新しい素敵な音楽との出会いはいつでもハリケーン

新しい素敵な音楽との出会いはいつでもハリケーン

先日、Twitterのタイムラインを眺めていたら、あるつぶやきでおすすめの音楽へのYouTubeリンクが貼られていまして、興味を惹かれて聞いてみたら凄すぎて度肝を抜かれました。

それが、下にYouTube動画を埋め込んである、新しい学校のリーダーズという女性四人組グループの”Free Your Mind”という曲だったんですけども。

解き放てという曲名の如く、はち切れんばかりのパワーとエネルギーが迸っている曲で、圧倒されました。

バッチバチにソロバトルを繰り広げているジャズのようなアツさや、ソウルフルでエモーショナルなロックサウンドに、民族音楽のような心躍るリズムに、ダンサブルなビートまでもが、ごった煮でぐつぐつと煮えたぎっている途方もない爆発力を撒き散らしている曲で、一発で気に入りました。

当然の帰結として、YouTube上の彼女たちのMVを次から次へと視聴していくことになるのですが、どの曲も癖になる独特の魅力があって、すっかり気に入りました。

ジャズのようなテンションが高く音数の多い激しいサウンドの上に歌謡曲っぽいほのぼのした歌メロがのっかったりしているのに、チグハグさや違和感がまったくなくかっこよくまとまっていて、プロデューサーや演奏者の手腕も卓越しています。

どこかで聞いたことがあるような懐かしさと、今までありそうでなかった新しさが両立しています。

いや凄いですねこれは。曲のメロディも素晴らしいんですけど、それに負けないくらい彩るサウンドもとてつもないんですよね。

これほどのインパクトは、近年だと、Band-MaidやNothing To Declare、Maneskinとの出会いに匹敵するレベルでしょうか。

大型のハリケーンに巻き込まれたかのようです。あまりに強力な暴風になすすべなく晒されるまま。

(ライブ観に行きてぇぇぇぇ!)

今、心にあるのはこの思い。ライブで観てみたい。このテンションをライブでも再現、維持できるのか。単独フルセットこなせるのか。そもそも、もしこなされたらそれに自分がついていけるのか。

B’zのLIVE-GYM Pleasure ’93 “Jap The Ripper”フルバージョンを映画館のライブビューイングで観たあとなので、単独フルセットでこのテンションで突っ走るのもあながちあり得ないことではないなと感じていますが、はてさて。

もしCDと遜色ないクオリティでライブも魅せてくれるなら、これはとんでもないことですよ。そうであってくれ、そうであってほしい、と願っていますが。いつか、この目と耳でじかに生で体感して、確かめてみたいなと思っています。

二年前、近くのスペシャルティコーヒー専門店に興味本位で行ってみたら、店主のこだわりが強すぎてほうほうの体で退散した

二年前、近くのスペシャルティコーヒー専門店に興味本位で行ってみたら、店主のこだわりが強すぎてほうほうの体で退散した

昔はコーヒー苦手だったんですけど、数年前からお気に入りのマグカップにドリッパーをセットしてインスタントではなくレギュラーコーヒーから抽出するようになりまして、キャンプを始めたことをきっかけにコーヒーミルを買って豆を自分で挽いてコーヒーを淹れるようになって、と少しずつアップグレードしてきました。

美味しそうな喫茶店を見かけてはコーヒーを頼んでみたり、コーヒー専門店に足を運んではいろいろな種類の豆を試してみたり、浜松のコーヒーフェスで飲み比べしてみたり、YouTubeや本で美味しいコーヒーの淹れ方を調べてみたり、自分なりに少しでも自分好みの美味しいコーヒーを楽しめるように心がけてきました。

そんな折、自宅の近くにスペシャルティコーヒー専門店があるのを見つけて、お湯用の温度計を取り扱っているということでそれを目当てに、ついでに気になる豆があったら試してみようと興味本位で足を運んでみました。

二年前のことです。

そしたら、お店の前の道路がめちゃくちゃ狭い上に未舗装の砂利道で、駐車場もどこなのか聞かないとわからないという不親切さに面食らいながら入店し温度計を探すも見当たらずうろうろしていたら、店主が話しかけてきました。

「うちはスペシャルティコーヒー専門店ですけど、どういうものかわかって来てます?」

この遥かなる高みからの第一声を聞いた瞬間から嫌な予感しかしなかったのですが、ちょっとカチンときてしまったので買い言葉を返してしまいました。

「いや、どんなもんなんかなと思って、お試しで」

したらそこから始まった店主のご高説が長いわくどいわ嫌味ったらしいわで真面目に聞いてたら頭が痛くなりそうで、気のない相槌を返しながら聞き流していたのでほとんど覚えていないのですが、コーヒー豆を農園から直で仕入れ、ペーパーフィルターの材質にも一切の妥協は許さないという強い信念は伝わりました。

崇高な理念を掲げてる割にはドリップバッグなんて作ってるのね、と思いながらそのドリップバッグだけ買って退散したのですが、抱く志の高さが違いすぎてまったく相容れませんでした。

うちに置いているコーヒー豆は絶対にこのペーパーフィルターで濾してほしいとか言われても、いや知らんしペーパーの材質にそこまでこだわってないし本当にそんなに違うのか?としか思えなくて。

ちょっと『スラムダンク』を思い出してしまいました。普通の高校生に全国制覇の夢を強要する赤木主将みたいな店主だな、と。

全国制覇を目指すのが当たり前、という流川や桜木や彩子さんのようなテンションならいいですよ。いっちょやったるわ、ってなもんでしょう。そうでなかったら意味がわからないですよね。強豪校でもない公立高校で全国制覇って、何をそんなに燃えているのだろう…。

逆に言えば、理想とするコーヒーが同じならば、これ以上なく頼りになるお店だろうな、とも思いました。おれがコーヒーに対してバスケに燃える流川みたいな向上心でもって向き合っていたならば、ついに理想のコーヒー専門店と巡り会えたぞ、と歓喜して盲従していたことでしょう。

こうした方がもっと美味しいコーヒーが飲めるようになるよ、どうするかはあなた次第だけど、と選択肢を増やしてくれるような提案がされてたならちょっとやってみようかなと思えたかもしれませんけど、いきなり頭ごなしでそこまで意味がわからないことを強制させられようとすると反発しちゃいますよね…。

熱というか温度というか姿勢というか、程よい距離感で付き合えるお店と巡り合いたい。

そんなお店が、できれば家から近くて、道路が変じゃなくて、駐車場も停めやすくて、優しく導いてくれるような店主であれば最高なのですが。

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妹の車のタイヤ選びの相談にのってたら、タイヤ選びってオーディオ選びに似ているなと思った

妹の車のタイヤ選びの相談にのってたら、タイヤ選びってオーディオ選びに似ているなと思った

年明け早々の元旦の午後、お伊勢さんでの初詣から帰ってきた疲れで家でゴロゴロしていたら、妹が新年の挨拶に来ました。

挨拶もそこそこに初売りのチラシを母とふたりであーでもないこーでもないと言い合いながらチェックし出したと思ったら、ある一枚のチラシに目を止めた途端、自分に話しかけてきました。

カー用品店チェーンの最大手、オートバックスのチラシだったんですけども。車のタイヤがそろそろやばいから交換しないといけないんだけどどれがいいのかわからない、と。

いや、そんなの、チラシに載っているタイヤどれも自分の車に履かせたことないからどれがいいかなんておれもわからないよ、と断りを入れつつも、価格.comの最安値やレビュー、メーカー公式サイトのタイヤ性能グラフなんかを見比べながら、相談にのりました。

妹の車のタイヤサイズは三銘柄ほどチラシに載っていたんですけど、この中だったらおれだったらこれにするかなぁ(一番安いし性能もそんなに差がなさそうだし国産だし)と自分なりの判断基準も伝えて、妹もそれにして今のところ満足しているようです。

このときにふと思ったんですけど、車のタイヤ選びってオーディオ選びに似ていますよね。

何事にも共通することかもしれませんけど、こだわらない人にとっては必要最低限の役割さえ果たしてくれればあとはどうでもよかったりとか、そもそも違いが感じ取りにくかったりとか、何を重視するのかとか、どこまで求めるのかとか、価格とスペックの折り合いをどこで妥結するのかとか。

オーディオはまだ専門店や大型店に行けば試聴するなりして自分の好みに合うかどうか確認できますけど、タイヤは試着したり試走したりなんてなかなか出来ないのが辛いところです。

メディア向けの新タイヤ試乗会はネット記事や YouTubeでたまに目にしますけど、一般向けにはやらないですよね。

車の試乗をしても、純正装着タイヤは何なのかとか、サイズはいくつなのかとか、チェックもなかなかそこまで気が回りませんしね。よしんば気が回ったとしても、判断基準は自分の感覚のみというなんともあやふやで頼りないもののみ。

数分そのへんを走り回った印象だけでそれを覚えておいて比較するというのも無理がありますよね。

結局、違いがよく分からないままにこんなもんかと納得して使っていくことに。

オーディオ選びも難しいですけど、タイヤ選びも大概ですよね。

安くて静かで乗り心地も良くて、よく走りよく止まり雨にも強い、運よくそんなタイヤに巡り会えたなら最高なんですけど。

自分の車のタイヤのサイズだと、ピレリのパワジーが求めている性能に近そうで気になっています。

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キャンプ用品を買い集めた勢いでハスクバーナの斧を買ったけど、薪割りしたのは結局最初だけだった

キャンプ用品を買い集めた勢いでハスクバーナの斧を買ったけど、薪割りしたのは結局最初だけだった

正午過ぎから日が傾いてきて夕方に移ろっていくまでの数時間、キャンプ場ではそこらじゅうからカンカンと金属を打ち付けているような打音が響いてきます。

これは一体何の音なのかというと、風に飛ばされないようにタープやテントを地面に固定するためにペグという金具をハンマーで打ちつけているか、日が落ちてからの焚き火に備えて斧やナイフなどで薪を割っているか、十中八九そのどちらかの音です。

特別なイベントでも開催されていない限りキャンプ場は基本的に静かで、夜になるとその静けさがことさらに深まってちょっとした物音や話し声も想像以上に遠くまで響いてしまうため、昼間であればなんてことないハンマーの打音や薪割りの音が騒音になりかねず、多くのキャンパーはチェックインすると暗くなるまでの間にテントやタープの設営や薪割りを済ませます。

音で周りに迷惑をかけないためのマナーの一環ですね。まあ、それでもたまにもう暗くなってるのにどこからかカンカンと音が響いてくることもあるのですが。

ところで、なんで薪を割るかというと、小さな焚き火台を使っていると市販の薪がそのまま焚き火台に入らなかったり、太すぎて燃えにくいのを割って小さくすることで燃えやすくしたり、割って小分けにしないと一気に燃えてすぐに薪がなくなってしまうのを防いだりするためです。

中には、決められた場所での薪か炭を燃料とした加熱しかできない、その他のカセットコンロなどの火器厳禁というキャンプ場もあるので、薪を一気に燃やしてしまうとまだ食材大量に残っているのに加熱調理できない…と詰んでしまうことも起こりえます。燃料不足を起こさないように薪割りすることもあります。

初めて日帰りでキャンプしたときがその決められた竈で薪か炭しか燃やしてはいけないというキャンプ場で、最初に薪を投入しすぎて明らかに足りなさそうになったので、そのへんに落ちている枝を拾ってきては焚べたりしてしのぎました。

その反省を踏まえて、次のキャンプでは薪を何本か斧で割ったのですが、結局薪割りしたのはその時だけでした。

キャンプの回数を重ねるにつれ、薪を多めに買ったり事前に用意しておくようになり、小出しにせずにボンボン放り込むようになっていってしまったためです。焚き火台はユニフレームのファイアグリルなので、薪を割らずにそのまま放り込めるサイズだということも大きいでしょう。

自分の場合はですけど、薪を割らずに焚き火台にボンボン放り込んで、折れたり崩れたりしたら火ばさみで整えたり、火吹き棒で空気を送り込んで炎の勢いを復活させたりするのが好きです。

YouTubeでキャンプの動画を見ていると、チェックインしてテントやタープを設営したらとりあえず薪割りというパターンが多くてそれをお手本の流れとしてなぞる人もいるかもしれませんが、それが自分のスタイルとして定着するかどうかは回数を重ねてみないことにはわかりません。

何回もやることで、自分にはこれが必要、これは要らない、と徐々に整理されていくので。

今、斧の購入を考えているならば、とりあえず間をおいて冷静になったほうがいいかもしれませんよ。買っても使わなくなったとしたら、どこに売りに行けばいいのか、よくわかりませんし…。

斧だけでなく鉈やノコギリも買ったのですが、そちらに至っては一度も使っていません。毎回、キャンプには持っていってますけど。

山奥のキャンプ場で枝を集めてきて切ったり割ったりして薪にしたりポールやランタンスタンドの代わりにしたりと、ブッシュクラフト的なことをするのなら出番もあるでしょうけど、ほぼほぼ家から数分の高規格キャンプ場で満足して完結している現状では出番はないでしょうね。

そのうち、ブッシュクラフトみたいなこともやってみたいな、と興味が湧いてその方向に流れていく可能性もありますけど。

道具を買い集めはじめた勢いで後先考えずに買ってしまった斧や鉈やノコギリは、いつか来るかもしれないその時を信じて今は眠り続けています…。

白馬の栂池でちょっと早めの紅葉狩りを目論んでいたが、雨で撃沈した

白馬の栂池でちょっと早めの紅葉狩りを目論んでいたが、雨で撃沈した

一週間ほど前から、空き時間のたびに天気予報をチェックしては、ため息をついていました。天気が好転しないなぁ…と。

当日になって、午前9時過ぎから雨から曇りに変わる天気予報だったので、なんとか行けるかもしれないと突撃してみました。その結果がサムネの画像です。麓では晴れ間が覗いていたりもしたので、希望を抱いていたのですが。

山の上は雨でした。

しかも風も強く冷たい。ロープウェイのスタッフの方に聞いたら山の上の気温は4度だったそうです。

地元との気温差約20度。太陽と北風どころか、フレイザードの氷炎攻撃なみの気温差です。

ワークマンの撥水ウォームジャケットと撥水ウォームクライミングパンツを履いていったので、寒いことは寒かったのですが、凍えて仕方ないというところまではいかずに耐えられました。

ただ、横殴りの雨に吹きつけられながら数時間も散策する気にはとてもなれず、山荘の食堂で温かいうどんを食べて山から下りました。ロープウェイ代もったいないですけど…。家から片道約5時間かけて白馬まで来ましたけど…。

数時間は栂池自然園で散策しようと思っていたので、一時間程度で下りてきてしまったため時間が余りまくり、どうしようかと思案した結果あそこに行ってみることにしてみました。

スノーピークとスターバックスという大人気二枚看板が併設された旗艦店舗、スノーピークランドステーション白馬に。

こちらのスターバックスでは店内の多くのイスがアウトドアチェアとしては破格の座り心地のスノーピークのチェアになってまして、この最高のチェアにゆったり腰掛けながら至福の一服が味わえます。

のんびりしながら店内を眺めていたら、スターバックスのコーヒー器具が色々置かれている棚が目に入りまして、そこにステンレスドリッパーとグラスサーバーが一体化したようなサーバーが展示されてて、スターバックスの器具かっこいいなとカタログの他の製品をチェックしてみたら、全国でも一部の限定された店舗でしか販売されていないドリッパーとサーバーを見つけました。

それがこのスターバックスリザーブのセラミックドリッパーとグラスサーバーだったんですけど、そのカッコよさと小さすぎず大きすぎない絶妙に丁度いいサイズに一目惚れしまして、帰りながらその限定店舗に立ち寄って、在庫もあったので購入しました。

今まで、プラスチックのドリッパーからコーヒーカップに直に抽出していたんですけど、これで抽出方法と器具がワンランクアップしました。

プラスチックのドリッパーもいいんですけどね。安くて軽くてどこでも買えて、ちょっとくらい雑に扱っても欠けたり割れたりしませんし。ただ、思わず慈しみたくなるような愛着が湧かないというだけで。ため息こぼしながらほれぼれ眺めてしまうようなカッコよさはないというだけで。

早速このドリッパーとサーバーを使用してコーヒーを淹れてみたんですけど、いつもより口当たりがまろやかになって飲みやすくなっているような気がします。二杯続けてそう感じたので、気のせいではないと思うのですが。

製品ページに”コーヒー豆の美味しさを最大限に引き出す”と書かれていましたが、それがこの味わいに繋がっているのかもしれません。

残念ながら天気に恵まれず栂池を散策はできませんでしたが、仮に好天だったとしたらこのスノーピークランドステーション白馬を訪れることはなかったと思うので、必然的にスターバックスのコーヒー器具と出会うこともなく、日々のコーヒーライフがワンランクアップすることもなかったわけで、失うことと得ることは表裏一体というか繋がっているというか、何がどこでどう転ぶかわからず、面白いこともあるものですね。