3月末、桜が咲き始めた焼津でお花見してきた

3月末、桜が咲き始めた焼津でお花見してきた

木曜日の昼休憩、会社の食堂でお昼を食べていたら、背後でお昼を食べていた上司から唐突な提案がありました。

「弘志くん、明日休もうか」

「はい??」

正直に告白しましょう。戸惑った風を装いながら振り返って聞き返した私の胸中は、浮き立っていたことを。

というのも、日曜にお花見に行こうと考えていたんですけど、天気予報は雨だっていうので、テンションだだ下がりだったのですよ。それが、上司からのこの提案により、快晴予報の金曜日にお花見に行ける。いやぁ、たまには上司もグッジョブしますね。

そんなわけで、早朝バイトが終わった母を連れて、焼津でお花見してきました。

平等院や醍醐寺あたりも行き先候補として考えたんですけどね。満開っぽかったので。泊まりならまだしも、10時出発で日帰り京都は厳しいなと棄却。混んでるでしょうしね。

やっぱり焼津しかないでしょう。誰もいない焼津の桜並木を独り占め。

早くも心は金曜日へと飛んでました。このとき、上司が私の正面に回り込んでいたら、計画通りとほくそ笑む夜神月のような歪んだ笑顔に気づいていたでしょう。ひとり笑いを噛み殺しながら、静かに残りのお昼を食べ、粛々と午後の業務をこなし、木曜の終業のチャイムを心待ちにするのでした。

翌金曜日。遠足を待ちきれない小学生のごとくいつもより早起きした私は、母の帰りを待つ間暇を持て余したあまり、本来なら忙しいはずの平日の朝っぱらからつぶやきを連投してしまい、はしゃぎっぷりを隠せませんでした。

さて、焼津の桜ですが、まだまだ咲き始め、満開の見頃は来週末くらいかな、といったところでした。今週は日曜が雨予報ですし、来週はまた別の用事が入ってますし、桜は難しいですね、ほんと。

残念な状況ではありましたが、愛機デジタル一眼レフ、キヤノンEOS 8000Dを駆使して、頑張ってみました。

今どき、スマホでむちゃくちゃきれいな写真が簡単に撮れるので、もうデジタル一眼は不要なんじゃないの?という声を聞くようになってきましたけど、そんなことはない、そんなはずはない、というのが私の信念です。

作例も載せずにここで言い合っても机上の空論が平行線を辿るだけなので、作例でもって自分の信念を実証してみせましょう。

下のつぶやきに載せたのは、私のiPhone XRで撮った写真です。見頃には早かったな、という花のスカスカ具合が隠しきれず、残念な感じ。

次のつぶやきに載せたのは、キヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000Dに標準ズームレンズをつけて、望遠端で圧縮効果を存分に効かせた写真です。

どうですか?

花がギュッと詰まって、見頃に近い盛れた写真が撮れてると感じませんか?

スマホの広角レンズのみでは、なかなかこのような写真は撮れません。腕がどうこうではなく、レンズの特性がモロに出るからです。

まあ、広角の写真が好きな人もいれば望遠の写真が好きな人もいますし、スマホが得意とする場面もあればデジイチが得意とする場面もあるわけで、今後も状況に応じたTPOに合わせて、両方上手く活用していきたいですね。

では最後に、焼津で撮ってきた桜の写真を載せておきます。黒石川と木屋川を散策してきました。

栃山川にも行ってみたのですが、富士山も雲隠れでまだほとんど蕾だったのでスルー。

焼津さくらマップ

焼津市では、観光案内所で桜の名所のマップを配布しています。焼津でお花見する際は、観光案内所でさくらマップを入手して、散策に繰り出しましょう。

焼津の桜並木

今回の撮影機材

今回の撮影は、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM、この組み合わせでのマニュアル撮影です。今回は望遠端大活躍。ほぼほぼ135mmで撮ってました。

朝8時前ならば、週末の南禅寺もガラガラ

古都で朝活してきた

11月の最終週の週末、家族で出かけて、京都で紅葉狩りを楽しんできました。

そうです。恒例のあれです。普段まったく歩かない母を連れ回して歩かせるという、親孝行なのか親不孝なのか、自分でもよくわからなくなってくる小旅行です。

一泊二日で合計約三万歩も歩いたら、ついに母からクレームが入ってしまいました。「あんたの歩いてすぐそこは信用できない」と。

いつもは見頃を調べながら吟味を重ねた末に行き先を決めているんですけど、今回は祇園に宿を取ったので、見頃は度外視して、ベタベタなコースに決めました。

夜中の2時起き。3時に出発。7時半頃には南禅寺すぐ近くの駐車場に愛車を停めまして、散策を開始しました。行きに渋滞に巻き込まれるのを防ぐためと、可能な限り人混みを避けるための方策です。

今回の撮影機材

今回のカメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズはシグマの単焦点30mm F1.4 DC HSM。通称ダカフェレンズ。いつものこの組み合わせでのマニュアル撮影です。

朝8時前なら、週末の南禅寺でもさすがにガラガラ

朝イチに天授庵に行こうと考えてたんですけど、9時開門とのことだったので、一時間半近くあるのでそれまで見れる範囲で散策しようということになり、三門や水路閣の周辺をまずは見て回りました。

人影のひとつもない三門。実際には向こう側には、地元の方が体操していました。紅葉は結構散っていて、残っている木も中にはありましたけどちょっと残念でしたね。

いつも人だらけの水路閣にも誰もいなかったので、気兼ねすることなく好き放題写真を撮りまくりました。

凛と冷えた晩秋の空気。清々しさよりは厳しさが先に来てしまいますが、静かな空間を贅沢に占拠して散策。

無造作に水路閣を背景にしても映り込む人影なし。人がまったくいないのも寂しいですけど、かといってうじゃうじゃだと気楽にシャッターを切れなくなってしまうのが痛し痒し。

当然、これくらいではまだまだ9時までには時間が有り余ってしまうので、静寂の南禅寺を堪能して、次の目的地を目指しました。

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新城のナイアガラこと、長篠堰堤に行ってきた

新城のナイアガラこと、長篠堰堤に行ってきた

シルバーウィーク初日、母と妹家族と、日帰りドライブに出かけてきました。お隣の新城市まで、滝を見に。

新城の滝といえば、阿寺の七滝が有名だと思うんですけど、私達はあえて有名所は避けて、これから間違いなく盛り上がってくるであろうスポットを訪れてきました。

人呼んで、新城のナイアガラ。

ナイアガラとはずいぶん大きく出たな、と思いましたけど、写真を見るとたしかに凄そう。ただ、写真の場合は、撮る人が上手いとそれに騙される、という場合がままあるので、あまり過度な期待は抱かないようにしよう、と気を引き締めて現地を目指しました。

実際に目的地に着いてこの目で見てみたら、滝の迫力がものすごかったですね。話半分で考えていたから余計になんでしょうけど、想像していたよりも十倍くらいド迫力でした。

雨が降ったあとだったから、水量も多かったんですかね。絶え間なく水が落ちる轟音が響いていました。

滝のすぐ横が釣り堀公園になっていて、長閑で開放的な素晴らしい風景でした。まだそれほど知られていないのか、連休初日でも全然混んでいなかったのも良かったですね。

公園に一本、桜の巨木があったので、来年の春は滝を背景に桜の写真を撮りに来たいですね。

まさか、自宅から一時間の距離に、こんな立派な滝があったとは知りませんでした。

今回の撮影機材

今回のカメラは、キヤノンの一眼レフEOS 8000D、レンズはシグマの単焦点30mm F1.4 DC HSM。通称ダカフェレンズ。マニュアルで撮ったり、絞り優先モードで撮ったり、水流をきれいに出したくて珍しくシャッタースピード優先モードで撮ってみたり。

長篠堰堤で撮ってきた写真

滝を撮るんだからきれいに水流を出したいな、と思って、珍しくシャッタースピード優先モードで撮ってみたんですけど、滝が白飛びしてしまったり、微妙な手ブレでピンぼけを量産してしまったり。難しかったですね。

途中から諦めて、絞り優先モードやマニュアルで撮りました。

スローシャッターで撮りたいとなると、やっぱりボディ内手ブレ補正が欲しくなってしまいますね。ズームレンズであれば手ブレ補正が付いてるんである程度軽減してくれるんですけど、単焦点にはそんな便利機能付いていないので、厳しい。

三脚を使うという手もあるんですけど、三脚を広げてると周りの人の邪魔になってしまうんですよね。じっくり撮ることが多くなってしまうので、結果的に撮影ポジションを占有することにもつながってしまいますし。

それに、三脚の使用が禁止されているスポットも多いですしね。三脚の使用前提で考えていると、使用制限に引っかかって苦労することがままあるので、三脚に頼らずに手ブレを防ぐ撮影を心がけるべきでしょう。

日本平夢テラスで、久しぶりに朝活してきた

日本平夢テラスで、久しぶりに朝活してきた

あれは木曜日の朝のことでした。

社畜である私は、嫌々ですよ、仕方なく不本意ながらも始業チャイムが鳴る前に職場について、始業に向けて準備を進めていました。すると、そんな私に忍び寄る人影がひとつ。あれ、ボスじゃないですか。はて、なんだろう?

「弘志くん、悪いけど明日休んで。来週って言ってたけど、明日に変更で」

はい?マジですか?

随分いきなりだなとは思いつつも、自分の有給ではなく会社都合の休業なので、こちらから口答えなどできるはずもなくうなずくのみだったのですが、内心では頭を抱えていました。

いきなり言われても困るんだよなぁ。明日、どうしよう。

その木曜日は、大気の状態が不安定とかで、昼間からけっこうな大雨が降っていまして、明日の天気はどうなんだろうと、休み時間には天気予報を見て悩んでいました。

どうやら金曜日は晴れるらしい。

雨が降った次の日が晴れだと、アツいんですよね。雲海が発生しやすかったり、大気中のホコリが雨で打ち落されて空気が澄んでいて、景色の見晴らしが抜群だったりで。

終業のチャイムを待つまでもなく、心は決まっていました。

これはもう行くっきゃないな、と。

久しぶりに朝活しよう。日本平から、夜明けの富士山を狙うのだ。

最近読んだ漫画『カメラ、はじめてもいいですか?』で、ここしばらく夜明けの写真を撮っていなかったことに気付かされたばかりだから、ちょうどいい。

今回の撮影機材

今回のカメラは、キヤノンの一眼レフEOS 8000D、レンズはシグマの単焦点30mm F1.4 DC HSM。通称ダカフェレンズ。すべて絞り優先モードで撮りました。

日本平夢テラスで撮ってきた写真

自宅から日本平までは約90km。すべて下道で二時間ちょっと。日の出が5時半頃だから、その約一時間前には着いておきたいというざっくりしたプランで、仮眠もせずに2時頃出発しました。

日本平は初詣以来。そのときにはすでに夢テラスは完成していたのですが、スルーしてきたので夢テラスの撮影は初めてです。

さすがに平日の夜明け前はガラガラでしたね。先客のカメラマンも、地元在住で足繁く通っていると見られる、三脚を立てたおじいさんがひとりだけ。

夜が明けてきたら、レーシングスーツに身を包んだロードレーサーガチ勢がちらほら。早朝のヒルクライムを楽しんでいたようでした。

日本平夢テラス、美しい建物でした。

日が昇るにつれ、少しずつ明るさを増しながら表情を変えていく夜明けは、何度見ても素晴らしいです。日ノ本一のお山の被写体力の抜群さよ。

夢テラスからの素晴らしい夜明けを独占して、大満足。仮眠もせずに愛車を走らせたかいがありました。欲を言えば、焼けはもうひと声欲しかったところですが、仕方ありません。

夢テラスが開くまで、車で寝て待ってようかとも思ったんですけど、再訪の理由にすればいいかとそのまま帰ってきました。

26日か27日に、とある理由で清水まで足を伸ばそうかと企んでいるものですから。

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会津若松に行ってきた

会津若松に行ってきた

コロナ禍による非常事態宣言は解除されたものの、再び感染者が増えつつあるという不穏な空気がなんとも嫌な感じでしたが、前々から組んでいた予定ですし、ちょうど県外旅行にも寛容な雰囲気が流れつつあったので、決行して会津若松に行ってきました。

2月に、H.E.R.O.を観るために上京して以来、約半年ぶりの遠征です。

事前に分かっちゃいましたけど、会津若松は遠かったですね。休憩を取りながら、片道約9時間。朝の出勤時間帯になる前に東京を抜けたかったので夜中の0時に出発して、東京を抜けたらひと息ついて仮眠しながら、朝10時前になんとか道の駅猪苗代湖にたどり着きました。

愛車は運転していて楽しいクルマですし、運転そのものも好きですけど、さすがに片道9時間は堪えました。

道中で判明した新事実として、愛車の燃費の良さが浮き彫りとなりました。環境にはよろしくないのですが快適さは捨てられず、エンジンを掛けながらエアコンもつけたまま合計3時間ほど仮眠したんですけど、それでも平均燃費15km/lでした。

本気を出せば、16km/l狙えると思います。普段、通勤と街乗りで平均11km/l行くかどうかですけど、ほぼ高速道路を走行だとここまで伸びるのかと、感心しました。

今回の撮影機材

今回は、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズはシグマの30mm F1.4 DC HSM。久しぶりの、ダカフェレンズ一本勝負です。

今回訪れた会津若松の名所

行く前に、妄想たくましく何時までに着いてまずはここに行って、次はあそこに行って、などとプランを練っていたわけですけど、所詮は机上の空論、砂上の楼閣で、天候や時間の都合に左右されまくって、行きたくても諦めたところたくさんありました。

まあ、そのほうが良いこともあります。再訪の意欲が高まるので。実際、また行きたいですしね。今度は春か秋。そのときこそはあそこに行きたいと、今からメラメラと燃えているものがあります。

具体例を挙げますと、喜多方ラーメンを食べたかったですし、磐梯吾妻スカイラインを走りたかったですし、飯盛山に手を合わせに行きたかったですし、無限城に似ていると話題の温泉旅館で日帰り入浴したかったですし、七日町や野口英世青春通りを街歩きしたかったです。

この炎を大事にしたいですね。次の意欲に。

祈りの里会津村

高速を降りて道の駅に寄ってひと休みして、まずは日新館を目指そうと考えていたら、遠目にも異様にでかい白亜の観音像が目に入って、興味を惹かれて祈りの里会津村に立ち寄りました。

観音像の中を登ることもできるという話でしたけど、小雨模様で蒸し暑かったですし、マスクを着けたまま登るのはきついだろうという結論になってスルーしました。

金曜日だったためか、異様に広い敷地をほぼ貸切状態でのんびり散策できて、良かったです。

会津藩校日新館

会津若松に行くと決めたときに、白虎隊の縁の地を回りたい、という思いがあったので、白虎隊も学業に打ち込んだ学び舎、会津藩校日新館を訪問。

小学生の頃だったか、テレビで白虎隊のドラマが放送されたことがあって、幼心にも隊の名前のかっこよさと、炎上する城を見て悲嘆に暮れての集団自決は衝撃的だったんですよね。

こちらも、平日に加えて団体がいないということもあって、めちゃくちゃ空いていてほぼ貸し切りで見て回ることができました。

校舎というより広大な寺院といった趣で、静謐な風情が素晴らしかったです。

天鏡閣

道の駅のパンフレットで見かけて、こんな素敵な洋館が湖畔にあるのか、と足を伸ばしました。天鏡閣

老朽化によるダメージは目立ちましたが、明治時代に建てられた瀟洒な洋館は、ミステリー小説のトリックに使われそうな通路や扉がそこかしこにあって、見ていてワクワクしました。

福島県迎賓館

福島県迎賓館。天鏡閣のすぐ横にあったんですけど、天鏡閣の離れという位置づけのようです。私が訪れたときは公開日ではなかったため、庭をぐるっと一周しただけでした。それでも伺い知れるポテンシャルの高さ。さすが迎賓館。

大内宿

会津若松のやや南。山奥の集落といった趣の宿場町、大内宿を訪ねてきました。茅葺屋根の古民家が立ち並ぶメインストリートは壮観です。

ちょっと奥に入るとおしゃれなカフェや雑貨屋さんが出現したりと、散策していて楽しかったですね。

それぞれ、民宿や民芸店やお土産屋さん、飲食店などを営んでいたんですけど、まだ閉めているお店も散見されました。

鶴ヶ城

会津若松の悲劇の象徴的な存在のひとつでしょう。鶴ヶ城。ここに来ないわけにはいきません。

城内は回覧方式になっていて、入場客ひとりひとりの間隔の目安でシールで印がつけてあったんですけど、観光客が大挙して押し寄せたときにこれを遵守していたら一周するのにえらい時間がかかりそうだな、と思いながら見て回りました。

暗雲立ち込める鶴ヶ城。過去の悲劇を否応なしに思い出させるようだ、なんて思いながら写真を撮っていたら雨が降り出したので、退散しました。

しばらく車内に避難していたのですが、雨脚は強まるばかりだったため、泣く泣く宿に帰ることにしました。このあと、飯盛山に行きたかったのに…。

会津武家屋敷

宿から数分。歴史ミュージアム会津武家屋敷を訪問。サクッとひと周りして最後に飯盛山に寄って帰ろうと考えたのが運の尽き。

めちゃくちゃ広いうえにほぼ貸し切りで、のんびりじっくり見ていたらいつの間にやらそろそろ帰り始めないとやばい時間になっており、飯盛山を諦めることに。なんてこった。

ダカフェレンズはやっぱり良いですね

ここしばらく、純正ズームレンズの便利さに感心するばかりでしたけど、久しぶりにダカフェレンズを持ち出してみたら、やっぱり良いです。

画角が自分の感覚にしっくり来るので、「お、これいいな」と感じたらその場でカメラを構えれば、ファインダーの中にほぼイメージ通りの構図が決まっています。あと残すは微調整のみ。

35mm換算48mmは、扱いやすい画角で最高です。

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