ライブ中にずっと動画を撮り続けている人はマジですごい

ライブ中にずっと動画を撮り続けている人はマジですごい

先日、ポートメッセなごやで開催されたGreen Dayのライブを観てきたのですが、途中どの曲だったかは忘れてしまったんですが、ヴォーカルのBillieが客席に向かって「No Phone!」と訴えるひと幕がありました。

彼の言わんとすることを意訳すると「ちょっとの間だけでいいから撮影やめて!今この瞬間だけでいいから。俺たちだけで充分だろ?」的な言葉を投げかけていました。

その言葉を受けてほとんどの人はスマホをしまったんですけど、いくら英語がわからなくてもあの必死さからニュアンスくらいは伝わっているだろうに、一部の人は動画を撮り続けていました。

別に、CDやDVDやグッズを買ってなくても「それでもファンなの?」なんて思いませんけどね。

わざわざ高い金を払ってライブを観に来るくらい大好きなバンドのヴォーカリストが「ちょっとの間でいいから撮影やめて!」って訴えてるのに、聞く耳持たずにずっと動画を撮り続けてるような人には思っちゃいますよね。

それでもファンなの?って。

好きだからそのバンドのTシャツ着てライブ観てるんちゃうの?って。

禁止されてたのはプロ用の機材での撮影、録音なので禁則事項には抵触していないとはいえ、話を聞く気ゼロとかファンとか好きとかそれ以前の問題で、人としてどうなのっていう話ですよね。

まあ好きにすればいいんですけどね。周りからどう思われようが、自分のやりたいことをやり抜く、その姿勢や心持ちの是非はとりあえず置いといて、すごいことですよ。

ライブ中ずっと動画を撮り続けてるの、マジですごい。

だって俺だったら、ずっと動画を撮っていたいとしても、できないですからね。

まず、すぐに肩が痛くなっちゃって腕を上げていられなくなっちゃって。腕を下げちゃったら前方の人だかりで画面が埋め尽くされちゃってステージなんて見えなくなっちゃうから、上げ続けてないといけないのがまず無理。

それに、長時間動画を保存できるようなストレージの空き容量もないですし。iOsのバージョンアップもできないくらいカツカツですからね。

iPhoneのバッテリーだって、そんなカメラ回し続けてたら二時間も持たないですよ。七年目に突入したiPhone XRでは。

さらにいうなら、たとえ動画を上手く撮れていたとしても、後から見返してるような時間もないですしね。新譜も聴きたいし大好きな過去作も聴きたいし、ライブDVDも観たいし映画も観たいし、小説や漫画だって読みたい。

一体どこに、自分が撮った映像も音もしょぼいフルライブ映像を見返している時間があるというのか。

すごいですよ、ほんと。ライブ中にずっと動画を撮り続けている人はマジですごい。

体力お化けのタスクマスターなんでしょう、きっと。

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写真撮影を趣味にしている男の映画『シャイニング』評はちょっとズレている

写真撮影を趣味にしている男の映画『シャイニング』評はちょっとズレている

映画『シャイニング』といえば、巨匠スタンリー・キューブリック監督による名優ジャック・ニコルソン主演の超名作ホラー映画として名高いですよね。

自分も幼い頃に初めて観た時には恐怖に震え上がりましたし、しばらく経った後に再び観た時にも同じように恐怖しました。

あれから何十年も経った今でもそんなことを覚えているほど怖かった、『エクソシスト』と並ぶホラー映画の金字塔です。

では今『シャイニング』を観ても昔と同じように恐怖に震えるのかというと、そんなことはありません。

むしろ真逆で。恐怖とはまったく別の感情に襲われております。

感動の嵐に。

(1980年の作品でこの映像美どうなってんの!?)

(構図完璧!)

(今観ても斬新なアングルの数々!)

(まったくブレない超滑らかな映像は一体どうやって撮られているんだ?)

(ジャック・ニコルソンの多彩な顔芸おもしろ!ていうかジャック・ブラックにめっちゃ似てるなぁ。いや逆か、ジャック・ブラックがジャック・ニコルソンのことが好きで影響を受けているのか?)

一例を挙げるとこんな具合でして。映像が凄すぎて次から次へと感動が押し寄せて、恐怖を覚えている暇がないのですよ。

この視点の変化には、10年ほど前に始めた趣味のデジタル一眼カメラでの写真撮影が影響していると思われます。

何事もそうだと思うんですけど、趣味にしろ仕事にしろ、自分で実践して知っていることって、機材や手法や裏側への理解や興味が芽生えたり深まったりするじゃないですか。

それと同じで。

1980年当時のどんなカメラを使ったらこんなに美しい映像が撮れるんだろう?とか、当時のカメラはめちゃ大きそうなのにどうやってこんなアングルから撮ったんだろう?とか、感心というか好奇心というか驚愕というか信じ難いというか。

そんなわけで、私は今、映画『シャイニング』を観たら、怖がる暇もなく巨匠の手腕に舌を巻いております。

シャイニング

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Kアリーナ横浜でDef Leppard + Motley Crue World Tour Liveを観たついでに、横浜みなとみらいで写真撮影散歩してきた

Kアリーナ横浜でDef Leppard + Motley Crue World Tour Liveを観たついでに、横浜みなとみらいで写真撮影散歩してきた

時が経つのはまことに早いものですでに約ひと月が経過しようとしているんですけど、11月4日土曜日に、横浜に新設されたばかりのKアリーナで開催されたDef LeppardとMotley Crueの合同世界ツアー日本公演を観てきました。

日帰りか一泊かで悩んでいた時期もあったのですが、ダブルヘッドライナーということで終電に間に合うか読めないのに加えて、せっかく横浜に行くついでにやりたいこともいくつかあったので一泊することにしました。

具体的にいうと、中学生の頃から大好きなロックバンドB’zゆかりの地を巡ることと、YouTubeにモトブログをアップしているRayさんが紹介していた名所を巡ることです。

横浜で撮ってきた写真

まずは横浜ビジネスパークの一角にあるこちら、ベリーニの丘。B’zの大ヒットシングル曲”ねがい”のMVのロケ地であります。

陽が差し込んできて影ができるので、明暗差が大きくて撮影がムズイですね。明るすぎず暗すぎずの微妙なラインを狙って設定が左右されます。

こんな晴れた日はひとりで丘に登ろう。港が見渡せる丘に。

ということでやってまいりました。B’zの大ヒットシングル『Blowin’』の2nd beat”Time”で歌われている港の見える丘公園へ。

正面から階段を登って行ったんですけど、めちゃくちゃきつかったのでちょっと後悔したのはここだけの話。

二日目はRayさんの動画で見てから気持ち良さそうだなと行ってみたかった大さん橋へ。高くなっているので展望公園みたいな側面があって、みなとみらいがよく見える。

山なみのように入り組んでうねっている大さん橋くじらのせなかの造形がダイナミックすぎる。

歩いていると木材のたるみの反発や軋む音が心地よく響く。

横浜って不思議な街ですよねぇ。

大都会で人も多くてめちゃくちゃ賑わっているのに、混雑の密とか圧とかそれほど感じなくて。新横浜駅や横浜駅を離れれば、先を急いでいる人もいなくて長閑さや緩やかさや開放感も漂っていたりして。

ライブ後に夜景撮影散歩とかもしてみたかったんですけど、お昼前から夕方まで歩き回って夜に90分フルセットライブ二本観たら、とてもそんな元気は残っていませんでした。

朝とか昼間から活動していると、だいたい夜景とかライトアップに余力がなくなっちゃってるんですよね…。

山下公園の真横に銀杏並木があって銀杏がめっちゃ落ちてるって知ってたら、もうちょい使い古したくたびれたスニーカー履いて行ったんですけどね。

新しめのスニーカー履いてきちゃったんで、内心(うげぇ勘弁してくれ)と思いながら目線足下キープで歩いていました。

横浜もいい街ですよねぇ。

金沢と神戸と名古屋のいいところをぐっと凝縮してみました。お城はありませんけど…みたいな。

馬車道を歩いてみたら歓声というか叫び声というか、大きな声があがったので何事かと周りを見渡してみたら、ちょうど水陸両用バスが入水するところでした。

あれけっこう凄い勢いで突っ込むんですね。スプラッシュマウンテンみたいで楽しそうだな、乗ってみたいなと思いつつも、疲れていたのでそのまま桜木町駅から電車に乗って帰路についたのでした。

B’z

Ray Motovlogs

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静岡市でBand-Maidのライブを観る前に朝活してきた

静岡市でBand-Maidのライブを観る前に朝活してきた

Band-Maidのライブを静岡市で観るその日に日付が変わった直後、私は静岡市に向けて愛車を走らせていました。自宅から静岡市までは車で下道で二時間半かかるかどうか。

ライブは18時開演なのになぜそんな夜中のうちから行動を開始していたかというと、せっかく静岡市に行くならばついでに夜明けの富士山の写真を撮りたいな、と考えていたので。まずはいつもの日本平の富士山眺望スポットを目指しました。

当日は曇り予報だったので、果たして富士山は見えるのか不安も大きかったんですけど、こればっかりは行ってみないとわからないんですよね。静岡市上空は雲ひとつない快晴でも富士山は雲に隠れてたり、今にも雨が降り出しそうな曇天でも富士山が見えてたり。

ほんとにわからないんですよ。通えば通うほど。どうやら、雨が降った翌日に晴れると抜けるような青空や雲海に恵まれる可能性が高いらしい、という予測は立つようになりましたけど、これもあくまで予測であって絶対ではありません。

現に、土曜の朝は曇天でしたが富士山は見えてましたし、日曜は快晴だったのですが富士山はほとんど雲に隠れてました。

ますますわからないですよね。女性がなぜか怒っててその理由が皆目見当もつかないときみたいに意味不明でわかりません。なんで怒ってるの?別に怒ってないよ。いや、言葉の端々の棘がチクチク痛いんですけど…みたいな。

なので、富士山が見たいとなったら、とりあえず行ってみるしかありません。そのときその場所に。見えるかどうかは運次第。見えたらラッキー。

日本平からは見えてたけど三保の松原に移動している間に雲に隠れちゃったとか、午前中はよく見えてたけど午後になったら霞んでしまったり雲に覆われてしまったなどもザラで。日の出直後の早朝が一番の狙い目のボーナスタイムです。

三保の松原で撮影を切り上げて車に戻ったらポツポツと小雨が落ちてきたので、お腹もぺこぺこだし朝食でも食べに行くかと移動しました。用宗へ。朝7時から営業しているラーメン屋さん、ヌードルキッチンテラコスタで朝ラーメン。

朝にぴったりな、さっぱり爽やかな塩ラーメン。600円。これは素晴らしい。もし近所にあったら、早朝の散歩がてら毎週末食べに通っちゃうかもしれない。

ラーメン食べたら眠くなってきたので、近くの公園の駐車場の片隅で仮眠。ちょっとのつもりが武里戦に寝坊した花道みたいに寝過ぎてしまいましたが、友人と合流するまではひとり気ままなふらり旅なのでなんでもあり。

焼津まで移動してお昼を食べることに。朝食を食べてからまだ間もないですが、晩御飯はライブ後になるであろうことを考えると、食べられるうちに食べておかないと後々ツラくなっちゃうんですよね。

焼津さかなセンターのすぐ横にある、まぐろ食堂の中トロ丼1000円。これで中トロ?という色合いからして見るからに美味しそうですが、間違い無いです。接客も清々しくて気持ちいいので、何度でもリピートしたくなる食堂です。朝9時からと開店が早いのも助かります。

すぐ近くのブルズランチステーキも『スラムダンク』からブルズ黄金期スリーピート目撃世代としては寄ってみたかったですが、開店直後でもお店の外まで並んで待っていたので断念しました。

この後はホテルまで移動して、友人との待ち合わせの時間までロビーにたくさん置いてある漫画を読みながら時間を潰したり、開場間際まで数年振りに会う友人とお茶したりして過ごしてました。

日本平から撮った富士山の写真

三保の松原で撮った富士山の写真

映画『フェイブルマンズ』で構図の極意を教わったあとに、焼津の黒石川と木屋川で桜並木の写真を撮ってきた結果

映画『フェイブルマンズ』で構図の極意を教わったあとに、焼津の黒石川と木屋川で桜並木の写真を撮ってきた結果

映画の都ハリウッドで巨匠と呼ばれる超大物映画監督のひとり、スティーヴン・スピルバーグ。

その彼の自伝的映画作品として『フェイブルマンズ』という映画が先月上旬に公開され観てきたのですが、予告から想像していたよりも陰鬱で暗く重い物語にやや面食らいつつ、巨匠が幼少期から映像撮影に夢中になりのめり込んでいく様子に見入っていました。

その映画の終盤に、映画業界に足を踏み入れた青年期の主人公が当時の大物映画監督から構図の極意を伝授されるシーンがあるのですが、最後にその極意を思い出したかのように慌てて構図を取り直すお茶目なカメラワークが大好きで、ものすごく印象に残っています。

その極意を胸に、毎年のように桜並木の写真を撮りに行っている焼津市に今年も足を運んできたので、その時に撮った写真を載せていきます。

その前日に御殿場市の富士霊園や帰りながら富士市の龍巌渕という県下でも有数の桜スポットに足を運んでいた上に、当日は10時半から歯医者の予約を入れていたので果たして起きれるのか、そもそも時間までに帰って来れるのかという不安はあったのですが、何と3時半に自然起床できてしまったのでこれは行くっきゃないと弾丸キメてきました。

向こうを8時半までに出れば、二時間もあれば時間までにはこっちに帰って来れるでしょう、という読みです。

今回の撮影機材

今回の撮影機材はキヤノンのデジタル一眼レフEOS 8000Dと標準ズームレンズEF-S18-135mm IS STMの組み合わせで、すべてマニュアル撮影です。

マニュアル撮影の利点は、一度設定さえ決めてしまえば、意図せず露出が暴れるミスを減らして安定して撮れるという点にあります。慣れるまでがしんどいんですけど、逆にいえばそれまでの辛抱です。

マニュアル撮影以外のモードで写真を撮っていて、悪くはないんだけど何となくしっくり来なくて悩んでいるのなら、マニュアルモードへの移行をお試しあれ。

焼津市の桜並木で撮ってきた写真

たまには新規開拓したいなという思いもありつつも、今回はあとに予定も詰まっているので計算が立てやすい通い慣れたいつもの安パイを選択しました。

木屋川堤と黒石川です。

結果的にこの選択は正解だったと思います。

歯医者の駐車場に帰り着いたの、予約時間の一分前でしたからね。自宅から出てもこんなちょうどには着けないぞという。計画通りすぎて自分がちょっと怖くなっちゃいました。

焼津の桜並木には優しい陽光が差し込んで、これがまた何ともいえない美しさで最高でした。

東西に伸びている桜並木が多いので、ちょっと立ち位置を変えるだけで、順光逆光半逆光が選びたい放題なのです。

今後も焼津に桜並木を撮りに行く時には、日の出直後狙い一択ですね。神か天使が降臨しているでしょう、これは。

ところで、映画『フェイブルマンズ』から得た構図の極意ですけど、意識して撮れている時もあれば、ついつい忘れて無造作に撮ってしまう時もありました。

精進あるのみですね。

黒石川で撮ってきた写真

木屋川堤で撮ってきた写真

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