初秋の嵐山を散策してきた

きっかけは、京都の一乗寺で新緑の日本庭園巡りを楽しんでいたときに、母が口走ったひと言でした。

「二尊院に行きたい」

その時はいきなり何を言い出すんだと度肝を抜かれまして、「いや今から嵐山目指したらめちゃ損だから」と説明して我慢してもらい、秋に改めて嵐山を散策しようと計画しました。

ホントは、紅葉の見頃を考えるに、11月の終盤か、12月の頭くらいが良かったのですけど、残念ながら11月の上旬しか予定が合わなかったので、紅葉にはまだ早いことは分かっていましたけど、それでも突撃してきました。

こればっかりはどうしようもないですね。決行日に自然現象とタイミングが合うかどうかですから。それに、紅葉の見頃ドンピシャだと、観光客が多すぎるという問題もあります。

しょうがないです。負け戦と分かっていても、突撃しなくちゃならないときもあります。

初秋の嵐山を散策

近年まれに見る紅葉の当たり年に、色づき始めた嵐山を散策してきました。

嵐山は名所が密集している上に、道も狭いので、紅葉最盛期には地獄絵図のような交通混雑が発生します。クルマに乗っての移動は、駐車場探しと渋滞に時間を取られるばかりで、まったく捗りません。

紅葉期間の嵐山のコインパーキングですが、特別料金が適用されて上限が撤廃されていたり、時間単位の料金が跳ね上がっていたりするので、空いているからと停める前に、料金看板をよく見て確認しておく必要があります。30分500円で1時間1000円とかザラですからね、恐ろしい。

私は今回、事前にあきっぱで渡月橋近くの駐車場を予約して、クルマはそこに二日間停めっぱなしにして、ほぼ徒歩移動で嵐山を散策してきました。

目的のひとつが、普段ほとんど歩かない母を観光にかこつけて歩かせるため、というのもあります。

この二日間で約三万歩歩きました。

母を歩かせまくる、という目的は達成しましたが、この達成のためには、自分も同じだけ歩かなければならないという諸刃の剣。素人にはおすすめできない。

今回の撮影機材

今回も、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。いつものこの組み合わせでの撮影です。ほぼマニュアル、一部Pモードで撮りました。

今回訪れた嵐山の名所

帰りに渋滞にハマるのは致し方ないとして、行きに渋滞にハマるのが死ぬより嫌な私は、いつものごとく夜明け前に家を出ました。

朝4時に出発して、休憩を多めに取りながら7時半頃に予約しておいた駐車場に到着。まずはすぐ近くの渡月橋を目指して、一応宿の場所を確認し、そこから散策を開始しました。

渡月橋

まずは渡月橋。嵐山といえば渡月橋。嵐山のシンボルと言っても過言ではないスポットです。

真っ昼間にやってくると、徒歩通行者や人力車、自転車、一般車両、公共バス、観光バスが入り乱れて凄まじい混雑なんですけど、早朝のうちであれば流石に人も車両もまばらで、気ままにのんびりと絶景を眺めることができます。

渡月橋を渡っている時、人通りの割に後ろがなんだか賑やかだな、と振り向いたら、人力車夫が幼少期からのマブダチくらいの勢いで案内していて、ドン引きしました。いや、いくらなんでも馴れ馴れしすぎるでしょ、それは…。

竹の小径

渡月橋に次ぐ嵐山のシンボリックなスポットと言えば、こちらでしょう。竹林がそびえ立つ竹の小径。

こちらも、日が昇りきってからやってくるととてつもない人だかりですが、まだ早朝のうちであれば、比較的空いている状態で気ままに散策を楽しむことができます。

私の記憶からはすっかり抜け落ちていたのですが、常寂光寺や二尊院の方面に歩いて抜けようとすると、小高い丘を上り下りすることになるので、歩きやすい靴や、歩き慣れた靴で行きましょう。

二尊院

竹の小径を歩いて通り抜けて、一番の目的である二尊院にやってきました。まあ、ほぼ緑だったんですけどね。ほんの一部、気の早い葉っぱだけが色づき始めていました。

参道を覆い尽くすような勢いの枝ぶりが見事です。紅葉に染まった参道を歩きたかったですが、どうしようもないです。

祇王寺

続いて、すぐ隣の祇王寺へ。もう寺院の名前のかっこよさとその響きからして、素晴らしいに違いないと期待が高まってしまいます。

大覚寺の塔頭ということもあって、ややこじんまりとしていますが、苔むした庭園の雰囲気は抜群です。

化野念仏寺

更にずんずんと山を歩いて登り、化野念仏寺へ。嵐山に着いたらクルマ移動はやめて歩いてまわろうと決めたのは自分ですけど、ここまで来るとちょっと後悔し始めてました。

自分で、クルマは停めっぱなしにして徒歩で回る、と宣言してしまった手前、引っ込みつかなくなって片意地張った結果、まだ夕方にもなっていないのに限界を感じ始めました。

嵯峨鳥居本

化野念仏寺をあとにすると、更に山を歩いて登ります。

前に来た時、この嵯峨鳥居本の鳥居の根本で、黒のラブラドールが気持ちよさそうに日向ぼっこしていて、この日もいるかなと密かに楽しみにしていたのですけど、鳥居は工事中でラブラドールもいませんでした。残念。

鳥居のすぐ横の平野屋さんで、団子とお抹茶をいただいてひと休み。

愛宕念仏寺

平野屋さんでひと休みしたら、もうひと頑張り。奥嵯峨野の秘境寺院、愛宕念仏寺を目指します。

この愛宕念仏寺、山の斜面に沿って建っているので、ひと通り見て回ってきた頃には、疲労困憊。しばらく歩きたくねぇ、と皆の意見が一致しまして、京都バスを利用して大覚寺まで戻りました。

大覚寺

初日ラストは、テレビの時代劇などでのロケ地としてもおなじみの、大覚寺。

めちゃくちゃ大きくて立派なお寺で、最後の最後にこの広さか、と天を仰ぎたくなりました。

徒歩で嵐山散策、初日に欲張って詰め込みすぎましたね。

宿も渡月橋の近くに取ったので、夜は宝厳院とキモノフォレストのライトアップでも見に行こうかな、なんて軽く考えていたんですけど、宿にチェックインしてちょっと気を抜いたらとたんに動く気が失せまして、晩御飯食べてシャワー浴びたら、さっさと寝てしまいました。

天龍寺

二日目は、初日でどれだけ見て回れたか次第でどうするか決めようと話していたので、嵐山のラスボス的存在である天龍寺にまずは突撃。

あとは宝厳院と常寂光寺を訪れておくか、と考えていたんですけど、色づきはじめの天龍寺がとてもファンタスティックで、すげーすげーと大喜びで参拝していたら、気がついたらいつの間にかお昼になってしまったので、結局ここでお開きにしようかと相成りました。

天龍寺も相当広いですからね。じっくり見て回っていると、いつの間にか思ったよりも時間が経っています。

動画も少し撮ってきた

DJIのOsmo Pocketで、少しですが、動画も撮ってきました。ほぼほぼ写真ばっかり撮ってるんで、動画素材は細切れのブツ撮りばっかりになってしまっているのが反省点。

ただ、動画を撮りまくったら撮りまくったで、HDDの容量を圧迫してしまうし、編集もめんどくさくて手つかずになってしまいがちなのが、難しいところです。

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デジタル一眼カメラを、Sony α33からCanon EOS 8000Dに買い替えた理由

初めてのデジタル一眼カメラは、Sonyのα33

私がデジタル一眼カメラを初めて買ったのは、2012年の春です。春の京都旅行の目前に買いました。機種は、Sonyのα33です。

ヤフオクで、サブ機として使っていた美品でレンズ二本付きのお買い得品を見つけ、無事に予算内で競り落としました。

背面液晶が当時はまだ珍しかったバリアングルだったこと、他メーカーの同クラス機種と比べてスペックが高かったこと、この二点に惹かれました。

よく分からないなりに、デジタル一眼に詳しい友人から色々と教えてもらいながら、その画質の美しさに満足して使っていました。当初は。

まあ、何でもそうだと思うんですけど、使い込むうちに分かってくることってあるじゃないですか。それまではなんとも思ってなかったのに、ある日突然見えてくる、粗といいますか、弱点といいますか。

それに対する不満が募りに募って限界点に達したときに、今の愛機Canon EOS 8000Dに買い替えました。2016年の6月頃のことです。

Sony α33の不満点

使い込むうちに抱いた、Sony α33への不満点は、大きくふたつあります。

  • バッテリーの持ちが悪い
  • Aマウントの後継機が出てこなくなった

以上の二点です。それぞれについて、もう少し詳しく書きます。

バッテリーの持ちが悪い

これが最大の不満です。買ったばかりの頃は撮影枚数もそれほど多くなかったため、バッテリーの減りが早くてもまったく気にならなかったんですけど、カメラに慣れて撮影枚数が増えるに連れ、だんだんと心許なくなってきました。

で、予備バッテリーを追加購入したんですけど、バッテリーをふたつ用意しても、一日中撮影していると最後の方は持たなくて撮影したくてもできない、という状況に陥ってしまいました。

これは、α33が当時としては画期的なミラーレス構造で、ファインダーが電子式であったため、背面液晶も合わせると消費電力が高かったためではないかと思われます。

枚数に気兼ねなくじゃんじゃん撮れるのがデジタルカメラ最大の利点であるのに、バッテリーの持ちが悪いがために我慢しなければならない場面が多い、このストレスが存外に大きくて、カメラの買い替えを検討するようになっていきました。

Aマウントの後継機が出てこなくなった

次いでの不満点がこれです。レンズ交換式カメラには、メーカーや機種によって独自の規格が採用されており、α33の適合レンズ規格はAマウントでした。

Sonyが小型軽量が売りのミラーレスカメラの開発に傾注し、そのマウント規格を新開発のEマウントとしたために、交換レンズの互換性が失われてしまったのです。

同じAマウントであれば、本体の買い替えだけで済む話が、レンズも買い替えなければならなくなってしまいました。同一メーカーの製品であるのに。

しかも後継機も出てこないものですから、Aマウントに将来性はないなと考えるようになり、カメラを買い替えるのであればメーカーも変えることを視野に入れるようになりました。

Sony機の色合いも好きだったんですけどね。

あと、電子式のファインダーも便利でした。撮影設定の変更が、ファインダーにも反映されるため、明るさの調整がやりやすかったのです。

Canon EOS 8000Dを約三年半使ってみて

Canonのデジタル一眼レフEOS 8000Dは、2016年の6月から使い始めたので、約三年半が経過していることになります。前機のα33と同じくらいの期間を使い込んだことになるので、それと比較してどう感じているか、かんたんに触れておきます。

  • バッテリーの持ちには大満足
  • 鮮やかな発色が素晴らしい
  • EFマウントレンズの充実は素晴らしい
  • ちょっと重い
  • EFマウントの未来に暗い影

ちょっとネガな部分もありますが、前機の最大の不満であったバッテリーの持ちが大幅に向上したので、これだけで買い替えてよかったと実感しています。

将来的な不安があるとすれば、CanonもSonyに続いてミラーレス機の開発に注力しだしたことですね。しかも、フルサイズミラーレスではRFマウント、APS-CミラーレスではEF-Mマウントという、新規格で。

レンズアダプターも用意されているので、神レンズがたくさんあるEFマウントが切り捨てられるなんてことはないと信じたいんですけど、ミラーレス機に比べて、一眼レフ機の後継機の発表ペースも落ちているように感じるので、不安は拭えません。

あとは、もうちょい軽いカメラだったならより最高でしたね。

ただ、そうなるとバッテリーも小型で持ちが悪くなってしまうというジレンマ。

最後に

最後に、何枚かずつ、それぞれの機種で撮った写真を載せておきます。

Sony α33で撮った写真

Canon EOS 8000Dで撮った写真

白馬で絶景の紅葉ハイキングの予定が台風に吹き飛ばされたので、プランCに移行して高山市街地を散策してきた

10月の体育の日の三連休、白馬でちょっと早めの紅葉を眺めながら、絶景ハイキングを楽しもうと宿も予約して楽しみにしていたんですけど、まさかの台風直撃でその予定が吹き飛ばされてしまいました。

行きたかったなぁ、栂池自然園白馬岩岳マウンテンハーバー

ギリギリまで天気予報とにらめっこして、なんとかして行けないものかと気を揉んでいたんですけど、どう考えても直撃コースで無理だったんで、台風一過の翌日に日帰りで高山市に向かいました。

私が住んでいる地域は、幸いにも台風の被害がほぼなかったので、取れた行動です。

プランB、乗鞍畳平を散策しよう、と。

浜松から東方面は、高速道路がすべて通行止めになっていたんで、西に行くか北に行くかの二択から、北を選びました。

今、冷静になって振り返ると、よくこんな状況で出かけたなと呆れますけど、このときは楽しみにしていた予定が吹き飛ばされて怒り心頭で、我を忘れていたフシがあります。

東から車が全然来ないため、ガラガラの新東名をマイペースで流せて、快適なドライブでした。

道路には特に異常もなく、快調に目的地に向かっていたのですが、乗鞍畳平に至る道路である乗鞍スカイランが、朝7時すぎの時点で通行止めでバスも運休していたため、さらなるプランの変更に迫られてしまいました。

白川郷に行くか、高山市街を散策するか。

高速のパーキングエリアでしばしの協議の末、高山市街地を散策することになったのでした。

高山市街地を散策

高山市を散策することにしたはいいものの、ひとつ懸念事項がありました。

あれ、ひょっとしてちょうど秋の高山祭の時期じゃなかったか?

心配になって調べてみたら、毎年10月9日から10日にかけて開催されているそうで、被らずに済んでホッとしました。ただでさえ賑わう高山市内が、とんでもない大混雑になってしまいますからね。

高山駅の近くのコインパーキングが、土日祝日に関係なく上限価格を設定している親切仕様だったので、そこに愛車を停めて散策に繰り出しました。

名鉄協商パーキング最高。

今回の撮影機材

今回のカメラは、キヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせでのマニュアル撮影です。

高山陣屋から散策開始

高山駅のすぐ近くに愛車を停めたので、観光情報を求めて駅に行くも、インフォメーションは開いていませんでした。

幸い、そのすぐ横に観光案内用の看板が立っていたので、それを参考にざっくりと観光ルートを決めました。

高山陣屋からスタートして、昔の町並みを眺めながら北に向かって歩いて、15時位までに愛車に戻ってくる、そんな感じで。

歩きだしてすぐ感じたのは、外国からの観光客の多さですね。

これは多分、秋の高山祭を目当てで来て、そのまま残っていたのでしょうね。すれ違った人たちのうち、九割方が外国の方々でした。

この日はめっちゃ寒かったです。高山市は14℃ほどでした。

乗鞍スカイランが通行止めでプラン変更になって、命拾いしましたね。通行止めになってなくて突撃してたら、凍死してたかもしれません。山の上はおそらく真冬並みだったと思われるので。

高山陣屋のお庭はめちゃくちゃ素晴らしかったですね。

私は六年ぶりに訪れたのですが、前回こんなに感動したっけ? まったく覚えがないのでその時に撮った写真を見返してみたら、お庭には見向きもしてなかったようで、一枚も撮ってませんでした。

どうりで記憶にないはずですわ。

月日の経過に伴い、観点や興味が移り変わった結果と言えるのかもしれません。

高山市は、街角のそこかしこから香ばしく美味しそうな匂いが漂ってくる街で、食べ歩きへの誘惑が激しかったです。匂いに負けてみたらし団子買っちゃいました。

他にも、飛騨牛コロッケとか牛串とか、ソフトクリームとか。お店を見かけるたびにいちいち後ろ髪引かれまくりで、断ち切るのが大変でしたよ。

高山市で撮ってきた写真

大宮でサッカー観戦ついでに、埼玉を観光してきた

2019年9月28日、ラグビーW杯で日本代表がアイルランド代表に逆転勝ちした歴史的な日に、私は埼玉県のさいたま市大宮区にいました。

目的はサッカー観戦です。J2リーグの大宮アルディージャ対V・ファーレン長崎の一戦、長崎出身の友人と、長崎を応援するために遠征しました。

まあ、遠征の甲斐なく、試合は残念な結果に終わったのですが、勝負は時の運、勝つときもあれば負けるときもあるわけで、こればっかりはどうしようもないですね。

しかしなかなか勝てないですね。長崎出身の友人とは、五試合ほど一緒に遠征しているんですけど、一分四敗ですからね。まずいですね。このままでは、疫病神疑惑が浮上してしまう。

試合観戦後、居酒屋でやけ酒しながら、ラグビーの日本対アイルランドをパブリック・ビューイングするべきだったなと愚痴ってしまったのも、今となっては楽しい思い出。

サッカー観戦ついでに、埼玉観光

さて、私が住んでいる静岡県西部地方から埼玉県までは、車で片道約五時間。なかなか遠いんですよね。

そこまで時間をかけて行くからには、サッカー観戦以外何もしないというのももったいない話になってしまうので、ついでに観光してきました。

私たちが埼玉に行く少し前に、我らがWorld’s End Motorcycle ClubのボスであるRayさんが埼玉にツーリングされていたので、聖地巡礼にもなりました。

今回の撮影機材

今回のカメラは、いつものようにキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせでのマニュアル撮影です。

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

まず向かったのは、埼玉県飯能市にある、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園です。

トーベ・ヤンソンはフィンランド出身の作家で、ムーミンの生みの親です。

なぜムーミンの生みの親にちなんだ公園が埼玉県飯能市にあるのかは謎ですが、のどかな風景の中にメルヘンチックな建造物が散見する、ちょっとした異世界気分が味わえそうな公園を、カメラ片手に散策してきました。

ムーミンたちの家って、こんな感じの建物でしたっけ? 昔アニメ見てましたけど、建物はあまり記憶になくて。風景やキャラはなんとなく覚えてるんですけど。

珍妙というか可愛らしいというか個性的というか、とにかく珍しい造形で目を引く建物ばっかりです。

背景に林立している背の高い木々は、メタセコイアです。滋賀県の、あの並木で有名な。この公園のポスターも紅葉時のものが飾られていたんですけど、紅葉の時季はまた一段と美しそうです。

大勢の家族連れで賑わっていました。無料でこの美しい景観。素晴らしい公園です。

川越大師 喜多院

埼玉を観光するとなれば、川越は外せません。

まずは、川越大師 喜多院へ。江戸時代に火災で消失されたそうなのですが、江戸城から三代将軍徳川家光誕生の間が客殿として、春日局化粧の間が書院として移築されており、徳川幕府との縁が濃い寺社です。

手水舎といえば龍。これはもうお約束のようなものですが、二頭が絡み合うかのような造りは珍しいんじゃないでしょうか。

渡り廊下から望む、客殿と季節感豊かな庭園。

渡り廊下の真ん中で左右に張り出している部分が、腰掛けになっています。ここで涼しい風に当たりながらお庭を眺めていたんだろうなと、ちょっと温かい気分に。

想像以上に広大で、見応えたっぷりの寺社でした。

川越城本丸御殿

次いで、川越城本丸御殿へ。すぐ横に駐車場があって、受付で駐車券に押印してもらえば、無料で一日車を停めておくことができます。

ちょっと距離はありますが、川越のシンボルである時の鐘まで、全然歩ける距離です。ただ、真夏の炎天下ではちょっときついと思うので、途中にあるカフェで休憩したり、ソフトクリームを食べたりして、乗り切りましょう。

整然と美しい屋根瓦。

まさか、自分に屋根瓦フェチの気があったとは。

気持ちいい風が通り抜けていたお庭。

縁側最高。

川越の町並み

最後に、川越の町並みを散策しながら、食べ歩きを楽しんできました。

川越のシンボル、時の鐘。下から見上げると、その存在感がすごい。

観光客でめちゃくちゃ賑わってました。もうちょっと写真撮りたかったんですけどね。撮影に熱中すると周りから邪魔になってしまうので、そんな余裕はなかったです。

ここでも瓦を撮っていた。めったに見ない珍しい造形に惹かれたのでしょう。

#WEMC

最後に余談。

私はバイクに乗っていないんですけど、モトブログはちょいちょい観てます。

完全にRayさんの影響ですね。数年前におすすめに上がってきて、観てみたら面白かったので、そこからハマってしまいました。

引き出しの多い即興の話術に引き込まれます。

中山道の宿場町、下諏訪宿を散策してきた

ビーナスラインのベストシーズンに縁がない我が家

上高地でハイキングを楽しんで塩尻で一泊したその翌日、中山道の宿場町、下諏訪宿を散策してきました。

本当は、ビーナスラインをハイキングする予定だったんですけど、雨が降っていた上に霧も濃かったので、諦めました。諦め切れなくて一度は上ってみたんですけど、やっぱり駄目でしたね。

山の麓は曇りでなんとか持っていたんで、もしかしたらとちょっと期待してたんですけど。これで、『ゆるキャン△』聖地巡礼ハイキング計画はパァ。

我が家は、7月のビーナスラインのベストシーズンには、どうやら縁がないようです。

二年前の7月も、ビーナスラインは雨でしたからね…。その時は、代案として松本城に行ったのですが、今回は下諏訪宿に行きました。中山道の宿場町を散策するのです。

今回の撮影機材

今回も、カメラはCanonのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズは純正標準ズームのEF-S18-135mm IS STM。この組み合わせでのマニュアル撮影です。

中山道の宿場町、下諏訪宿を散策

中山道は、江戸時代の五街道のひとつで、江戸の日本橋から京都の三条大橋を結んでいます。

街道沿いには数多くの宿場町があり、下諏訪宿もそのひとつです。奈良井宿や馬籠宿、妻籠宿などと比べると、江戸時代を偲ばせるような町並みはあまり残っていませんが、諏訪大社の下社春宮と下社秋宮の存在感は抜群です。

しかしまさか、諏訪大社の境内が四つもあったとは知りませんでした。

愛車を下社秋宮の駐車場に停めたんですけど、そこで下諏訪の散策マップをもらって、それを見て初めて、諏訪大社には下社秋宮と下社春宮があるのか、と知ったんですよね。

実際にはさらに、上社前宮と上社本宮もあった、というわけです。カンのいい人なら、下社秋宮の看板を見ただけで、ってことは上社もあるのかな、と想像に至るのかもしれませんが、私は及びませんでした。

無知と鈍い頭が恨めしい…。

諏訪大社下社秋宮

中山道と甲州街道の分岐点に鎮座する立派な寺社。

手水舎から湯気が立ち上っていたので、なんだろうなと不思議に思いながら近づいたら、源泉かけ流しでたまげました。豪気すぎる。

諏訪大社下社秋宮で撮ってきた写真

この看板からして、ただならぬ佇まい、雰囲気を醸し出しています。

むちゃくちゃかっこいい手水舎を逆光で。

大きな狛犬と巨大なしめ縄の主張がすごい。

格子越しの雰囲気が何やら異様によかったのでついつい撮った一枚。

さすが諏訪神社総本社。次から次へと、ひっきりなしに参拝客が訪れます。

旧中山道

下社秋宮の駐車場が混雑していたので、下社春宮の駐車場も混んでいるだろうと予想して、歩けない程遠いわけでもないし、と街角スナップを撮りながら歩きで下社春宮に向かいました。

旧中山道の街角スナップ

勾配がドラマティックな街並み。下社秋宮から下社春宮までは坂も多かったので、歩いていて疲れました。曇りで日差しがなかったのがせめてもの救いでしたね。

年季を感じさせるお店、御宿まるや。帰ってきてから調べてみて、立ち寄らなかったことを後悔しました。めちゃくちゃ素敵そうな大正ロマン風喫茶店じゃないですか、ここ…。

昔の祖母の家の玄関に似た雰囲気のお宅。思わず写真に撮ってしまいました。

所々、当時の宿場町そのままの名残を感じさせてくれる町並みが残っています。

ここにも、源泉かけ流しの手水鉢。豪快ですね。玄関先にこれがあるだけで、こちらのお宿の温泉は間違いなかろうと、期待が高まってしまいますね。

日帰り温泉、めちゃくちゃたくさんあったので、せっかくですしどれかに立ち寄り湯したかったところなのですが、帰りの運転が危険なので泣く泣く我慢しました。

諏訪大社下社春宮

諏訪大社の四つある境内のひとつ、下社春宮。下社秋宮と兄弟的な位置付けなのか、似たような佇まいの寺社が建立しています。

諏訪大社下社春宮で撮ってきた写真

珍しくローアングルで、迫力を強調。

一眼レフでファインダーを覗いて写真を撮るようになってからというもの、アングルの工夫を怠るようになってしまったので、たまに思い出しては意識してかまえています。

棒立ちでそのまま撮ったのでは、どうにも面白みにかける構図になってしまいますね。

格子越しのなんだか良さげな雰囲気に弱いみたいです、自分。

下社秋宮と比べると、人が少なくて落ち着いた雰囲気でしたが、駐車場は心配していたとおり混んでいました。

行列にまではなっていなかったですが、数台の入庫待ちが発生していたので、歩きを選んだ自分の判断は間違っていなかったと自画自賛。

人波が途切れた瞬間を狙って。もうちょっとこだわりたいんですけどね、瞬間を狙って手短に用を済ませるとなると、あまり細かすぎることに囚われているわけにもいきません。

本陣岩波家

旧中山道を散策していたら、中山道随一の名勝庭園という看板が掲げられていたので、本陣岩波家に吸い込まれるように立ち寄り。

受付の方から案内をいただいたのですが、武田信玄直筆の礼状が飾られていたり、参勤交代の大名が泊まったり、明治天皇の御一行が立ち寄られたりと、ただならぬ歴史を誇る遺産です。

本陣岩波家で撮ってきた写真

いやもう、この門構えからして、間違いなかろうと確信できますよね。素晴らしいに決まってますよ。

何やら別世界にでも誘われそうな美しい小道。ここだけで十枚近く写真撮りました。いくらなんでも撮りすぎ。

美しい庭を独占。何たる贅沢。

こういったところは普通、縁側から庭に向かっての写真撮影はオッケーですが室内はダメ、というパターンが多いのですが、ここではあらかじめ、何でもご自由にお撮りください、と声をかけてもらったので、お言葉に甘えて遠慮なく思う存分撮影させていただきました。

独占状態だったので、気兼ねすることもなく構図も選びたい放題。最高でした。

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