映画『ブルックリンでオペラを』観てきたら、ちょっとオペラとか舞台とか観てみたくなった

映画『ブルックリンでオペラを』観てきたら、ちょっとオペラとか舞台とか観てみたくなった

先日、浜松市のミニシアターシネマイーラさんで、映画『ブルックリンでオペラを』観てきました。

最初ノーマークで見落としてたのですが、好きな女優のひとりのアン・ハサウェイが制作にも関わりつつ出演しているとSNSのタイムラインに流れてきたことで知って、予告編を見てみたら面白そうだったので、公開を楽しみにしていました。

予告を見た感じ(ちょっと軽いテイストのラブコメかな?)と予想してたら全然違って、揺さぶりまくられて最後には泣きました。これはヤバい。

(人生このままでいいのか?)と鬱屈したものを抱えつつ、何かきっかけが天から降ってきたりしないかなぁなどと都合のいい夢を見ながら、しかしあと一歩を踏み出せずに日々を過ごしている人がうっかりこの映画を観たら、今後の人生を左右する重大決心を強烈に後押しされそうな気がします。

軽めのラブコメを装いつつ、ゾーンは狭いかもしれないけどそこにハマってもがいてる人にはぶっ刺さりすぎる、実は激ヤバな映画なのかもしれません。

ちょうど普段はやらないことをやってる時に観た映画の劇中に「いつもと違うことをして殻を破りなさい」といった意味の助言が飛び出してきたのにも意表を突かれました。

いつもとは違う道を歩いて帰り、今まで一度も入ったことのない駅前の居酒屋で一杯飲んでみたい気分になったくらい。

まあ、さすがに実行する勇気はありませんでしたが。

映画の余韻に浸りながら静かに飲みたいのに、団体が騒いでたり常連がうざ絡みしてきたらヤだなとか考えちゃったら。

それでもまんまとオペラとか舞台とかちょっと観に行ってみたくなっている程度には、毒されています。

なんかちょうどいいのないかなぁと思っていたら、Twitter (X)のタイムラインにブロードウェイ・ミュージカル『天使にラブ・ソングを…』の広告が流れてきて、稀にはやるなぁ!と唸らされました。いっつもしょうもない広告しか流してこないくせに。

オペラはさすがに敷居が高すぎる。かといって舞台だと歌がないかもしれない。そこでこの『天使にラブ・ソングを…』ミュージカルですよ。今の気持ちにジャストフィットする最適解がまさかこんなところにあったとは。

時をほぼ同じくして、タイムラインに「一度は行くべき絶品ハンバーガー東京20選」が流れてきて、そのリストにウーピーゴルドバーガーという店が載っていて場所もミュージカルの会場のすぐ近くで、ますます(これは行くしかない)と運命めいたものを感じています。

日程と売れ残っている席種の料金を見比べつつ、さてどうしようかと思案に暮れるひととき。このときがまた悩ましくも楽しかったりするのですよね。

↓ブロードウェイミュージカル『天使にラブソングを…』来日公演観てきました。

アン・ハサウェイ

『天使にラブ・ソングを…

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ライブハウスのドリンクチケット、いつ使うべきか問題

ライブハウスのドリンクチケット、いつ使うべきか問題

ライブハウスでライブを観る場合、ドリンク代別でドリンクチケットを購入し、入場後にカウンターでドリンクと引き換えることになるのですが、これがなかなか曲者で、地味に困っています。

できれば開演前にドリンクに引き換えて飲みたいんですよね。

特に電車移動の場合ですね。開演前にお酒を一杯。ほろ酔いの上機嫌で大好きなバンドのライブを観たい。

ただ、ライブハウスではスタンディングが基本になるので、開演するまでに飲み終わりたいんですよね。上演中は手ぶらでいたいので。

そうしないと、飲みかけのドリンクに気を取られちゃって、自由気ままに飛び跳ねたり踊ったり手を叩いたり拳を突き上げたり両手を上げたり、できなくなっちゃうじゃないですか。

なので、本来であればちびちびと時間をかけて飲みたいところを、開演するまでに頑張ってすいすい飲み干すわけですが。

すると、飲み終わったら空き缶や空きコップを捨てに一度離席して、場所を取り直すことになるんですよ。

これダルくないですか?

ガラガラだったら全然困らないんですけど、パンパンだと人の隙間を縫っての出入りも大変ですからね。せっかくいい感じの場所取ってても、抜けた間に誰かに取られて無意味になっちゃいますし。

いい整理番号で早く会場入りして自分の好きな場所を取れてたら、これほど馬鹿らしいこともないでしょう。

闇ですよね。整理番号順入場制自由席の闇。

先日の岡崎体育のZepp名古屋公演の時、斜め前の方が開演前に飲んでたんですけど、離席してないのに開演したら踊ったり飛び跳ねたり両手上に上げて叩いたりしてたんですけど、あれは一体どんなカラクリだったのだろう…。

ドリンクホルダーのある2階スタンド席なら、開演前にドリンクに引き換えて、ちびちび飲みながらライブを観るのも手ですけど、これにもひとつ罠があるんですよね。

席の前後の幅が狭いと、前を横切った人にぶつけられてこぼされる可能性がある、という罠が。

となるとやっぱり終演後に交換して飲むのが安牌か。

ところがこの選択にもひとつ落とし穴があって、何時に終演するのかがわからないんですよね。

3時間も演る単独公演は滅多にないので、90分から2時間半の間には終わるだろうという大まかな予測は立てられますけど、それも絶対ではありませんしね。

泊まりの場合はいいんですよ。徒歩圏内とか地下鉄一本数駅圏内とかで宿を押さえているはずなので。それなら急がなくても問題なし。

問題は日帰りの場合ですよ。

終演後に会場に残ってのん気にちびちび飲んでたら終電終わってたとか、全然あり得ますからね。

まあ、そうなったらそうなったで、ネットカフェか漫画喫茶に駆け込んで、始発が動き出すまで時間を潰すだけですが。

ペットボトル飲料との交換だったら、無理にその場で飲み干さずに、帰りながらちょっとずつ飲みます。

600円のドリンクチケットで500mlのペットボトル飲料と交換かぁ…と若干もやもやしたものを抱えつつ。

先日の岡崎体育のZepp名古屋公演の時は、17時開演と時間が早い上に本人が19時には終わりますと宣言してくれていて、実際にその通りの時間に終わったので、終演後にビールに交換してカウンターでゆっくり飲んでから帰りました。

ただ、「生ビール」というノボリだか手書きのポップだかが目に入ったので生ビールを頼んだら、サントリーの缶ビールを渡されて(え?これ?)と目が点になりましたが。

思ってた生ビールとちゃうのですが…。

てっきりプラカップにサーバーから注いでくれるのだろうと思ってたら、まさか缶ビールとは…。これはもはや事実誤認を盾にした詐欺なのでは?

それはそれとして、終電に間に合うかそわそわしている時とはダンチの安心感でした。

毎回こうだったら問題にはならないのですけど…。

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8年間使い込んだ愛機キヤノンEOS 8000Dの損耗に気がついて、デジタル一眼カメラの買い替え欲がにわかに熱を帯びてきた

8年間使い込んだ愛機キヤノンEOS 8000Dの損耗に気がついて、デジタル一眼カメラの買い替え欲がにわかに熱を帯びてきた

先日、母を連れて山梨県の北杜市でお花見してきました。

眞原桜並木をぐるっとひと通り歩いてきて疲れたので、木陰のベンチに座って小休止しようとした時に、デジタル一眼カメラを持っていた右手の人差し指に引っ掛かりを覚えました。

うん?なんだ?今までこんな感触なかったよな…?

で、よくよく見てみて気がついたのが、サムネの画像のグリップの部分の浮きです。

初陣が2016年の6月下旬で、約8年間で22000ショット以上撮ってきてますからね。

そりゃ損耗もしてくるでしょう。

前に使っていたα33の写真も今見返してみても充分綺麗で、それは今使っているEOS 8000Dに関しても同じなのですが、まだまだ使えるとは思いつつも、こういった損耗に気がついてしまうと(そろそろ買い替えか…?)という気持ちが頭をもたげてしまうのもまた事実。

そんな自分のカメラ観ですが、あんまり高すぎると予算的に買えないというのと、天気が悪い時や砂埃が舞いそうなところだと想像がつく場所には、カメラを濡らしたり汚したりしたくないがために持ち出さずに箱入り娘にしちゃいそうなので、コスパ重視で気兼ねなく持ち出したい派です。

憧れ枠と実用枠とおしゃれ枠。家電屋で次期愛機候補の三台を触って比べてきたので、そんなカメラ観に基づいた使用感をメモしておきます。

Canon EOS RP 24-105mmキット

まずはこちら。コスパ最強フルサイズミラーレス。撒き餌レンズならぬ撒き餌ボディ。

APS-C機入門機並みの値段で新品でフルサイズが買える唯一のカメラ。性能的には最新機種に見劣りしても、とにかく安く憧れのフルサイズミラーレスが欲しいならこれ一択。

外装に使われている素材が一体なんなのか、手触り肌触りがとにかく最高。ずっと触っていたくなる。愛車のステアリングや傘の取手など、よく手で触るところの素材を全部これと同じに変えたくなるほど。

ダイヤルのクリック感もカチッとしてて気持ちいい。

EOS R10もだが、バッテリーがEOS 8000Dと共通なのはでかい。

ただ、フルサイズ用のRFレンズは高すぎるので、このキットレンズ一本で頑張らざるを得なくなるのが勿体無いような…。

Canon EOS R10 18-150mmキット

コンパクトなEOS RPよりもさらにひと回り小型軽量なボディが魅力。

18mm〜150mmまでカバーするキットレンズ、(EOS 8000D比)爆速の瞳AFなど、取り回しのしやすさと使い勝手の良さが魅力的。

RF-Sレンズの少なさが泣きどころだったが、先日タムロンとシグマがRFレンズ供給を発表し、この弱点が魅力に転じる可能性が出てきた。

このセットを買えば、現状とほぼ変わらない撮影システムを手軽に揃えられるのは大きい。実用性最高。

Nikon Z fc 16-50mmキット

おしゃれでかっこいい見た目と、軽量コンパクトな作りと、マニュアル撮影しやすそうなダイヤル操作系が魅力。

ただ、望遠で撮ることが好きなので、望遠端が50mmまでしかないのが物足りなくなって、望遠ズームを一本買い足すことになりそう。

あと、グリップがないのでホールド性がやや心許ない。大きなレンズをつけるとバランスが崩れデザイン面の魅力も後退してしまうかも。

グリップなどのアクセサリー追加で自分好みの仕様にカスタムしたくなり、迷走したり一周回って素に戻るなど、苦労が予想される。厄介なのは、それもまた楽しいってこと。

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岡崎体育Zepp名古屋公演クイックライブレポ

岡崎体育Zepp名古屋公演クイックライブレポ

観てきました。

私のXのタイムラインに彗星の如くやってきた盆地テクノのパイオニア、岡崎体育春のZeppツアー2024名古屋公演を。

最初はそのつもりはなかったんですけどね。

Xのタイムラインに彗星の如く流れてきて知った、チケット余りまくって困ってるって事態もどこか他人事でしたし。

それはそうでしょう。活躍ぶりから名前は知ってましたけど、曲を聞いたことはなかったので。

それが本人自らがガンガン宣伝して遅れていた売り上げを挽回し、札幌公演をほとんど完売にまで持っていって名古屋のチケットの売り上げも徐々に伸ばして、といった空前絶後の現象を目の当たりにして、ついに(これは実際に行ってライブを観てみるべきなのではないか)と心を動かされたのでした。

少なくとも、他でこんな動きを見た覚えはなかったので。

何十年に一度レベルのこのビッグウェーブに乗るしかない。

チケットを買わずに行かなかったら、あとでウジウジ後悔する自分が目に浮かぶようでもありましたし。

(この人のライブを観てみたいな)となったそのタイミングで、ちょうどツアー中で、まだ売り切れていない公演があって、その会場が自宅から無理なく行ける地域で、その日休みで、予定も特になくて、予算も問題なくて、っていうふうにすべてのピースがカチカチっとハマって(よし行こう!)となるなんて、滅多にないですよね。

そんなことから、YouTubeで何曲か視聴した程度で岡崎体育のチケットを買い、名古屋まで足を伸ばしました。

開演の直前には、会場のZeppの方だったか招聘元のサンデーフォークの方だったか、マイクパフォーマンスみたいなことを熱く語り出したのには(こんなことある!?)とびっくりしました。

チケット販売苦戦からの完売という世紀の捲りっぷりに興奮、感動したんでしょうね。

開演予定時刻の17時になったとほぼ同時に暗転し、スクリーンに本日の主役、岡崎体育が映し出されました。

岡崎体育が恋人に言い聞かせるように優しく語り出したその瞬間、観客のボルテージは一気に最高潮に!

数日前まで名前しか知らなかったのに、何曲かYouTubeで視聴した程度でもげらげら笑いながら観れて2時間あっという間に過ぎ去るライブもあるんですね。これまでにない新体験でした。

しっとりした曲もあればしんみりした曲もあり、自虐ネタのような曲もあればツッコミまくる曲もありと、盆地テクノは想像以上にバリエーション豊富でした。

生演奏ではないのに髪の毛一本一本の先にまで響き渡ってくるような重低音は凄まじかったです。Zepp名古屋を崩壊させる気かと思うほどの。

MCでの客席とのやり取りの盛り上がりも凄かったですね。

あのサイズの箱ならではのところもあったんでしょうけど、(ここは本当に名古屋なのか?)と現在地を大阪と間違えそうになるボケとツッコミの応酬に笑いっぱなしでした。

最後の曲の演奏を終え、万雷の拍手で迎えられた岡崎体育は、今後の目標、夢、それを実現するための決意を熱く語り出した。

その言葉は力に満ちていた。最初は苦戦していたチケットの売り上げを自分の頑張りで挽回したことが、大きな自信になっているようだった。観客はその言葉に静かに耳を傾けていた。

その美しい光景はまるで、今後の岡崎体育が歩む道のりの行く末を暗示しているかのようだった。

私たちは心と体の元気と健康を保ち続け、一分一秒でも長く、好きな音楽を享受し続ける。

そうして、岡崎体育の夢の果てを見届けて、この夜に交わされた約束を守るのだ…。

岡崎体育

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数日前まで名前は知っていたが曲は聞いたことなかったのに、どんな曲でどんなステージなのかが無性に気になり、ついにライブチケットを買ってしまった

数日前まで名前は知っていたが曲は聞いたことなかったのに、どんな曲でどんなステージなのかが無性に気になり、ついにライブチケットを買ってしまった

初めてその事態を認識したのは、SNSのタイムラインに、岡崎体育自身が投じた「やばい!札幌のチケットめっちゃ売れ残ってる!」といった趣旨のつぶやきが流れてきたときでした。

最初は他人事でした。

活躍していたので名前は存じ上げていましたが、曲を聴いたことはなかったので。

(めっちゃ売れてそうなのに意外と苦労してるんだなぁ)と思っただけで。

それがまさか。まさかですよ。

札幌のチケット売上大苦戦で大爆死危機のはずが、いざ開演してみればほぼ満員で大成功、行った人たちの大絶賛の声が再びSNSのタイムラインに流れ込んでくるにあたり、自分は今ひょっとしてとんでもない現象を目の当たりにしているのではないかと思うに至り、どんな歌を歌いどんなステージを見せてくれるのかが気になり始め、ついには(ライブに行ってみたいな)と興味を抱くようになってしまったのでした。

こんなパターンは人生で初めてですよ。記憶している限り。

音楽を聴くようになって三十数年が経過してますけど、数日前まで一曲も聴いたことなかったのに数日後のライブに行ってみたくなるだなんて。

サマソニで名前は知ってたけど曲は知らなかったバンドのステージを一曲だけ観たことはありますけど、ZOZOマリンから幕張メッセへの移動がめんどくさくてその場にとどまろうとした消極的な理由からですし、結局一曲だけ聴いたところでMCで(はぁ?何いってんだ?)とムカついて移動したのでノーカンです。

で、岡崎体育のライブの日程を調べたら数日後に名古屋公演があって、チケットもまだ残ってるじゃないですか。

ここまでくると、いよいよ運命的なものを感じるじゃないですか。乗るしかないだろう?と誘ってくるような声が聞こえてくるようです。

目に浮かぶようですよ。

これでもし行かなかったら、予定もないし行こうと思えば行ける名古屋でまだチケット残っていたのだから、(あの時行っておけば…)とウジウジといつまでも引きずる自分が。

だったらもう行くしかないじゃないですか。乗るしかないじゃないですか、このビッグウェーブに。

名古屋公演当日まであと数日。

とうとう、これまで名前しか知らなかったアーティスト、岡崎体育のライブチケットを買うに至ったのでした。

最初は他人事だったのに、まさかチケットを買って実際にライブに行ってみることになるとは…。

岡崎体育

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