白馬の栂池でちょっと早めの紅葉狩りを目論んでいたが、雨で撃沈した

白馬の栂池でちょっと早めの紅葉狩りを目論んでいたが、雨で撃沈した

一週間ほど前から、空き時間のたびに天気予報をチェックしては、ため息をついていました。天気が好転しないなぁ…と。

当日になって、午前9時過ぎから雨から曇りに変わる天気予報だったので、なんとか行けるかもしれないと突撃してみました。その結果がサムネの画像です。麓では晴れ間が覗いていたりもしたので、希望を抱いていたのですが。

山の上は雨でした。

しかも風も強く冷たい。ロープウェイのスタッフの方に聞いたら山の上の気温は4度だったそうです。

地元との気温差約20度。太陽と北風どころか、フレイザードの氷炎攻撃なみの気温差です。

ワークマンの撥水ウォームジャケットと撥水ウォームクライミングパンツを履いていったので、寒いことは寒かったのですが、凍えて仕方ないというところまではいかずに耐えられました。

ただ、横殴りの雨に吹きつけられながら数時間も散策する気にはとてもなれず、山荘の食堂で温かいうどんを食べて山から下りました。ロープウェイ代もったいないですけど…。家から片道約5時間かけて白馬まで来ましたけど…。

数時間は栂池自然園で散策しようと思っていたので、一時間程度で下りてきてしまったため時間が余りまくり、どうしようかと思案した結果あそこに行ってみることにしてみました。

スノーピークとスターバックスという大人気二枚看板が併設された旗艦店舗、スノーピークランドステーション白馬に。

こちらのスターバックスでは店内の多くのイスがアウトドアチェアとしては破格の座り心地のスノーピークのチェアになってまして、この最高のチェアにゆったり腰掛けながら至福の一服が味わえます。

のんびりしながら店内を眺めていたら、スターバックスのコーヒー器具が色々置かれている棚が目に入りまして、そこにステンレスドリッパーとグラスサーバーが一体化したようなサーバーが展示されてて、スターバックスの器具かっこいいなとカタログの他の製品をチェックしてみたら、全国でも一部の限定された店舗でしか販売されていないドリッパーとサーバーを見つけました。

それがこのスターバックスリザーブのセラミックドリッパーとグラスサーバーだったんですけど、そのカッコよさと小さすぎず大きすぎない絶妙に丁度いいサイズに一目惚れしまして、帰りながらその限定店舗に立ち寄って、在庫もあったので購入しました。

今まで、プラスチックのドリッパーからコーヒーカップに直に抽出していたんですけど、これで抽出方法と器具がワンランクアップしました。

プラスチックのドリッパーもいいんですけどね。安くて軽くてどこでも買えて、ちょっとくらい雑に扱っても欠けたり割れたりしませんし。ただ、思わず慈しみたくなるような愛着が湧かないというだけで。ため息こぼしながらほれぼれ眺めてしまうようなカッコよさはないというだけで。

早速このドリッパーとサーバーを使用してコーヒーを淹れてみたんですけど、いつもより口当たりがまろやかになって飲みやすくなっているような気がします。二杯続けてそう感じたので、気のせいではないと思うのですが。

製品ページに”コーヒー豆の美味しさを最大限に引き出す”と書かれていましたが、それがこの味わいに繋がっているのかもしれません。

残念ながら天気に恵まれず栂池を散策はできませんでしたが、仮に好天だったとしたらこのスノーピークランドステーション白馬を訪れることはなかったと思うので、必然的にスターバックスのコーヒー器具と出会うこともなく、日々のコーヒーライフがワンランクアップすることもなかったわけで、失うことと得ることは表裏一体というか繋がっているというか、何がどこでどう転ぶかわからず、面白いこともあるものですね。

大阪府箕面市の山深い名刹、勝尾寺にお参りしてきた

大阪府箕面市の山深い名刹、勝尾寺にお参りしてきた

Twitterのタイムラインにリツイートやいいねでその写真が流れてくることが何度かあって、数年前からお参りしたいお寺にリストアップしていた、大阪府箕面市の山奥にある名刹、勝尾寺に念願かなってお参りしてきました。

友人と、さて日帰り紅葉狩りどこに行こうという話になって、誰も候補を挙げなかったものですから、これ幸いと我先に希望を告げました。

朝というか夜中というか、3時半出発で、開山時間の8時を目指しました。勝尾寺の公式HPでも案内があるように、11月中旬以降の土日祝日は渋滞がひどいらしいので、それに巻き込まれないようにするためです。マニュアル車で延々峠の登り坂をノロノロ運転はツラすぎますからね…。

道中は事故や渋滞に巻き込まれることもなく、開山直後の8時過ぎ頃に勝尾寺に到着しました。この時点ですでに第一駐車場は満車、第二駐車場はガラガラでまだまだ余裕、そんな状況でした。

想像の3倍くらい広大な境内で、そこかしこに小さなダルマが置かれていて壮観でした。

紅葉もほぼ見頃で見事だったんですけど、ダルマの撮影が楽しすぎて紅葉の撮れ高が低いという、なにやってんの俺状態に。

写真撮影の合間に「写真お願いしてもいいですか?」と頼まれまして、我ながらめっちゃいい感じに撮れたなと内心で自画自賛しながら返したら、「うわぁ、めっちゃいい感じにきれいに撮れてる!ありがとうございます!」とたいそう喜ばれまして、むちゃくちゃ嬉しかったです。関西の方の素直で無邪気なリアクションは心に響きますね。

早朝の柔らかな陽光に照らされた境内はふんわりと暖かく、和やかで優しい気持ちに満ちてしまうような雰囲気が漂っていました。

境内を撮影しながら散策していたら、やたらといい感じに重低音の効いた必勝祈願が流れてきて不思議に思っていたら、BOSEのスピーカーが野ざらしで設置されていてビビりました。野ざらしOKなほどのタフボディだったとは知りませんでした。

この勝尾寺を初めて参拝した人は、全員もれなく(境内のそこら中に置かれているおびただしい数のこの小さなダルマは一体なんなんだ?)という疑問を抱くことになると思いますが、ご安心ください。本堂をお参りしたあとで、その疑問は氷解します。そして、なるほどと納得することでしょう。

参拝から帰ってきてからまだ数日ですが、早くも再訪したくなっています。というのも、他の方が撮った勝尾寺の写真を見て(うわ、そんな構図やアングルもあったのか、ぐぬぬ…)と悔しさに歯噛みしているのです。

紅葉や桜も綺麗ですけど、それを抜きにしてもダルマの写真を撮っているだけでむちゃくちゃ楽しい、素敵な寺社です。

ダルマがこんなにも可愛らしかったとは、知りませんでした。

今回の撮影機材

今回の撮影は、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM、この組み合わせでのマニュアル撮影です。

勝尾寺で撮ってきた写真

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友人に誘われて登山について行ったら、想像以上にハードだった

友人に誘われて登山について行ったら、想像以上にハードだった

あれは何年前だったか、紅葉の西沢渓谷に仲間四人でハイキングに出かけたことがあったんですけど、その仲間内で真っ先に「おれここで諦めて引き返して車で待ってます」とギブアップ宣言した人から、まさか「山に歩きに行きませんか」と誘われる日が来るとは、夢にも思っていませんでした。

なので、私が一番に想像したことは(あまりハードではない初心者向きのコースに行くのだろう)ということでした。西沢渓谷も、初心者向きという割にはハードだったので、少なくともあそこほどではないのだろうな、と想像を膨らませました。

更に詳しく友人の話を聞くと、ロープウェイとリフトを乗り継いで山の上の展望台まで上がって、そこで雲海とご来光を眺めてからコースを登り始めよう、という話だったので、自分の想像は間違ってなかったなと確信して、軽い気持ちで快諾しました。

いいでしょう。ぜひ、行きましょう。

まさか、コロナ禍でしばらく会っていなかったうちに、そんな友人が近隣の低山を毎週末のように登っては脚を鍛えていたとは、思いもよりませんでした。

西沢渓谷で得た、登山経験者の言う「初心者におすすめ」を甘く考えるなという自らの経験による訓告は、すっかり忘れ去られていたのです。

さて、そんな友人が選定していたハイキングコースは、ヘブンスそのはらの富士見台高原ロープウェイを利用した、富士見台高原パノラマコースでした。

夜明け前にロープウェイとリフトを乗り継いで展望台まで上がり、雲海とご来光を眺めてから登り始め、お昼時までには車に戻り、日帰り温泉入浴後にお昼を食べて夕方までには帰ってくる。

事前に予定していたタイムテーブルは、ざっとこんな感じ。

まあ行けるでしょうなどと気楽に構えていたのですが、登り始めて30分も経たないうちに脚が悲鳴を上げだし、いや想像以上にキツイぞこれは、最後まで行けるか…と不安と戦いながらのハイキングとなりました。

当日ですが、現地の最低気温は4℃、最高気温は17℃という予報で、更に山の上に行くということもあってガチガチの防寒対策を施しました。

真冬に白馬や志賀高原のスキー場に行ったときですらこんなに着込んだことねーぞ、っていうくらいの重ね着です。スキー場に行くときは移動は車で着いたらすぐにスキーウェアに着替えるから軽めの服装になるという面もありますが。

全身のほぼ八割がたをワークマンの防寒服で固めました。下着の上にメリノウールの上下タイツ、パンツはエアロストレッチウォームクライミングパンツ、上にはトレッキングカットソーにフリースジャケット、更にはインナーダウンに防風ジャケット。

ここまで着込んでいても寒かったですね。リフト乗り場の駐車場が一番寒かったです。まだ5時過ぎで日の出前だったというのも大きいでしょうけども。

ご来光を眺めたあとに登山道を歩きだしたらすぐに暑くなり、一枚また一枚と重ね着を脱いでいくことになりました。

スタート地点の展望台から目的地の富士見台高原までは、初心者が写真撮影や休憩をはさみながらゆっくり歩いて片道約二時間。ところどころぬかるんだ急な登坂は想像以上のしんどさでしたね。我ながらよく歩いたと思います。

しんどさもそうですが、絶景も想像以上でした。こんな絶景が眺められるのならばこのしんどさにも納得、そう思ってしまうほどの大パノラマが広がっています。こんな景色が見れるのならば、しんどさも忘れて餌に釣られちゃうのもしょうがないでしょうね。

中央自動車道を走り抜けているときにはただ(長いトンネルだなぁ)としか思っていなかった恵那山トンネルの上に、まさかこんな絶景が広がっていたとはまったく知りませんでした。

ビーナスラインっぽさや渋峠っぽさを思わせる風景がそこかしこに広がっていて、日本離れしてましたね。

快晴で絶景だったこともあって終始気持ちのいい登山が楽しめたので、山の魅力に魅入られつつある自分を感じています。今までまったく興味がなかった、近隣の低山ハイキングコースをちょっと歩いてみようかな、などと考え出しているくらい。

では最後に、富士見台高原パノラマコースを歩きながら撮ってきた写真を載せておきます。

今回の撮影機材

今回の撮影は、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM、この組み合わせでのマニュアル撮影です。

デジタル一眼レフとしては中型でやや重いため、登山の邪魔になるかと持っていくべきか悩んでいましたが、快晴と絶景に恵まれたこともあって、携行して大正解でした。

ピークデザインの長さ調節の容易なストラップで身体にカメラを密着させていたので、歩行への負担がかなり軽減されたのだろうと思います。リュックを下ろしたいときにはさすがにちょっと邪魔に感じましたけどね。

半年前の焼津の桜以来、久しぶりにシャッター切りまくれたので大満足です。

久しぶりの標準ズームレンズの便利さは異常

久しぶりに標準ズームレンズを使うと便利すぎる

私が今使っているカメラは、キヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000Dです。

2016年の6月から使い始めて、約一年ほどはキットレンズの純正標準ズームレンズEF-S18-135mm IS STM一本で楽しんでいました。

2017年の夏ボーナスで初めての単焦点レンズ、シグマの30mm F1.4 DC HSM、通称ダカフェレンズを買ってからは、明らかに望遠レンズが必要だと撮影前から判明している場合以外では、ダカフェレンズばっかりで撮影してきました。

単焦点レンズを使う前は、ズームができないから不便そうという印象だったんですけど、いざ使ってみたら30mm(35mm換算48mm)という画角が自分の感覚にちょうどよかったのか、あまり不便さを感じることもなく撮影を楽しめていました。

想像していたほど不便さを感じることはなかったとはいえ、画角の変更ができないことが不便であることに変わりなく、それはたまに標準ズームレンズに付け替えたときにはっきりと実感しました。

なんて便利なんだ、と。

18mmから135mmという、広角から中望遠にまで対応するロングレンジな画角が最高ですよ。APS-Cサイズのセンサーなので、35mm換算すると28-216mm相当となるため、広角側は損しちゃいますけど望遠側はお得です。

何でも撮れるような気にすらなれる、万能感がたまりません。

単焦点で撮っていて、より引いた画角で撮りたくても引けなかった場面で、超広角ズームレンズが欲しいな、と思ったことがあったんですけど、宿に帰ってから超広角ズームの価格相場と作例を調べまくっていたのが、同じ場面をEF-S18-135mm IS STMで撮ってみたら、まあいっか、とりあえず18mmからあれば事足りるわ、と物欲が霧散してしまったほどの万能さです。

あえてこのEF-S18-135mm IS STMの弱点を挙げるとするならば、F値が3.5からのためやや暗いこと、F値が通しではないためマニュアル撮影時にやや不便なこと、レンズが大きいため重いこと、これくらいでしょうか。

ただ、発色抜群で鮮やかに写りますし、広角から中望遠までレンズ交換なしに便利に撮れる快適さは最高ですし、手ブレ補正もついているので失敗も減らしてくれます。

これらの利点が、弱点を補って余りある仕事をしてくれますよ。高望みさえしなければ、最高の相棒となるレンズです。

もしこれでF4通しだったら、天下を狙える器ですね。

では最後に、2020年12月上旬の京都で、キヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000DにEF-S18-135mm IS STMを装着して撮ってきた写真を貼っておきます。

EF-S18-135mm IS STMで撮ってきた写真

この記事に載せた写真を撮影した機材

この記事中に載せている写真はすべて、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズはキットレンズの標準ズームEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせでのマニュアル撮影です。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X9i 高倍率ズームキット EOSKISSX9I-18135ISULK

キヤノンのEOS Kiss X9i高倍率ズームキットは、もし今デジタル一眼レフを買うとしたら、コスパ最強クラスのエントリー機。→作例

物々しかった永観堂

物々しかった永観堂

永観堂は、南禅寺のすぐ横にある寺社で、紅葉の名所として有名なので参拝客も多いです。駐車場はないので、車の場合は南禅寺の近くに停めて歩いていくか、真如堂の近くに停めて歩いていくか、岡崎神社の近くに停めて歩いていくか、という三択になるでしょう。

永観堂は物々しかったですね。参拝受付の前にバリケードのようなものが建てられていまして、ひとりひとり検温装置をパスして中に入っていくようになっていました。

永観堂は、七、八年前のライトアップ以来ですかね。その時は行列がものすごかったので、並ぶのも諦めて退散した苦い思い出があります。

客がウジャウジャのところに、次から次へと満員の大型バスが通行人を轢き殺しちゃいそうな勢いで突っ込んで来るというカオスっぷりでした。あれにはドン引き。

あれで正直、永観堂の印象があまり良くなくて、南禅寺に行ったなら本来ならセットで回るべきところ、スルーすることもありました。

検温を通常体温でパスすると、構内や境内を一方通行でグルッと一周するようになってまして、見物中にごちゃごちゃに行き違ったりすることがないように配慮されていました。

真如堂でもそうでしたけど、ここ永観堂でも落葉の激しい木もあればまだ色づき始めたばっかりの木もあったりと、まだらで難しい状況でしたね。遅かったのか早かったのかいまいち掴めないといいますか。気難しいですね。

そういえば、永観堂を参拝する直前に、すぐ近くの岡崎コーヒーショップという喫茶店の前を通りかかりまして、入口のドアにBoseサウンドというシールが貼られていたので(ロックかジャズをBGMで流しているのかな?)とめちゃくちゃ気になったんですけど、朝が早すぎた弊害でまだ営業時間前だったので、後ろ髪惹かれながらスルー。

朝活って、まだほとんど人が出歩いていない時間に静謐な空気と絶景を独占できるという強大なメリットがある反面、気になったお店がまだほとんど営業時間前で立ち寄りが楽しめないというデメリットもあるんですよねぇ。

そんなわけで、真如堂を後にしてからというもの、永観堂の本堂、境内を一周するまで歩きづめだった私達は、その終着地に待ち構えるかのように設けられていたお団子屋さんに、吸い込まれるように入店したのでした。美味しそうな匂いが立ち上っているんですよ、これがまた。

今回の撮影機材

カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズはシグマの単焦点30mm F1.4 DC HSM。いつもの組み合わせでのマニュアル撮影です。