映時間に都合がつかなくなることでしたが、幸いそんな心配も杞憂に終わり無事に観てくることができました。

物語の舞台は1935年のフランス、パリ。舞台の背景の関係か、クラシック作品リスペクトの映像や演出が多いのですが、ガーリーさやポップさを押し出した美術や衣装も盛りだくさんで、古風でありながら斬新で可愛らしくもある映像が最高でした。

物語の発端となった事件そのものを直接写していなかったので、本当のところはどうなのか想像を膨らませつつ逆転司法闘争からの最後に真相かな?と予想しながら観ていたら全然違いました。

そんな本格的なサスペンス・ミステリーではなく、それでいいのかな…と観ているこちらが心配になる程、力技でやや強引に進行していきます。

矛盾なく本格的にきっちりしすぎていると、本作の登場人物たちの愛すべきユーモラスな持ち味が損なわれてしまうに違いないので、細かいところの整合性は捨ててキャラクターの魅力を前面に押し出す方向に振ったのでしょう。

主演女優のふたりが超可愛いのはもちろん、それ以外にも魅力的な人物たくさんでとても楽しい映画でした。勘違い自己陶酔の激しいクズの中のクズだった主人公の彼氏だけは最初好きになれず、なんでこんな男に引っかかったんだと頭が痛くなりましたが。

新聞の見出しで登場人物たちのその後を示唆するユーモアセンス抜群のエンドクレジット最高ですね。『ワンピース』の新聞とか手配書の懸賞金更新みたいで。

たまにミニシアターに行くと、上映予定作品数本の予告の後にすぐ本編開始で気持ちいいですね。宣伝まみれの大手シネコンとは大違い。

ミニシアターにはミニシアターの、大手シネコンには大手シネコンの良さ、魅力がそれぞれあるのは重々承知の上ですが、それでも物には節度ってものがあると思うんですよね。

フランソワ・オゾン

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