大宮でサッカー観戦ついでに、埼玉を観光してきた

2019年9月28日、ラグビーW杯で日本代表がアイルランド代表に逆転勝ちした歴史的な日に、私は埼玉県のさいたま市大宮区にいました。

目的はサッカー観戦です。J2リーグの大宮アルディージャ対V・ファーレン長崎の一戦、長崎出身の友人と、長崎を応援するために遠征しました。

まあ、遠征の甲斐なく、試合は残念な結果に終わったのですが、勝負は時の運、勝つときもあれば負けるときもあるわけで、こればっかりはどうしようもないですね。

しかしなかなか勝てないですね。長崎出身の友人とは、五試合ほど一緒に遠征しているんですけど、一分四敗ですからね。まずいですね。このままでは、疫病神疑惑が浮上してしまう。

試合観戦後、居酒屋でやけ酒しながら、ラグビーの日本対アイルランドをパブリック・ビューイングするべきだったなと愚痴ってしまったのも、今となっては楽しい思い出。

サッカー観戦ついでに、埼玉観光

さて、私が住んでいる静岡県西部地方から埼玉県までは、車で片道約五時間。なかなか遠いんですよね。

そこまで時間をかけて行くからには、サッカー観戦以外何もしないというのももったいない話になってしまうので、ついでに観光してきました。

私たちが埼玉に行く少し前に、我らがWorld’s End Motorcycle ClubのボスであるRayさんが埼玉にツーリングされていたので、聖地巡礼にもなりました。

今回の撮影機材

今回のカメラは、いつものようにキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせでのマニュアル撮影です。

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

まず向かったのは、埼玉県飯能市にある、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園です。

トーベ・ヤンソンはフィンランド出身の作家で、ムーミンの生みの親です。

なぜムーミンの生みの親にちなんだ公園が埼玉県飯能市にあるのかは謎ですが、のどかな風景の中にメルヘンチックな建造物が散見する、ちょっとした異世界気分が味わえそうな公園を、カメラ片手に散策してきました。

ムーミンたちの家って、こんな感じの建物でしたっけ? 昔アニメ見てましたけど、建物はあまり記憶になくて。風景やキャラはなんとなく覚えてるんですけど。

珍妙というか可愛らしいというか個性的というか、とにかく珍しい造形で目を引く建物ばっかりです。

背景に林立している背の高い木々は、メタセコイアです。滋賀県の、あの並木で有名な。この公園のポスターも紅葉時のものが飾られていたんですけど、紅葉の時季はまた一段と美しそうです。

大勢の家族連れで賑わっていました。無料でこの美しい景観。素晴らしい公園です。

川越大師 喜多院

埼玉を観光するとなれば、川越は外せません。

まずは、川越大師 喜多院へ。江戸時代に火災で消失されたそうなのですが、江戸城から三代将軍徳川家光誕生の間が客殿として、春日局化粧の間が書院として移築されており、徳川幕府との縁が濃い寺社です。

手水舎といえば龍。これはもうお約束のようなものですが、二頭が絡み合うかのような造りは珍しいんじゃないでしょうか。

渡り廊下から望む、客殿と季節感豊かな庭園。

渡り廊下の真ん中で左右に張り出している部分が、腰掛けになっています。ここで涼しい風に当たりながらお庭を眺めていたんだろうなと、ちょっと温かい気分に。

想像以上に広大で、見応えたっぷりの寺社でした。

川越城本丸御殿

次いで、川越城本丸御殿へ。すぐ横に駐車場があって、受付で駐車券に押印してもらえば、無料で一日車を停めておくことができます。

ちょっと距離はありますが、川越のシンボルである時の鐘まで、全然歩ける距離です。ただ、真夏の炎天下ではちょっときついと思うので、途中にあるカフェで休憩したり、ソフトクリームを食べたりして、乗り切りましょう。

整然と美しい屋根瓦。

まさか、自分に屋根瓦フェチの気があったとは。

気持ちいい風が通り抜けていたお庭。

縁側最高。

川越の町並み

最後に、川越の町並みを散策しながら、食べ歩きを楽しんできました。

川越のシンボル、時の鐘。下から見上げると、その存在感がすごい。

観光客でめちゃくちゃ賑わってました。もうちょっと写真撮りたかったんですけどね。撮影に熱中すると周りから邪魔になってしまうので、そんな余裕はなかったです。

ここでも瓦を撮っていた。めったに見ない珍しい造形に惹かれたのでしょう。

#WEMC

最後に余談。

私はバイクに乗っていないんですけど、モトブログはちょいちょい観てます。

完全にRayさんの影響ですね。数年前におすすめに上がってきて、観てみたら面白かったので、そこからハマってしまいました。

引き出しの多い即興の話術に引き込まれます。

中山道の宿場町、下諏訪宿を散策してきた

ビーナスラインのベストシーズンに縁がない我が家

上高地でハイキングを楽しんで塩尻で一泊したその翌日、中山道の宿場町、下諏訪宿を散策してきました。

本当は、ビーナスラインをハイキングする予定だったんですけど、雨が降っていた上に霧も濃かったので、諦めました。諦め切れなくて一度は上ってみたんですけど、やっぱり駄目でしたね。

山の麓は曇りでなんとか持っていたんで、もしかしたらとちょっと期待してたんですけど。これで、『ゆるキャン△』聖地巡礼ハイキング計画はパァ。

我が家は、7月のビーナスラインのベストシーズンには、どうやら縁がないようです。

二年前の7月も、ビーナスラインは雨でしたからね…。その時は、代案として松本城に行ったのですが、今回は下諏訪宿に行きました。中山道の宿場町を散策するのです。

今回の撮影機材

今回も、カメラはCanonのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせでのマニュアル撮影です。

中山道の宿場町、下諏訪宿を散策

中山道は、江戸時代の五街道のひとつで、江戸の日本橋から京都の三条大橋を結んでいます。

街道沿いには数多くの宿場町があり、下諏訪宿もそのひとつです。奈良井宿や馬籠宿、妻籠宿などと比べると、江戸時代を偲ばせるような町並みはあまり残っていませんが、諏訪大社の下社春宮と下社秋宮の存在感は抜群です。

しかしまさか、諏訪大社の境内が四つもあったとは知りませんでした。

愛車を下社秋宮の駐車場に停めたんですけど、そこで下諏訪の散策マップをもらって、それを見て初めて、諏訪大社には下社秋宮と下社春宮があるのか、と知ったんですよね。

実際にはさらに、上社前宮と上社本宮もあった、というわけです。カンのいい人なら、下社秋宮の看板を見ただけで、ってことは上社もあるのかな、と想像に至るのかもしれませんが、私は及びませんでした。

無知と鈍い頭が恨めしい…。

諏訪大社下社秋宮

中山道と甲州街道の分岐点に鎮座する立派な寺社。

手水舎から湯気が立ち上っていたので、なんだろうなと不思議に思いながら近づいたら、源泉かけ流しでたまげました。豪気すぎる。

諏訪大社下社秋宮で撮ってきた写真

この看板からして、ただならぬ佇まい、雰囲気を醸し出しています。

むちゃくちゃかっこいい手水舎を逆光で。

大きな狛犬と巨大なしめ縄の主張がすごい。

格子越しの雰囲気が何やら異様によかったのでついつい撮った一枚。

さすが諏訪神社総本社。次から次へと、ひっきりなしに参拝客が訪れます。

旧中山道

下社秋宮の駐車場が混雑していたので、下社春宮の駐車場も混んでいるだろうと予想して、歩けない程遠いわけでもないし、と街角スナップを撮りながら歩きで下社春宮に向かいました。

旧中山道の街角スナップ

勾配がドラマティックな街並み。下社秋宮から下社春宮までは坂も多かったので、歩いていて疲れました。曇りで日差しがなかったのがせめてもの救いでしたね。

年季を感じさせるお店、御宿まるや。帰ってきてから調べてみて、立ち寄らなかったことを後悔しました。めちゃくちゃ素敵そうな大正ロマン風喫茶店じゃないですか、ここ…。

昔の祖母の家の玄関に似た雰囲気のお宅。思わず写真に撮ってしまいました。

所々、当時の宿場町そのままの名残を感じさせてくれる町並みが残っています。

ここにも、源泉かけ流しの手水鉢。豪快ですね。玄関先にこれがあるだけで、こちらのお宿の温泉は間違いなかろうと、期待が高まってしまいますね。

日帰り温泉、めちゃくちゃたくさんあったので、せっかくですしどれかに立ち寄り湯したかったところなのですが、帰りの運転が危険なので泣く泣く我慢しました。

諏訪大社下社春宮

諏訪大社の四つある境内のひとつ、下社春宮。下社秋宮と兄弟的な位置付けなのか、似たような佇まいの寺社が建立しています。

諏訪大社下社春宮で撮ってきた写真

珍しくローアングルで、迫力を強調。

一眼レフでファインダーを覗いて写真を撮るようになってからというもの、アングルの工夫を怠るようになってしまったので、たまに思い出しては意識してかまえています。

棒立ちでそのまま撮ったのでは、どうにも面白みにかける構図になってしまいますね。

格子越しのなんだか良さげな雰囲気に弱いみたいです、自分。

下社秋宮と比べると、人が少なくて落ち着いた雰囲気でしたが、駐車場は心配していたとおり混んでいました。

行列にまではなっていなかったですが、数台の入庫待ちが発生していたので、歩きを選んだ自分の判断は間違っていなかったと自画自賛。

人波が途切れた瞬間を狙って。もうちょっとこだわりたいんですけどね、瞬間を狙って手短に用を済ませるとなると、あまり細かすぎることに囚われているわけにもいきません。

本陣岩波家

旧中山道を散策していたら、中山道随一の名勝庭園という看板が掲げられていたので、本陣岩波家に吸い込まれるように立ち寄り。

受付の方から案内をいただいたのですが、武田信玄直筆の礼状が飾られていたり、参勤交代の大名が泊まったり、明治天皇の御一行が立ち寄られたりと、ただならぬ歴史を誇る遺産です。

本陣岩波家で撮ってきた写真

いやもう、この門構えからして、間違いなかろうと確信できますよね。素晴らしいに決まってますよ。

何やら別世界にでも誘われそうな美しい小道。ここだけで十枚近く写真撮りました。いくらなんでも撮りすぎ。

美しい庭を独占。何たる贅沢。

こういったところは普通、縁側から庭に向かっての写真撮影はオッケーですが室内はダメ、というパターンが多いのですが、ここではあらかじめ、何でもご自由にお撮りください、と声をかけてもらったので、お言葉に甘えて遠慮なく思う存分撮影させていただきました。

独占状態だったので、気兼ねすることもなく構図も選びたい放題。最高でした。

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初めての単焦点レンズは、通称ダカフェレンズ、SIGMA 30mm F1.4 DC HSM

単焦点レンズが欲しくなったきっかけ

これはもう単純です。仲間を眺めていて、羨ましくなったから。

カメラ仲間のうちふたりが単焦点レンズを買って、お互いのカメラを覗きながら、キャッキャと楽しそうに撮影している様子を眺めていたら、無性に羨ましくなってしまって、自分も一本くらい持っておこうかな、と考え出したのがきっかけです。

それから実際に買うまでが、長かったですけどね。

半期に一度のボーナスシーズンが訪れるたびに、さてそろそろ単焦点行っとくかなと購買意欲がもたげてくるものの、虎の子の一本である標準ズームレンズがめちゃくちゃ便利で万能であるため、迷っているうちにどうでもよくなって物欲が霧散する、という葛藤を数年間繰り返しました。

その数年間の葛藤の末ようやく購入したのが、シグマの単焦点レンズ30mm F1.4 DC HSM、通称ダカフェレンズであった、というわけです。

約二年前ですね。夏のボーナスが出た直後。2017年の7月に、買いました。

https://www.instagram.com/moriponbai/?hl=ja

SIGMA 30mm F1.4 DC HSMがダカフェレンズと呼ばれる由縁となった、ダカフェ日記の管理人、森友治さんのインスタグラムです。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSMに決めた理由

初めての単焦点レンズに、このシグマの30mm F1.4 DC HSMを選んだ理由はいくつかあるのですが、それぞれについて説明していきます。

仲間と同じレンズではない

所持レンズが仲間とかぶらない、ということを重視しました。

同じところに行って、同じ被写体を同じレンズで同じように撮るからこそ、それぞれの着眼点や設定の違いが明確になって面白い、という面もあるとは思うんですけど。

せっかく仲間全員が同じメーカーの同じマウントのカメラを使っているので、どうせなら誰も持っていないレンズを買ったほうが、貸し借りを楽しめるかもしれない、と考えました。

まあ、意外と、そんなシーンはないんですけどね。

同価格帯では数少ないF値1.4

F値とは、レンズの明るさを表す値のことです。このF値が小さければ小さいほど、明るいレンズです。

例えば、F2.8とF1.8であったら、数字上ではそれほど差がないように感じてしまいますが、断然F1.8のほうが明るいです。それはもう、比べ物にならないほど明るいです。

そのため、F値が小さいレンズほど、ありがたがられ、重宝されています。ただし、明るいレンズには、でかくて重くて価格も高くなりがち、という問題が持ち上がります。

価格.comなどで、キヤノンのEFレンズを価格の安い順に並べ替えてみるとわかりやすいと思うんですけど、4万円前後という比較的求めやすい価格帯の中に、ひときわ明るいF値を誇るこのシグマの30mm F1.4 DC HSMが入ってくるため、俄然購入候補として注目を浴びる存在になるのです。

最初の単焦点レンズの画角は標準域

レンズには、標準画角と呼ばれる焦点距離があります。

画角が広い方から順に、広角>標準>中望遠>望遠、と狭くなっていくのですが、最初の単焦点レンズは、標準域にあたる焦点距離から選ぼう、と漠然と考えていました。

だいたい、30mmから60mmの間くらいですね。

中でも、50mm付近が、人の肉眼の視野に近いからということで、標準レンズといえばこの画角、と言われることが多いです。

と、ここで疑問に思った人もいるでしょう。50mm付近のレンズがほしいのに、なんでSIGMA 30mm F1.4 DC HSMを買ったのか、と。

これがデジタルカメラのややこしいところのひとつなんですけど、フルサイズ換算という概念がありまして、私が愛用しているカメラ、Canon EOS 8000DはAPS-Cサイズのセンサーを積んでいるカメラであるため、約1.6倍した焦点距離が、実質的な焦点距離となるのです。

https://logcamera.com/35mmkanzan/

saizouさんが運営されているログカメラのコンテンツ。画像や図解を数多く用いて、フルサイズ換算について解説されています。

30mmであれば、1.6倍した48mmが、実質的な画角になるというわけです。

Canonの撒き餌神レンズと呼ばれているレンズに、EF50mm F1.8 STMがあるんですけど、標準画角の50mmだからと、APS-Cサイズのセンサーのカメラを使っているのに買ってしまうと、1.6倍されて中望遠域の80mmの画角になってしまうのです。

私の場合は、詳しい仲間がいて、助かりました。理解するまで、気軽に何度も同じことが聞けたので。もし仲間がいなかったら、よくわからないままに迷走していたことでしょう。

ダカフェ日記への憧れ

森さんがダカフェ日記に上げ続けた、ふんわりと優しい雰囲気の、一瞬のなんともいえない味のある表情を切り取った写真を見ては、憧れが募っておりました。

あんな写真を、自分も撮ってみたい。

そう思うのはみんな同じようで、森さんのもとには、おすすめのカメラはなんですか、という質問が数多く寄せられたそうです。

その質問に答える形で、森さんはダカフェカメラというコンテンツを作られたんですけど、その中に、おすすめのレンズとして、SIGMA 30mm F1.4 DC HSMの前身モデルが紹介されていたのです。

これが由縁となって、シグマの30mm F1.4は、通称ダカフェレンズと呼ばれるようになりました。

いやもう、これは、行っちゃうしかないでしょう。買っちゃうしかないですよ。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSMで撮ってきた写真

2017年7月にこのレンズを買って以来、約二年間。どこに行くにも、ほぼこのダカフェレンズ一本で写真撮影を楽しんできました。

ちょっとでかくて重いのが玉に瑕ですが、コスパに優れた素晴らしい単焦点レンズですよ。

このレンズで撮ってきた作例を貼っていきます。

人物写真は身内の写真しかないのでここには出せませんが、人物の写りも抜群です。

沖縄県の慶良間諸島のひとつ、渡嘉敷島。高台から見下ろしたビーチが美しすぎた。

沖縄県の伊江島のビーチ。青い海と空、白浜の美しさが鮮烈。

滋賀県の湖東三山のひとつ、金剛輪寺の素晴らしい庭園。光の差し込み方、見頃の紅葉、池のリフレクション、すべてが最高。

焼津市の見事な桜並木。木屋川堤だったかな、たしか。買ったばかりの折りたたみ自転車で、初のポタリングを楽しんできたときの一枚。枝が交差するかのように入り組んだ並木がすごすぎる。

早朝の世界遺産、奈良の吉野山。見渡す限りの満開の桜は圧巻のひと言。

梅田でH.e.a.tのライブを観た翌朝、裏天満ちょうちん通りを散歩したときの一枚。夜のほうが雰囲気があっていいのですが、周りが飲み屋さんばっかりでめちゃくちゃ賑わっているため、夜は落ち着いて写真を撮っている暇などないのが難しいところ。

このレンズを買って初めての週末、西伊豆に撮影ドライブに行ったときの一枚。新緑の西伊豆スカイライン最高。

西伊豆いいですよ。道がめちゃくちゃ良くなって沼津からすぐですし、運転していて楽しいワインディングばっかりですし、東伊豆ほど混んでいないですし。

初秋。快晴の白馬八方尾根を、白馬八方池までトレッキングしたときの一枚。普段山歩きはしていないので大変でしたけど、その甲斐あって素晴らしい絶景でした。この景色を背景に家族写真を撮ったんですけど、はめ込みCGにしか見えません。

約二年間、SIGMA 30mm F1.4 DC HSMを使ってみて

せっかくのF1.4だが、実はそんなに使わない

このレンズ最大の売りであるF値1.4ですが、私は風景を撮ることが多いからなのか、F4とかF6とかF11とか、絞ってしまうことがほとんどのため、その恩恵にあまり預かれていません。

開放すると、被写界深度が浅くなってしまって、ピント合わせも難しくなってしまいますしね。

意外と不便さは感じない

このレンズを買うまでの唯一の手持ちのレンズが、EF-S18-135mm IS STMという、いわゆる便利ズームであったため、ズームできないことに対して、使っていて不満たらたらになってしまうのではないか、と危惧していました。

いざ使ってみると、画角が自分の用途にピッタリだったからなのか、意外と不便さは感じずに済んでいます。

手持ち撮影しかしないので、手ブレ補正が欲しくなる場面がある

私は、すべて手持ちで写真撮影しています。カメラに手ブレ補正が搭載されていないため、レンズにも手ブレ補正が搭載されていないと、手ブレが発生しやすくなってしまいます。

脇を固めておでこをファインダーに押し当てて、なんとか手ブレを抑えようと必死でカメラを構えているんですけど、手ブレ補正があると安心感が違いますからね。

失敗を一枚でも減らせるのは助かりますよ。

純正標準ズームレンズの便利さが際立つ

この約二年間、ほぼほぼSIGMA 30mm F1.4 DC HSMのみで写真を撮っていたんですけど、たまに純正標準ズームレンズを使うと、その便利さが際立ちましたね。

手ブレ補正も付いてますし。

たったの一本で、幅広い焦点距離のおかげで、あらゆる撮影状況に対応できるという心強さを、我が身をもって痛感しました。

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初夏の上高地でハイキングを楽しんできた

いざ、新緑の上高地へ

昔に治療した歯の詰め物が取れてしまって、随分と久しぶりに歯医者に行くことになったのがきっかけでした。

そこでレントゲンを撮ったら、親知らずが一本、横向きに生えてすぐ横の歯を押しているのが判明したため、取れた詰め物の治療を進めると同時に、トントン拍子にさっさと抜いちゃいましょう、という話になってしまったのです。

「え、チョット待って、怖いんですけど」などという私の心の内の逡巡など置き去りに、あれよあれよという間に抜歯手術の日程まで決まってしまったので、絶望に沈んだ私は楽しい予定を詰め込んで現実逃避を図りました。

よし、上高地に行こう!

今まで何度か上高地には行ってますけど、夏真っ盛りか秋かのどちらかで、新緑の初夏ってパターンはなかったですからね、ちょうどいい。

絶景の上高地をハイキングして、抜歯の恐怖に負けそうな心を奮い立たせるのだ。

今回の撮影機材

今回も、カメラはCanonのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせで、すべてマニュアル撮影です。

上高地で撮ってきた写真

上高地は、長野県と岐阜県の県境にある山岳リゾートです。

クルマで行く場合は、マイカー規制されているので、あかんだな駐車場沢渡駐車場にクルマを停めて、バスかタクシーで目指しましょう。

私の華麗なる脳内計画では、8時前には駐車場にクルマを停めて、8時半には大正池から散策を開始しているはずが、駐車場に着いたのは9時過ぎ、散策を開始したのは10時前でした。

おかしいな。前と同じような時間に家を出たはずなのに、どうしてこうなった…。

いつ見ても、悠然と美しい大正池。素晴らしい。穂高連峰に雲がかかっていようとも、まったく揺るがない素晴らしさ。全然人がいないように見えますが、後ろと右側にめっちゃいます。

大正池のほとりギリギリまで寄って、さらにズームで。この日は基本曇りだったんですけど、時折、雲の割れ目から差し込む陽光がきれいでしたね。

いやぁ、きれいですよねぇ。なんなんですかね、この新緑の輝きさえ霞むほどの水面の美しさは。

大自然の中で異彩を放っていた、盆栽のような趣のある小さな木。経年経過を観察したくなる一本ですね。

入り組むように倒れ込む枯れ木と超ナイスなリフレクション。渋い。

新緑の白樺も鮮烈。

田代湿原から望む穂高連峰。ため息がこぼれるほど尊い。

新緑がめっちゃ鮮やかな田代池。水の透明感も抜群。

絶景の撮影に夢中になっていたら、ヒザ下を何かがかすめたような気配があったので、びっくりして見たらお猿さんでした。周りの人間には目もくれずに、気ままに闊歩してましたね。

日光みたいな、気性の荒いお猿さんじゃなかったので、いたずらされずに済みました。

写真ではわかりにくいですが、この梓川、めっちゃ流れが急です。優雅かつダイナミック。

この日は、めっちゃお猿さん見ました。子猿を背負った母猿もいて、シャッター切りまくったんですがまともに写らず。

やっぱ、動いている被写体をマニュアル撮影は厳しいですね。こういうときに、何も考えなくてもぱぱっと撮影モードを切り替えられるようになりたい。

梓川から見上げる河童橋。いくら夏とはいえ、三連休の初日にしてはやけに人が少ないなと不思議だったんですが、その理由は帰りに判明しました。

河童橋の上から望む穂高連峰。新緑が眩しすぎる。

河童橋越しの穂高連峰。いつ見ても絵になりますね。素晴らしい。毎回毎回、似たようなところから似たような構図で撮ってるんですけど、わかっていながらついつい撮っちゃうんですよねぇ。

新緑の上高地も素晴らしかった

毎年のように、上高地を訪れては、似たような構図に心奪われて思わず写真を撮っちゃってるんですけど、これはもうしょうがないですね。

上高地の被写体力、高すぎ。もう大好き。

渋滞に巻き込まれたわけでもないのに、何故か予想よりも到着時刻が遅くなったため、予定が押しに押して、ハイキングを終えてバスターミナルに戻ってきた頃には、15時を過ぎてしまいました。

また帰りのバスやタクシーの行列がとんでもないことになっているのではと戦々恐々としていたのですが、なぜかあまり混んでいなかったので、ホッとしてタクシーに乗り込んだら、運転手さんからその理由を聞きました。

なんでも、松本市から上高地に続く国道で、重傷者が出る酷い事故があったらしく、その国道が通行止めになっているそうで。

せっかくの連休なのに全然お客さんが上がってこないから商売上がったりだよ、とボヤいていました。

そうだよなぁ、連休の上高地が、こんなに空いてるわけないよなぁ。おかしいと思った。

最短距離で帰ろうとすると抜けるのに何時間かかるかわからないよ、と教えてもらったので、途中で迂回して大回りして宿に向かいました。

塩尻市に宿を取ったんですけど、宿のすぐ近くにワイナリーが何軒かあったので、16時までにはチェックインして、夕食までの間にワイナリー巡りにでも洒落込もうかと考えていたのですが、なかなか思うようには計画は進まないものですね。

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あの東福寺も、初夏に行けば混雑知らず

さすがの東福寺も、初夏は空いている

7月の上旬、大阪城ホールでB’zのライブを観たその翌日に、帰りながら京都に立ち寄ってきました。

桜ノ宮に泊まったのですが、そこから京都まで、第二京阪経由でクルマで約50分。

前々から、大阪から帰りながら京都に寄っていこうという話になっていたので、皆で候補を考えていたのですが、東福寺塔頭天得院がちょうど桔梗の特別拝観期間中とのことで、では東福寺に行きますか、と話がまとまったのでした。

秋に東福寺に行くと、見渡す限りの人の波に揉まれるばかりで、正直なところ観光や写真撮影どころではないのですが、新緑が輝く初夏であれば、そんな秋が嘘のように、ひっそりと静かで落ち着いた東福寺を、のんびりと心ゆくまで散策できます。

今回の撮影機材

今回も、カメラはCanonのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせで、全てマニュアル撮影です。

純正標準ズーム、マジで優秀ですよ。一度使い出すと、あまりの万能さに甘えグセが付いてしまって、単焦点レンズを持ち出すのが億劫になってしまうほどです。

今回参拝した名所

天得院

まずは、東福寺塔頭天得院に参拝。桔梗が咲き誇るお庭の特別拝観です。

天得院で撮ってきた写真

綺麗だなと思ってシャッターを切ったものの、漫然としすぎていて、結局何を撮りたかったのかよくわからなくなってしまった一枚。

広角だとちょっと厳しいなとズームしてみたら、天得院感がゼロに。いや、桔梗を撮るの、ちょっと難しすぎますぞ。

望遠端で日の丸構図。キレイに撮れたけど、ひねりも工夫もなさすぎる。

庭に下りれなかったので、縁側から必死に構図を探して四苦八苦。苦し紛れの前景が悲しい。

地面スレスレできれいに咲いている桔梗を主役にしたはいいが、他の要素が漫然としていてごちゃごちゃに感じる。いやぁ、むずいっすね。

東福寺

天得院のすぐ横、東福寺に参拝。東福寺も、同じ名前の寺社が全国にいくつかあるみたいですね。そのひとつが、なんと地元にもあったので、びっくりしました。

この前の週には、2019年G20大阪サミットで来日された首脳陣の奥様方が参拝して、感嘆の声を挙げていたそうです。

東福寺で撮ってきた写真

こんなに人の少ない通天橋、初めて見ましたよ。

もし秋だったら、絶対に訪れないタイミング。ここが無人とか、ありえねっすから、マジで。

朝一番で開門待ちに並んで、開門ダッシュにポール・トゥ・ウィンしたとして、ワンチャンあるかどうかじゃないですかね。

方丈庭園も初めて見ました。悠久の時が刻んだ侘び寂び、最高です。

通り抜けてくるそよ風がめちゃくちゃ気持ちよかった廊下。

伝わりますかね、この三門の大迫力が。

両足院

最後に、建仁寺塔頭両足院を参拝してきました。初夏の特別拝観で、庭園に半夏生の葉が生い茂る様を、見ることができます。

祇園に建仁寺という大きなお寺があるということは知っていましたが、その塔頭にまさかこのような知る人ぞ知る素敵なスポットがあったとは。

両足院で撮ってきた写真

玄関横のこの枯山水からして、センス抜群すぎる。

この白っぽいのが半夏生だそうで、初夏らしさあふれる、素晴らしい彩りの庭園。

分厚くて無骨な扉の向こうに見える、雰囲気の良さげな美しい庭園。素晴らしい雰囲気に気分も高まってゆく、こんな廊下をゆっくりと歩いたり、縁側に腰掛けたりするのが好き。

座敷から、窓ガラス越しに眺める庭園。清々しい初夏の爽やかな空気が最高でした。

提灯のムカデが可愛いくて、ついつい撮った一枚。

初夏の京都はやっぱり空いているのでおすすめ

もう何度もこのブログでは書いていることですが、初夏の京都は空いていて最高ですね、やっぱり。

狙うべきは、GW明けから梅雨明けまでの、祇園祭が始まるまでの間でしょう。ツツジや紫陽花が咲き誇る庭園は美しいですし、紅葉の名所はどこも新緑が爽やかで清々しいです。

その割に混んでないってのがもう最高ですね。

東福寺だって、朝イチの開門直後とかじゃなくて、11時すぎですからね。

さすがに人気の寺院なので、いくら空いているとはいっても人影が皆無というわけではないですが、ちょっと待てばいくらでも訪れるシャッターチャンス。

このチャンスをモノにしないって手はありませんぜ。