サマーソニック2022で観てきたバンドとその感想

サマーソニック2022で観てきたバンドとその感想

サマソニ行ってきました。2022年8月20土曜日、東京一日目。

最初はThe Strutsも東京土曜日だったのにいつの間にか日曜日に変更になってるわ、まさかのBAND-MAID追加に狂喜乱舞してたらManeskinとタイムテーブル丸かぶりして泣く泣く捨てざるを得なくなるわ、当初頭で思い描いていた予定とはかけ離れた現実になってしまいましたが、なんだかんだいいながらも満喫しましたし楽しかったです。

サマソニ終わってからというものボケがひどくて色々とやらかしているのですが、10日ほど経過してそういえばサマソニで観たバンド全部、ライブ初めてだったな、とようやく気がつきました。どんだけ。

それでは、当日観てきたバンドとその感想を挙げていきます。

Rina Sawayama

9時20分頃にはライブ会場に着いていたのに、初めて観たのが13時35分からスタートのRina Sawayama。

それまで何やってたの?って話なんですけど、ManeskinとThe 1975のグッズ狙いだったのになぜか最初に幕張メッセに行ってしまい、慌ててZOZOマリンスタジアムに移動してグッズ売り場に並び直すも時既に遅し、哀れManeskinとThe 1975のグッズは並んでいる途中で売り切れになってしまいました…。

失意の中The StrutsのTシャツとオフィシャルのTシャツとタオルを買い、タイムテーブルを確認したところ、もうじきRina Sawayamaのステージの時間だなとスタンド席に向かいました。

ステージに登場したのは五名。Rina Sawayama本人と、ギター兼キーボード、ドラム、ダンサーふたり。他にもマニピュレーターなどもいたのかもしれませんが、ステージ上にはこの五名でした。

この五名によるステージでの熱演が圧巻でした。ギター鳴きまくり。たまにギターを後ろに回してキーボードも弾いて、タイトでパワフルなドラムに、クールな歌唱とダンス・パフォーマンス。

カッコよかったですね。しびれました。ギター鳴きまくりのダンスロックで、Lady Gagaの『Born This Way』が好きな人に突き刺さりそうだな、と思いました。

ただ、ライブで聴いた音と、YouTube上のMVで聴く音に差異があるのが、ちょっと気になりますが。

具体的に言うと、スタジオ版ではギターの音色が全然目立っていないのが寂しく感じております。緻密に作り込まれている反面、程よい荒々しさや生々しさが減退しているような。

9月に新譜が発売されますけど、サマソニのパフォーマンスに当てられて買った人の中には、もしかしたら(あれ〜?)と首を傾げる人も出てきてしまうかも…。

このブレイクチャンスをものにできるか。ライブではロックサウンドを前面に押し出したことがどう影響するのか。そんなことお構いなしに売れるのか。どうなるのか楽しみですね。

マキシマムザホルモン

幕張メッセからZOZOマリンスタジアムの移動に約2kmで約30分かかり、想像以上にキツかったので(All Time Low観たかったけどもうずっとZOZOマリンスタジアムにいようかな…)と弱気が顔を出してきたところに観たのがこのマキシマムザホルモンでした。

名前は聞いたことあるけど曲は知らなかったからちょうどいいや、と思っていたのですが、一曲目が終わってのMCで来日バンドの片言の日本語MCをネタにして笑いを取りだした時点で一気に幻滅。

周りの観客もこれのどこが面白いのか知らんけどウケてるし(マジか?もうこれ以上同じ空間にいたくねぇ。やっぱりAll Time Low観に行く!移動大変だけど!)となって幕張メッセに移動。

邦楽シーンでどんだけ人気があるバンドか知りませんけど、もう大っ嫌いです。流川を殴った花道を見損なった晴子さんと同じくらい大っ嫌い。

All Time Lowを観に行く口実と勢いを与えてくれたことには感謝してます。

All Time Low

約2km、人の流れに乗ったりゆっくりの人につっかえたり時にラインをクロスさせてやや強引に抜いたりと、約30分かけてのマウンテンステージへの移動は大変でした。

移動中はまだそれほど気にならないのですけど、移動を終えて立ち止まると一気に暑さが襲いかかってくるんですよね。

前方の密集しているエリアには行かずに周りのスペースに余裕のある後方からまったり観ました。

あそこ空いてるっぽいなと近づいていくといきなり足元にあぐらをかいて座り込んでいる人が現れたりしてビビりました。へぇ。けっこうフリーダムなんですね。

いやでも危ないと思いますけどね。通れそうだと思ってたらいきなり足元に座り込んでるんですからね。ゲレンデのど真ん中にずっと座ってるスノーボーダーかよ。槍夫さんがもしここで動画を撮ってたら、ナレーションが冴え渡っていただろうなぁ。

All Time Lowはノリのいい楽しげなポップパンクを鳴らしてくれるバンドで、元々好きなバンドだったというのもありますけど、夏フェスにピッタリだなと楽しみにしていました。

スルーしようとしてたくせに自分でも虫の良いこと書いてるなと思いますけど、真夏の真っ昼間にZOZOマリンスタジアムと幕張メッセを徒歩で行き来したら、誰でも挫けそうになりますって…。何度も移動しまくってひとつでも多くのバンドを観ようと奔走した人を心から尊敬しますよ、私は。

All Time Lowもステージ慣れしてて魅せ方が上手かったですね。効果的に緩急を効かせてタメて、ここぞでタイミング合わせてグッドメロディを放出して。その上で日本でライブできる喜びを全面に押し出してきていたのでめちゃくちゃハッピーな空間でした。

良かった…。しんどかったけどこっちに移動してきてほんとに良かった…。

フェスだとやっぱ持ち時間短いな…と切なくなりましたけど、それでも良かった。

Maneskin

All Time Lowが終演したら、すぐさまZOZOマリンスタジアムにとんぼ返り。この頃から、ポツポツと雨粒が落ち始めていました。同じ方向に歩く人多数。やっぱりみんな観たいバンドは同じなのか、と思いながら粛々と歩きました。

なんか腹減ったな、とこの日はまだタン塩の串焼き一本しか食べてないのを思い出し、スタジアム内でガラガラだった売店で唐揚げと餃子とビールを買い、三階のスタンド席へ。

やれやれと座ってビール飲みながらおつまみ食べてたらほどなくManeskin登場。

ギリギリじゃねぇか、危ねぇ。じっくり屋台を吟味してこれぞというお店に並んでるスキもない。

これじゃ、BAND-MAIDと30分ズレていたところで、結局全然観れなかったですね。移動に翻弄されるばかりで、どっちも中途半端になっちゃって。そう考えたら、丸かぶりでどちらか捨てざるを得なくなったのは、かえって怪我の功名だったのかもしれません。

Maneskinのライブパフォーマンスがまたとんでもなかったですね。君たちほんとにハタチそこそこ?なにその貫禄と堂々たるステージングは。カッコ良すぎるでしょ…。

演奏も上手いし声もめっちゃ出てるし、観客ののせ方もめっちゃ上手いし。YouTubeでEurovisionの優勝パフォーマンスを見た時点で、Maneskinのライブ絶対最高だわと確信してましたけど、想像以上でした。

始まってすぐドラムに機材トラブルが発生したら、じゃあちょっとなんか演っててよってベースとギターだけでその場を繋いで、ドラムをさり気なく復帰させてスムーズに次の曲に導くとか、どんだけ場数を踏んで酸いも甘いも噛み分けたら到れる境地なの?

昔、新木場でMuseを観た時を思い出しました。ダンスフロアのように蠢くアリーナ。圧巻でしたね。

ただ一点残念なところがあって、サウンド調整をミスったのか重低音がデカすぎて不快な共鳴が発生してたのがホント残念。自分の席がちょうど共鳴しやすいポイントで運が悪かったのかもしれませんが。

しかしそんなマイナスを軽々と吹き飛ばすほど熱いステージに魅了されたのもまた確か。

大型スクリーンに時折映し出される、ぷるぷる揺れる白い双丘はまことけしからんかったです。

野外スタジアムには野外スタジアムの良さがありますけど、願わくばライブハウスで観たかったなぁ…。

King Gnu

King Gnuはバンド名は知っていましたけど音は聞いたことがありませんでした。

どうしようか迷っていたのですが、同じ時間帯に他のステージに移動してまで観たいバンドがなかったので、そのまま観ることにしました。

日が暮れて、ヘッドライナーやその前のバンドの番ともなると、観客の移動も激しさを増しますね。Maneskin→King Gnu→The 1975のアリーナの観客大移動は上から見ていて壮観でした。

King Gnuのステージはなんだか摩訶不思議な感じでした。イリュージョンでも観ていたかのような。

キーボード兼ヴォーカルがふたり?かと思えばひとりはギターを弾きだしたり、もうひとりがキーボードから離れて歌だけになったと思ったらいつの間にかベーシストがベースを背中に回してキーボードを弾きだしてたり。

変幻自在というか、いろいろなことができる人が揃っていて臨機応変な対応が即座にできるんだろうな、というレベルの高さを感じました。

ただ、その多彩さに幻惑されて曲がストレートに響いてこなかった感はありますね。驚いて気になっちゃって意識が分散されて、焦点が合わなくなっちゃった、みたいな。

あと、MCはめっちゃサムかったです。自分は不快とまでは感じませんでしたけど、しょ〜もな、とは思いました。無理して面白いこと言おうとしたり、一発ネタでちょっと笑い取ってやろうとか、別に要らなくないですか?

自分がMCあんま好きじゃないからこんなこと思うのかな。お話はいいからさ、じゃんじゃん曲を演ってこうぜ、といいたくなる。あなた方はミュージシャンでしょ?って。

The 1975

最後は、五度目のサマソニ出演にしてついにヘッドライナーにまで登り詰めたThe 1975です。1stの頃から好きでアルバムを買って彼らの曲を聴いてきましたけど、ライブを観るのは初めてだったので楽しみにしていました。

天気は生憎の雨。びしょ濡れになるほどの大雨ではありませんが、濡れるのを嫌って屋根の下の席に移動する人が多発するくらいには降っていました。

自分は周りに人がいないほうが気楽に観れるからと移動せずにそのままの席にいました。

ただまあ降り込んでくるのはやっぱり鬱陶しいので、フード付きタオルを頭から被り、タオルを膝の上に乗せて、土砂降りにはなりませんようにと祈りながら開演を待ちました。ポンチョも持ってましたけど、ずっと小雨だったのでポンチョを被るほどではなく、助かりました。

The 1975のステージは、バンドの演奏もすごかったんですけど、モノクロの大型スクリーン映像と色味を絞ったライティング、スモークに浮かび上がるシルエットの視覚効果がとにかくおしゃれで、クールでした。

この素敵な演出がバンドのパフォーマンスの魅力を増幅していたのは間違いないです。

The 1975の曲は、アルバムだと好きな曲とそうでもない曲の差が激しかったりするので、ライブだとどう転ぶのか興味半分不安半分なところもあったのですけど、蓋を開けてみれば好きな曲だらけの至福の90分でした。

ドラムがまたカッコよかったですね。これは家でCDを聴いているだけでは、ライブを観ないことにはこのドラムのカッコよさには一生気がつけなかったでしょう。

アルバムを聴いているだけだと機械的に正確なリズムを淡々と刻むドラムという印象だったんですけど、ライブを観たら正確さはキープしながらも雄々しく猛々しいドラムを叩いていて、衝撃でした。CDのドラムもこの音で収録できないものか…。

シンガーのMatty Healyがとにかくセクシーで、しびれましたね。オールバックでタバコを何本も吸いながら、マイボトルで日本酒を持ち込んでお猪口で何杯も飲みながらとやりたい放題だったんですけど、それが(はぁぁ、かっけぇぇ)と男でも見惚れちゃうくらい様になってたんですよ。

あの日あの会場でThe 1975のライブを観た人の何割かは、髪型をオールバックにして日本酒を飲みながらタバコを吸うようになっちゃってるんじゃないですかね…。

普通だったら、何じゃあの舐め腐った態度は!と怒っていてもおかしくない振る舞いだったと思うんですけど、不思議と怒りはまったくなかったですね。とにかく惚れ惚れと眺めていました。

音響トラブルもありましたけど、(今なんかあった?なんもなかったよな?)という迅速さで事態を収束させて何事もなかったかのように演奏を続行してたのも素晴らしかったですね。いちいち動じない。狼狽えない。

The 1975はライブになるとこんなにカッコよくなるのか…。目からうろこでしたね。

アルバムのポップでアーバンなUKロックという印象を、ライブだとこんな風にいい意味で裏切ってくれるんだな、と。美メロはそのままに適度に荒ぶったサウンドが最高でした。

特に印象深かったのはライブ終盤に披露された”People”ですね。それまで何杯もお酒飲んでたのに頭ガンガン振りながら、かと言ってパフォーマンスにまったく揺るぎなく。色々とぶっち切っててとにかく最高でした。

このLive At Summer Sonic 2022の模様ですが、来年の来日公演前に来日記念盤として、完全ノーカット収録でのライブアルバム+DVD/Blu-rayリリース、お待ちしております。

今思えば、夏の夜に雨に打たれながらこの最高のライブを観ていた、というのがサマソニボケを助長する結果に繋がっていましたね。夢でも見ているような非日常へのトリップ感が強まって。

魂を置き忘れてきたかのような、地に足がついていないかのような、自分なのに自分じゃないみたいな。

家に帰ってすぐに日常を取り戻せなかったのも致し方ないでしょう。

フェス派というよりは単独派だとうそぶいていましたが、現実を認めたくなくて強がっていただけだったのかもしれません。

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初めてサマソニに行ってみてわかったこと

初めてサマソニに行ってみてわかったこと

行ってきました。初めてのサマソニ。2022年8月20日土曜日、東京一日目。

実際に行ってみて、家で頭で考えていただけではわからなかったこと、行ったからこそ骨身にしみてわかったことがいくつかありました。

色々なバンドを少しずつ観るよりも超好きなバンドをじっくり観たいということもあって、フェス派か単独派かで言ったら単独派なので次があるかどうかはわかりませんが、今回の気づきを次の機会に活かせたらいいなと。

プラチナチケット強すぎ

特に痛感したのはこれですね。プラチナチケットの圧倒的強さ。

プラチナチケットとは何なのかざっくり説明すると、一般チケットより高価だが数が絞られているぶん様々な恩恵が受けられるチケットです。

細かく説明すると長くなるので割愛しますが、高価なぶんそれだけの見返りが得られると思っておけば間違いありません。

逆にいうと、恩恵を把握しておいて自分から積極的にそれを活用しに行かないと、あまり旨味がありません。

グッズは絶対に買うタイプの人や、入場で長々と待つのは嫌だ、無料会場循環バスで並びたくない、休憩時間は日陰で優雅に過ごしたい、優遇されたアリーナ席で気持ちゆったり観たい、そんな人は何も考えずにプラチナ一択で間違いありません。

特に衝撃的だったのはプラチナラウンジですね。ガラスに透けて中がちらりと見えていたんですけど、一般チケット民がうだる暑さのなか地べたや縁石を椅子代わりに座り込んで休憩したりご飯を食べている横で、涼しそうな室内で優雅にソファでくつろいでいたりなんかして。

何だこの差は?と。ショックを受けた一般チケット民も少なくなかったのではないかと。

プラチナチケットが高速道路ロングドライブだとしたら、一般チケットは下道オンリーロングドライブ、それくらいの差があります。

次に行くことがあったとしたらプラチナチケットだな、と思いました。炎天下で行列に並ぶ時間を圧倒的に減らせるわ、涼しい室内で休めるわで、荷物めちゃくちゃ減らせますもん、あの好待遇を受けられるなら。

ZOZOマリンスタジアムと幕張メッセの行き来は想像以上に大変

地図で見ると、サマソニ幕張の会場であるZOZOマリンスタジアムと幕張メッセは道路を挟んで隣り合っています。

そのため、現地に行く前の私はこう思っていました。なんだ、すぐ隣じゃん。これなら各ステージ間の行き来は余裕だな、と。

とんだ勘違いでした。

この画像はZOZOマリンスタジアムから幕張メッセのマウンテンステージに移動したときの歩行ログです。約2キロの移動に約30分かかりました。

一度移動しただけで(いやこれは想像以上にキツイぞ)と自分の思い違いを痛感しました。

まだ本格的に混んでくる前の時間帯の移動だったのでこれで済みましたが、メインを張るバンドの直前や直後にもなると観客の多さも移動による入れ替わりも激しさを増すので、入退場規制などにより歩みが遅かったり動線が制限されたり大回りを余儀なくされたりで、もっと時間がかかると予想されます。

また、ステージを移動して戻ってきたところで、思っていたような席や場所を確保できない、ということもあるでしょう。

そう考えると、移動もリスクですよね。

時として決断を迫られることもあるでしょう。それでも移動するか、諦めてそのまま留まるか。

自分の中で確固たる優先順位を先に決めておかないと、現地で右往左往することになる

サマソニの場合、開場は朝9時で10時過ぎ頃から各ステージでバンドの演奏がスタート、終演はステージによって異なりますが21時や22時頃と、一日丸々会場にいると拘束時間が長くなります。

そのため一度受付した後は手首に目印のリストバンドをして入退場自由となります。そのまま会場内で一日ふらつくのも、一度会場の外に出て目当てのバンドの時間に戻ってくるも、それぞれの裁量次第です。

自由度が高いということが魅力であるが故に、自分の中で確固たる優先順位が定まっていないと、現地でちょっとしたことで揺れて惑わされることになります。

このTシャツとタオルは絶対に手に入れておきたい、このバンドは絶対に観たい、お酒飲みながらご飯食べたい、ご飯を食べるならこの時間帯に、などなど。

そのうえで、事前に考えていたとおりに事が運ばなかったとしてもその都度その場で柔軟に修正していく対応も求められます。

そうじゃないと、いちいち狼狽えてしまって、ああしておけばよかったこうしておけばよかったと、いつまでも引きずりながら後手後手に回ることになってしまいますからね。

アーティストグッズを手に入れるには、出演するステージ側のグッズ売り場に行く必要がある

ちょっと考えれば想像がつきそうなものですが、エリアマップでZOZOマリンスタジアムと幕張メッセ両方にグッズ売り場があるのを確認した私は、どっちかに行けばそれで事足りるのだと早合点しました。

実際にはそれは大間違いで、オフィシャルグッズであればどちらでも買えますが、ZOZOマリンスタジアムに出演するアーティストのグッズはZOZOマリンスタジアムのグッズ売り場で、幕張メッセ側のステージに出演するアーティストのグッズを買うには幕張メッセのグッズ売り場でなければ買えません。

そこに想像が及ばず幕張メッセ側のグッズ売り場のほうが行列が短くて済みそうだと判断した私はまず幕張メッセに向かいました。それが大間違いとも知らずに。

幕張メッセのグッズ売り場の列に並んでしばらくして、ようやく気が付きました。あれ?ManeskinやThe 1975のグッズがないぞ…と。

思い違いに気がついてすぐさま行列を離脱しZOZOマリンスタジアムに移動。グッズ売り場に並びましたが時すでに遅く、ManeskinとThe 1975のTシャツは並んでいる間に売り切れて終了してしまいました。これももしプラチナチケットにしてたら、待ち時間が短く済んだぶん間に合ってたかもしれません。

翌日のバンドのグッズも売っていたので、泣く泣くThe StrutsのTシャツとオフィシャルのTシャツとタオルを買いました。

次の機会には並ぶグッズ売り場を間違えないように気をつけます。

フェスだと単独と違って持ち時間が限られているからか、MCや休憩でダラダラせずに次から次に曲を演ってくれるのは最高

フェスの最大の利点として、様々なバンドを一度に観ることができるという点が挙げられますけど、その一方で各自持ち時間が短く限られているというマイナス要素もあります。

しかし、そのマイナス要素がプラスに転じることもあります。

持ち時間が短く限られているぶん、MCや休憩でダラダラせずに次から次へと曲を演ってくれる、というプラスに。

MCを聞くのが好きな人もいるんでしょうけど、自分は生演奏を全身で浴びたいがためにライブに行っているので、MCや休憩が長いとイライラしちゃうんですよね。いつまで話してんだよ、なげ〜よ、さっさと次の曲いってくれよ、と。

時間が短く曲数も少なくなるのは寂しいですけど、そういうストレスを感じずに済むのはありがたいです。

飲み物は500mlペットボトル四本で足りた

荷物は泊まり用の手提げボストンと、サマソニ用の装備を詰め込んだリュックのふたつになりました。

リュックの中身はマスクの予備、タオル、フード付きタオル、雨用ポンチョ、制汗スプレー、ウェットティッシュ、モバイルバッテリー、500mlペットボトル四本、日焼け止め、家で凍らせてきたポカリのゼリー飲料二個、現地で買ったグッズです。

これだけでもずっと背負いっぱなしだとけっこう重く感じて、辛かったですね。

でも野外イベントで手ぶらはちょっと怖いですからね。

昔、GWに富士スピードウェイにスーパーGTを観戦しに行ったことがあったんですけど、昼間快晴でめちゃ暑くて半袖一枚で手ぶらで行ったらレース終盤に雨が降ってきて、日が暮れたらめちゃくちゃ寒くなってきて、雨に打たれながら寒さに震えて全然戻ってこない送迎バスを待ち続けていたのが悪夢のようで、トラウマになっています。

喉がカラカラなのに飲み物が売り切れてたらとか、想像しただけで恐ろしすぎますからね。

当日の天気は雲が多めの晴れで夜になったら小雨が降ってきてと、暑さ的には暑かったは暑かったですけど絶望的に厳しいというほどでもなく、助かりました。

現地で買った生ビール二杯とペットボトル三本半で終演までもちました。家で凍らせてきたポカリのゼリー飲料は最後の砦の奥の手でしたが、我慢せずとも飲まずに済みました。

これはあくまでも天候に恵まれたからこの程度で済んだのであって、本当に暑さが厳しかったらこんなものではなかったと勘違いしないように気をつけねばなりません。

雨への備えは絶対必要

先にも少し書きましたけど、当日は少し雨が降りました。

私はマリンスタジアムのスタンド席で屋根の下にいたので、雨用のポンチョを着なくてもズボンが少し濡れたくらいで済みましたが、空の下のアリーナ席で観たいとなるとカッパを着ていなかったら全身ずぶ濡れで終了です。

会場内では傘禁止なので、会場外用に折り畳み傘と会場内用にポンチョかレインコートか、最低でもこれくらいは用意しておくべきでしょう。

ポンチョも、安いだけのやつは防水性はともかく透湿性は皆無なので、通勤や通学で短時間雨を凌げれば問題ないのなら我慢できるでしょうけど、野外フェスで長雨で長時間ずっと羽織りっぱなしとなると蒸れて不快指数がとんでもないことになると思うので、多少高くても透湿性も確保されたものがおすすめです。

想定以上に夜の気温が低く寒く感じた場合に備えて、パッカブルウインドブレーカーをカバンに忍ばせておくのもいいかもしれません。

会場にフェス用の荷物を詰め込んでいくバッグも、できれば撥水性や防水性のあるものが望ましいでしょう。私はナイキの耐天候性を備えたバックパックを買いました。6000円ほどと安かったですしね。

泊まる場合は会場から歩いていける距離で送迎付きのホテルを選ぶべし

当日、幕張に着いた私はライブ会場に行く前にホテルに向かいました。送迎付きのホテルを選んだので、まずフロントで泊まり用の荷物を預かってもらい、そのまま会場まで送ってもらうためです。

我ながらこれは大正解だったと思います。

会場の最寄り駅ではないため電車もそれほど混んでいませんでしたし、荷物も軽くできて送ってもらえてと、だいぶ楽ができました。

ツーデイズ観覧した同僚は会場に直行してクロークに荷物を預けて、終演後に荷物を引き取って海浜幕張駅から数駅移動した先のホテルに泊まったそうなのですが、絶えず人波に揉まれての満員電車の移動で立ちっぱなしで堪えたそうです。

私が泊まったホテルから会場までの距離は約3.5キロ、歩くと40分ほどです。終演後はちょっときつかったですけど、己に課した制約を遵守して歩いてホテルに戻りました。

なんだかんだロスが尾を引く

フェス派というよりは単独派だと気取っておきながら、サマソニを観終わって帰ってきてからというもの、魂を置き忘れてきてしまったかのようなロス状態に見舞われ、心ここにあらずな数日間を過ごしました。

ホテルをチェックアウトして帰りの駅に向かう道中、いかにもこれからサマソニに行きますって格好をした人とすれ違うたびに、中学の親友と高校から離れ離れになるみたいな寂しさや切なさを感じたり。

月曜日の朝に出勤する時、朝っぱらからなんでもない交差点の縁石で愛車のお気に入りのホイールをがりったり。

ヒゲを剃ってるときに手元が滑ってカミソリでアゴと上唇を切ったり。

同僚と「俺たちほんとにサマソニ行ってきたんかな?」とラインをやり取りしたり。

楽しかったフェスとつまらない日常のギャップのデカさに戸惑ったり。

このような数日間を経て、ようやく地に足がついてきました。喜ぶべきか悲しむべきかはさておき。

単独派だなんだといいながら、要は超楽しかった、ということです。きつかったこともありましたけど、楽しかったです。

今まで一度もフェスに行ったことがないのであれば、食わず嫌いしてないで、知見を広げるためにも一度行ってみるのもいいと思いますよ。

単独派を気取っていた自分でもびっくりですけど、こんなおじさんくさいことを言いたくなる気持ちになるくらいには、満喫しましたし楽しかったのは確かです。

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浜松ローカルコーヒーフェスに行ってきた

ある日、TwitterのTLを眺めていたら、秋が深まりゆく11月の下旬、浜松市の浜松城公園にて、浜松ローカルコーヒーフェスが開催されるとの知らせを目にしました。

参加店舗一覧を見てみると、行ったことのある喫茶店はもちろん、買ったのことあるコーヒー豆屋さんや前から気になっていたコーヒー豆屋さんが、ほぼ勢揃いの勢いで並んでいたので、これは行くっきゃねぇとなりまして、妹家族を誘って出かけてきました。

いろんなお店の自慢の一杯を一気に気軽に試飲できるとか、最高すぎる。

浜松ローカルコーヒーフェスに行ってきた

大気の状態が不安定だったのか、イベント当日の天気予報は晴れから雨、曇り時々晴れと一週間の間に目まぐるしく変化したんで心配だったんですけど、当日は時折雨粒が少し落ちてきたくらいで、ぎりぎり曇りで持ちました。

イベント会場の浜松城公園、もしかしたら初めて訪れたかもしれないです。ひょっとしたら学生時代に遠足などで来たことがあるかもしれないんですけど、まったく覚えがないのでノーカンで。

公園の前の通りをクルマで走り抜けたことは何度もあるんですけど、いっつも駐車場が混んでて、なんだか近寄りがたい印象もありました。

今回の撮影機材

今回も、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは久しぶりにシグマの単焦点、30mm F1.4 DC HSM、通称ダカフェレンズを持ち出しました。すべてマニュアル撮影です。

試飲イベントは最高に楽しい

富山に泊まったときの、富山の居酒屋での地酒の飲み比べや、浜松駅前のイベントスペースで開催された日本酒の飲み比べSAKE Springもめっちゃ楽しかったですけど、今回のコーヒー飲み比べもめっちゃ楽しかったです。

コーヒーも日本酒もそうですけど、一度にあまり大量にがぶ飲みする飲料ではないので、少量を飲み比べるというイベントへの親和性が高いですよね。

チケット売り場で、1000円で四杯分の試飲チケットを購入し、気になるお店に並んでそれぞれのお店の自慢の一杯を試飲していく、というスタイル。

試飲だけでなく、コーヒーに合うお菓子、ドリップバッグや焙煎済みのコーヒー豆などを併売していました。

近所のスーパーでたまにコーヒー豆を買っている掛川一風堂も出店されていたので、並んで試飲しました。ほうじ茶コーヒー。お茶の香ばしさが漂うのに飲むとコーヒーという、なんだか不思議とくせになる落ち着く味。

後で、お店の通販サイトから買おうとしたら載っていなくて、なんでかなと不思議だったんですけど、お店のブログを読んだら、浜松ローカルコーヒーフェスでお披露目と書かれていたので、これから新発売予定の商品ということなのでしょう。

それにしても、コーヒーが好きな人って、多いんですね。想像の倍くらい賑わっていたので、素直に感心してしまいました。

ひと口にコーヒーと言っても、お店それぞれの趣向を凝らしたブレンドや、こだわりの豆、淹れ方で味わいも様々なんだなというのが、今回の飲み比べイベントではっきりと体感できました。

楽しかったですね。

来年も開催されるのであれば、紅葉堪能旅行決行日と重ならない限り遊びに来たいです。

浜松城公園はリス天国

浜松ローカルコーヒーフェス会場で試飲を満喫して、会場をひと回りして満足した私たちは、せっかくなので出世城の天守閣に登っておくかと、移動を開始しました。

すると、街路樹の横を通りかかったときにガサゴソとなにか動くような気配を感じて目をやると、リスが居るのを見つけました。

一匹だけでも、「おお、リスが居る!」となかなか感動したんですけど、よくよく見てみると一匹どころか十匹近くいて、樹上をめっちゃ走り回っていました。

しまった。持ってくるレンズ、間違えちゃいましたね。こんなにリスが居ると知っていたなら、望遠ズームを持ってくるべきでした。

しばし大興奮で、出世城のことは忘れてリスの撮影に夢中になってしまいました。

妹は、浜松城公園にリスが居ることは知っていたみたいですけど、こんなにたくさんいるとは思っていなかったみたいで、驚いていました。

出世城に登ってきた

せっかくなので、浜松城天守閣に登ってきました。お城はだいたい小高い丘の上にあるのですが、浜松城もその例にはもれないので、歩いて登っていきます。急な近道と緩やかな回り道があります。

初めての浜松城。へぇ、こんな風になってたんだ、とどこか他人事のような感想を抱きながら、天守閣へ。ローカルコーヒーフェス会場の賑やかさとは対象的な静けさ。