新城のナイアガラこと、長篠堰堤に行ってきた

新城のナイアガラこと、長篠堰堤に行ってきた

シルバーウィーク初日、母と妹家族と、日帰りドライブに出かけてきました。お隣の新城市まで、滝を見に。

新城の滝といえば、阿寺の七滝が有名だと思うんですけど、私達はあえて有名所は避けて、これから間違いなく盛り上がってくるであろうスポットを訪れてきました。

人呼んで、新城のナイアガラ。

ナイアガラとはずいぶん大きく出たな、と思いましたけど、写真を見るとたしかに凄そう。ただ、写真の場合は、撮る人が上手いとそれに騙される、という場合がままあるので、あまり過度な期待は抱かないようにしよう、と気を引き締めて現地を目指しました。

実際に目的地に着いてこの目で見てみたら、滝の迫力がものすごかったですね。話半分で考えていたから余計になんでしょうけど、想像していたよりも十倍くらいド迫力でした。

雨が降ったあとだったから、水量も多かったんですかね。絶え間なく水が落ちる轟音が響いていました。

滝のすぐ横が釣り堀公園になっていて、長閑で開放的な素晴らしい風景でした。まだそれほど知られていないのか、連休初日でも全然混んでいなかったのも良かったですね。

公園に一本、桜の巨木があったので、来年の春は滝を背景に桜の写真を撮りに来たいですね。

まさか、自宅から一時間の距離に、こんな立派な滝があったとは知りませんでした。

今回の撮影機材

今回のカメラは、キヤノンの一眼レフEOS 8000D、レンズはシグマの単焦点30mm F1.4 DC HSM。通称ダカフェレンズ。マニュアルで撮ったり、絞り優先モードで撮ったり、水流をきれいに出したくて珍しくシャッタースピード優先モードで撮ってみたり。

長篠堰堤で撮ってきた写真

滝を撮るんだからきれいに水流を出したいな、と思って、珍しくシャッタースピード優先モードで撮ってみたんですけど、滝が白飛びしてしまったり、微妙な手ブレでピンぼけを量産してしまったり。難しかったですね。

途中から諦めて、絞り優先モードやマニュアルで撮りました。

スローシャッターで撮りたいとなると、やっぱりボディ内手ブレ補正が欲しくなってしまいますね。ズームレンズであれば手ブレ補正が付いてるんである程度軽減してくれるんですけど、単焦点にはそんな便利機能付いていないので、厳しい。

三脚を使うという手もあるんですけど、三脚を広げてると周りの人の邪魔になってしまうんですよね。じっくり撮ることが多くなってしまうので、結果的に撮影ポジションを占有することにもつながってしまいますし。

それに、三脚の使用が禁止されているスポットも多いですしね。三脚の使用前提で考えていると、使用制限に引っかかって苦労することがままあるので、三脚に頼らずに手ブレを防ぐ撮影を心がけるべきでしょう。

日本平夢テラスで、久しぶりに朝活してきた

日本平夢テラスで、久しぶりに朝活してきた

あれは木曜日の朝のことでした。

社畜である私は、嫌々ですよ、仕方なく不本意ながらも始業チャイムが鳴る前に職場について、始業に向けて準備を進めていました。すると、そんな私に忍び寄る人影がひとつ。あれ、ボスじゃないですか。はて、なんだろう?

「弘志くん、悪いけど明日休んで。来週って言ってたけど、明日に変更で」

はい?マジですか?

随分いきなりだなとは思いつつも、自分の有給ではなく会社都合の休業なので、こちらから口答えなどできるはずもなくうなずくのみだったのですが、内心では頭を抱えていました。

いきなり言われても困るんだよなぁ。明日、どうしよう。

その木曜日は、大気の状態が不安定とかで、昼間からけっこうな大雨が降っていまして、明日の天気はどうなんだろうと、休み時間には天気予報を見て悩んでいました。

どうやら金曜日は晴れるらしい。

雨が降った次の日が晴れだと、アツいんですよね。雲海が発生しやすかったり、大気中のホコリが雨で打ち落されて空気が澄んでいて、景色の見晴らしが抜群だったりで。

終業のチャイムを待つまでもなく、心は決まっていました。

これはもう行くっきゃないな、と。

久しぶりに朝活しよう。日本平から、夜明けの富士山を狙うのだ。

最近読んだ漫画『カメラ、はじめてもいいですか?』で、ここしばらく夜明けの写真を撮っていなかったことに気付かされたばかりだから、ちょうどいい。

今回の撮影機材

今回のカメラは、キヤノンの一眼レフEOS 8000D、レンズはシグマの単焦点30mm F1.4 DC HSM。通称ダカフェレンズ。すべて絞り優先モードで撮りました。

日本平夢テラスで撮ってきた写真

自宅から日本平までは約90km。すべて下道で二時間ちょっと。日の出が5時半頃だから、その約一時間前には着いておきたいというざっくりしたプランで、仮眠もせずに2時頃出発しました。

日本平は初詣以来。そのときにはすでに夢テラスは完成していたのですが、スルーしてきたので夢テラスの撮影は初めてです。

さすがに平日の夜明け前はガラガラでしたね。先客のカメラマンも、地元在住で足繁く通っていると見られる、三脚を立てたおじいさんがひとりだけ。

夜が明けてきたら、レーシングスーツに身を包んだロードレーサーガチ勢がちらほら。早朝のヒルクライムを楽しんでいたようでした。

日本平夢テラス、美しい建物でした。

日が昇るにつれ、少しずつ明るさを増しながら表情を変えていく夜明けは、何度見ても素晴らしいです。日ノ本一のお山の被写体力の抜群さよ。

夢テラスからの素晴らしい夜明けを独占して、大満足。仮眠もせずに愛車を走らせたかいがありました。欲を言えば、焼けはもうひと声欲しかったところですが、仕方ありません。

夢テラスが開くまで、車で寝て待ってようかとも思ったんですけど、再訪の理由にすればいいかとそのまま帰ってきました。

26日か27日に、とある理由で清水まで足を伸ばそうかと企んでいるものですから。

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会津若松に行ってきた

会津若松に行ってきた

コロナ禍による非常事態宣言は解除されたものの、再び感染者が増えつつあるという不穏な空気がなんとも嫌な感じでしたが、前々から組んでいた予定ですし、ちょうど県外旅行にも寛容な雰囲気が流れつつあったので、決行して会津若松に行ってきました。

2月に、H.E.R.O.を観るために上京して以来、約半年ぶりの遠征です。

事前に分かっちゃいましたけど、会津若松は遠かったですね。休憩を取りながら、片道約9時間。朝の出勤時間帯になる前に東京を抜けたかったので夜中の0時に出発して、東京を抜けたらひと息ついて仮眠しながら、朝10時前になんとか道の駅猪苗代湖にたどり着きました。

愛車は運転していて楽しいクルマですし、運転そのものも好きですけど、さすがに片道9時間は堪えました。

道中で判明した新事実として、愛車の燃費の良さが浮き彫りとなりました。環境にはよろしくないのですが快適さは捨てられず、エンジンを掛けながらエアコンもつけたまま合計3時間ほど仮眠したんですけど、それでも平均燃費15km/lでした。

本気を出せば、16km/l狙えると思います。普段、通勤と街乗りで平均11km/l行くかどうかですけど、ほぼ高速道路を走行だとここまで伸びるのかと、感心しました。

今回の撮影機材

今回は、カメラはキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズはシグマの30mm F1.4 DC HSM。久しぶりの、ダカフェレンズ一本勝負です。

今回訪れた会津若松の名所

行く前に、妄想たくましく何時までに着いてまずはここに行って、次はあそこに行って、などとプランを練っていたわけですけど、所詮は机上の空論、砂上の楼閣で、天候や時間の都合に左右されまくって、行きたくても諦めたところたくさんありました。

まあ、そのほうが良いこともあります。再訪の意欲が高まるので。実際、また行きたいですしね。今度は春か秋。そのときこそはあそこに行きたいと、今からメラメラと燃えているものがあります。

具体例を挙げますと、喜多方ラーメンを食べたかったですし、磐梯吾妻スカイラインを走りたかったですし、飯盛山に手を合わせに行きたかったですし、無限城に似ていると話題の温泉旅館で日帰り入浴したかったですし、七日町や野口英世青春通りを街歩きしたかったです。

この炎を大事にしたいですね。次の意欲に。

祈りの里会津村

高速を降りて道の駅に寄ってひと休みして、まずは日新館を目指そうと考えていたら、遠目にも異様にでかい白亜の観音像が目に入って、興味を惹かれて祈りの里会津村に立ち寄りました。

観音像の中を登ることもできるという話でしたけど、小雨模様で蒸し暑かったですし、マスクを着けたまま登るのはきついだろうという結論になってスルーしました。

金曜日だったためか、異様に広い敷地をほぼ貸切状態でのんびり散策できて、良かったです。

会津藩校日新館

会津若松に行くと決めたときに、白虎隊の縁の地を回りたい、という思いがあったので、白虎隊も学業に打ち込んだ学び舎、会津藩校日新館を訪問。

小学生の頃だったか、テレビで白虎隊のドラマが放送されたことがあって、幼心にも隊の名前のかっこよさと、炎上する城を見て悲嘆に暮れての集団自決は衝撃的だったんですよね。

こちらも、平日に加えて団体がいないということもあって、めちゃくちゃ空いていてほぼ貸し切りで見て回ることができました。

校舎というより広大な寺院といった趣で、静謐な風情が素晴らしかったです。

天鏡閣

道の駅のパンフレットで見かけて、こんな素敵な洋館が湖畔にあるのか、と足を伸ばしました。天鏡閣

老朽化によるダメージは目立ちましたが、明治時代に建てられた瀟洒な洋館は、ミステリー小説のトリックに使われそうな通路や扉がそこかしこにあって、見ていてワクワクしました。

福島県迎賓館

福島県迎賓館。天鏡閣のすぐ横にあったんですけど、天鏡閣の離れという位置づけのようです。私が訪れたときは公開日ではなかったため、庭をぐるっと一周しただけでした。それでも伺い知れるポテンシャルの高さ。さすが迎賓館。

大内宿

会津若松のやや南。山奥の集落といった趣の宿場町、大内宿を訪ねてきました。茅葺屋根の古民家が立ち並ぶメインストリートは壮観です。

ちょっと奥に入るとおしゃれなカフェや雑貨屋さんが出現したりと、散策していて楽しかったですね。

それぞれ、民宿や民芸店やお土産屋さん、飲食店などを営んでいたんですけど、まだ閉めているお店も散見されました。

鶴ヶ城

会津若松の悲劇の象徴的な存在のひとつでしょう。鶴ヶ城。ここに来ないわけにはいきません。

城内は回覧方式になっていて、入場客ひとりひとりの間隔の目安でシールで印がつけてあったんですけど、観光客が大挙して押し寄せたときにこれを遵守していたら一周するのにえらい時間がかかりそうだな、と思いながら見て回りました。

暗雲立ち込める鶴ヶ城。過去の悲劇を否応なしに思い出させるようだ、なんて思いながら写真を撮っていたら雨が降り出したので、退散しました。

しばらく車内に避難していたのですが、雨脚は強まるばかりだったため、泣く泣く宿に帰ることにしました。このあと、飯盛山に行きたかったのに…。

会津武家屋敷

宿から数分。歴史ミュージアム会津武家屋敷を訪問。サクッとひと周りして最後に飯盛山に寄って帰ろうと考えたのが運の尽き。

めちゃくちゃ広いうえにほぼ貸し切りで、のんびりじっくり見ていたらいつの間にやらそろそろ帰り始めないとやばい時間になっており、飯盛山を諦めることに。なんてこった。

ダカフェレンズはやっぱり良いですね

ここしばらく、純正ズームレンズの便利さに感心するばかりでしたけど、久しぶりにダカフェレンズを持ち出してみたら、やっぱり良いです。

画角が自分の感覚にしっくり来るので、「お、これいいな」と感じたらその場でカメラを構えれば、ファインダーの中にほぼイメージ通りの構図が決まっています。あと残すは微調整のみ。

35mm換算48mmは、扱いやすい画角で最高です。

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ダカフェレンズで晩秋の京都を撮ってきた

晩秋の京都に日帰り撮影旅行してきた

寒さも厳しさを増しつつある12月の頭、紅葉が見頃を迎えた晩秋の京都に、友人たちと日帰り撮影旅行に出かけてきました。

11月の上旬の嵐山がほぼ緑だったので、そのリベンジですね。

一ヶ所、自分の希望をねじ込んで楊谷寺に参拝したので、必然的に、その近くの紅葉の名所を巡っていくことになりました。

今回の撮影機材

今回のカメラは、キヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000D、レンズはシグマの単焦点レンズ、30mm F1.4 DC HSM。この組み合わせでのマニュアル撮影です。

光明寺

楊谷寺をあとにした私達は、すぐ近くの光明寺へと向かいました。紅葉の時期はむちゃくちゃ混むので臨時駐車場が設けられており、そこに車を停めて歩いていきます。

多分十年近くぶりで再訪したのですが、こんなに広かったかなと戸惑うばかりの参拝となりました。

帰りの参道が一番の見所なんですけど、そこにたどり着くには、商魂たくましい売店の声掛けをくぐり抜けねばなりません。

十輪寺

光明寺の次は、これまたすぐそこの十輪寺です。その奥にある善峯寺を目指す人が多いからなのか、スルーされがちな知る人ぞ知る名所です。

ひっそり佇む秘境感がたまりません。

途中の道路の道幅が狭いので、対向車や自転車、歩行者とのすれ違いには気をつけましょう。

長岡天満宮

十輪寺に続いては、この次の目的地との途中にある長岡天満宮に立ち寄り。きれいな葉の形を保ったまま色づいているモミジが多くて、葉っぱを撮っているだけでめっちゃ楽しかったです。

建造物には目もくれず、庭園ばっかり撮りまくってました。

APS-Cの30mm、フルサイズ換算で48mm、やっぱりめっちゃ使いやすい画角ですね。

お、これは、と思ってカメラを向けると、ほぼそれで自分なりにいいなと思った構図になっているので、動き直したり構え直したりがほぼなくて、すっと撮影に入れるのが快感。

平等院鳳凰堂

最後に、宇治市にある超有名な寺院、平等院鳳凰堂に参拝しました。

平等院は素晴らしいですね。何度訪れても。私は三度目だったのですが、相変わらずいいなぁと感嘆のため息を漏らすのみです。

水面へのリフレクションがワンダフル。

午後に訪れると、逆光になってしまうのがちょっと厳しいですが。

最新のスマートフォンであれば、適当にピントを合わせてシャッターを押せば、逆光であろうと白飛び黒つぶれをうまく補正して超絶美麗な画像に仕上げてくれるので、特に苦には感じないかもしれません。

平等院では動画も撮影

平等院では、動画も撮りました。DJIのOsmo Pocketで。めちゃくちゃ小さくて軽いのに、手ブレを抑えたきれいな映像が簡単に撮れる神カメラです。

素晴らしいカメラだと絶賛している割には、写真ばっかり撮ってて動画は二の次になってしまっているんで、あまり有効活用できていないのがツライとこですが。

動画のネックは、編集の面倒くささですね。撮れば撮るほど、まとめるのが億劫になってしまうのが厄介です。

本体の液晶画面が小さくて画角が確認しづらい割に、ちゃっかり自分の好きな構図でいい感じに撮れてたのが面白かったですね。

初めての単焦点レンズは、通称ダカフェレンズ、SIGMA 30mm F1.4 DC HSM

単焦点レンズが欲しくなったきっかけ

これはもう単純です。仲間を眺めていて、羨ましくなったから。

カメラ仲間のうちふたりが単焦点レンズを買って、お互いのカメラを覗きながら、キャッキャと楽しそうに撮影している様子を眺めていたら、無性に羨ましくなってしまって、自分も一本くらい持っておこうかな、と考え出したのがきっかけです。

それから実際に買うまでが、長かったですけどね。

半期に一度のボーナスシーズンが訪れるたびに、さてそろそろ単焦点行っとくかなと購買意欲がもたげてくるものの、虎の子の一本である標準ズームレンズがめちゃくちゃ便利で万能であるため、迷っているうちにどうでもよくなって物欲が霧散する、という葛藤を数年間繰り返しました。

その数年間の葛藤の末ようやく購入したのが、シグマの単焦点レンズ30mm F1.4 DC HSM、通称ダカフェレンズであった、というわけです。

約二年前ですね。夏のボーナスが出た直後。2017年の7月に、買いました。

https://www.instagram.com/moriponbai/?hl=ja

SIGMA 30mm F1.4 DC HSMがダカフェレンズと呼ばれる由縁となった、ダカフェ日記の管理人、森友治さんのインスタグラムです。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSMに決めた理由

初めての単焦点レンズに、このシグマの30mm F1.4 DC HSMを選んだ理由はいくつかあるのですが、それぞれについて説明していきます。

仲間と同じレンズではない

所持レンズが仲間とかぶらない、ということを重視しました。

同じところに行って、同じ被写体を同じレンズで同じように撮るからこそ、それぞれの着眼点や設定の違いが明確になって面白い、という面もあるとは思うんですけど。

せっかく仲間全員が同じメーカーの同じマウントのカメラを使っているので、どうせなら誰も持っていないレンズを買ったほうが、貸し借りを楽しめるかもしれない、と考えました。

まあ、意外と、そんなシーンはないんですけどね。

同価格帯では数少ないF値1.4

F値とは、レンズの明るさを表す値のことです。このF値が小さければ小さいほど、明るいレンズです。

例えば、F2.8とF1.8であったら、数字上ではそれほど差がないように感じてしまいますが、断然F1.8のほうが明るいです。それはもう、比べ物にならないほど明るいです。

そのため、F値が小さいレンズほど、ありがたがられ、重宝されています。ただし、明るいレンズには、でかくて重くて価格も高くなりがち、という問題が持ち上がります。

価格.comなどで、キヤノンのEFレンズを価格の安い順に並べ替えてみるとわかりやすいと思うんですけど、4万円前後という比較的求めやすい価格帯の中に、ひときわ明るいF値を誇るこのシグマの30mm F1.4 DC HSMが入ってくるため、俄然購入候補として注目を浴びる存在になるのです。

最初の単焦点レンズの画角は標準域

レンズには、標準画角と呼ばれる焦点距離があります。

画角が広い方から順に、広角>標準>中望遠>望遠、と狭くなっていくのですが、最初の単焦点レンズは、標準域にあたる焦点距離から選ぼう、と漠然と考えていました。

だいたい、30mmから60mmの間くらいですね。

中でも、50mm付近が、人の肉眼の視野に近いからということで、標準レンズといえばこの画角、と言われることが多いです。

と、ここで疑問に思った人もいるでしょう。50mm付近のレンズがほしいのに、なんでSIGMA 30mm F1.4 DC HSMを買ったのか、と。

これがデジタルカメラのややこしいところのひとつなんですけど、フルサイズ換算という概念がありまして、私が愛用しているカメラ、Canon EOS 8000DはAPS-Cサイズのセンサーを積んでいるカメラであるため、約1.6倍した焦点距離が、実質的な焦点距離となるのです。

https://logcamera.com/35mmkanzan/

saizouさんが運営されているログカメラのコンテンツ。画像や図解を数多く用いて、フルサイズ換算について解説されています。

30mmであれば、1.6倍した48mmが、実質的な画角になるというわけです。

Canonの撒き餌神レンズと呼ばれているレンズに、EF50mm F1.8 STMがあるんですけど、標準画角の50mmだからと、APS-Cサイズのセンサーのカメラを使っているのに買ってしまうと、1.6倍されて中望遠域の80mmの画角になってしまうのです。

私の場合は、詳しい仲間がいて、助かりました。理解するまで、気軽に何度も同じことが聞けたので。もし仲間がいなかったら、よくわからないままに迷走していたことでしょう。

ダカフェ日記への憧れ

森さんがダカフェ日記に上げ続けた、ふんわりと優しい雰囲気の、一瞬のなんともいえない味のある表情を切り取った写真を見ては、憧れが募っておりました。

あんな写真を、自分も撮ってみたい。

そう思うのはみんな同じようで、森さんのもとには、おすすめのカメラはなんですか、という質問が数多く寄せられたそうです。

その質問に答える形で、森さんはダカフェカメラというコンテンツを作られたんですけど、その中に、おすすめのレンズとして、SIGMA 30mm F1.4 DC HSMの前身モデルが紹介されていたのです。

これが由縁となって、シグマの30mm F1.4は、通称ダカフェレンズと呼ばれるようになりました。

いやもう、これは、行っちゃうしかないでしょう。買っちゃうしかないですよ。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSMで撮ってきた写真

2017年7月にこのレンズを買って以来、約二年間。どこに行くにも、ほぼこのダカフェレンズ一本で写真撮影を楽しんできました。

ちょっとでかくて重いのが玉に瑕ですが、コスパに優れた素晴らしい単焦点レンズですよ。

このレンズで撮ってきた作例を貼っていきます。

人物写真は身内の写真しかないのでここには出せませんが、人物の写りも抜群です。

沖縄県の慶良間諸島のひとつ、渡嘉敷島。高台から見下ろしたビーチが美しすぎた。

沖縄県の伊江島のビーチ。青い海と空、白浜の美しさが鮮烈。

滋賀県の湖東三山のひとつ、金剛輪寺の素晴らしい庭園。光の差し込み方、見頃の紅葉、池のリフレクション、すべてが最高。

焼津市の見事な桜並木。木屋川堤だったかな、たしか。買ったばかりの折りたたみ自転車で、初のポタリングを楽しんできたときの一枚。枝が交差するかのように入り組んだ並木がすごすぎる。

早朝の世界遺産、奈良の吉野山。見渡す限りの満開の桜は圧巻のひと言。

梅田でH.e.a.tのライブを観た翌朝、裏天満ちょうちん通りを散歩したときの一枚。夜のほうが雰囲気があっていいのですが、周りが飲み屋さんばっかりでめちゃくちゃ賑わっているため、夜は落ち着いて写真を撮っている暇などないのが難しいところ。

このレンズを買って初めての週末、西伊豆に撮影ドライブに行ったときの一枚。新緑の西伊豆スカイライン最高。

西伊豆いいですよ。道がめちゃくちゃ良くなって沼津からすぐですし、運転していて楽しいワインディングばっかりですし、東伊豆ほど混んでいないですし。

初秋。快晴の白馬八方尾根を、白馬八方池までトレッキングしたときの一枚。普段山歩きはしていないので大変でしたけど、その甲斐あって素晴らしい絶景でした。この景色を背景に家族写真を撮ったんですけど、はめ込みCGにしか見えません。

約二年間、SIGMA 30mm F1.4 DC HSMを使ってみて

せっかくのF1.4だが、実はそんなに使わない

このレンズ最大の売りであるF値1.4ですが、私は風景を撮ることが多いからなのか、F4とかF6とかF11とか、絞ってしまうことがほとんどのため、その恩恵にあまり預かれていません。

開放すると、被写界深度が浅くなってしまって、ピント合わせも難しくなってしまいますしね。

意外と不便さは感じない

このレンズを買うまでの唯一の手持ちのレンズが、EF-S18-135mm IS STMという、いわゆる便利ズームであったため、ズームできないことに対して、使っていて不満たらたらになってしまうのではないか、と危惧していました。

いざ使ってみると、画角が自分の用途にピッタリだったからなのか、意外と不便さは感じずに済んでいます。

手持ち撮影しかしないので、手ブレ補正が欲しくなる場面がある

私は、すべて手持ちで写真撮影しています。カメラに手ブレ補正が搭載されていないため、レンズにも手ブレ補正が搭載されていないと、手ブレが発生しやすくなってしまいます。

脇を固めておでこをファインダーに押し当てて、なんとか手ブレを抑えようと必死でカメラを構えているんですけど、手ブレ補正があると安心感が違いますからね。

失敗を一枚でも減らせるのは助かりますよ。

純正標準ズームレンズの便利さが際立つ

この約二年間、ほぼほぼSIGMA 30mm F1.4 DC HSMのみで写真を撮っていたんですけど、たまに純正標準ズームレンズを使うと、その便利さが際立ちましたね。

手ブレ補正も付いてますし。

たったの一本で、幅広い焦点距離のおかげで、あらゆる撮影状況に対応できるという心強さを、我が身をもって痛感しました。

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