中部横断自動車道の開通で、静岡県と山梨県どころか、長野県との距離もぐっと縮まった
静岡と山梨と長野は、お互いに隣り合っているのに、近いようで遠い県。
それが今までの印象でした。
静岡県って東西に長いとよくネタにされてますけど、南北も長いんですよね。東西の移動には国道や高速道路や鉄道や新幹線などが整備されていて充実しているんですけど、南北の移動にはそれがあまりなかったんですよ。
車に乗って静岡から高速道路で長野に行こうと思ったら、一旦愛知を目指して東海環状道路を経て中央道を走っていくことになるので遠回りですし、山梨に行こうと思ったら清水あたりから国道で地道に北上するしかありませんでした。
中部横断自動車道が全線開通するまでは。
1997年に清水と甲府を結ぶことを目指して、中央道と東名高速からそれぞれ延線し始めたのが、2021年にようやく全線つながりました。
去年長野市の善光寺や諏訪湖周辺の桜スポットに足を運んだ際に初めて通ってみたのですが、所要時間はそんなに変わらなかったはずなのですが体感時間が短く感じて、とても楽に走行できました。
難点があるとしたら、PA やSAが少ないってことですかね。一度下道に降りて道の駅で休憩しなくてはならなかったりとか。お腹の調子に不安が残っていたり、睡眠不足で疲れた状態で通行するにはリスクが高まってしまうかもしれません。
あと、一部無料区間があるために、深夜割引や休日割引が通行する時間帯によっては途中終了することもあるというのも気をつけねばなりません。割引適用でお得に通過したはずがリセットは悲しいですからね。安く通行できるならそれに越したことはありません。
ほとんどが高架橋線なので、凍結に弱そうなのも冬季は要注意ですかね。静岡では滅多なことでは大丈夫でしょうけど、山梨では注意が必要かもしれません。
すべてが完璧というわけにはいかず、いくつか問題もありますけど、今後も長野や山梨に車で足を運ぶ際には、中部横断自動車場経由を選択すると思います。
何でかわからないんですけど、岡谷JCTまでがめちゃくちゃ早く感じるんですよね。これだけでもめちゃくちゃデカい。
あと、帰りには天気が良くて空気が澄んでいると、眼前に八ヶ岳や富士山の美しい山影がどーんと飛び込んでくるのも最高です。そんなことしませんけど、路肩に車を停めて写真撮影したくなるくらいの絶景です。
東方面から帰ってくると、磐田市の鉄板焼き屋のたこりき屋でお好み焼きや焼きそばやたこ焼きを持ち帰りするのが密かな楽しみだったりもします。
お土産には、長野に行ったら毎回買っている暫定世界最強のご飯のお供わさび味噌。辛すぎず濃すぎずで絶妙なんですよ。ぜひ一度ご賞味あれ。