初秋の嵐山を散策してきた

きっかけは、京都の一乗寺で新緑の日本庭園巡りを楽しんでいたときに、母が口走ったひと言でした。

「二尊院に行きたい」

その時はいきなり何を言い出すんだと度肝を抜かれまして、「いや今から嵐山目指したらめちゃ損だから」と説明して我慢してもらい、秋に改めて嵐山を散策しようと計画しました。

ホントは、紅葉の見頃を考えるに、11月の終盤か、12月の頭くらいが良かったのですけど、残念ながら11月の上旬しか予定が合わなかったので、紅葉にはまだ早いことは分かっていましたけど、それでも突撃してきました。

こればっかりはどうしようもないですね。決行日に自然現象とタイミングが合うかどうかですから。それに、紅葉の見頃ドンピシャだと、観光客が多すぎるという問題もあります。

しょうがないです。負け戦と分かっていても、突撃しなくちゃならないときもあります。

初秋の嵐山を散策

近年まれに見る紅葉の当たり年に、色づき始めた嵐山を散策してきました。

嵐山は名所が密集している上に、道も狭いので、紅葉最盛期には地獄絵図のような交通混雑が発生します。クルマに乗っての移動は、駐車場探しと渋滞に時間を取られるばかりで、まったく捗りません。

紅葉期間の嵐山のコインパーキングですが、特別料金が適用されて上限が撤廃されていたり、時間単位の料金が跳ね上がっていたりするので、空いているからと停める前に、料金看板をよく見て確認しておく必要があります。30分500円で1時間1000円とかザラですからね、恐ろしい。

私は今回、事前にあきっぱで渡月橋近くの駐車場を予約して、クルマはそこに二日間停めっぱなしにして、ほぼ徒歩移動で嵐山を散策してきました。

目的のひとつが、普段ほとんど歩かない母を観光にかこつけて歩かせるため、というのもあります。

この二日間で約三万歩歩きました。

母を歩かせまくる、という目的は達成しましたが、この達成のためには、自分も同じだけ歩かなければならないという諸刃の剣。素人にはおすすめできない。

今回の撮影機材

今回も、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。いつものこの組み合わせでの撮影です。ほぼマニュアル、一部Pモードで撮りました。

今回訪れた嵐山の名所

帰りに渋滞にハマるのは致し方ないとして、行きに渋滞にハマるのが死ぬより嫌な私は、いつものごとく夜明け前に家を出ました。

朝4時に出発して、休憩を多めに取りながら7時半頃に予約しておいた駐車場に到着。まずはすぐ近くの渡月橋を目指して、一応宿の場所を確認し、そこから散策を開始しました。

渡月橋

まずは渡月橋。嵐山といえば渡月橋。嵐山のシンボルと言っても過言ではないスポットです。

真っ昼間にやってくると、徒歩通行者や人力車、自転車、一般車両、公共バス、観光バスが入り乱れて凄まじい混雑なんですけど、早朝のうちであれば流石に人も車両もまばらで、気ままにのんびりと絶景を眺めることができます。

渡月橋を渡っている時、人通りの割に後ろがなんだか賑やかだな、と振り向いたら、人力車夫が幼少期からのマブダチくらいの勢いで案内していて、ドン引きしました。いや、いくらなんでも馴れ馴れしすぎるでしょ、それは…。

竹の小径

渡月橋に次ぐ嵐山のシンボリックなスポットと言えば、こちらでしょう。竹林がそびえ立つ竹の小径。

こちらも、日が昇りきってからやってくるととてつもない人だかりですが、まだ早朝のうちであれば、比較的空いている状態で気ままに散策を楽しむことができます。

私の記憶からはすっかり抜け落ちていたのですが、常寂光寺や二尊院の方面に歩いて抜けようとすると、小高い丘を上り下りすることになるので、歩きやすい靴や、歩き慣れた靴で行きましょう。

二尊院

竹の小径を歩いて通り抜けて、一番の目的である二尊院にやってきました。まあ、ほぼ緑だったんですけどね。ほんの一部、気の早い葉っぱだけが色づき始めていました。

参道を覆い尽くすような勢いの枝ぶりが見事です。紅葉に染まった参道を歩きたかったですが、どうしようもないです。

祇王寺

続いて、すぐ隣の祇王寺へ。もう寺院の名前のかっこよさとその響きからして、素晴らしいに違いないと期待が高まってしまいます。

大覚寺の塔頭ということもあって、ややこじんまりとしていますが、苔むした庭園の雰囲気は抜群です。

化野念仏寺

更にずんずんと山を歩いて登り、化野念仏寺へ。嵐山に着いたらクルマ移動はやめて歩いてまわろうと決めたのは自分ですけど、ここまで来るとちょっと後悔し始めてました。

自分で、クルマは停めっぱなしにして徒歩で回る、と宣言してしまった手前、引っ込みつかなくなって片意地張った結果、まだ夕方にもなっていないのに限界を感じ始めました。

嵯峨鳥居本

化野念仏寺をあとにすると、更に山を歩いて登ります。

前に来た時、この嵯峨鳥居本の鳥居の根本で、黒のラブラドールが気持ちよさそうに日向ぼっこしていて、この日もいるかなと密かに楽しみにしていたのですけど、鳥居は工事中でラブラドールもいませんでした。残念。

鳥居のすぐ横の平野屋さんで、団子とお抹茶をいただいてひと休み。

愛宕念仏寺

平野屋さんでひと休みしたら、もうひと頑張り。奥嵯峨野の秘境寺院、愛宕念仏寺を目指します。

この愛宕念仏寺、山の斜面に沿って建っているので、ひと通り見て回ってきた頃には、疲労困憊。しばらく歩きたくねぇ、と皆の意見が一致しまして、京都バスを利用して大覚寺まで戻りました。

大覚寺

初日ラストは、テレビの時代劇などでのロケ地としてもおなじみの、大覚寺。

めちゃくちゃ大きくて立派なお寺で、最後の最後にこの広さか、と天を仰ぎたくなりました。

徒歩で嵐山散策、初日に欲張って詰め込みすぎましたね。

宿も渡月橋の近くに取ったので、夜は宝厳院とキモノフォレストのライトアップでも見に行こうかな、なんて軽く考えていたんですけど、宿にチェックインしてちょっと気を抜いたらとたんに動く気が失せまして、晩御飯食べてシャワー浴びたら、さっさと寝てしまいました。

天龍寺

二日目は、初日でどれだけ見て回れたか次第でどうするか決めようと話していたので、嵐山のラスボス的存在である天龍寺にまずは突撃。

あとは宝厳院と常寂光寺を訪れておくか、と考えていたんですけど、色づきはじめの天龍寺がとてもファンタスティックで、すげーすげーと大喜びで参拝していたら、気がついたらいつの間にかお昼になってしまったので、結局ここでお開きにしようかと相成りました。

天龍寺も相当広いですからね。じっくり見て回っていると、いつの間にか思ったよりも時間が経っています。

動画も少し撮ってきた

DJIのOsmo Pocketで、少しですが、動画も撮ってきました。ほぼほぼ写真ばっかり撮ってるんで、動画素材は細切れのブツ撮りばっかりになってしまっているのが反省点。

ただ、動画を撮りまくったら撮りまくったで、HDDの容量を圧迫してしまうし、編集もめんどくさくて手つかずになってしまいがちなのが、難しいところです。

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あの東福寺も、初夏に行けば混雑知らず

さすがの東福寺も、初夏は空いている

7月の上旬、大阪城ホールでB’zのライブを観たその翌日に、帰りながら京都に立ち寄ってきました。

桜ノ宮に泊まったのですが、そこから京都まで、第二京阪経由でクルマで約50分。

前々から、大阪から帰りながら京都に寄っていこうという話になっていたので、皆で候補を考えていたのですが、東福寺塔頭天得院がちょうど桔梗の特別拝観期間中とのことで、では東福寺に行きますか、と話がまとまったのでした。

秋に東福寺に行くと、見渡す限りの人の波に揉まれるばかりで、正直なところ観光や写真撮影どころではないのですが、新緑が輝く初夏であれば、そんな秋が嘘のように、ひっそりと静かで落ち着いた東福寺を、のんびりと心ゆくまで散策できます。

今回の撮影機材

今回も、カメラはCanonのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせで、全てマニュアル撮影です。

純正標準ズーム、マジで優秀ですよ。一度使い出すと、あまりの万能さに甘えグセが付いてしまって、単焦点レンズを持ち出すのが億劫になってしまうほどです。

今回参拝した名所

天得院

まずは、東福寺塔頭天得院に参拝。桔梗が咲き誇るお庭の特別拝観です。

天得院で撮ってきた写真

綺麗だなと思ってシャッターを切ったものの、漫然としすぎていて、結局何を撮りたかったのかよくわからなくなってしまった一枚。

広角だとちょっと厳しいなとズームしてみたら、天得院感がゼロに。いや、桔梗を撮るの、ちょっと難しすぎますぞ。

望遠端で日の丸構図。キレイに撮れたけど、ひねりも工夫もなさすぎる。

庭に下りれなかったので、縁側から必死に構図を探して四苦八苦。苦し紛れの前景が悲しい。

地面スレスレできれいに咲いている桔梗を主役にしたはいいが、他の要素が漫然としていてごちゃごちゃに感じる。いやぁ、むずいっすね。

東福寺

天得院のすぐ横、東福寺に参拝。東福寺も、同じ名前の寺社が全国にいくつかあるみたいですね。そのひとつが、なんと地元にもあったので、びっくりしました。

この前の週には、2019年G20大阪サミットで来日された首脳陣の奥様方が参拝して、感嘆の声を挙げていたそうです。

東福寺で撮ってきた写真

こんなに人の少ない通天橋、初めて見ましたよ。

もし秋だったら、絶対に訪れないタイミング。ここが無人とか、ありえねっすから、マジで。

朝一番で開門待ちに並んで、開門ダッシュにポール・トゥ・ウィンしたとして、ワンチャンあるかどうかじゃないですかね。

方丈庭園も初めて見ました。悠久の時が刻んだ侘び寂び、最高です。

通り抜けてくるそよ風がめちゃくちゃ気持ちよかった廊下。

伝わりますかね、この三門の大迫力が。

両足院

最後に、建仁寺塔頭両足院を参拝してきました。初夏の特別拝観で、庭園に半夏生の葉が生い茂る様を、見ることができます。

祇園に建仁寺という大きなお寺があるということは知っていましたが、その塔頭にまさかこのような知る人ぞ知る素敵なスポットがあったとは。

両足院で撮ってきた写真

玄関横のこの枯山水からして、センス抜群すぎる。

この白っぽいのが半夏生だそうで、初夏らしさあふれる、素晴らしい彩りの庭園。

分厚くて無骨な扉の向こうに見える、雰囲気の良さげな美しい庭園。素晴らしい雰囲気に気分も高まってゆく、こんな廊下をゆっくりと歩いたり、縁側に腰掛けたりするのが好き。

座敷から、窓ガラス越しに眺める庭園。清々しい初夏の爽やかな空気が最高でした。

提灯のムカデが可愛いくて、ついつい撮った一枚。

初夏の京都はやっぱり空いているのでおすすめ

もう何度もこのブログでは書いていることですが、初夏の京都は空いていて最高ですね、やっぱり。

狙うべきは、GW明けから梅雨明けまでの、祇園祭が始まるまでの間でしょう。ツツジや紫陽花が咲き誇る庭園は美しいですし、紅葉の名所はどこも新緑が爽やかで清々しいです。

その割に混んでないってのがもう最高ですね。

東福寺だって、朝イチの開門直後とかじゃなくて、11時すぎですからね。

さすがに人気の寺院なので、いくら空いているとはいっても人影が皆無というわけではないですが、ちょっと待てばいくらでも訪れるシャッターチャンス。

このチャンスをモノにしないって手はありませんぜ。

京都の穴場、一乗寺エリアで日本庭園を巡ってきた

一乗寺は京都の穴場

観光名所の宝庫である京都市には、いくつもの人気エリアがあるわけですが、その一方で比較的落ち着いている穴場のスポットもあります。

そのひとつが一乗寺エリアです。

美しい寺院が点在していたり、剣豪・宮本武蔵の縁の地であったりで、人気を集めないわけがないスポットのはずなのですが、なぜかエアポケットが生じているんですよね。

6月上旬、京都で紫陽花の名所を巡ってきた翌日に、その一乗寺エリアで日本庭園巡りを楽しんできたので、そのときに撮ってきた写真を紹介します。

今度は効率を重視

この前日の紫陽花の名所巡りでは、紫陽花を重視したために、移動距離やその時間が増えるのもお構いなしに行き先を決めたのですが、今度は効率を重視しました。

クルマでの移動を極力減らし、宿の近くから順番に、新緑に輝く京都の日本庭園を楽しんできました。

今回の撮影機材

今回、カメラはCanonのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM、この組み合わせで撮影してきました。すべてマニュアル撮影です。

この日に参拝した名所

岩倉実相院

泊まった宿からすぐの名刹、岩倉の実相院門跡にまずは朝イチで参拝。

厳密には一乗寺エリアではないのですが、近くには違いないのでカウントしちゃいます。細かいことは、気にしない、気にしない。

岩倉実相院で撮ってきた写真

門構えからして、雰囲気抜群。紅葉の時期であれば、門の向こうの新緑が紅く染まっています。

ほぼ貸し切り。贅沢なひと時を、のんびりと堪能させてもらいました。

カエルの鳴き声がそこかしこから響いてくる物静かな庭園を眺めて和んでいたら、母がいきなり、「二尊院に行きたい」などと言い出したので、仰天しました。

いや、それならそうと、事前に「どっか行きたい所ある?」と聞いたときに、教えて下さいよ。

そのときに言ってくれてたら、宿も嵯峨野の近くで探して、嵯峨野満喫プランを組んだのに…。

この時間から嵯峨野に向かっていてはもったいないこと、すでに混み始めているであろうから難儀するであろうこと、駐車場が少なすぎるゆえにクルマで行くには不安があること、これらを伝えて、この日は一乗寺満喫プランで納得してもらいました。

蓮華寺

続いて、京都市左京区、三宅八幡のすぐ横にある、知る人ぞ知る名庭園を誇る、蓮華寺に参拝。

同じ名前のお寺がたくさんあるので、カーナビなどで行き先を指定するときは、混同しないように気をつけねばなりません。

こちらも、厳密には一乗寺エリアではないですけども、細かいことは気にしない体でいきます。

蓮華寺で撮ってきた写真

静謐の極致。私たちの他には、わずかひと組。極上の新緑庭園を、ほとんど独り占め。

素晴らしいですね。癒やされます。

すぐ横を国道が通っているのですが、不思議と車両の走行音が聞こえてこなくて、静寂のひとときに包まれます。

緑豊かな参道。苔むしていて素晴らしい雰囲気。

この静けさを守るためなのか、修学旅行や団体はお断りの姿勢を貫いています。強い。

曼殊院門跡

物静かな里山に鎮座する古刹、曼殊院門跡に参拝。詩仙堂の近くの駐車場に愛車を停めて、歩いていきました。

参道が素敵なので、写真を撮りながら歩きたかったのです。

曼殊院門跡で撮ってきた写真

雰囲気抜群の参道。階段にこれ以上は立入禁止の柵が設置してあったのを見て、この日は公開していないのかと不安になってしまいました。

つきあたりを向かって左手に曲がっていくと、参拝受付があります。

紅葉の時季も素晴らしい参道でしたけど、新緑の爽やかな参道もまた素敵でしたねぇ。

一乗寺周辺は、お庭の廊下に赤い絨毯が敷かれているところが多い印象ですね。

こちらも、ほぼ独り占めで堪能させてもらいました。写真には写り込んでいませんが、周りには、チラホラと見覚えのある人影が。

皆さん考えることは同じようで。近くにまとまっている名所を、一気にまとめて参拝しよう、という心づもりのようです。

爽やかな新緑に、鮮やかな真紅のコントラストがいいですね。

圓光寺

そよ風が心地よい緑あふれる庭園と、モダンな石庭が並ぶ見ごたえたっぷりの寺院、圓光寺にも参拝。

門構えからして、こじんまりとした寺院なのかと思いきや、奥に深い造りで、想像以上の規模です。

圓光寺で撮ってきた写真

紫陽花が素敵なワンポイントになっている手水鉢。さり気なく美しい。京都はこういった美的センス抜群ですね。

こちらも独り占め感漂ってますが、後ろに数組いたので、ササッと撮りたい絵を撮ったら、後ろに回りました。

ため息しか出てこないですね。ホント素敵な日本庭園でした。

いくら空いているとはいえ、他にも参拝者がいるわけで、できる限り邪魔にならないように、その流れに乗りながら写真を撮っているので、あとになって見返すと、もうちょっとなにかひと工夫できたのではないかと、悔しさを感じちゃいますね。

うふふ。そんな嬉しそうな笑い声が聞こえてきそうなお地蔵様。かわいい。

詩仙堂

この日の最後に、詩仙堂に参拝しました。

もう、寺院の名前や当てはめられた漢字、その読みの響きからして、素晴らしい名所に違いないという期待が膨らむわけですけど、その期待を裏切らない素晴らしい庭園です。

詩仙堂で撮ってきた写真

ツツジが満開の頃も、素晴らしいんでしょうね。ツツジの時季に行ったことないので想像ですけど、間違いないでしょう。

お庭の端の方に咲いていた紫陽花。紫陽花の背景にお庭を入れたかったのですが、お庭が背中だったので、お庭と絡めて撮れませんでした。

なぜこんなにも苦しい構図になったのかというと、カメラをこれ以上少しでも右に向けると、座敷で涼んでいる浴衣カップルが入ってしまうから。

左三分の一くらい切って、そのぶん右に向けたかったので、しばしカメラと悪戦苦闘しているふりをして粘っていたのですが、まったく移動する気配がなかったので、諦めての苦渋の構図。

紫陽花の奥にいい雰囲気の手水鉢があったので、紫陽花をぼかして前景に。渋い。

最近設置されたのでしょうかね。可愛らしいお地蔵様。何かを願っているのか、何かに感謝しているのか。

新緑の時季の京都は比較的空いているのでおすすめ

前回の紫陽花の記事でも同じことを書きましたが、この時季の京都は、桜や紅葉と比べると、比較的空いていていいですね。

今回は、穴場感のある名所ばっかりを巡ったので、余計にです。

狙い所としては、GWの連休明けから、梅雨が明けるまでの間でしょう。新緑から紫陽花までですね。

梅雨が明けると、京都は祇園祭がありますから。祇園祭の期間中の混雑はとんでもないですからね。

それでもどうしても行きたいという人もいるでしょうけども、混んでいる間はできるだけ避けたいのであれば、祇園祭中は避けるのが吉でしょう。

京都には紅葉の名所がたくさんあるわけなんですけど、紅葉の名所は新緑もきれいですからね。しかも、繁忙期よりも空いているときた。

これを堪能しない手はありませんよ。

京都で紫陽花の名所を巡ってきた

紫陽花の見頃

紫陽花の見頃は、地域や天候により多少前後しますが、6月の上旬から7月の上旬にかけて、このあたりが一番見応えのある時期でしょう。

ちょうど梅雨入り期間に当たってしまうのがネックですね。天気が悪い確率が高くなってしまうので。

6月の上旬、今年はまだ梅雨入り前でしたけど、京都で紫陽花の名所を巡ってきたので、そのときに撮った写真を投下していきます。

京都で紫陽花巡りを楽しむ上で注意すべき点

点在しているので移動に時間がかかる

京都で紫陽花の名所を巡る上で注意すべき点としては、点在しているため移動距離と移動時間が増えてしまい、損をしてしまうということですね。

紫陽花にこだわらないのであれば、京都にはいくつもの名所が、エリアごとに固まっているので。

可能な限り移動を減らして、まず一番の目当ての名所を訪れて、その近くから回っていく、というのが最も効率的だと思いますし。

今回の場合だと、朝イチで三室戸寺に参拝したのですが、本来であればそのすぐ近くにある平等院にも参拝したかったところ、紫陽花に重きをおいていたため効率の良さを無視して、次の目的地である柳谷寺がある長岡京市まで愛車を走らせました。

有料道路を利用して、普通に流れている想定で、約40分。そこを、すべて下道で移動したため、一時間強かかりました。初日は紫陽花の名所を巡ると決めた時点で、効率を度外視した結果です。

効率を重視すべきか、見たいものを重視すべきか

移動にある程度時間を取られるのは仕方ないと、最初からわかっていた上で計算に入れているのであれば、問題ないです。

一日で回れる名所の数は減ってしまうかもしれませんが、その分、一箇所一箇所を丁寧にじっくりと見て回ろう、という気分にもなりますしね。数を焦ると、せかせかと足早な参拝になりがちですし。

効率を追求しすぎて、あまり詰め込みすぎるのも、それはそれでちょっとどうなんだろう、という疑問もありますしね。仕事でもあるまいし。

余裕がなかったせいで、あのときもう少し落ち着いていればこんな構図もあったのにとか、露出をもうちょっといい感じに追い込みたかったとか、家に帰ってから悔やむようでは、なんのためにそこまで行ったのかという話になってしまいますからね。

今回の撮影機材

今回は、カメラ本体はCanonのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STMの組み合わせで撮影してきました。すべてマニュアル撮影です。

今回参拝してきた京都の紫陽花の名所

三室戸寺

まず朝一番のお目当てとして向かったのが、宇治市にある寺院、三室戸寺です。京都の紫陽花といえば、まっさきに名前が挙がるであろう名所、それがこの三室戸寺です。

開門の10分ほど前に着いたのですが、開門を待って並んでいたのは約20人でしょうかね。紫陽花のピークはこの次の週だったと思われるので、ピークであればもっと混んでいたんだろうな、と想像しています。

三室戸寺で撮ってきた写真

ゆ〜とびさんのYouTube動画を見るようになって、前景や背景、主題や副題を、自分なりに試行錯誤するようになってきました。

可愛らしい蓮が一輪。蓮って、今まさにこれから咲こうとしている瞬間が、一番美しくないですか?

斜めから見る塔や寺社の屋根が好き。計算しつくされた様式美を感じます。

下の三分の一を切って、横構図にしたほうがスッキリしてよかったかな、とあとになって反省した一枚。

不動明王かっこいいですよねー。

楊谷寺

朝一番には三室戸寺に参拝しましたが、実は私がこの日一番楽しみにしていたのが、この楊谷寺でした。

Twitterのタイムラインに、紫陽花を浮かべた美しい手水舎の写真が流れてきて、それがこの楊谷寺の手水舍であると知ったのがきっかけです。

紫陽花の時季に京都を訪れるのであれば、ここは絶対に外せないな、と。

楊谷寺で撮ってきた写真

周りが人だらけだったので、人と人の隙間から、中望遠でぶち抜きました。

まったくの偶然ですが、龍とLeeが並んで写真に収まっているのがラッキーポイント。ドラゴンといえばリー。

ひと回りしてきたら、手水舎の周辺の人だかりが入山時より少なくなっていたので、スキをうかがって撮った一枚。

もうちょっと自分なりの構図を探すべきでしたね。思い切って龍を入れないとか。龍と紫陽花に固執してしまったような気がします。

廊下の脇にポツンとあった、紫陽花が美しい手水鉢。

もっと近づいてかぶりついて撮りたかったのですが、下に降りるための草履がひとつしかなくて、先に履いている人が夢中で譲ってくれそうな気配もなかったので、諦めました。

日本庭園を前にすると、とりあえず撮ってしまうこの構図。好きなんですよね、この構図が。

上の庭園の脇にさり気なく鎮座していた手水鉢。雅すぎる。

善峯寺

この日の最後に、京都市西京区大原野の山奥に鎮座している寺院、善峯寺に参拝しました。三室戸寺と並ぶ、京都でも屈指の紫陽花の名所です。

紫陽花の時季となるとここも外せないなという結論にいたり、楊谷寺から近いこともあってコースに組み込みました。

道が狭い上に曲がりくねっていて斜面も急なので、クルマの運転には気を使います。

善峯寺で撮ってきた写真

この見晴らし台の眼下に、思わず感嘆の声を上げてしまうほど、あたり一面紫陽花が咲き誇っていました。

紫陽花も半端なかったですが、斜面の上り下りも半端なかった庭園。足腰ガクガク。

よくまあここまで俺たち、登ってきたもんだなと。京都市内を一望する抜群の眺望。向こうの山は比叡山でしょうかね。

なんだかいいことがありそうな予感がする、ハート型の紫陽花。枯れかけてたのが惜しい。

濡れていてツルッツルで、下山する参拝客を恐怖のどん底に叩き落していた帰路。数回足を滑らせて、ハラハラしながら下りました。

紫陽花の時季の京都は比較的空いているのでおすすめ

京都で紫陽花巡りを楽しんできて、ひとつ誤算がありました。

これは嬉しかった誤算なのですが、想像していたよりも混雑していなかったことですね。

桜や紅葉の時季ほどではないだろう、とは思ってましたけど。

鎌倉の様子を見るに、京都の紫陽花の混雑もヤバイかもしれないと危機感を持っていたので、駐車場待ちの車列が全然進まないとか、人が多すぎてゆっくりできないとか、じっくり散策や撮影を楽しめないとか、そんなことはなかったので助かりました。

紫陽花のちょうど見頃となると、梅雨入りしていることがほとんどであるため、天気も悪いことが多くて客足が伸びにくい、というのもあるでしょうね。

この日は終始今にも降り出しそうな曇天で、パラパラと雨粒が落ちてくることはあったものの、本降りにはならなかったのでホッとしました。