スピーカーの内振りを見直したら、愛用スピーカーJBL 4305Hの鳴りっぷりが上がった

スピーカーの内振りを見直したら、愛用スピーカーJBL 4305Hの鳴りっぷりが上がった

普段音楽を聴いていて、もうちょっと良い音で音楽を聴いてみたいなと思ったとして、各人の好みの音の違いもあって良い音ってなんだよ漠然とし過ぎているだろうという問題もあるんですけど、とりあえず一番手っ取り早いのは今使っている機器を買い替えることです。

いわゆる、アップグレードですね。

音の好みは各々千差万別なので、同価格帯でもこっちの方がより好みだったとか全然ありえますけど、より良い音を求めるとなるとグレードを上げていくのが常道でしょう。

イヤホンとかポータブルスピーカーとかカースピーカーとか、アンプとかプレーヤーとかスピーカーとか。

まあでも、お金が有り余ってるならともかく、機器の買い替えは手っ取り早い反面、お金がかかりすぎるのがハードルとなります。アップグレードするとなると特に。機器がどんどん高額になっていきますからね。天井知らずで。

あと、気軽に機器の買い替えに走ると、しっくりきて買い替えに成功した場合はいいのですけど、変化があまり体感できなかったり満足できなかったりとなるとまたすぐに買い替えに走ることになって、迷走して落ち着けなかったり資金難に陥ったりする可能性もあります。

都会に住んでいて気軽に試聴できる環境にあるのなら失敗するリスクを軽減することもできますが、試聴環境と実際に使用する環境がまた違うため買い替えの結果が想像通りに運ばないこともあり、失敗の可能性を完全にゼロにすることはできません。

何かを得れば何かを失うのは世の常で、リスクはつきものです。

安易に買い替えに走るなっていうならどうしたらいいんだよと思う人もいるかもしれませんが、そんなときにダメ元で試してみるべきなのが設定の変更です。

イヤホンやポータブルスピーカーならアプリで鳴り方を調整できる場合もありますし、カースピーカーならデッドニングや車内の静音化を図ってみるのもありですし、アンプのトーンコントロールで好みの音を模索するのもありでしょう。

スピーカースタンドの材質を変えてみたり、高さを変えてみたり、スピーカーケーブルを変えてみるのも手かもしれません。リスニングポイントやポジションの変更も意外と変化が大きいかもしれません。

変化が体感できるかどうか、自分の好みの方向に音質が変化するかどうかはまた別として、あまりお金をかけずにとりあえず試してみて、成功したならば儲け物でしょう。

私が試してみたのは、スピーカーの内振りの見直しです。

別に音質に不満があったわけでも、買い替えを検討していたわけでもありません。愛用のホームスピーカーJBL 4305Hと私が好きなロック・ミュージックとの相性は抜群で、サイズを超えた気持ちの良い鳴りっぷりに惚れ惚れと聴き入っていました。

それがなんで内振りを見直してみる気になったかというと、下の記事を読んだからです。

この記事を読んで、スピーカーの内振りを見直しただけで満足度がさらに上がる可能性があるのなら、試してみない手はないだろうと考えたのです。

今まで、内振りはほんの少し内に向けておけばそれで良しと考えていましたけど、角度をつけてみたら音場や立体感が向上したように感じられたので、スピーカースタンドのサイズぎりぎりまで内に向けてみました。

お店で席に座った時はそんなふうに感じなかったんですけど、浜松のジャズ喫茶トゥルネラパージュさんの店内写真を見てみたら結構大胆にスピーカーを内振りにしてたので、大胆さが足りなかったかと思ったこともあって。

そうしたら、前にも増して気持ちのいい音がガンガン飛んでくるものですから、すっかり気を良くしてしまいました。

いつものリスニングポイントが、内振りを見直したことでスポットに入ったんでしょうね。今まで微妙に外れていたのが。

何にでも言えることだと思いますけど、設定を追い込むことの妙というか、使いこなすことの奥の深さというか、ただ漫然と使っているだけでは知り得ない領域があるということを改めて実感しました。

内振りの見直し、おすすめです。

お金がかからずに音の聞こえ方が変わるとは、なんと素晴らしい。

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センチュリーホールでCarly Rae Jepsenの名古屋公演を観てきた

センチュリーホールでCarly Rae Jepsenの名古屋公演を観てきた

去年のサマソニで観たかったですけど、別日に割り振られて観れなかったCarly Rae Jepsenが今年も来日ツアーをしてくれるということで、単独来日公演を観に行ってきました。

名古屋のセンチュリーホールまで。金曜日で半休が取りやすかったというのもあって。

最初は迷ってたんですけどね。今年、気になるライブが多すぎるので。全部行ってたら破産しちまうぞって。

チケット発売当日や数日経過後にプレイガイドのチケット販売状況確認してみたら、どうやらぼやぼやしてたら売り切れるということもなさそうだったので、前売り期限ギリギリまで悩むことにしました。

当日の二週間前になったら、どうやら半休取れそうとか、翌土曜日に予定していたJ2サッカー観戦が悪天候で消滅しそうだとか、ある程度目処が立ったので行くことに決めました。

ついでに一泊して、前々から名古屋で行きたかったところにも立ち寄ろう、と。

当日は雨が降ったり止んだりで落ち着きのない天候だったので、長傘を持って、傘を忘れた時のためにボディバッグの中に一応折り畳み傘をしのばせていました。

会場センチュリーホールの最寄駅は地下鉄名港線の日比野駅。金山駅からも歩いて来れないこともなさそうでしたが、移動中に雨足が強まったら面倒なので素直に最寄駅まで乗りました。名古屋の地下鉄はホームからホームが感動的に近くて乗り換えが楽で助かります。

センチュリーホール方面はこちらという駅構内の案内に従って外に出ると、歩道にはほとんど屋根があったので、小雨だったので傘をささなくても全然濡れずに快適に移動できました。屋根のない区間もありましたけどありがたかったです。

会場に着いた時には開演まで30分を切っていたので、そのまま席に移動して待ちました。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にも採用された10ccの”I’m Not In Love”が流れたりして最高だなとうっとりしながら。

事前にYouTubeでCarly Rae Jepsenのライブ映像を見てみたら、バンドを召集して生演奏をバックに歌っていたので、スタジオで作り込んだ高品質ポップスサウンドにロックのエッセンスが加わることでどういった化学反応が起こるのだろう?とスタジオとライブとの音の違いを楽しみにしていました。

では実際ライブの音はどうだったかというと、スタジオで作り込んだ音をロックステージ仕様で再構築していて、最高でした。

Carly Rae Jepsenというポップスシンガーのコンサートを観にきたつもりでいたらCarly Rae Jepsenというロックバンドのライブだった、それくらいの変貌ぶりでした。まさかこれほど変わっているとは、想像以上でした。

海賊船の女船長みたいでしたね。野郎ども行くぞ!みたいな威勢のいいリーダーシップでみんなを牽引していて。最後のほうでファンからおもちゃの剣を受け取って振り回し出して、女船長っぽさに磨きがかかって最高でした。

スタジオ音源の楽しげでハッピーな雰囲気はそのままに、元気いっぱいでパワフルで茶目っ気たっぷりでサービス精神旺盛なステージ進行に大感激。予想を遥かに上回る素晴らしいパフォーマンスでした。

名古屋の観客の反応が熱烈で、それに気をよくしたCarlyがさらに熱演したりサービスしたり、それを受けて観客がまた沸いて、好循環で興奮の坩堝と化していました。

シャッフルビートの曲が多かったのがまた最高でしたね。ライブだとリズム隊の音が強調されるので。

ドラムの音がやや大人しかったような気もしますが、二階席だったせいかもしれません。ロックライブでの、床から足を伝って心臓まで響いてくるドラムの鼓動が好きなのでそこはちょっと残念でした。

キーボードのお兄さんが大活躍でしたね。サックスやトランペットも吹いていたり、なんだこの詳らかなクリーントーンは!?こんな音色今までなかったぞ、誰が弾いてるんだ!?と思ったらギターまで弾いてたり。芸達者すぎるでしょ。

どうやら複数のポジションを高レベルでこなすマルチプレーヤーが重宝されるのは、サッカーW杯メンバーもバンドメンバーも変わらないようです。

ほとんど休憩せず水も飲まず、全23曲で約90分。あっという間の夢のようなひと時でした…。

今まで何がなんでも最前とかベストポジション死守とかそんなに興味なかったんですけど、最前で観てた人たちがめっちゃ羨ましかったライブは今回が初めてです。やっぱりライブを観てみないとわからないことってありますね。

今回は前売りギリギリまで悩んでましたけど、今度はもう迷いません。日程と開催地と先約次第で即決します。

次は数年後かな、なんて思ってましたけど、早くも新作のリリースが告知されたのでもしかしたら来年にもまた来日公演、なんてことがあるのかもしれませんね。楽しみがまたひとつ増えました。

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映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観たら、劇中歌がどれもこれも素晴らしくてサントラを大人買いすることになった

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観たら、劇中歌がどれもこれも素晴らしくてサントラを大人買いすることになった

最初、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 3』を観るつもり、なかったんですよ。スルーするつもりでした。

前二作を観ていないですし、アベンジャーズも通っていないですし。

そしたらですよ。いざ映画が公開されたら、Twitterのタイムラインが絶賛の声で溢れかえっているじゃないですか。

調子だけはいいものですから、それで俄然(え!?そんなに面白いの!?こりゃ下手にネタバレを踏む前に観てみるしかないか…)とその気になって、前二作をツタヤで借りて観たあとで劇場に足を運びました。

映画は評判に違わぬ面白さでした。アベンジャーズを観ていないので、『スパイダーマン』のホームシリーズを観た時と同じように(Vol. 2とVol. 3との間に一体何があったんだ…)とモヤモヤしつつも、それでもむちゃくちゃ面白かったです。

映画の物語も面白かったですが、それ以上に私が心惹かれたのは劇中歌でした。三作とも、採用されている劇中歌がどれもこれもとっても良くて、すっかり心奪われてしまったのです。

特にオープニングですね。三作とも、オープニング曲の破壊力が凄まじい。

Vol. 1ではRedboneの”Come And Get Your Love”に合わせてスター・ロードが軽やかにステップを踏みながら目障りな害獣を蹴飛ばしまくり、Vol. 2では仲間たちの死闘を歯牙にもかけずElectric Light Orchestraの”Mr. Blue Sky”に合わせて可愛らしいベイビー・グルートが踊り狂い、Vol. 3ではRadioheadの”Creep”のアコースティック・バージョンをロケットが漢の渋い哀愁を撒き散らしながら口ずさむという、常軌を逸した強烈な掴みを放ってくるのです。

うわ〜なんだこれ、最高すぎる…。

今まで、ライブを観に行って特に好きというわけでもなかった曲の真の魅力に気付かされて評価がひっくり返ったことはありましたけど、映画を観て特に印象に残っていなかった曲の真価を突きつけられて目を覚ますことになったのは初めてかもしれません。

中でも特にRadioheadの”Creep”ですね。こんなにいい曲だったっけか?と。いや参りました。

すっかりやられた私は、三作品のサントラをまとめて大人買いすることになったのでした…。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

https://rockinon.com/interview/detail/206315

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CDを買って聴いてみたけどピンとこなかったバンドほど、ライブを観に行ってみるべきなのではないか

CDを買って聴いてみたけどピンとこなかったバンドほど、ライブを観に行ってみるべきなのではないか

ライブを観に行くのって、特別感があるじゃないですか。

都会に住んでいるわけじゃなかったら地元で開催されることもほとんどなくて、時には激しい競争率を勝ち抜いてどうにかして高いチケットを手に入れたら、東京や大阪や名古屋に地味に痛い交通費を支払って遠征して。

定時ダッシュに終電ダッシュで日帰りしたり、途中までしか帰ってこれなくて始発が動き出すまで漫画喫茶で過ごしたり、観光がてらホテルに泊まってゆっくりしたり、東京の妹宅に転がり込んで一宿一飯の恩にあずかったりしながら。

それゆえに、多くの人にとって、ライブを観に行くとなると、昔からずっと好きなバンドだったり、CDを買って聴いてみたらすっかり気に入ったバンドを優先することがほとんどになるじゃないですか。

その結果、好きか嫌いかでいったら好きだけどそれほど思い入れがないバンドとか、CDを買って聴いてみたけどあまりピンとこなかったバンドなどは、ライブを観に行くという特別な行為の対象外になりがちになると思うんですけど、それなりに人生経験を積んできた結果、ここにひとつの落とし穴があるような気がしてきました。

というのも、いくら特別に好きなバンドでも好きな曲もあればそうでもない曲もあって、家でCDを聴いた時点ですでに好きだったけどライブで聴いてさらに好きになる曲もあれば、家でCDを聴いただけだとあまりピンときてなかったけどライブで聴いてみたら印象が一変して評価がひっくり返る曲もあって、後者の方が印象が鮮烈だったり感動が大きかったりすることも多いからです。

曲単位でそういうことがあるということは、当然バンド単位でも同じようなことが起こる可能性もあるわけで、その時の驚天動地感たるや相当なものがあるのではないかと想像しています。

予想だにしていなかったミステリーやサスペンスのどんでん返しにたまげた時みたいな。死角からアッパーカット顎に直撃みたいな。

そう考えると(お、このバンド来日公演するのか。でもベスト聴いたことあるけどイマイチよく分からなかったからパスだな)といきなり切り捨てる初手は、大悪手なのではないかと思えてくるのです。

むしろ逆で(ライブを観てみたらCDを聴いただけじゃ分からなかったこのバンドの本当の魅力や新たな一面が発見できるかも)と、どうにか観に行く方向で前向きに考えてみるべきではないのかと。

予算や日程や開催地なども絡んでくるので、難しい問題ではありますが。

セカンドチャンスというか、CDを聴いただけですべてわかったような気になってるんじゃないぞ、という自戒を込めてというか。

自分にとってそういう可能性を秘めたバンドにあたるのが、9月に来日公演を予定しているExtremeやDizzy Mizz Lizzyで、ふた組とも日程が密集していてタイトではあるものの観に行けないこともなくて、行きたいなと思いつつもでもハードな日程だからなとこの期に及んでまだ悩んでいたりします。

特にExtremeですね。新譜発売前にYouTubeでMVを視聴した時点で、ライブを観たら好きの段階がひとつふたつどころか三つくらい跳ね上がりそうだな、という予感を抱いていますし、実際に発売された新譜を聴いてみてその予感は間違ってなさそうだなとも感じていますし。

ただ、最寄り会場の名古屋公演は残りわずかで売り切れそうで、東京追加公演は大好きなOrianthiと被っててどちらを観るべきか悩ましすぎるという問題。はぁ。頭が痛いですよ。

私は今、天に試されています。

口だけの男になるか、有言実行の男になるか。

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どうやら知らない間に洋楽CDのCDDB登録英カナ合戦が開戦していたようだ

どうやら知らない間に洋楽CDのCDDB登録英カナ合戦が開戦していたようだ

音楽CDから音源をiTunesライブラリに取り込まんとするまさにその瞬間、私は少しドキドキしています。緊張の一瞬です。

何をばかなことをと思う方もいるかもしれませんが、私は至って真剣です。

特に国内盤の場合ですね。記憶している限り、輸入盤ではそんなことはないので。

というのもですね、国内盤CD音源のインポートに際してCDDBの登録情報を参照すると、海外アーティストの楽曲データがカタカナで登録されていることがあるのですよ。たまに。

私は海外アーティストの楽曲は外語表記でiTunesライブラリに取り込んでいるので、カタカナで出てくると心底がっかりします。

うわ、カタカナか。全部打ち直しかよ、と。

先日買ったBuckcherryの新譜『Vol. 10』がまさにこれでした。しかもジャンルもPopになってるし。ここまでくると、突っ込まれたくてわざとやってるとしか思えません。

おかげで、全部自分で打ち直しですよ。Buckcherryの『Vol. 10』は、不幸中の幸いでバンド名もアルバムタイトルも曲名も短くてシンプルなものばっかりだったので、打ち直しの手間もそれほどではなくて助かりましたが。

たまに曲名が長いものばっかりのバンドがあって、そういう時にカタカナで出てくるとほんと打ち直し大変でマジ勘弁です。

CDDB参照で楽曲データを読み込めるのはとても便利なんですけど、思想が合わない人に先に登録されていると不便を被るんですよね。

かといって発売日前日にフライングゲットして自分が一番乗りでCD情報がまだ登録されていない場合でも、自分で手打ちすることになるのですけど。

これも先日購入した映画『ガーディアンズオブギャラクシー』のサントラ盤のインポート直前ですけど、たまにこのように複数の候補が上がってくることもあります。

これはこれでハラハラドキドキするんですよね。CDDB英カナロシアンルーレットかよ、と。

アーティスト名やアルバムタイトイルは英字でも、参照してみたら曲名はカタカナだった時も(めったにないですけど)ありましたからね。

この時は結局一番上に出てきた候補を選んだんですけど、曲名も英字で登録されていたのでほっとしました。

CDDB情報を参照したところでアーティスト名もアルバムタイトルも曲名も英字だったからといって、油断は禁物です。

これもつい最近買ったMidnite Cityの新作のインポート直前ですが、よくよく見たらMidnite CityがMidnight Cityになってますし、一曲目も”Outbreak”と表記されるべきところが”OUtbreak”になってますし、ジャンルもまるで畑違いのジャンルになっていました。

なんだこれ。意地悪クイズか。

CDDB登録情報参照はとっても便利な反面、こういった落とし穴もあるので鵜呑みにするのは危険ですし、注意が必要です。

スペースが全角になってたり、一曲だけ頭文字が小文字になってたりで、昔インポートした曲の情報の誤りに今になって気がついて修正することもあります。

考え方やこだわりは人それぞれなので、国内盤の情報はカタカナや邦題で入力しないと気が済まないという人も中にはいるのかもしれませんが、あいにく自分は海外アーティストは外字で入力したいんですよね。

これは相入れとか共存は土台無理なので、合戦です。戦うしかありません。

自分は一歩も譲る気持ちはないですよ。

自分がCDDB入力一番乗りだったら、自分の流儀で入力します。