スペインの至宝91 Suiteがついに3rdアルバム『Back In The Game』を配信リリースするも、素直に喜べない理由

スペインの至宝91 Suiteがついに3rdアルバム『Back In The Game』を配信リリースするも、素直に喜べない理由

あれは三年前のことでしたか。

スペインのメロディアス・ハードロック・バンド91 Suiteが復活して6曲入りEP『Starting All Over』を突如としてリリースしたのは。

これがまあ、もう新曲を聴けることはないのだろうとほとんど諦めていたファンを狂喜させる凄まじい6曲で、新作アルバムの発表を心待ちにすることになります。

あれから三年。ポツポツと新曲やRobin Beckとのコラボ曲を発表しつつそろそろかと期待を煽り、そしてついに新アルバム『Back In The Game』が配信リリースされました。

未CD化は残念ですが、早速ダウンロード購入しましたよ。ウキウキと。しかし、その収録曲目を見て愕然としました。

というのも、1〜6曲目まではまんまEP『Starting All Over』と同じ曲順で、そのあとに新曲やRobin Beckとのコラボ曲が追加された構成となっていたからです。

え〜、これじゃただの『Starting All Over +8』じゃん…。

いや〜これはちょっともったいないですよ。曲がいいだけに構成が雑なのが惜しまれる…。これがEPを出した一年後とかだったら全然わかるんですけどね。三年後ですからね。

三年後でこれかぁ…。それだったら中途半端にEP出さずにいきなりアルバム出してほしかったなぁ…。

いや、曲は良いんですよ、ほんと。好きな曲ばっかりです。本来であれば手放しで狂喜乱舞して然るべき内容なんですけども、釈然としなくて素直に喜べない。

あぁ、モヤモヤする…。

B’zの初期の楽曲をベスト盤のような音質で聴きたいのでデジタルリマスター再発売希望という願いよかなえ

B’zの初期の楽曲をベスト盤のような音質で聴きたいのでデジタルリマスター再発売希望という願いよかなえ

5月21日に静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されたB’z LIVE-GYM 2022 Highway Xを観てきてからというもの、ブログを書いたりライブ映像作品を観たりB’zのランダムプレイリストを聴いたりするなどしてその余韻に浸っていたわけですが、その最中でちょっと物足りなく感じるというか、こうだったらいいのにな、嬉しいのにな、と思ったことがありました。

それはB’zのランダムプレイリストを聴いているときのことでした。

B’zのデビューアルバム『B’z』収録曲の”Half Tone Lady”が流れてきました。この曲めっちゃ好きなんですよ。デビューアルバムの中で一番好き。華やかなキーボードにややあっさりながら躍動するギター、ポップで親しみやすいメロディ。

まだバンドが走り始めたばっかりで型ができ上がっていないながらも、あとから振り返ってみると所々でらしいフレーズや味付けが聞き取れるのも面白い。

ただ、いかんせん、音がしょぼいんですよねぇ…。『B’z』に限らず、CD黎明期の昔の音楽CD全般に当てはまる弱点ですが。

今と違って昔はレコーディング予算も限られている上に機材もぜんぜん違うので、致し方ない面もあるのかもしれません。この素晴らしいメロディを、もうちょっとガツンと来る音で聴きたい。このささやかな願いは贅沢なんでしょうか。

“だからその手を離して”や”君の中で踊りたい”など、ベスト盤に収録された曲はいいんですよ。リマスターされた素晴らしい音質で聴けるので。ただ音圧を上げて揃えただけじゃなくて音の粒立ちや分離にまでこだわり抜いたのであろうリマスターで聴けるので。

問題は選外となったのに好きな曲です。格差を知っているだけに、夢を見てしまうのです。これと同等の音で昔の好きな曲も聴きたいなぁ、と。

ひょっとしてサブスク版ではリマスターされていたりするんでしょうか。サブスクは利用していないため確認できていませんが。いやしかし、そんなまさかCD派をないがしろにするようなことはさすがにないと信じたい。

ゆえに、B’zの昔のアルバムのデジタルリマスター再発売を希望します。願いよかないたまへ。

されなかったらされなかったで、この物足りない音質も時代を感じさせてくれる味には違いない、と自分に言い聞かせてごまかします。

ほとんど諦めていますけど、万が一デジタルリマスター再発売していただけるのであれば、Bon Joviみたいに昔のライブ音源をボーナスCDとして付属するか、昔のライブの模様を収めた選り抜きDVDを付属するなどしていただければ、より一層嬉しく存じます。

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マーヴェリックのガレージにSR-71のポスターが貼られていたことで芋づる式に掘り起こされた記憶

マーヴェリックのガレージにSR-71のポスターが貼られていたことで芋づる式に掘り起こされた記憶

もう観ましたか?大絶賛公開中の映画『トップガン マーヴェリック』を。

幸い私は公開初日にIMAXで観ることができました。事前に大絶賛の声しか聞こえてこなかったので(ほんまかいな。めっちゃ楽しみにしてたけど急に逆に不安になってきたぞ…)と勝手に疑心暗鬼に陥り心配していたのですが、まったくの杞憂でした。

もう最高でした。生きててよかった。IMAXでこの映画を観ることができて本当に良かった。弘志は果報者です。ありがとう。感謝やら感動やら幸福やら興奮やら、様々なプラスの感情が次から次へと湧いてくる映画でした。

そんな最高の映画に、マーヴェリックが自宅のガレージで飛行機を整備しているシーンがあるのですが、そこに一瞬SR-71のポスターが映り込みます。

文字にしか目がいかなかったのでなんのポスターかまでは確認できませんでした。ブラックバードの異名をとる航空機か、傑作アルバムを三枚リリースした洋楽ロックバンドか。多分ブラックバードのポスターだろうとは思うんですけど、私は一瞬(SR-71懐かしいなぁ)なんてロックバンドのほうを思い浮かべていました。

その翌日、iTunesのライブラリからランダムで音楽を再生していたら、Cinder Roadというバンドの曲が流れてきました。

Cinder Roadは元SR-71のMichael Ruoccoが中心となっているバンドで、DaughtryやNickelbackに並ぶ可能性も秘めたかっこいいアメリカン・ロックを聴かせてくれたバンドです。

うわぁCinder Roadも懐いなぁとググってたら10年以上前のインタビュー記事を見つけたのですが、その中でOrianthiのオープニングアクトとして来日と書いてあったのを見つけて心底びっくりしました。

というのも、私はそのOrianthiの来日公演を定時ダッシュして名古屋まで観に行ったのですが、Cinder Roadを観た覚えがなかったからです。え?あの場にCinder Roadもいたの?うっそでしょ。まじかよ。何たる記憶の欠落…。

てっきり自分では華麗に定時ダッシュを決めたつもりでいたんですけど、出遅れてかろうじてOrianthiに間に合ったんだっけか?

…だめだ…全然覚えてないや。

チケットの半券を記念に残してもいないので確認もできず。

いやぁ残念ですね。ショックです。ほんとは観てたけど覚えてないにしても、間に合わずに観れてなかったにしても。どっちにしても残念無念すぎます…。

https://gekirock.com/interview/2011/02/cinder_road_2.php

私のカーオーディオの設定

私のカーオーディオの設定

CDやDVDを流したり、あるいはスマホからBluetoothで音楽を飛ばしたりと、車で移動中にカーオーディオで音楽を楽しんでいる人は多いと思いますが、どのようなオーディオの設定で音楽を聴いているでしょうか。

意外と、初期設定のままで聴いているという人も多いのかもしれませんね。その一方で、少しでもいい音で聴くためにいろいろと試行錯誤している人もいるでしょう。

人それぞれ音に対する感じ方や好みの鳴り方は様々なので、初期設定のままで充分満足する人もいれば、なかなか納得がいかずに細かな変更を繰り返す人もいます。

一概にこれと言える明確な正解がないため自分が好きな音を各々目指すことになるのですが、自分なりにこれが最もシンプルかつ再現も容易で気持ちよく鳴る設定を見つけることができました。

イコライザーはフラット

イコライザーはフラットにしています。各メーカーがロック向けやポップス向けのイコライザーをプリセットしていますが、いろいろ試した挙げ句結局フラットに落ち着きました。

というのも、聴こえ方や音の鳴り方だけでも様々な好みがある上に、曲によっても低音が強かったり高音がキツかったりとその性格が千差万別だからです。

曲によって自分好みの鳴り方をちまちまと設定して変更してと出来ればそれが一番でしょうが、そんな大変でめんどくさい方法は現実的ではないので、手間暇のかからない最適解を見つけるしかありません。

その答えがフラットです。別に原音再生主義というわけではなく、曲の性格をそのまま素直に再生に反映させるのが狙いです。

サウンドエフェクトは全てオフ

サウンドエフェクトというのは、ロードノイズにより軽減されてしまった低音を補正したり、圧縮音源の失われた音場を補正したり、音が空間に広がる様子をコントロールしたり、音の輪郭をつかみやすくなるような変化をつけたりと、音の鳴り方に関する効果の強弱のことです。

これらのエフェクトは全てオフにしています。オフにするとサウンドが若干薄く感じるような気がするものの、逆に言えばオンにしているとボワついたりブーミーに聞こえる気がするわけで、音像をスッキリさせるためにオフにしています。

フェダー/バランスは7:3で前方優位

私の愛車のスピーカーはフロント4、リア2の6スピーカーなのですが、センターに設定するとややごちゃついて聞こえるため、フロント7:リア3で前方優位で鳴らしています。よくダッシュボード上でバンドが演奏しているように、なんて表現がされていますけど、それよりちょっと手前で鳴らしているイメージです。

リアスピーカーは要らないという人も見かけますけど、自分は前後に振っていろいろと試してみた結果、このあたりの鳴り方が一番好みに聞こえたのでこうしています。

クロスオーバーやタイムアライメントは未設定

ここを追い込むことこそがカーオーディオの肝、とする声や記事をよく見かけますが、私はまったく手を付けていません。昔触ってみたこともあるのですが、よくわからずに迷子になるだけだったので、それ以来手を出すべきものではないと個人的に思っています。

この先魔境の為立ち入るべからず、みたいな感じですね。

もしバッテリー交換などで設定が飛んでしまったときに、何も見ずにすぐに元の設定を再現できるかどうかも、カーオーディオを楽しむ上で大事なことなのではないかな、と思っています。

ソースレベルはBluetooth最大、その他は最小

私の場合はBluetoothで飛ばしているiPhoneとその他の再生メディアとで音量差が激しいので、音が小さすぎるBluetoothを最大の+6、音が大きすぎるその他のメディアを-15にしています。

こうしておかないと、いつもBluetoothでばっかり聴いていて、たまにラジオやCDなどに変更すると、音量差にびっくりすることになってしまいます。

iPhoneの音量を上げるという手もあるのですが、それだと今度はワイヤレスイヤホンなどに音を飛ばしたときに大きすぎて調整することになったりするので、音量調整の必要なく様々な再生先で音楽を楽しめるように、こうしています。

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同じ曲でも、CDとライブとでは受ける印象が違うこともあるがゆえに、B’zの新作『Highway X』に抱いている漠然とした不安

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8月10日発売予定のB’zの新作アルバム『Highway X』について、余計なお世話かもしれませんが、杞憂にすぎないかもしれませんが、私には心配なことがあります。

アルバムツアーはアルバム発売に先駆けて5月14日からスタートしているので、ライブに足を運ぶほとんどの人は、アルバム発売前にアルバム収録曲をライブ会場で初めて聴くことになります。

私もアルバム発売前に新曲を聴きました。5月21日にライブを観に行ったので。

何も知らないまっさらな状態でバンドの生演奏で初めて新曲を聴けたおかげで、先入観や思い込みに囚われることなく、まっすぐ新曲と向き合えたのではないかと感じています。

その感触から得た直感を信じるならば、新曲はどれも良かったです。アルバムの発売日がますます待ち遠しくなりました。

ただし、先にも書いたように私にはひとつ心配なことがあります。

それは、同じ曲でもCDで聴くのとライブで聴くのとでは受ける印象がまるで違うことがある、ということです。

ライブで初めて聴いてみたら良かったのでCDを買って聴いてみたらいまいちピンとこなかった。ライブに行く回数がそれほど多くないのでサンプルは少ないですけど、それでもこれまでに何回かあるんですよね。ライブで聴いたときはもっと良かったような気がする、と感じたことが。

同じことをB’zの新作『Highway X』にも感じたりしないだろうか、と不安になってしまうのです。好きなバンドのアルバムを待ちに待って買って聴いてみたら(あれ?ライブのときこんな感じだったっけ???)と頭の中が疑問で埋め尽くされてしまったら、哀しすぎる…。

逆のパターンもあるんですけどね。CDで聴いただけだとあまりピンときてなくてそんなに好きじゃなかった曲が、ライブで聴いたらめっちゃ良くて改めてCDで聴いてみたら印象と評価がひっくり返ってめっちゃ好きな曲になったりとか。

レアなパターンだと、CDで聴いただけだとあんまり好きじゃなかった曲がライブで聴いたら凄まじく良かったので、ライブで演ってくれなかったら終演後も座り込みで抗議したいくらいライブで聴きたいけど、CDで聴くとやっぱりビミョ〜であんまり好きじゃない、ライブ映えが激しすぎる曲も何曲かあります。

アルバム『Highway X』を買って聴いたあとに、千秋楽のライブビューイングでもう一度CDとライブとで印象を聴き比べられたらいいんですけどね。

とりあえずは初回盤の特典であるDVDに収録されるライブ映像を観て、CDとライブとでの印象の違いを改めて確認することにします。