ビーナスラインのベストシーズンに縁がない我が家
上高地でハイキングを楽しんで塩尻で一泊したその翌日、中山道の宿場町、下諏訪宿を散策してきました。
本当は、ビーナスラインをハイキングする予定だったんですけど、雨が降っていた上に霧も濃かったので、諦めました。諦め切れなくて一度は上ってみたんですけど、やっぱり駄目でしたね。
山の麓は曇りでなんとか持っていたんで、もしかしたらとちょっと期待してたんですけど。これで、『ゆるキャン△』聖地巡礼ハイキング計画はパァ。
我が家は、7月のビーナスラインのベストシーズンには、どうやら縁がないようです。
二年前の7月も、ビーナスラインは雨でしたからね…。その時は、代案として松本城に行ったのですが、今回は下諏訪宿に行きました。中山道の宿場町を散策するのです。
今回の撮影機材
今回も、カメラはCanonのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせでのマニュアル撮影です。
中山道の宿場町、下諏訪宿を散策
中山道は、江戸時代の五街道のひとつで、江戸の日本橋から京都の三条大橋を結んでいます。
街道沿いには数多くの宿場町があり、下諏訪宿もそのひとつです。奈良井宿や馬籠宿、妻籠宿などと比べると、江戸時代を偲ばせるような町並みはあまり残っていませんが、諏訪大社の下社春宮と下社秋宮の存在感は抜群です。
しかしまさか、諏訪大社の境内が四つもあったとは知りませんでした。
愛車を下社秋宮の駐車場に停めたんですけど、そこで下諏訪の散策マップをもらって、それを見て初めて、諏訪大社には下社秋宮と下社春宮があるのか、と知ったんですよね。
実際にはさらに、上社前宮と上社本宮もあった、というわけです。カンのいい人なら、下社秋宮の看板を見ただけで、ってことは上社もあるのかな、と想像に至るのかもしれませんが、私は及びませんでした。
無知と鈍い頭が恨めしい…。
諏訪大社下社秋宮
中山道と甲州街道の分岐点に鎮座する立派な寺社。
手水舎から湯気が立ち上っていたので、なんだろうなと不思議に思いながら近づいたら、源泉かけ流しでたまげました。豪気すぎる。
諏訪大社下社秋宮で撮ってきた写真
この看板からして、ただならぬ佇まい、雰囲気を醸し出しています。
むちゃくちゃかっこいい手水舎を逆光で。
大きな狛犬と巨大なしめ縄の主張がすごい。
格子越しの雰囲気が何やら異様によかったのでついつい撮った一枚。
さすが諏訪神社総本社。次から次へと、ひっきりなしに参拝客が訪れます。
旧中山道
下社秋宮の駐車場が混雑していたので、下社春宮の駐車場も混んでいるだろうと予想して、歩けない程遠いわけでもないし、と街角スナップを撮りながら歩きで下社春宮に向かいました。
旧中山道の街角スナップ
勾配がドラマティックな街並み。下社秋宮から下社春宮までは坂も多かったので、歩いていて疲れました。曇りで日差しがなかったのがせめてもの救いでしたね。
年季を感じさせるお店、御宿まるや。帰ってきてから調べてみて、立ち寄らなかったことを後悔しました。めちゃくちゃ素敵そうな大正ロマン風喫茶店じゃないですか、ここ…。
昔の祖母の家の玄関に似た雰囲気のお宅。思わず写真に撮ってしまいました。
所々、当時の宿場町そのままの名残を感じさせてくれる町並みが残っています。
ここにも、源泉かけ流しの手水鉢。豪快ですね。玄関先にこれがあるだけで、こちらのお宿の温泉は間違いなかろうと、期待が高まってしまいますね。
日帰り温泉、めちゃくちゃたくさんあったので、せっかくですしどれかに立ち寄り湯したかったところなのですが、帰りの運転が危険なので泣く泣く我慢しました。
諏訪大社下社春宮
諏訪大社の四つある境内のひとつ、下社春宮。下社秋宮と兄弟的な位置付けなのか、似たような佇まいの寺社が建立しています。
諏訪大社下社春宮で撮ってきた写真
珍しくローアングルで、迫力を強調。
一眼レフでファインダーを覗いて写真を撮るようになってからというもの、アングルの工夫を怠るようになってしまったので、たまに思い出しては意識してかまえています。
棒立ちでそのまま撮ったのでは、どうにも面白みにかける構図になってしまいますね。
格子越しのなんだか良さげな雰囲気に弱いみたいです、自分。
下社秋宮と比べると、人が少なくて落ち着いた雰囲気でしたが、駐車場は心配していたとおり混んでいました。
行列にまではなっていなかったですが、数台の入庫待ちが発生していたので、歩きを選んだ自分の判断は間違っていなかったと自画自賛。
人波が途切れた瞬間を狙って。もうちょっとこだわりたいんですけどね、瞬間を狙って手短に用を済ませるとなると、あまり細かすぎることに囚われているわけにもいきません。
本陣岩波家
旧中山道を散策していたら、中山道随一の名勝庭園という看板が掲げられていたので、本陣岩波家に吸い込まれるように立ち寄り。
受付の方から案内をいただいたのですが、武田信玄直筆の礼状が飾られていたり、参勤交代の大名が泊まったり、明治天皇の御一行が立ち寄られたりと、ただならぬ歴史を誇る遺産です。
本陣岩波家で撮ってきた写真
いやもう、この門構えからして、間違いなかろうと確信できますよね。素晴らしいに決まってますよ。
何やら別世界にでも誘われそうな美しい小道。ここだけで十枚近く写真撮りました。いくらなんでも撮りすぎ。
美しい庭を独占。何たる贅沢。
こういったところは普通、縁側から庭に向かっての写真撮影はオッケーですが室内はダメ、というパターンが多いのですが、ここではあらかじめ、何でもご自由にお撮りください、と声をかけてもらったので、お言葉に甘えて遠慮なく思う存分撮影させていただきました。
独占状態だったので、気兼ねすることもなく構図も選びたい放題。最高でした。
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